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2002年07月17日(水)
大手玩具メーカーのバンダイが中堅玩具メーカーのツクダオリジナルを買収した。 ツクダオリジナルといえば1970年代に大ヒットした 日本が生んだ最大のボードゲーム「オセロ」や 80年代の人気商品「ルービックキューブ」などの定番商品を抱えている。 しかし少子化により、玩具市場が縮小する中、バンダイ、タカラ、トミーの 大手3社以外は経営環境が厳しくなっていた。 確かにテレビゲームに押され、一般玩具の需要は減っていると思う。 一番、一般玩具の購買層である小学生低学年までテレビゲーム利用層は下がり、 人気のキャラクターを抱えていない企業はツライとこだろう。 大手3社すら、独自ではやっていけず、海外大手メーカーと提携したりして、 海外市場の開拓策に乗り出している。
少子化に歯止めがかからない中、体力的に劣る企業の生き残りは難しく、 今後、一定のブランド力や企画力を持つ中堅と大手の提携や、 今回のような買収が進み、玩具業界全体の再編が加速しそうだ。 実際、模型やラジコンだけに商品を絞った独自路線で 安定的な経営を続けているタミヤと提携したがっている大手企業は多い。 玩具企業だけでなく玩具流通業界も同様で、 経営不振の小売大手であるキディランドは 9月を目途にタカラの傘下入りを決めたという。
どの業界も本当にサバイバルな状態である。 何度もいうようだが、1日も早い景気回復が望まれる。 大手企業すら危ないこの状態を見て、政治家たちは一体、 どう思っているのかが知りたい。
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