なべて世はこともなし
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2003年09月23日(火) 駐車違反に洗濯機が壊れ弱り目にたたり目...でも笑ってしまう日

前日までの日記で新しい家を見つけるまでのお話をずっと書いてきましたが、まだ話は終わってません。というのも、まだ契約書にサインして鍵をもらうという作業が終わっていないからです。私は法律に詳しいわけではありませんが、たぶんアイルランドでも口約束には何の根拠もないと思います。


というわけで、この物件を自分のものにするためには当然「手付金」というものを払わねばなりません。もっともここでは「手付金」ではなく「敷金」という名目で1ヶ月分の家賃を払うことに。


かくして銀行に行ってまいりました。為替手形(bank draft)を作りに。昼休みに会社の近所のBank of Irelandへ。ここの前の道がまた混んでまして路上の駐車スペースも満車。もっと正確に書くとスペースはあるが前後の車の停め方に問題があって駐車ができない。かくして私はやむなくLoading Bay(トラック用の荷物の積載スペース)に車を停めて銀行へ。私は滅多にそんなことはしませんよ。いつもちゃんとパーキングメーターにお金を払ってます。


で、数分後戻ってみると…




おおっ!駐車違反切符だ!


私は素朴に驚いた。家にドロボーが来た時は1時間以上来ないくせに、私が路上駐車を5分するとしっかりチケットを切るのね。



(資料映像。よく見るとこのパトカー駐停車禁止場所に停めてますが)

で、ダブリンのシティセンターで車止めをつけられると車止めを外すのに確か70ユーロとか80ユーロ取られる。日本でも駐車違反の反則金は結構安くないはず。日本の場合、反則金のみでなく点数を引かれるのも痛い。幸いアイルランドの場合、駐車違反は点数には影響しない。ただ、罰金はいくらなんだ?


そう思い裏を見ると


ブッ!


私は思わず吹き出してしまった。




「駐車違反19ユーロ(2500円)」


はいはいはい。喜んで払わせていただきますよ。しかしアイルランド政府さん、この反則金じゃあ犯罪抑止効果にはつながらないと思いますよ。


で、そんなこんなで帰宅。洗濯をすることに。




数年前、うちの洗濯機のドアを開けるハンドルが壊れた。それ以来、ちょっとしたトリックを使ってハンドル無しでドアを開けていたのだが、この度この家から退去するにあたってこのハンドルを直そうということになった。で、修理屋を呼ぶと


修理屋:「ほい。修理完了。100ユーロね」


…それってぼってるんじゃないですか。新品の洗濯機が200ユーロからあるのにたかがハンドルの修理が100ユーロとはあんまりな気がする。考えてみるとケータイのバッテリーのようなもののような気もする。バッテリーを交換するくらいなら新品を買った方がいいというのは事実でして。


ともあれ100ユーロはたいて修理をしたのが2週間前。で、私が洗濯機を使おうとしてハンドルをひねるとなぜか私の手のひらの中に鈍い音とともにハンドルが残る。ん?なぜ?


え?また壊れたの?


おいこら!たった2週間で壊れるハンドルって何だ!


そう思ってハンドルを見るとそのちゃちいことちゃちいこと。100円ライターのプラスチックと強度はどっこいどっこいのような感じ。こんなもんの修理に100ユーロをとるのはあんまりだが、それ以上にこういうナメた製品を市場に出すそのメーカーの根性に恐れ入る。


このぼったくりの修理屋とメーカーの謀略に脱帽した私は、頭に来たので自分で直すことに。と言うのも、前回修理屋が来た時に彼が行っていた言葉が耳に残っていたから。


修理屋:「この部品はメーカーを問わずよく壊れるんだよね。だからこの部品は各社共通になっているやつがあるんだよね。今日はそれを使うからね」


へ?これって、純正品じゃなくても使えるわけ?掃除機の紙パックみたいなものなんだなあ…


と私が思ったのを思い出したわけ。それならば自分でパーツを見つけだすことも可能だぞ。と、さっそくGolden Pages(職業別電話帳)でWashing Machine(洗濯機)を引くとWashing Machine Parts(洗濯機部品)のコーナーがしっかりある。たったの数軒しかなかったがいちおうそこの住所を書き留める。


1軒め…ちゃんとパーキングメーターにお金を払って行ってはみたが…ない。店自体6畳くらいの狭いものでまあなくて当然というか、あえて言わせてもらえば「パーツセンター」とか看板を出すなといいたかった。で、2軒め、こちらもちゃんとパーキングメーターにお金を払い行く。


私:「あんただけが希望の星だ。(壊れた部品を見せながら)この部品、ある、よ、ね?」
店員:「あるよ」



といいつつ持ってきてくれた小さな袋には壊れたちゃちいプラスチック部分からバネまで一通り入っていてお値段18ユーロ。いかに100ユーロがぼったくりか分かる。実を言うとインターネットで調べたところではこの部品、イギリスでは5ポンド程度で売られているらしいのだ。…つまり、この店も十分ぼったくってるわけで。


かくしてひでかすと二人で修理。所要20分。ちょっとばねの付け方に悩んだけど大丈夫。次回は修理屋を呼ぶ前に自分たちで努力してみようと思いました。それにしても無駄な金を使ってしまった日でした。はぁ。

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