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2002年07月01日(月)
ワールドカップが昨日で終わってしまった。 思えば6月の日記の内容はほとんどがワールドカップである。(^^ゞ それだけ楽しむことができた1ヶ月であった。 南米予選で苦しんだブラジルだったが、本番では本来の力を出し、 危なげなく決勝まで進出し、5度目の優勝はすごい。 同じくヨーロッパ予選で苦しみ、プレーオフにまわって何とか出場できたドイツ、 しかしブラジル同様、本番ではGKカーンを中心にドイツらしい戦い方で 決勝まで上がってきた。 しかし、今までノーミスいや神がかり的なセーブを続けてきたカーンだったが、 7試合目、それも決勝という大舞台で唯一のミスで先制を許し敗北。 それだけに悔しさはひとしおだろう。 だが試合後、ポストにもたれて呆然としている姿も絵になった。 敗者であっても世界最高のGKの称号は揺るがない。 ピッチに焼きついた強烈な記憶に大きく拍手を送りたい。 スター不在、怪我人多し、攻撃単調のドイツがここまで上がってこれたのは、 カーンのおかげだと誰もが知っている。 そんなカーンの唯一のミスを誰が責められる。 4年後の自国開催で悔しさを晴らしてくれることを期待する。
しかし祭の後に充実感と同時に訪れる、ある種の虚しさを感じる。 死者まで出した前回大会に比べ、初の共同開催としては大成功だったが、 誤審、チケット問題が運営の足を引っ張った。 大量の空席が出たチケット問題では、開催国の主張を切り捨て、 責任をなすりつける商業主義路線を走るFIFAの呆れた体質を再認識した。 また放映権料が異常につりあがり、全ゲームを地上波で見れなかった。 商業主義の行き過ぎはファンの期待を裏切るものであり、 サッカーの世界的な広がりと逆行するFIFAの独善性は厳しく追及してもらいたい。 そのためにも日韓は運営の透明化に向け、 終わった後も開催国責任を果たしてもらいたい。
問題はワールドカップそのままにとどまらない。 大会会場となった日本の10都市の巨大スタジアムだ。 10のスタジアムのうち、黒字経営が見込まれるのはごく一部だろう。 今後の活用策は十分に練られているのだろうか。 建設費、維持管理費が住民負担として重くのしかかってしまうだろう。 またスタジアムなどの施設は自治財政悪化を招く恐れがある。 それを最小限に抑える手立ては考えてあるのか。 Jリーグは13日から再開されるが、今回のワールドカップで サッカーは見て、熱狂して、興奮できるスポーツへの足がかりを得ただろうか。 果たしてJのプレーで同じ興奮が味わえ、スタジアムが満員になるか…。
狂喜の渦の中で様々な課題が残ったワールドカップ、 しかし感動と興奮の余韻はいまだ覚めない。 本当に1ヶ月間、堪能できた。 ずーっとワールドカップだったらいいのに、さえも思った。 あれだけ国民が一体となって盛り上がれるシーンというのは 現代社会ではそうそうにないことだ。 裏を反せば、日々の生活に盛り上がれるものがないのだろう。 それも寂しいことではあるが、この1ヶ月間は確かに盛り上がった。 4年に1度のワールドカップ。 生きていくうちに、あと何回見られるだろうか。 日本決勝進出!日本優勝!そんな日がきっとやって来る!? そう信じて、これからもサッカーを応援しつづけたい。 VIVA!WORLD CUP!
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