なべて世はこともなし
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2005年03月26日(土) 教訓に富んだ日記:就労許可証およびパスポート更新について

毎年恒例の就労許可証(ワークパーミッション)の更新が近づいてまいりました。数年前は3ヶ月待ちとかだったのですが、ここ最近の流れとしては就労許可証の発行数が激減したので、案外素早く更新は済むようで、去年も1ヶ月くらいで新しい就労許可証が届きました。


とはいえ、転ばぬ先の杖。早めに行動しておくに超したことはない。更新3ヶ月前にはやばやとHR(総務)の仲のいいおばさんに頼み込んだ。このおばさん、ちゃんとやることはやってくれる。かくして、パスポートのコピーと数年前の若かりし頃の証明写真の残りを提出。


たった数日後に返事が来た。


「あんたのパスポート、有効期限が15ヶ月を切っているから更新できないよ。新しいパスポートといっしょに再提出してね(はあと)」


うそっ。


確かに、私のパスポート、来年の初めに有効期限が切れる。だから同時進行で新しいパスポートを取ろうと思っていたのだ。だけどどうやら同時進行ではなく、パスポートを更新してから、就労許可証を更新しなければいけないらしい。まあ、いいほうに取れば、たった数日で返事が来たということは、こいつらヒマだな。


とりあえず、会社を早退して日本大使館へ。


他の海外公館がどうだか知らんが、在アイルランド日本大使館は、いつ行ってもお客がいない。窓口の向こうに人がいるかどうかも厚い防犯ガラスとその向こうのついたてにしきられて中にどれくらいの人がいるかも窺い知ることはできない。別に窓口の対応が悪いとか、態度がよくないとかそういう不満はないのだが。


で在アイルランド日本大使館で発行できるパスポートは、非MRPと呼ばれるやつで、早い話が、パスポートの一枚目のページの


>>>P>>>Snigel>>


とかそんな感じで書いてあるところが


THIS PASSPORT IS NOT MACHINE READABLE


と書かれてあるわけ。発行までおおよそ1週間。パスポートを5年ほど前に日本大使館で再発行してもらった私のパスポートはこのタイプ。このタイプのパスポートだと、アメリカの入国にビザがいるようになったらしい。それ以外ではあまり実害はないけど、でも、各国での入国審査に心なし時間がかかる気がする。で、このタイプのパスポートが嫌ならフツーのパスポートの発行も可能だが、日本に送るために1ヶ月程度かかるとのこと(詳しいことは外務省のページ等を参照のこと)。


うーむ、1ヶ月。ぎりぎりだけどこっちのフツーのパスポートにしよう。
で、窓口で言われたこと。


「うーん、この写真、申し訳ないけど受け付けられません」


へ?なんで?


「顔が斜めを向いていて片耳が見えないんですよね」


かくして、階下にある証明写真の機械で新しい写真を撮ってきました。この機械がクセモノでして、私の知っている証明写真の機械は椅子が回転して椅子を回すと高さが調節できるタイプ。ところが、この椅子なぜか高さが調節できない。


で、画面の中にある楕円の中に顔を収めようとすると、思いきり椅子にふんぞり返るように座って顔を無理矢理下のほうに持っていかねばならない(「つまり座高が高い短足体型なのね」というツッコミは不要)。で、そういう不自然な体形をとると、不自然に顎が引っ込んでしまい、ただでさえマヌケな顔がさらに大マヌケになってしまう。


で、ふと画面を見て気がついた。画面の中には


「楕円の位置は上下ボタンで移動できます」


えっ?じゃあこれは体を動かすのではなしに、画面の楕円を動かすタイプなの?


大マヌケ


で、窓口は4時30分に閉まるにも拘らず、ちょっと待ってもらい大使館に戻る。無事に書類は受け付けてもらえました。係の女性に


「ではお疲れ様です」


と言われ帰ろうとしてふっと気がついた。


「あー、パスポート返してー」


ちなみに、パスポートの更新時は古いパスポートは大使館に預ける必要があります。言われて見りゃそうなんだろうけど、パスポートがないと、困る。だって、来週ドイツに行くし、来月半ばにはイギリスに行くし…というわけで、パスポートがないとすごく困ります。すると、パスポートを必ず返却いたしますという誓約書を1通書くことでパスポートを持っていることが許されたのでした。


はい、今日の日記は教訓に富んでおります。


教訓:
(1)アイルランドの終了許可証の更新にはパスポートの有効期間が15ヶ月以上残ってないとダメ。
(2)パスポート用の写真は両耳が写ってないとダメ。
(3)パスポート写真撮影用の機械はよく読んで使いましょう。さもないとマヌケなことになります。
(4)新しいパスポートの更新中は、やむを得ない理由がある場合、パスポートの保持が許されます。



とりあえず、外務省の方(読んじゃいないだろうけど)かくなる理由なのでできるだけ早めに新しいパスポートを発行してくださると幸いです。


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