なべて世はこともなし
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2004年02月14日(土) 冬にアイルランドなど旅行するもんじゃない...というお話

今日はバレンタインデーですな。未だに私は何のお祝いの日だかその由来を理解していないのですが…。ともあれ、一つ確実に言えることは、日本のそれとアイルランドのそれはまったく異質のものです。訳のわからんチョコレートの配布などということはアイルランドではもちろん行われておりません。


あ、ちなみにアイルランドのバレンタインデー、カップルでどこかおいしい食事に出かけたりどこぞのホテルでロマンチックな週末を過ごしたり…という感じのようです。


そんなどうでもいいバレンタインデーの話はさておき、数日前、コネマラ地方に1泊2日で行ってまいりました。言うまでもなく観光客のご案内。ほらほら、コネマラ地方に行ったことのある人ならこの写真を見ると思い出すところがあるでしょ。(ちなみに Kylemore Abbeyといいます)。




で、ここに行ったのはこれで何と3回目。今回言って痛感したのは、ここも完全に観光地化されている。良くは覚えていないけど前回(99年)に行った時にはなかったと言い切れる入口のゲート。バーを押すタイプのたまに空港の展望台とか水族館の入口とかで見かけるようなゲートが設置されている。で、このゲートをくぐるためにはなんと5.5ユーロを払って専用のトークン(コイン)を買わなければならない。だいたいこの建物の中を見るのに5.5ユーロも払う価値なんて…ない。


じゃあ外から見ればいいじゃないかと思われるけど、実はこの写真でいえば湖の向こう側(つまり建物側)に行こうと思えば5.5ユーロを払って件のゲートをくぐらねばならない。やっぱコネマラの果てまで来て中に入らないのもアレだというわけで結局観光客は高いと知りつつ払ってしまうという、まあ観光客用に仕掛けられた罠と知りつつはまる…ということになるわけですな。


それにしても5年も前に書いた「アランアイランド旅行記」、あれを読んでいただけると分かると思うのですが、冬にアイルランドを旅行するなんて根本的に間違ってます。コネマラ地方の中心地、クリフデンというとこに一泊したのですが、実際のところ、推定半分以上のB&Bや7割以上のレストランが冬季休業中。いちおうアイルランドでも飲酒運転に関してはまじめに考えている私、夜はパブで飲みたいからとクリフデンの町中に宿を取ったものの(村外れのB&Bだと飲めない)夜、街を歩いてみると悲しいくらいガーラガラ。宿のお隣りにあったパブへ行くもこちらも中は悲しいくらいガーラガラ


結論:アイルランドを冬に旅するもんじゃない。


とはいえ、実はいつも雨が降って霧が出ているコネマラ地方、なぜか天気は晴れてはいないものの降ってもいないという感じで悪くなく、宿も飛び込みで難なく取れて、まあ悪くないといえなくもないんだけどね。そう、しょせん「ものは考えよう」なのです。


追伸:「べたべた写真」ですが、デジカメの電池切れで撮ってません。すいません。

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