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2006年04月25日(火)
あれ?blogタイプの方、緊急メンテナンス中だとさ。 仕方ないので、こっちだけに書くことにしよう。
昔、日本で最初のコンビニ「セブンイレブン」ができた時、 営業時間は24時間ではなく本当の意味での「セブンイレブン」だった。 7時に開店して11時に終わる。 まぁ、人間の生活リズムとしては健全って感じだったのかもしれない。 だが、日本人のライフスタイルも変わり、今では夜の11時なんて宵の口。 コンビニだけでなく大型スーパーまでもが24時間営業の時代となった。 その前から外食産業の世界では24時間営業が普通になっていたし。 しかし、なぜか今までハンバーガーショップの24時間営業は多くなかった。
これには二つの理由がある。 まずは衛生面の問題。 ファミレスなんかと違い、ファーストフードは食器もスプーンもフォークもなく、 手でそのまま食べる物が多い。 もちろん、おしぼりなども出ないので、衛生面にはかなり気を遣っている。 なので店内は客席、厨房どちらも常にキレイな状態にキープされている。 必ず時間帯には掃除専門のバイトがいるし、 ものすごく分厚いマニュアルに沿ってクレンリネスを徹底している。 しかし、どうしても夜になると汚れてくるために、 1度店を閉めて、深夜の掃除専門のバイトが朝までかけて全て掃除をし、 ピカピカにしてから開店を迎えるようになっている。 閉店してから開店までの間に、すべての窓もイスもテーブルも床も 毎日、掃除してキレイにすることが会社のマニュアルに書いてあるのだ。 また、乳飲料(シェーク)などを抽出する機械は閉店後に全て分解され、 部品ひとつずつキレイにシンクで洗浄する。 そして開店前に部品の状態から組み立てて使われる。 簡単に分解と言うが、部品だけで100近くあり、 それを毎日、分解、洗浄、翌朝に組み立てという非効率的な作業を行う。 なぜなら「乳製品には菌がつきやすいから」それだけの理由だ。 菌がついたものを飲めば食中毒を起こす可能性も高くなる。 それを防ぐための非効率的な毎日の作業をしているのだ。 もうひとつの理由だが、不良の溜まり場にしないため。 ファーストフードの単価は安いために、どうしても若者が集まる。 また、ファミレスと違い深夜料金もなければ、長時間の滞在も許される。 終電が行ってしまった後、ファミレスや漫画喫茶を寝床にする人もいるが もしファーストフードが24時間営業なら、きっと、そんな人たちが大勢たむろし、 深夜に徘徊する不良たちの溜まり場にもなりかねない。 ファーストフードショップが一番歓迎している客層は 子供を連れた主婦層であり、女性客でもある。 子供の頃からハンバーガーの味を覚えさせれば その子が大人になってからも通ってくれるからだ。 また女性が安心して食事ができる場なら子供たちも多く来てくれる。 子供に対してはハッピーセットなどで興味をひこうと企業努力している。 平日の昼時、主婦の溜まり場、井戸端会議の場になっても問題ない。 というか逆に店側は大歓迎しているはずだ。 そのような2つの理由でファーストフードは 極力、24時間営業をしないようになっている。 これは自分が大学卒業後に日本マクドナルドに就職した時に教わったことだ。 それから何年もの月日が経ち、バブル全盛から崩壊、 さらに創業者の死去などで、最王手ファーストフード店も様変わりしてきた。 自分が働いていた時は、とにかくQSC+Vを徹底的に叩き込まれた。 Q=Quality(クオリティ…品質) S=Service(サービス) C=Cleanliness(クレンリネス…清潔さ) V=value(バリュー…価値) この4つがお客様に対する基本であり会社の理念でもあったが、 残念ながら現在のマクドナルドは合理化が進み、 このようなことにこだわっていたら利益にならないので 経験者として外から見ての評価だが、ほとんど実践されていないように思える。 実際、今も働いている当時の同僚と話をしても、 「あの頃とは全くやり方が変わった」と言っていた。 自分が働いていた頃に比べ、かなりマニュアルも減らし、 簡易的なやり方となっている。そうしないと会社自体が傾いてしまうらしい。 味もかなり落ちたけど、あの値段なら仕方ないのかな…。 そんなマクドナルドだが、先日、新聞で気になる記事を発見した。 なんと5月中に200店で実験的に24時間営業を始めるというではないか。 現在も、実は週末限定などの形で、ごく一部に導入しているらしいが、 実験結果を踏まえ、来期以降に24時間営業として本格参入するという。 これには深夜から早朝にかけての時間帯で圧倒的な強さをみせる コンビニを意識し、コンビニ顧客層の取り込みを目指すというではないか。 気になる24時間営業店舗だが、ドライブスルー店や 深夜の通行量が多い地域の店を選び、売れ行きを見ながら順次拡大予定。 確かにコンビニ、ファーストフードの市場規模は約7兆円もあり、 そのうち深夜帯に限るとコンビニ合計は全体の約6割を占める。 人々のライフスタイルが変わり、深夜帯も、それだけ大きな市場になった。 それを、みすみす見逃していては…という考えなのだろうか。 しかし、24時間営業を始めるからなのか、 5月から「バリューセット」を値上げするらしい。 毎日24時間営業じゃ、人件費や光熱費もかかるしね。 それに前述したような衛生面の問題はクリアできているのか不安だ。 とにかく自分が働いていた頃は衛生には神経質なくらい気を遣っていたのに…。 そして、24時間にしたらやっぱ明かりに集まる虫のように 都会の不良たちが集まってくるんじゃないかな。 酔っ払いの多い繁華街なんかは店内でトラブルとかも多くなりそう。 警備員でも配置したりしたら、余計金がかかりそうだし…。 自分が就職した頃、マクドナルドの給料は他の人たちが ビックリするくらい良かった。 それだけツラく厳しい仕事内容だったが 元々、自分が商人の子でもあったのでキライな仕事ではなかった。 常にボーナスランキングでは人気の超大手の会社を抜かし トップの企業であり、自分もその恩恵を受け、 就職した年の冬のボーナスで新車に買い替えられる程だった。 ちょうど時代はバブル期、店舗数もどんどん増やし、イケイケの時代。 給料をもらっても使い切れないくらいだった。 しかし最初のドライブスルーの店舗は居心地が良かったが、 都心型の店舗に移って驚いたのは、あまりにも労務管理が酷かったので 「休みくれないなら辞めます」と言って、あっさり退職した。 「いい仕事をするには、いい休日が必要」 これが当時、24歳くらいの若造だったが自分の持論だった。 まぁ、基本的に今もこの持論は変わらないが。 週休2日制だから就職したのに、スケジュール見たら休日が月に2日。 これでは話にならないので、未練なくあっさり退職した。 退職時に本社の上司と面談するのだが、 その際に、その店舗の労務管理の悪さを指摘してやったら、 自分が辞めた後にかなり改善されたらしいが…。 あれから何年が経ったのか…。 ただ言えることは「早々に退職しておいて良かった」ということかな。 今のファーストフードは本当に大変みたいだから。 それなのに24時間営業になったら、それこそ大変だろうな。 まぁ、衛生面や若者たちとのトラブルがないことを祈りたいね。
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