*黎明ノォト*

2011年09月19日(月) 懐古


恋愛小説を読んでじぶんのなかに「乙女」を取り戻そうとするのはちょっと卑怯な気もする。
けれど、そんな単純で甘酸っぱい刺激に飢えているというのは事実、か。
仕方ないかな。

齢三十一、
結婚して四年、
子もなく気楽に働く日々。

*  *  *

小さなお話を書いては自己満足に浸っていた日々ももはや遠く。
遠くへ来たものだ。いや、と言うより・・・

――――実は『過去の自分』を『他人』のようにしか回想できない。
この癖は、これまで生きてきたどの時点についても同じだ。

自分が映った写真を見ても自分を探すのに時間がかかる。
自分の顔と姿を『自己』として捉えられないらしい。
写真からは何も思い出せない。おそらく…「自分の視点」でないからだろう。

私は私の見た世界で過去を位置付けている。
「見た夢」や「読んだ小説」や「見た映画」が収納される記憶部分と近い。
それは誰しもに当てはまることなのだろうか?
一部の人間特有のことなのだろうか?

少なくともQは別人種だと思う。


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那音 [MAIL]

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