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2003年02月27日(木)
九州を代表する大型リゾートテーマパーク「ハウステンボス」が 昨日、会社更生法の適用を申請した。 地方テーマパークの破綻や閉鎖が相次ぐ中、 改めてバブル崩壊後のテーマパーク受難の時代を印象付けたが、 背景には不良債権処理の強化を迫られる金融機関の事情も 色濃く影を落としている。 ようは融資をしていた銀行に、もはや延命させる力などないということだろう。 2000年以降、全国的にテーマパークの閉鎖が相次ぐ中、 東京ディズニーランド&東京ディズニーシーを運営する オリエンタルランドの、まさに一人勝ち状態だ。 最近、閉鎖に追い込まれたテーマパークは交通が不便な地方や 老舗の遊園地が多い。 個人消費の低迷が背景にあるが、一方で2001年9月にオープンした ディズニーシーや同年3月にオープンしたユニバーサルスタジオジャパンの開業が 勝ち組と負け組の色分けを加速したとも言えるだろう。
2000.9 レオマワールド 2001.2 シーガイア 2001.9 東京マリン、行川アイランド、ワイルドブルーヨコハマ 2001.10 富士ガリバー王国 2002.2 横浜ドリームランド 2002.4 向ヶ丘遊園 2003.2 ハウステンボス
2000年以降、破綻や閉鎖したテーマパークは、これだけあった。 シーガイアとハウステンボスは営業を続けているが、 他は完全閉鎖している。
経済産業省によると10年前の1992年には 6140億だった遊園地、テーマパーク業界の総売上が 少子化や景気低迷で2000年には約23%減の4730億円に減少した。 TDSとUSJの開業効果で2001年は6270億円と過去最高に持ち直したが、 中小規模のテーマパークの経営環境は厳しさを増した。 そのUSJさえ昨年来の火薬の不正使用や工業排水飲み水などの不祥事により 客数が大幅に減少している。 そうなると2003年3月期決算で過去最高の業績を更新する見込みの オリエンタルランドの強さだけが際立っている。 オリエンタルランドの好調要因は、アトラクションやイベントなどに 年平均100〜150億の投資を惜しげもなく毎年継続している点だろう。 常に新しいショーやパレードを継続しているので来客者も飽きが来ない。 逆を見れば巨額投資を継続する力のないところは淘汰されてしまうのが現状だ。
だが顧客層を絞り、施設の性格を明確にすることで集客を伸ばし 生き残りに必死になっているところもある。 多摩テックは従来のファミリー層以外のシニア層もターゲットにした 温泉施設を1997年に開業。 温泉施設の利用客は年50万人と遊園地施設の54万人に匹敵するまでになっている。 この成功に目をつけた後楽園遊園地と、としまえんも今年、 温泉施設が園内に誕生する。 また都市型テーマパークでも昨年7月にオープンさせた ナンジャタウン内にある餃子スタジアムは開業わずか5ヶ月で 入場者数が予想の倍以上の109万人に達するなど フードテーマパークも人気を集めている。 いずれにしろ今後のテーマパークは、いろいろと趣向を変え 客を呼び込まなければ生き残ることはできないだろう。 もう黙っていても客が入る時代ではないのだから。
昨日の松田聖子に続き、今日は中森明菜のコンサートがやっている。 やっぱり聖子に比べ明菜は薄幸な感じがにじみ出ている。 ちょうど今「難破船」を歌っている…。 歌はうまいんだけどね。
今日の「うたばん」保田スペシャルは本当に笑えた。 貴さんではないが保田が居なくなっちゃうのは寂しいね。 この感想はまた後日にでも。
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