羊日記 もくじのような/ちょっとまえ/これよりさき

2006年02月25日(土) しまった

糸がなくなったよ!!

・・・まさかJSK一枚で糸ひとまき使うとは思っていなかったので予備がありませんよ!
裾三倍フリルをやらかそうと思っているので諦めて店が開くまで寝てきます。
あれだけ山になっていた綿の細幅レースもあっさり切らしてしまった。おそろしい。黒のラッセルならまだまだあるからしばらく黒縫っとけってこと?

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ピンクの糸を買ってきました。
あとこのまえのスカート縫ったのの色違い生地。今度はピンク系。

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ちるだ姐さん先行踏まれ組のおねいさんたちはたのしんでひれふしてきたようですねーわたしは再来週まで唇噛んでがまんの子です。
はやくふまれにいきたい。

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さいきんの畳かわいさから一本小話。
亀☆畳前提←芹推奨です。
とかいいながらTRIOザ捜一。
じつは三浦さんもだいすきです。


■Who's knockin' on heaven's door?

「…さすがの先輩も被害者の前でしおらしいときなんかあるんですねー」

聞こえるか聞こえないかのちいさな声だった。
が、デスクの書類の山と格闘する伊丹のボールペンを持つ手がぴたりと止まった。
両手に抱えた書類と資料でほとんど前がみえないのに、芹沢ときたらそのよく滑る口だけはどれだけの錘をつけたって、重くなることはないらしい。よりによって、わざわざ伊丹の席の横を通るときに現場でのしようもない事をわざと聞こえるように言うことはないだろう。どうせわざとに違いないのだ。
いかにも確信犯的で、伊丹はむっとする。几帳面だが少し縦長の神経質そうな字ののたくる紙の束と睨みあっていた眉間の皺を一層深くして、わざとらしく肩をコキコキと鳴らした。

(漫画だと「ぴきっ」って擬音の書き文字がはいるところだったよなー。)

にやにやと眺めている芹沢に向かって(だけどそれだってたかが1〜2秒のことだ)机の下から尖った靴が繰り出す。

「痛ったァ!何すんですか先輩!資料落とすとこだったじゃないですかっ」
「…ッせえよンなとこで油売って無駄口叩いてねェで、とっとと鑑識からの資料回しやがれッ!」
がた、っと椅子から音を立てて立ち上がると芹沢が(気を使って)伊丹に渡すべき資料を一番上にのせていたのを、さっとかすめとる。
「ごくろうさん」
「すいません。」
一応謝っておく。
「ンなことだから亀の野郎に仕事取られンだよ馬鹿……」
聞いてンなよなー、みたいな、愚痴、みたいなこぼしかたをする。
あれ、さっきのけっこーきいてンじゃん?ってゆーか気にしすぎ。
芹沢は笑みを堪えられない。
さっきまでの現場での事件被害者の携帯のことだってことは、言わなくても、わかる。

「あー…すいません。以後、気をつけます」

流しとくべきだろ、とか思いながら笑ってしまったのを誤魔化すためにはどうしたってまたどうしようもなくて、肩をすくめて、謝る。丁寧に、頭まで下げた。書類と資料との山を抱えた両手でいっぱいいっぱいであまり丁寧な感じにはどう努力したってならないのだが。

「とっとと席ン戻ってテメエの仕事しやがれ!」
「うわぁああ、すいませんっっ!!」
再度、一撃。
「…ッたく、どいつもこいつも……」

肘を椅子の背に乗せ悪態をつく伊丹をあとにぴゅう、と今度こそ芹沢は退散する。加減しているのはわかるが、さすがに二度連続入ると尻が痛い。隣の席の三浦の机にあー重い重い今回も凄い量ですねえ資料、と山を追加して。

「芹沢…。おまえ、悪質」
伊丹と全く筆跡の違う癖のある四角いちいさな文字でやはり書類と格闘する三浦は手も目線もそのままでため息をもらしてみせた。もちろん、伊丹には聞こえない程度の音量だ。たとえぴりぴりしていて、針が落ちる音すら聞き逃すか!っていうくらいに張り詰めていたって、長くコンビを組まされている三浦にはそれが可能だ。
「え?」
にこっ、と笑っているだろう。芹沢は。三浦はそれだって、いちいち見なくても、分かる。笑ってる顔の下に、自分よりも伊丹の事をわかっている三浦に対してちょっとの嫉妬と羨望が混じっているのすら、見えてしまうのだからしかたがない。

「…わかってやってるんだろ」
「いやいや、そんな。…あ、三浦さんそっちのはもう鑑識に回してきていいやつですよね。おれ、行って来ます」
ひょい、と処理済みの山の中から書類を抜き出して、足取り軽くもう一度、きっちりさっきのルートの逆を辿って伊丹の机の横をもう一度通りすぎて芹沢は早足で一課をあとにする。

開けっ放しのドアの向こうに芹沢の姿が消えた頃を見計らって、三浦はボールペンを置いた。出入りの多いドアのむこうの、見えない姿に向かってため息をつく。

 まったく、趣味が悪い。

外見と裏腹な芹沢のなかみを、伊丹だって知っているだろうに。
ぼりぼりとボールペンの尻で頭を掻く真向かいのデスクの伊丹にむかってもう一度、今度は聞こえるようにため息をついたならば「三浦さん、ため息は幸福が逃げるって言いますよ。気をつけたほうがいいんじゃないですかね」
とうの伊丹に静かに突っ込まれて。

おまえらに付き合わされてる俺の身にもなってくれ、と、さらに深く盛大なため息をくれてやるはめになった。

 幸福なんぞくそくらえ。だ。


060225









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