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あえて言おう!キャシャーンが好きであると! - 2004年05月17日(月)

「あえて言おう!キャシャーンが好きであると!」

 ギレン総帥の演説をパクってみました。
で、映画『キャシャーン』なのだけども。
悪い評判ばかりを見たり聞いたりて、どれほどの映画なのかと逆に気になり観に行ったところ、全くおっけーだった。
むしろ 好 き だー!! あ た し は 好 き だ ぞー!!と言ってまわりたいぐらいである。
 だがしかし、私の隣席のそのまた隣席の男性はいびきをかいて眠っていた…。うるさかった。きーっ(怒)


 キャシャーンが大活躍し悪人を倒していく勧善懲悪を望んでいる方には確かに辛い映画だと思う。タツノコプロの新造人間キャシャーンを忘れられない方は観るべきではない。

 このキャシャーン像は紀里谷監督のインナーワールドの産物。
正義の味方という位置付けすら危うい。
商業映画としては微妙かな〜という気はするし、叩かれるのも分かる。
ま。仕方が無い。
 紀里谷監督はスピルバーグでもローランド・エメリッヒでもウォシャウスキー兄弟でもなく、ホドロフスキーだったのだから。
 彼の奥様は、きっちり売れる商品を作り出せるとゆー商業ベースに乗っかったアーティストだから、きっと旦那様も商業的に成功するような映画を撮るのだろうと、庶民は勘違いしてしまったのだ。
紀里谷氏は天才肌の監督というよりもアート系オタク監督。
 で、私はオタが大好きなので(笑)紀里谷監督の次回作に結構期待している。


 この『キャシャーン』に込められた彼のメッセージは深すぎて難解。
その難解さにオタ心をくすぐられると言えばくすぐられるのだけども、エピソードを詰込み過ぎで、ストーリーがてんやわんや〜の感がなきにしもあらずなんですが監督。
 三度のメシよりキャシャーン!とゆーほど大絶賛はしないけれど、この映画にはある種のノスタルジーを感じてしまって好きにならずにいられない。

退廃美溢れる街の風景に、今となっては懐かしい寺山修司ワールドをどうしても思い出してしまう三十路女。

 軍国青年 母 ギミック コラージュ 血族 シュールetc 

 思いっきり寺山チックな箇所がキャシャーンには満載なのだ。(そんな楽しみ方でいいのか)おまけに新造人間達は全身白塗り裸体で登場。……暗黒舞踏かと思いました監督。(おいっ)
 映画中のモノクロシーンは、その静けさと美しさにジャン・コクトーの映画を観ているよう。そりゃ眠たくもなるさ。コクトーの『オルフェ』でどれほど睡魔に襲われたことか。
 そして。どこかしら三島由紀夫な美の世界も漂う上条将軍のお造りになった大亜細亜連邦共和国政府。
彼の息子上条中佐は父に従うことを潔しとしない憂国の徒。クーデターを起こした彼はその後------------。
 上条中佐の名はパンフレットにも登場しないのだけど、将軍は劇中に彼の名を呼んだ。
「ユキオ」と。

 ってなことで。
真っ当なキャシャーンの楽しみ方からは180度間違った方向に進んでしまっているのだけど、超オススメ新造人間キャシャーン。
この映画をSF超大作ではなくアート系カルト映画と認識するとかなり楽しめる。





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