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2007年01月15日(月)
久々に政治ネタでも。
まぁ「目立てばいい」という思考なら、こういう演出もありだと思うのだが、 政治家としての本筋からは逸脱していることは間違いない。 自民党に復党した野田聖子衆院議員と、 刺客として同じ岐阜1区で戦い、敗れた経緯のある 佐藤ゆかり衆院議員が、対立の構図をさらに激化させているようだ。 今年年頭に行われた自民党の岐阜市連の会合で、 両者が同席する予定となっていたことから、 ここで手打ちを行うかもしれないという噂が流れたが、 野田陣営が再スタートを高らかに宣言する一方で 佐藤陣営は「議題から見て出席すべきではない」という理由で 欠席をしたために2人の溝が埋まる気配のないことを 強く印象づける結果となっている。
この会合の中で野田は、かつて共に戦った岐阜市連のメンバーと 笑顔で言葉を交わし合い、強固な地盤を築いていることをアピールしている。 さらに佐藤の欠席を告げるアナウンスがされた場面でも、 淡々とそれを聞き流す余裕を見せた上、この件を報道陣に質問されると 「私としては誠意をもって、自民党の仲間である佐藤議員とは ことあるごとに、そういう風に接してきたつもりです」と まるで佐藤が今回は「敵前逃亡」したと言わんばかりの 「上から目線」でのコメントまで出している( ̄◇ ̄;)
ただ、女の戦いとは別に、今回の会合の議題には 両者が協議を行う必要のあったものも含まれていたため、 欠席した佐藤に対しては批判の声が出ているのも事実。 というのも、この春に実施される県議選で公認を見送った候補のうち 佐藤が「反党行為があった」との理由で野田を支持していた候補2人を 「切った」ため、その対応を話し合うことになっていたのだ。 佐藤には昨年12月に会合開催の案内が送られているが、 欠席の通知は会合直前の1月5日にFAXで寄せられたとされているが、 これに追従する者も出たようで、出席者予定者41名のうち、 出席したのは25名だったということから、 関係者は「佐藤支持者によるボイコット」という見方も強めている。
佐藤自身は、この日は岐阜にいたとのことなのだが、 欠席した理由についてFAX以上の何かを語ることはなかった。 ただ、公認問題は市連で話し合うものではなく、 選挙区支部長がその全てを掌握するものだ。という立場をとっているようで、 要するに「決めるのは私!アンタらが話し合って何を決めるっての?」 というスタンスのようなのは明白だ。
まぁ、岐阜の自民党内で野田派と佐藤派の比率状況は、 この会合の出席者数を見る限りだと野田派が優勢と見られるわけで、 既に復党反対で醜い動きを見せて顰蹙を買っている佐藤だけに、 何があっても自分の存在をアピールし続けなければならないという 意識を強めているが、それが「自己の保身の為にしか動けない」と 見えていることにまでは視線が向いていないようである。 自分は別に野田の肩を持つつもりは毛頭ない。 しかし、自分の選挙区なのに混乱しかもたらせない佐藤には、 衆議院議員の資質を持っているとは到底思えない。 まぁ、何だかここまで来ると、舞台を女子高の教室に移しても 違和感のない状況のようにも感じられるのだが、 そろそろ国会議員というものには何が求められているのかを 考える時期にきていると自覚してもいいのではないだろうかね。 いい年こいて、どちらも見苦しいったらありゃしない!…である。
しかし、本人たちの意思とは別に、この「復党問題」が 実は思わぬところで政党政治の近代化に貢献するかもしれない動きもある。 それは、野田と佐藤の岐阜だけではなく、復党を果たした「除名議員」と 「刺客議員」との公認問題の解決に党内で「予備選挙」の採用が 検討されはじめたということ。
岐阜一区の場合なら、野田と佐藤と、どちらかが次の総選挙で 自民党公認候補にするか、地元の自民党員が投票で決めるというものだ。 この仕組みは、アメリカのそれに倣うものだが、実はアメリカでも かつては党組織が候補者を指名して選挙が行われていた。 しかし、それでは党のボスによって政治が動かされ、 不正や腐敗を招くことになったために、広く党員によって候補者を選ぶ 「予備選挙」が1903年にウィスコンシン州で導入され、 その後は各州で大統領選から州知事、上下両議院選など、 あらゆる選挙の候補者選びに使われるようになった。
日本でも、今は党本部が「上から」各地の選挙の候補者を「公認」という形で 指名しているが、その結果は「地盤」「看板」「カバン(金)」の 「三バン」の揃った現職や元職ばかりが選ばれ、 新人の挑戦の余地が閉ざされている。 自民党という党組織が近代化されないのも、 そうした「公認候補」の仕組みのせいで、各地の党組織が 「個人後援会」の域を脱し得ないからではないだろうか。 また「上から」の候補者公認は、その過程が我々、一般有権者だけでなく、 選挙区の党員にも分かりにくい場合も多い。 候補者の選考過程をガラス張りにすることは、 昔から続く「密室政治」排斥の第一歩になることが期待できるはずだ。
そうなれば、何も野田と佐藤がいがみ合う岐阜一区に限ることなく、 与野党すべてで全選挙区で候補者の選出に予備選挙を行うべきだろう。 除名した「造反議員」を今年7月の参議院選挙の数合わせのために 無理やり復党させるという有権者無視の荒業から起きた「公認問題」だが、 その結果、「予備選挙」を導入することになれば、 自民党にとっては皮肉なことだが、日本の政治を近代化する 画期的な出来事になるわけである。 アメリカの真似ではあるが、真似することなんて何を今さらだ。 是非とも「予備選挙」を導入し、ガラス張りな選挙、 クリーンな政治をしてもらいたい。 そうすることによりダウンの止まらない安倍政権の支持率も 少しは上昇するのではないだろうか。
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