Web Masterの日記



サムライとサッカー

2006年07月04日(火)

昨夜の中田引退の衝撃のまま、今夜いよいよW杯の準決勝が行われる。
ドイツ対イタリア。そして明日はポルトガル対フランス。
4強全て欧州の国が残った。

2大会連続、史上最多6度目の優勝を狙っていたブラジル、
40年ぶりの優勝を狙っていたイングランド、
自分の応援していた国は消えた。
ブラジルにしてもイングランドにしても、
史上最強と言われていたチームだというのに勝てなかった。
これがW杯だ。
他にもアルゼンチン、スペイン、オランダと応援していた国は
ことごとく敗退していった。( ̄◇ ̄;)

そうそう、あれはもう遠い話、ジーコジャパンも早々に消えた。
もちろん日本国民として、また現役時代のジーコの素晴らしさを知る者として
力の限り、応援していた。
だけど「サムライブルー」とか言ってたからダメだったんじゃないの。
どうしても「サムライブルー」という表現には抵抗があった。
サムライとサッカーとは全く関係がない。

サッカーとは、走って、走って、殴る蹴る。
走って、走って、突き倒す。
ウソ転びする、オレのボールだもんと抱えて逃げる。
相手を陥れて退場させる。
こんなスポーツのどこがサムライだ?
お上品で気位の高い日本人に、こんな野蛮なスポーツは向かないと思う。
極端な話、野球と柔道だけしていれば良いと思う。

そう、サムライにサッカー特有の「マリーシア」は不似合いだ。
「マリーシア malicia」とはポルトガル語で「狡猾さ=ずる賢さ」
真面目な日本人にはフェアプレーではないと思われるかもしれないが、
フェアとは公平という意味だ。
相手がマリーシアを仕掛けてきたら、こちらもマリーシアで返さないと
フェアな試合ではない、これが国際サッカーでもある。
サッカーの歴史の浅い日本人には到底無理なことだね。

W杯では選手だけでなく観客も「マリーシア」を仕掛ける。
自国の選手の調子が悪ければブーイングを送り、
控えの選手の名前をコールして奮起を促したりする。
ブラジルのロナウドがクロアチア戦で調子が悪くて
観客たちは「ロビーニョ」コールをしていた。
ところが日本の応援といえば「みんなで奇跡を信じましょう」的な
実に日本人らしい謙虚な振る舞いであった。
残念ながら試合も勝負と言うには程遠い、まるで練習のような試合。
走って疲れたら休み、パスを回すことだけに終始し、
ゴール前のチャンスでも自分で撃たずに味方にパス…。( ̄◇ ̄;)
W杯という最高の舞台でも、勝つことではなく
「自分たちのサッカーをする」ことのみに固執していた結果、惨敗。

なので、やはりサムライにサッカーは向いていない。
もし今後、W杯で少しでも上に行きたいのなら、
サムライスタイルを貫くのは止めてもらいたい。
泥臭く、狡猾に、そして野蛮に世界と戦ってもらいたい。


しかし世界の狡猾な野蛮人たちの十字を切る姿がキライだ。
ゴールしたといっては十字を切り、
シュートを外したといっては十字を切り、
ピッチに入るから、ピッチを出るから、と十字を切りまくる。
なんて美しいんだ、このギャップは。

そして敗れ去る者こそが印象的かつ美しい。
勝者は歌う、踊る、走り回るなどバカっぽい。
あっ!そうか、敗者の美しさがサムライなのか?
それじゃダメじゃん、やっぱ負けるのが似合うなんて…。

まぁ、真面目な話、今大会の日本は惨敗という表現でいいだろう。
それなのに、その原因や責任が総括されないまま、
次へ向けてどんどん手続きが行われてゆくことが
今後の日本サッカー界にとって不安を抱かずにはいられない。
川淵キャプテンの「オシムが…」という発言も
口を滑らしたのではなく、責任問題から話題を逸らすために
確信犯的に出た言葉ではないのかと勘ぐってしまう。
確かに時間がないのは分かる。
だからと言って、今やるべきことに目をつぶってしまったら、
4年後にまた同じような悔しさを味わうことになるのではないだろうか?
サムライスタイルを貫くなら、誰かが責任を取って腹を切らなければならないはず。
4年後に向け、かなり不安は大きい。


不安と言えば、サッカーとは全然関係ないが、
先日、プレスリーの家を訪ねて大はしゃぎだった小泉総理の訪米。
あんな姿を晒して「この国は大丈夫?」と不安になってしまったね。
なんとも脳天気な映像だった。
まぁ、エアフォースワンに乗ったこと自体はスゴイことではあるけど。
もうすぐ任期も切れて辞めるので良い卒業旅行になったかもしれないけどね。

同じニュース内で橋本元総理の死去が伝えられたが、
かつては自民党最大派閥を率いた政治家で
「橋本派にあらずば、自民党にあらず」そんな一時代もあった。
晩年は、小泉政治の勢いに押され見る影なし。
日歯連のヤミ献金問題で政治の一線を退いた。
栄枯盛衰が世の習いとはいえ、無念な思いが強かったろう。
テカテカのポマード頭が消え、モジャモジャのライオン頭が踊った日、
なんとも不思議な気持ちになった。

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