Web Masterの日記



F1

2005年03月06日(日)

いよいよ今年もF1のシーズンが到来。
今年からは我が家に引いてあるCATVの「フジテレビ721」を通して
リアルタイムで観れるのが嬉しい。
もう野球の後、頑張って深夜まで起きていなくていいのだ。
開幕戦のオーストラリアGPは時差の関係もあり深夜でなく
地上波では昼間13時からの放映だったが「フジテレビ721」では
予選は朝7時台、決勝は11時50分からだった。これが生放送である。

今年は非常に楽しみな反面、史上最悪のシーズンになるのかもしれない。
何で最悪なのかと言えば、F1に興味のない人でも知ってると思うが
今までの度重なるアホ丸出しのレギュレーション変更なんか足元にもおよばないほどの
F1史上、最低最悪な新レギュレーションによってレースが行なわれるからだ。
細かい変更はたくさんあるが、その中でもヒドイのが
「予選から決勝までタイヤを交換しちゃダメ」ってルールと
「エンジンは2レースで1機」という、お話にもならないバカルール。
細かい説明は省くが、F1を主催しているFIAのモズレー会長の一言で決まった。
これまでは、決勝だけでも何度もタイヤ交換をしてたのに、
今シーズンからは予選2日間でツルツルに磨り減ったタイヤで決勝を走ることになる。
また、予選2日目にエンジンがブローしたら決勝は走れないのだ。
こんなバカなレギュレーションは今まで長年F1を観てきたが初めてだ。

結局、予選ではタイヤが磨り減らないように、またエンジンが壊れないように
抑えに抑えたタイムアタックしかできない。
その上、今シーズンからは予選の1回目と2回目の合計タイムで
スターティンググリッドを決めることになったから、
去年までのように1回目に良いタイムを出せたから
2回目は走らないってことができなくなった。
タイヤもエンジンも交換できない上に、さらに沢山走らなくちゃならないのだ。
だから去年まで5年連続の王者のミハエル・シューマッハなんか、
今回は1回目のタイムがすごく悪くて、どんなに2回目を頑張っても
それほど上位に行けない結果になったから、2回目のタイムアタックを辞退して、
決勝に向けてエンジンを温存する選択をした。
そのために決勝は屈辱の18番グリッド。最悪のポジションだった。
去年までのレギュレーションだったら、1回目のタイムが悪ければ悪いほど、
シューマッハは燃えて、まるでアゴの先からジェット噴射でもしそうな勢いの
走りを見せてくれて、2回目のタイムアタックで、
それまでのトップを簡単に抜き去りポールポジションを奪い取ってたのに…。

そんな訳で去年までは決勝だけじゃなくて予選だって面白かったF1も
今年からは深夜に頑張って起きて観る価値はなくなりそうなレースが多いだろう。
その点ではCATVで生で観られるようになってラッキーだ。
今回の予選は王者シューマッハですら、そんな有様だったから、
期待の佐藤琢磨なんか1回目のタイムアタックの前にスピンしてクラッシュ、
ノータイムに終わり、2回目はパスして決勝は最後尾からのスタートとなった。
でも、そのおかげで毎回、放送中ずっと「タクマ!タクマ!タクマ!タクマ!」って、
なんとかのひとつ覚えみたいにわめいてるバカアナウンサーが静かになってくれて、
少しはレースに集中できたかな。

そんな佐藤琢磨と比べて、今年からルノーに乗ることになった
ジャンカルロ・フィジケラは、シューマッハよりも25秒も速いラップを叩き出して、
見事にポールを取った。これは予選の日の天気によるもので、
フィジケラがタイムアタックした時は晴れてたのに、
シューマッハや琢磨の時は滝のようなどしゃ降りになったからだ。
だから去年までのルールなら、こんなふうに1回目の予選が不運に見舞われても
次の日の2回目にいいタイムを出せば逆転することも可能だったけど、
今シーズンからは2回目に相手に不運が訪れない限り、
1回目のタイムが悪かったドライバーは絶対に逆転はできない。
やっぱり、本当の意味での公平性を重んじるのなら2日間でトライした中の
最速ラップでグリッドを決めるべきだと思う。
初戦から新しいルールの歪みがもろに出てしまった。

肝心の決勝はポールのフィジケラ(ルノー)がそのまま優勝。
2位にはバリチェロ(フェラーリ)が入り、3位にはアロンソ(ルノー)。
今季のルノーの強さを見せつけた…って言うのはF1を知らない
スポーツ紙の三流記者あたりが書きそうなセリフであって、
F1ファンとしては今シーズンからのレギュレーション変更に対する
マニアックな視点として、予選から換えることのできないタイヤの問題があった。
つまり、マクラーレン、ルノー、BARを初めとするトップチームが
みんなミシュランのタイヤを使ってるのに対して
フェラーリはブリジストンを使っいる。
このどっちが今季からのレギュレーションにマッチしてるのかってことに
注目が集まってた。そして結果はシューマッハは接触されてリタイヤだったが
バリチェロが余裕で2位に入ったのでブリジストンもなかなかやるな!ってこと。
人情的な部分では何よりも不運続きだったフィジケラが優勝できたことが良かった。
今年で10年目のドライバーで走りには定評があるし、
いつもいいところまで行くがマシントラブルに見舞われたり、
他車のスピンに巻き込まれたりして、ずっと優勝できずにいた。
2003年のブラジルGPで初優勝したが、これはチェッカーも受けてないし、
表彰台に上ってないのだ。
この時のレースは決勝のスタート直前に大雨が降って、
セーフティーカーに先導されてのスタートになり、雨は上がったけど
アップダウンの多いブラジルのコースは川みたいに水が溜まり
次々にスピンしてリタイヤするマシンが続出した。
フェラーリのシューマッハを始め、BARのバトンもウィリアムズのモントーヤも
みんな次々にスピンして合計10台ものマシンがリタイヤすると言う大波乱のレースだった。
そしてチェッカーを受けたのはマクラーレンのライコネンだった。
だが、後からレースのビデオを検証した結果、
レース中止のレッドフラッグが振られた時点でフィジケラは56周目に入っていて、
54周目にはすでにトップに立っていたため、繰り上げの優勝となったのだ。
この時は裁判にまで持ち込まれ、フィジケラにとってはデビューして8年目の
念願の優勝だったのに、とても後味の悪いものになった。
なので、今日の優勝は実績としては2度目の優勝だけど
トップでチェッカーを受けたのも、ウイニングランで
何万人もの観衆から祝福されたのも表彰台の一番上に上ったのも
優勝者としてシャンパンを撒き散らしたのも、
フィジケラにとっては、すべて初めてのことだったのだ。

長くなったが、そんな訳で、史上最悪のレギュレーションになってはしまったけど
とりあえずF1ファンの気持ちをまったく理解してないFIAの決めたこと、
今年もガマンして見続けようと思う。
せめてもの救いはリアルタイムで観れることだし。
これが深夜の遅い時間なら観るのをやめていたかもね。

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