| もう愛だとか 恋だとかむずかしく言わないで・・・...川崎 憂 |
「雲のむこう、約束の場所」考察2（ネタばれ、12/9更新） - 2004年11月29日(月)
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○スケート部のこと
シネマライズでのトークショーで新海さんは、中学時代にスケート部、
高校時代には弓道部に所属していたといってました。
私の田舎もウインタースポーツとしてスケートが割りと盛んな場所でした。
部活として成立するほど盛んではありませんでしたけど。
スケート場も湖リンクではなく休耕田に氷を張った田んぼリンクがメイン
でした。
当然きちんとした400メートルリンクやアイスホッケーリンクを備えた
施設もありました。
スケート部で拓也は俗に言う「スピードスケード」の練習をしていました
が、湖リンクでの本格的なスピードスケートの練習って正直厳しいと思う
のです。
湖リンクで競技スケートをやること自体、かなり難しいと思いますけど。
なんといっても氷の管理が難しいのです。
スピードを競うスピードスケートにおいて、リンク表面のでこぼこや、
氷の硬さはかなりタイムに影響を与えるはずなんですよね。
しかも朝練の風景では練習だけやって帰宅しているようにしか見えませんが
滑走後のリンク管理をきちんとやらないと、リンクってすぐに傷むのです。
気温に合わせた水のまき方とかもね。
気にしなければ、まあどうとでもなることではありますけど。
私の地元では競技者を目指す人間はまれでしたので、年代とともに履く
スケート靴が変わるという出世魚的な伝統（笑）がありました。
３歳でフィギアスケートで田んぼリンクにデビュー。
５歳でハーフスピードに履き替え。
小学校に通いだしたら、スピードスケートへ。
５歳からスピードスケートへという人間も半分くらい。
１０歳でワンランク上のスピードスケートへ履きかえるか、ホッケー靴へ
履き替え。
で、中学に上がった段階で、最終的にどの靴を履き続けるかが決まる。
スピードスケート派はＳＳＳのスケート靴を、
ホッケー派は結構無理してＣＣＭの靴を買ってしまったりしたのです。
あまり本編とはかかわりはない考察だったけど、何を言いたかったかと
いうと、リンクの整備もまともにせずに部活が終わるスケート部って言うの
はよっぽど父兄の部アックアップないと出来ないんじゃないかな？
などと、思っただけなのです。
○密行？ 密航？
高校からの帰り道。青森へ戦車を搬送している列車をみてヒロキと
一緒に歩いていた同級生の女の子が言った台詞。
『青森まで二人で「みっこう」しようか？」』
どうしても『密航』イメージが強いのですが・・・。
密航：船や飛行機の中に忍び込んで（渡航の許可なく）ひそかに外国に行くこと。
密行：ひそかに目的地に行くこと。
本土から陸路で外国には行けんもんなぁ・・・。
でも、あそこから飛び乗っても「ひそかに」青森には行けないと思うんだよね（苦笑）
（12/9更新）
○舞台の位置関係を把握しよう
とりあえず青森だけですけど。
まずは「ＪＲ津軽線」の駅名を青森から順に羅列してみましょう。
・青森（あおもり）
・油川（あぶらかわ）
・津軽宮田（つがるみやた）
・奥内（おくない）
・左堰（ひだりせき）
・後潟（うしろがた）
・中沢（なかさわ）
・蓬田（よもぎた）
・郷沢（ごうさわ）
・蟹田（かにた）
・中小国（なかおぐに）
・大平（おおだい）
・津軽二股（つがるふたまた）
・大川平（おおかわだい）
・今別（いまべつ）
・津軽浜名（つがるはまな）
・三厩（みんまや）訂正しました
「モデルと思われる場所」であって、完全に位置関係が合致している
わけではないのは当然ですが、それでもかなりリンクしているとは思います。
☆佐由里の自宅最寄り駅。
物語の前半、電車でヒロキと帰宅している際に『次は「なかおぐに」』
というアナウンスを受けて電車を降りている。
ヒロキは列車から降りずにいることから、ヒロキの自宅はさらに北に位置していると思われる。
ちなみに、アナウンスはその次の駅名を『おおだいら』といっているが、
津軽線では「大平」と書いて「おおだい」と呼ばせている。
単に声優さんが読み違えたのか、脚本の段階で「おおだいら」と表記したのか
は分らない。
ただ、どちらにしても本来は現実と同じ「おおだい」の読み方だったと思うのですけど、
邪推でしょうか？
☆蝦夷製作所
同じく列車の中での会話で『浜名の軍事工場』でアルバイトをしていると
いっていることから最寄駅は「津軽浜名」or「三厩」と思われる。
佐々木さんからの情報で「今別駅」の駅前には「伊東食堂」があるとの
情報もいただいたが、単純に地名だけで考えると今別駅は浜名からは
少し遠すぎるように思います。
☆ヒロキの家
すくなくとも、中小国より北ではあるはずです。
自転車で工場にいけるということを考えると、それほど浜名から離れた
場所。
今別駅が最寄駅になるのかもしれません。
☆ヒロキ達の通う中学校の最寄り駅
物語中に登場する『南蓬田駅』は実在しません。
ただ、物語中に出てくる駅表示の看板等から見る限り、位置としては
『蓬田駅』の近辺と思われます。
ただ、実際の蓬田駅は物語中の映像よりかなり寂れた感じです。
駅の感じは、前にも書きましたが「蟹田駅」がよりモデルに近いと考えます。
もっとも向きは北と南反対向きになります。
（写真の奥が青森になります。つまり北海道は背中側）
また、蟹田駅〜中小国間は電車で一駅、時間にして約５分。
直線距離で約3.0�辧�
場合よっては、徒歩や自転車で通学できない距離ではない。
先の場面でサユリが『もうついちゃう・・・』といっているが、
普段の乗車時間が５分では、その「もうついちゃう」は実感できないと
思うのです。
ちなみに蓬田〜中小国は乗車時間約２０分。
なにより、蟹田駅は津軽海峡線も通るためホームの数が多いのです。
またＪＲ津軽線は青森〜蟹田、蟹田〜三厩と列車を乗り継ぐ形が多く、
青森駅〜三厩駅まで行く列車は一日に一本だけ。
青森駅でサユリとタクヤがホームで話していたとき、電光掲示板に
表示が出た三厩行きがその唯一の一本なのです。
下校シーンで、ホームに入ってきた列車に乗り込んでいく場面ばかり
ですが蟹田駅から列車に乗る場合はほとんど始発列車となります。
位置は蓬田駅、駅舎のモデルは蟹田駅というのが、最終的な
私の憶測だったりします。
蛇足ですが、私がＪＲ津軽線を見に行ったときには駅ホームにはゴミ箱は
置かれていなかったように思います。
（12/3更新）
○教えて、ボクシングの偉い人！
左手を負傷し吊った状態で助走もつけず、右の拳だけで相手を吹き飛ばすぐらいの
パンチをうつにはどうすればよいのでしょう？
あ、ちなみにスポーツマンではなくて、高校ではパソコンをいじってる
だけのような人間で、という条件がつきますが・・・。
（12/2更新）
○扉の構造について
ヒロキが岡部の連絡先を探そうとして、蝦夷製作所に忍び込むシーンを見ていて、
ふと違和感を感じた。
外からガラス部分を割って鍵を開け、ドアノブを『押し開けて』工場に進入をしている。
一般的には外から中へ入る場合、建築物の特徴としては『引いて開ける』形になると思うのです。
外から押し開く形になっていると、風の影響等でドアを閉められなくなったり、場合によっては
ドア自身が破損する可能性が高いため、普通の建築物の場合外と中とを区切る扉は外へ開く形に
なるはずだと思うのですが、この場合は建物が特殊ということなのか？
ほら、テロ組織のアジトだし（苦笑）
（12/2更新）
○分断された血筋とは？
東京の病院で、富澤はサユリのＤＮＤ鑑定の結果を確認し、
「分断された血筋」という言葉を使っているが、これは何を意味するのだろう？
その後の公演で彼女の祖父にあたる「エクスン・ツキノエ」に関して
「本州出身」の物理科学者といっている事から、単純に海峡の向こうの人達のことをさしているとは思えない。
ならば「エクスン」の方に血筋の問題が発生するのかもしれないが、それはそれで
「本州出身」という言葉が矛盾を生じさせる。
血筋から少し話しは外れるが、公演の中で塔の稼動が１９９６年ごろ、建築が始まったのが
１９７４年という話をしている。
サユリの発症が中学三年逆算すると１９８１年ごろが誕生日なわで・・・。
そう考えると、祖父であるエクスン・ツキノエが基礎理論を構築した時や、塔の建設が始まった頃には
サユリは生まれてさえいなかったはず。
ましてや『本州出身の物理科学者』がユニオン占領下の北海道で、ああいった研究をしているという状況は、
どう考えても情報統制のとられた環境で研究をせざるおえなかったと考えるのは野暮ですか？
祖父がサユリの存在すら知らずにいたとしても、不思議ではないと思うのです。
つまり、サユリの脳にチップを埋め込むとか、彼女の母親が拉○されてなんて展開は
ありえないと・・・思ってるんですけど。
ただ、それを言うと、エクスン・ツキノエの孫というだけで、サユリは公安の監視
対象には十分なりえてしまうとも・・・。
（12/1更新）
○サユリの手紙に関する疑問
富澤さん→岡部さん経由でヒロキの元に届いたサユリの手紙。
これについても何点か疑問が生じる。
まず、その手紙が書かれた時期を考えてみる。
手紙の中でサユリ自身が
『目が醒めた時、私は東京の病院にいて、それからずっと入院しています。
病院の人には、今までの関係は一切断ち切るべきだからといわれていた のですが、
どうしてもとお願いして、今これを書いています』
と、書いていつことから入院して早い時期書いていると思われます。
それを裏づけずけるように院長は「患者さんが入院当初に書いていた」
と言っている。
また、富沢氏は病院を訪れた際にサユリのカルテを確認して以下のようなことを言っています。
『中学三年の夏に発症。覚醒時間がある一定時間維持できたのは最初の２ヶ月のみ』
ヒロキがサユリは突然いなくなった、といっていることからタイミング
としては、一学期中というよりは夏休みに入った直後にサユリが倒れたと思われる。
その後２ヶ月以内ということであれば、遅くても９月を過ぎることはないと考えられる。
だが、手紙の中でサユリは
『あの白いきれいな飛行機は、海の向こうのあの塔まで無事に飛びましたか？』
と書いている。
しかし、最後に廃駅で３人が話しているシーンで飛行機の完成時期についてタクヤ達は
『本当は夏休み中に完成させたいが無理、年内が目標』という話をサユリにしているのである。
にも関わらず、９月の段階で「無事とびましたか？」と聞いているのは何故だろう？
彼女の意識、記憶に何らかの障害がこの時点で既に発生していたのだろうか？
また、手紙を３年間ほったらかしにしておいて、いざ富沢に聞かれた際に、
そのまま渡してしまっているという病院側の対応はかなりいい加減なものだといわざるを得ない。
まあ、だからこそあのヒロキとサユリの邂逅が実現したのだけど（苦笑）
（11/30更新）
○オス猫は全てチョビ？
「彼女と彼女の猫」の頃から新海さんのファンでした。
（コミケで売られていたコミックスウエーブ版からですけど・・・）
今回登場するオス猫の名前がチョビなのは、単に新海さんのファンサービスだと思います。
前述の作品に登場したオス猫の名前もチョビでした。
新海さんが「動物のお医者さん」にでてきた二階堂くんのような人だったら、
今飼っている猫の名前もメスにも関わらず「サユリ」ではなく、チョビになった
に違いないでしょう。
先行上映の時には、わりとチョビの名前に苦笑をしている人がいたのですが、それ以降は、
名前に反応している人はそれほどいない様子。
やはり「ｗｉｎｄ」からのファンが多いのか？（苦笑）
しかし、あのチョビは飼い猫、野良猫、どちらだったのだろうか？
蝦夷製作所が閉鎖された後も、敷地内をうろついていたところをみると、
飯をたかりにきていた野良猫ということなのかな?
（11/29更新）
○ハートマークの謎
一部ネット上などで、映画の公開前から話題になっていたボーカル曲の存在。
あるのか、無いのか、何の情報もないまま、根拠のない予測だけが飛び交っていた。
マスコミ試写後にもネット上で話題に上ることはなく、無いのかと思っていたら・・・、
存在していたエンディングボーカル曲。
作詞：新海誠 作曲：天門 歌：ハートマーク
見ている人間をバカにしているのか、大真面目に「ハートマーク」という歌手なのか、
その真意は僕には分らない。
「歌手・声優」の情報に疎い人なので、曲を聴いただけでは歌手の名前はわからない。
一部の掲示板では色々と「憶測」は飛び交っているけど、オフィシャルが何も言わないのだから、
歌手は「ハートマークさん」
これ以上は何も分らない。
なので、今回はもう少し嫌な方向から憶測で物を言ってみようと思う。
・歌手名が「ハートマーク」でなければいけない理由
とりあえず、ヒロインの声を担当している南里侑香さんでないことはまあ明白だろう。
声質云々の前に「ハートマーク」で歌手名を表記することに何のメリットもそこには
存在しないから。
彼女がエンディング曲を歌っているのなら、興行的にも名前を出した上で、
「よくある」展開でＣＤ発売なりしたほうが「利益」になると思うのです。
ある歌手がいて、その人が今回エンディング曲を歌うと決定した場合、
名前を「ハートマーク」にすることで得るメリットとは何だろう？
メリットとは？
「利益を得る」ということ以外に「損害を受けない」というのも立派なメリットとなりえるの
である。
少なくとも新海氏側が、歌手の名前を隠すことで得るメリットは何もないと思う。
それ以上にネームバリューのアル歌手が歌うのであれば、名前を出した方が宣伝効果もみこまれるだろう。
たとえば、映画では名前を隠して、ＤＶＤで名前を明かしたとしてなにかメリットが発生するとは思えない。
何より、ＤＶＤ販売での収入を見込んでの映画館での公開と思われるこの作品。
名前を隠すことに意味を見い出すのは、おそらく歌手側の問題だろう。
エンディングを歌っているとオフィシャルで認めることによって発生するであろう
「デメリット」を避けるというのが真意じゃないのかな？
どんなデメリットかは、これも憶測の域をでないけど（含笑）
(11/28更新)
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