なべて世はこともなし
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2001年12月20日(木) 夜のアイラックセンターに響き渡る魂の叫び

最後のクリスマスショッピングに行ってきました。「時間との戦い」でした。


会社を定時の4時30分きっかりに出て、そのままバスに飛び乗って街へ。まず向かったのは、銀行。人生最後となる「ドイツマルクの両替」に行ったわけ。銀行のおねえさん、ひとこと…


「ドイツマルクはないわ。空港の両替所でのみ扱ってるわ」


…そう、ユーロ統合はこんなところでも着々と進んでいました。


で、そののち、Henry StreetをJavis Shopping Centreに向けて突進。まあ、さすがに上野のアメ横並みとまでは行きませんが、そりゃもうすごい人ごみでして。で、当局公認の露天商が軒を出しているので、通りがますます狭く、イライラが増す。


で、Pennys(安物衣料品店)などの売場は惨澹たる状況。商品の棚は乱れ放題、商品は床にまで散らばり、例えばスリッパのコーナーには後家になった(イヤな言葉ですな)スリッパが棚の下に散乱。で、棚にはふつうのサイズのスリッパは残っておらず、バカの大足用のスリッパのみが残っている。…退散。


で、予約をしてあった美容室に行き、髪を切ってもらい一息ついた後、さらに買物。


この日は、多くの店が午後9時まで営業していた。通常、ダブリンの店は午後6時に閉店。木曜日だけは(なぜ木曜日かは突っ込まないように)「夜間営業」で、午後8時まで。で、今日に限っては、クリスマス前だからかさらに一時間延長して午後9時まで。ちなみに郊外の一部のスーパーは「終夜営業」をしている。…午前3時に親子連れの買物客…なんて考えると結構不気味。


で、走り回っているうちに、時間は午後9時になろうとしている。Irac centreのDunnes Store(普段こんなところには行かないのだがいよいよネタが尽きた)の1階でレジに並んでいると、一瞬店の照明が半分になる。…ああ、もう閉店なんだなと思う。言われてみると、レジの列もアイリッシュの若いおねえさんふたりで2台のレジを開けているだけなのに、そんなに長くない。お客の波がひいてきているのが分かる。


次の瞬間、アナウンスが入る。


「お客様にご案内申し上げます。当店は本日午後10時まで営業いたしております」


次の瞬間、レジのふたりのおねえさんが同時にフロア中に響き渡る大声で


「じゅうじいぃぃぃぃぃぃぃ?」


(ちなみに英語では「てえぇぇぇぇぇん?」


と叫び、ふたりで、


「今、アナウンスで10時って言った?」
「言った」
「私、もう13時間も働いてるわ」
「会社は私たちを殺す気よ」



…お前ら、口はいいから手を動かせ。こらぁ!

あまりにウケたので、自分の番が来た時、思わずいらんことを口走ってしまいました。


「私はねえ、毎日朝9時から夜最低9時まで働いてたよ。文句言わない」(事実)


…ただ、よくよく考えてみると、自分の拘束時間を知らずに働いてるなんて、…私も昔そうだったから同じか。ただ、少なくとも、店の営業時間は知ってたぞ。


…なんだかんだでクリスマスショッピング、無事終了致しました。




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