Web Masterの日記



自律的労働時間制

2006年11月12日(日)

先日、いつものように何気なくネットでニュースを見ていたら
「なんだこれは?!」という記事が目に付いた。
世のサラリーマン諸氏にとっては驚きの制度の導入が検討されている。

自律的労働時間制。
聞いたこともない言葉だ。
その全貌は以下、毎日新聞のネットニュースから全文引用で。

「労働運動総合研究所」(代表理事・牧野富夫日大教授)は8日、
厚生労働省が導入を検討している「自律的労働時間制度
(日本版ホワイトカラー・イグゼンプション)」が導入されれば、
約11兆6000億円の残業代が支払われなくなる可能性があるとする
推計を発表した。
同制度は、管理職手前の労働者を対象に、年収や休日確保などを条件に
労働基準法の週40時間の労働時間規制を除外するもの。
労働者の判断で労働時間を管理する制度で残業代は支払われない。
厚労省は来年の通常国会に労基法改正案を提出する方向で検討している。

推計は条件となる年収の導入を強く推奨してきた
日本経団連が提案していた400万円以上のホワイトカラー労働者で
計算した。厚労省や総務省の労働データをもとにした計算では
管理・監督職をのぞいた対象者は約1013万人。
これらの労働者の年収総額からボーナスを除き、残業時間の割合などから
残業代と不払い残業代分を推計した結果、
約11兆6000億円(残業代約4・5兆円、不払い残業代約7兆円)とした。
厚労省の試案は、対象者の年収を1000万円以上と想定しているため
これより低額になるとみられる。
同研究所は「残業代を横取りし、長時間労働で過労死など健康被害を招く
制度であり、到底容認できない」と話している。【東海林智】


おいおい、なんだよこれは。
これじゃあ、サラリーマンがいくら残業しても、
残業代「0円」で使い放題!(ソフトバンクモバイル風)
まさに予想外な制度を厚生労働省が導入検討中ということかい。

「日本版ホワイトカラー・イグゼンプション」は年収400万円以上の
ホワイトカラーの従業員に適用予定、
これで全企業が払わなくてすむ残業代は11兆6000円って…。

「ホワイトカラー・イグゼンプション」はアメリカが起源だが、
アメリカの企業は仕事はバリバリする時はするけど、
バケーションはしっかり取って、まさに「ON・OFF」が
はっきりしていることが当然となっている。
休みをとりずらい、残業を拒否しずらい日本では、
この制度は馴染めないのではないか?いや無理だろう。

残業代については、同じ仕事をしているのに効率が悪く
残業になってしまった従業員の方が多くお金をもらう、ということも
多々あるようだが、ここは会社側が評価とかで給与に差をつけるとかしてほしい。
この「ホワイトカラー・イグゼンプション」導入された場合、
経営者はどう考えるのかな。
やはり、ほとんどの企業は経費削減のため、残業代を払わなくてすむ、
いわゆるサービス残業が合法になるなら、できるだけ少ない人数で
「死ぬほど働け、働け」となるんだろうね。
ということで、会社に残った人は過労死急増。
そして、あぶれた人は失業者急増という結末になりそうな気がしてならない。

厚生年金も年々上昇、介護保険料も支払わなくてはならない。
それなのに残業代もなくなる日本を底辺で支えるサラリーマン。
本当にご苦労様です。
自分はサラリーマン経験がほとんどないが、
この制度には納得いかないし、サラリーマンの置かれている微妙な立場も
ある程度は理解しているつもりだ。

まったく、こんな制度がまかり通った日本が、
本当に安倍首相の言う「美しい国」なんだろうかね??
サラリーマンの屍だらけになるぞ。

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