Web Masterの日記



ケイチュー

2007年02月26日(月)

技術の進化は生活を快適にしてくれるのだが、
弊害という思わぬ落とし穴があったりする。
テレビ中毒、ゲーム中毒、インターネット中毒等々。
家事や育児を放棄してまで、のめり込む主婦が
話題にもなっていたりするから恐ろしい。

そして今、最も問題とされている“中毒症状”が、「ケイチュー」こと
「携帯電話中毒」のことで、四六時中、携帯電話のメールをチェックし、
携帯電話がないと不安になる人が増えているそうだ。
しかも、高校生の頃から携帯電話が当たり前にあった
今の20代前半にとって、ハタから見て異常なこの行動も
「普通」に感じると言うから、また恐ろしい。
ある一般新聞が「ケイチュー」のチェック項目を掲載していたので紹介してみたい。

まず「ケイチュー」の名付け親は、椙山女学園大学言語学の加藤主税教授。
同教授は、携帯電話を手放せない症状を
「ニコチンやアルコール中毒と同じ」としているのだ。
さて、このケイチューの主な症状は以下の通り。

・携帯電話を忘れると不安になる
・風呂やトイレに携帯電話を持っていく
・着信音の幻聴が聞こえる
・なるべく(電波の)圏外の場所に行きたくない
・メールをして返事が来ないともう友達ではないと思う
・時間を惜しんで歩きながらでもメールを打つ
・月の使用料金が5万円を超える

これにひとつでも該当すれば、立派な「ケイチュー」だという。
加藤教授によると、最近は授業中に堂々と机の上に携帯電話を置き、
通話はしないもののメールを着信すると、すぐに返信する生徒が多いのだとか。
昨年末の日経新聞の記事によると、子供でも月の使用料金は3万円を超え、
20歳未満で自由に使えるお金に占める携帯電話の料金は4割に達し、
中高生を対象にしたアンケートでは
「メールの返事がすぐに来ないと不安になる」が全体の3割、
「メールが届いたらすぐに返事をする」が6割に達していたという。

この「ケイチュー」は米国でも社会問題になっているようで、
携帯電話も含めたこうしたメディア中毒はアルコール依存症や薬物乱用、
ギャンブル中毒などと同等の精神医学的問題としている研究者もいるのだとか。
シカゴにあるシェラトンホテルでは、宿泊時に携帯電話を預ける
「携帯中毒リハビリ宿泊パック」なるものまで実施しているという。

携帯電話に依存することによって、上記のような問題のほかに
コミュニケーション能力が低下するという問題もある。
実際に会話をしているのに携帯電話のメールのチェックを優先する人は多い。
そして会話を後回しにしてメールの返信を優先させる。
それも会話している相手に悪びれることもなく、自然に行っている。
ここまで来たらコミュニケーションも何もあったもんじゃない。
最近は防犯のために小学生に携帯を持たす親も増えている。
これは悪いことではないが、幼い頃から身近で携帯に触れることにより、
コミュニケーション能力が、どんどん低下してしまうことも予想される。

実際、自分の今の生活にも携帯電話は必需品である。
すでに携帯歴は13年ほどになるが、携帯電話や携帯メールの普及により、
チームのメンバーへの連絡がスムーズかつ確実になった。
携帯電話の恩恵は確実に受けているが、自分の世代は携帯電話がなくても
普通に生活できていた時代も経験している。
特に、先日も書いたが、あのバブル時代には携帯電話はなかった。
(実際にはあったが、一般にはまだ普及していなかった)
だけど、あんなに楽しく、充実していたので、
たぶんこの世から携帯電話が無くなっても、なんとか生きていけると思う。
そう考えると自分のようなバブル世代(1960〜1970生まれ)の人間までが
携帯電話に依存しにくい世代なのかもしれないな。
その後の団塊のジュニア世代(1971〜1982生まれ)になると、
物心付く頃には、すでに携帯電話が身近にあった世代なので
「ケイチュー」になりやすく、さらに、その下の無気力世代(1983〜1986生まれ)や
DQN世代(1987〜1995)たちにとっては完全に生活の一部だったので
より携帯電話に対しての依存が強いのだろう。

しかし、依存症になる人は一番最初にも書いたが、世代関係なく主婦層も多い。
特に子育てを終え、時間に余裕の出てきた主婦達。
いまや1人1台時代となった携帯電話。
最初はメールもiモードもなかったが、時代とともに進化を続けて
ますます便利になっている。
その分、知らないうちに「ケイチュー」になってしまう人も増えているのだろう。
携帯電話を使用するとき、特にメールに関しては実際に目の前にいる人との
コミュニケーションを大切にし「ケイチュー」を意識をして
使用したほうがいた方が良いのかもしれないね。

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