冷静且つ沈着、と自分のあるべき姿を描いて成長して来た。 だから、まさか、自分が……
ヒステリーを起こすだなんて、 考えてもいなかった。
けれど、まあ一度体験してみなければ分からないことなんて沢山あるので、 これもその一つだったと自分では思っている。
他愛ない、いつものぶつかり合い。 のはずだった。 ただ、ストレスがたまっていた私は それ以上言葉を聞きたくなくて奇声を上げた。 そこから、自分でストップをかけるまでに時間がかかった。
ま、簡単に言えばそういうこと。 ずっと続く長い叫び声じゃなくて、 何度も、何度も、息を吸い込んで改めて叫んだ。
「精一杯の抗議」だとか、そういう形容をぼんやり考えていた。 呆気に取られている相手を見るのも、少し気持ちが良かったし…。
叫んでいる最中には、別視点で冷静な私もいて、 取り敢えず叫び終えた後の満足した私も居たのに、 精神に体がついてこなかった。 手足がしびれた。 呼吸が整わなかった。
それを新鮮な気分で受け止める自分も居た。 (…ヒステリーってこんな感じなのね、こう思って叫んだりするのね…)
ヒステリーって、精神の安定のために肉体を酷使することなのだろうか、 とほんのすこし考えたりもする。
過呼吸の症状が収まったのはかなり時間が経ってから。 これが「過呼吸」なのね、とも初めて知ったこと。 自分の身体のことはなかなか分からない。
私は本読みだから、本で学んだだけ、のことが沢山ある。 漢字の読み方とか、類推の意味とか、 ……だけじゃなくて、現象とか、体調とか病気のこととか。 そういうものも文字でだけ、想像でだけ知っていることが多くて、 今回は私のそういう世界を、やっぱりほんの少し広げてくれたなあ と思うわけです。
大丈夫、なんですけどね、ぜんぜん(笑) まともに生活しています。 きっとこれからも、嫌なこと嬉しいことがいろいろあって、 いろんなことを覚えていくのだなあと思うのでした。
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