Web Masterの日記



狂牛病

2001年10月06日(土)

うちの店で牛肉を使う料理は牛玉と牛肉のバター焼しかない。
しかし牛バターは人気のコース、松コースの鉄板焼でもあり、
近くの松坂牛専門店からほぼ毎日、仕入れをしている。
その店の配達しに来た番頭さんが嘆いていた。
狂牛病のせいで売上が激減だそうだ。
昭和初期から松坂牛だけを扱い、割烹も併設している銀座では老舗の肉屋だが、
やはり影響は大きいようだ。

厚生省は人が食べると狂牛病感染の恐れのあるとされる
牛の特定危険部位を原料とした加工食品の製造自粛と
自主回収をメーカーに指導した。
牛の脳、眼球、脊髄、小腸の先端が危険部位と言われている。
よって、その部分以外は食べても支障はないのである。
しかし骨や肉を煮込んだ牛エキスに脊髄が混じっていた場合、危険と判断され
事実上の販売禁止となり、メーカー側は自主製品の原料の徹底的な洗い出しを
強いられることになった。
特定危険部位を含む可能性のある牛の原料から濃縮、抽出した食品は多く、
ブイヨン、コンソメ等の調味料、ポテトチップなどのスナック菓子。
ふりかけや即席ラーメンにも入っていると言う。

もともと狂牛病に感染している牛が初めて日本で見つかってから約1ヶ月に
なろうとしているが、国の対応は遅すぎた。
対応する省庁が農水省と厚生労働省で分かれているのが致命的だ。
そして今頃になって指導を競っている感があるのにはあきれてしまう。
日本特有の縦割り行政には本当に頭にくる。
さらにタイミングが悪いことに、狂牛病に感染していると見られる牛が
見つかった直後にアメリカ同時多発テロが起きてしまった。
マスコミはそのニュースばかりで、狂牛病に関しては扱いが小さかった。

危険部位、または危険部位を含む加工品がやばいのであって、
牛肉には何の心配にもないはずだ。
それなのに巷では牛肉すべてが危ないと思っている人が多い。
店で仕入れている肉屋さんの嘆きと言うか愚痴は国の対応の遅さを批判していた。
武部農相が焼肉屋で牛肉を食べ、牛肉の安全性を強調していたシーンが
ニュースで流れていたが、そんなことをするよりも
大切なのは国民の不安の源となっている不明点を早急に解明し、
安全な牛肉の供給体制を整え、きちんと国民に説明、報告することではないか。
気休めのパフォーマンスは見苦しいだけだ。
しかし肉屋だけでなく、スーパーや外食産業では売上への影響が
確実に出始めているだろう。
さらに牛肉離れが加速すれば、長引く消費停滞と低価格競争にあえぐ
小売業界や外食産業だけでなく、畜産業界の収益悪化にもつながるのも確実で
日本の景気に与えるマイナス影響も大きなものになってきてしまう。

焼肉屋、しゃぶしゃぶ、すき焼き屋と年末にかけて本来なら忙しくなる店は
これから大変だな…。
そんな店のためにも、しいては日本の景気回復のためにも
国は1日も早くしっかりとした態勢を作り、我々を安心させてくれ。

ちなみに今日の夕飯に牛肉を食べた(^^)
牛肉大好き!なくなったら困る!



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