2002年04月29日(月)  新人

   バート先のパン屋さんに新人さんが入ってきた。

 高卒でそれはそれは初々しい彼女なのだが

 中・高とテニス部に所属していたらしく、言動がテキパキとしていてとても気持ちがいい。

 返事は 「 はい! 」 と元気良く。 

 「 いらっしゃいませ どおぞ〜! 」 とか 「 焼きたてのパンドミーはいかがですか〜! 」
 といった声も初日からちゃんと出せていた。



 そんな彼女なのだが。
 1日2日と経っていくうちに 「 どうもこの子はおかしいぞ 」 という言動が目につくようになってきた。



 例えば・・・

 「 せんぱ〜い! 缶詰が開けられませ〜ん! 」

 「 えっ? なんで開けられへんのん? 」

 「 最初に缶に突き刺すことができないんです・・・ 」

 「 あのなぁ!テニスやってて握力ないんかい! 」



 例えば・・・

 「 ダスターまとめて洗うから洗濯機スイッチ押して 」

 「 はい! 押しました 」

 スイッチを押してすぐに洗濯機のわきにしゃがみこみ、排水ポンプの先に手を差し伸べる彼女

 「 先輩! 水が出てきません! 」

 「 水が出てくるのは上の蛇口からや・・・ 」



 例えば・・・

 「 このタマネギ、スライスして 」

 「 はい!」

 とん・・ ととん・・ と・・・ とと・・ とんとん・・・

 数十分後・・・

 「 できました! 」

 「 あのう。 全部へたついたままやねんけどぉ。
  つうか、へたとってへんから、スライスが全部へたを中心にくっついてもてんねんけどぉ。」

 「 えっ? タマネギってへたとるんですか?! 」



 彼女は単なる 天然 なんでしょうか?

 それとも18にもなって缶も開けたことがないくらいの ええ氏の嬢 なんでしょうか?


 彼女のこれからが、ある意味楽しみです。




 ('-'*) いつも アリガト♪

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