Web Masterの日記



決勝前日

2002年06月29日(土)

韓国対トルコの3位決定戦は実力通りの結果だと思う。
なので感想は特になし。
しかしトルコは中国、日本、韓国と破ってきた。
まさにアジアキラーだな。

それよりも、いよいよ明日は約1ヶ月に渡り激戦を繰り広げ、
新たなサッカーの楽しさや醍醐味、そして怖さをを教えてくれた
ワールドカップの決勝だ。
今大会は、まさに初物づくしの大会だった。
21世紀、アジア開催、共同開催、全大陸よりベスト16入り、アジア勢の4強入り、
前回王者が1勝もできず敗退など、全て長いワールドカップ史上初のことである。
そして過去のワールドカップで一度も対戦したことがなかったドイツとブラジルが
よりによって決勝で世界一のタイトルをかけて顔をあわせることになった。
南米対欧州の決勝は1986年から5大会連続で
ブラジルは3大会連続決勝進出の快挙である。
さて、ブラジルが最多優勝を5回に伸ばすのか、
それともドイツがブラジルの持つ4回の優勝記録に並ぶのか、
ワールドカップに輝かしい足跡を残してきた両雄の総力をあげた戦いは
見所が豊富で今からワクワクしてしまうと同時に、
明日の一戦が終わったら、ワールドカップも終わってしまうという寂しさもある。

自分の予想では、やはり優勝はブラジルを推したい。
ロナウジーニョが戦列に戻り、逆にドイツはバラックが累積警告で
欠くことになったのは痛い。
ドイツはブラジルの技巧派たちにスペースを与えない守りが必要だろう。
そして何としても先制点がほしい。
ブラジルがもし先制し、リードを奪うと両サイドのカフーとロベルトカルロスが
引いてゴール前を固める一方で、
前戦の3Rのカウンター攻撃が一層、危険になってくる。
だからドイツの先制点は絶対必要だが、クローゼが不調、
代わりに好調のバラックの出場停止は本当に痛い。
なのでブラジルがかなり有利だと思う。

ブラジルは予選リーグから引き分けも延長もPKもなく、
すべて90分以内で勝利し、決勝までやってきた。
予選リーグから破竹の6連勝だ。
全勝で決勝まで来たのは1970年のメキシコ大会以来32年ぶり。
その時もブラジルが勝ち上がり優勝を果たした。
ただ、その時は途中にPK勝ちがあるそうだ。
32年前よりも素晴らしい勝ち方で進出したブラジルに盲点はない。
ここまで僅か1失点で世界一のGKと名声を再確認させたカーンが
どれだけ頑張ってブラジルの猛攻を防ぐかが注目だ。

しかし全17大会に出場し、6度目の決勝進出となるブラジルと
15回出場で決勝進出7度目のドイツ、
強豪国がバタバタと倒れた今大会、期待を裏切ったチームも多かったが、
最後に地区予選で苦労し、なんとかワールドカップに出場できた両国が
別の意味で裏切ってくれて最高のカードを用意してくれた。
20世紀には見られなかった両雄の激突が21世紀最初の大会の決勝、
しかも日本で見られると思うと本当に興奮してしまう。
早く明日になれ。

ところでカナダサミットから決勝観戦のために
日本政府専用機に同乗してきたドイツのシュレーダー首相って
なんかお茶目。
今も雨が降っている。明日も雨かな。
うちの試合は中止っぽいな。
雨の決勝戦になるのかな…。

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