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2007年08月28日(火) エースをねらえ!

今日、きょんと買い物に出かけながら昨日のゴキ騒動の話になりましてね。

「あなた昨日頼りになったねえ」とワタシが褒めましたら、きょん、
「あたし、昨日は前向きな覚悟があったのよ。短期決戦で思い切っていこうって」と。

なんでまた?(°▽°)と思いましたら、きょんの言い分はこうでした。

「前回ゴキが出たときのこと覚えてない?
 あのとき、おたおたしたがために、退治に時間はかかるわ恐怖は倍増するわで、あのときにあたしは教訓を得た」

えらいわー。失敗を次の成功の糧へ。
そういうワタシは、前回の経緯をほとんど覚えておりませんでした。
ということで、きょんが教えてくれました。

それはふたりでクイーンの追悼番組を見ていた和やかな夜。
壁をさささと動く黒い物体を発見。 ええ、にっくきゴキですよ!
ふたりともゴキは大の苦手。
きゃあきゃあばたばたと大騒ぎですよ。
しかも、今回と違って、えらく一撃しづらい位置にいやがりましてね。
どうしようどうしようとそればかり。

「あたしはもう、見つけた時点でパニクって、叫ぶわ震えるわで動揺しまくっていたんだけど、
 じょりぃは落ち着いているように見せていた」
「見せてただけなんだ(笑)」 バレていたのね。
「うん。で、どうしよーってあたしが慌てていたら、あなた落ち着き払って言ったのよ」
「ほう。なんて?」
「『こんなときどうしたらいいか、ネットで調べてくる』って。そして部屋を出ていった」

悠長ですワタシ。
何かもう、小次郎を待たせている宮本武蔵なみのこの余裕。
ていうか、うまいこと言って逃げ出したとしか思えません。

「で、あなたが仕事部屋に行っている間に、飛んだのよ、ゴキ」

かわいそうなきょん(つд-。)

「で、またあたしがパニクってきゃあきゃあ言ってたら、あなた戻ってきてさ」
「うん。で、ネットでの収穫はあったのだろうかワタシ」
「なかった」

本当に役立たずですじょりぃ。

そして飛んだゴキは厚手のカーテンの上にとまりまして。
ここでまたきゃあきゃあする乙女のようなきょんとワタシ。
ちょっと上の方にとまられた上に、カーテンだと一撃したときの衝撃が弱くて人間様が負けるような気がしたのです。
そしてこのとき我が家にあった武器は、キンチョールだけという弱小アーミー。

「とにかく、カーテンだし、手が届きづらそうだしさ。またどうしようってことになったのよ」
「うん」
「で、じょりぃが『そうだ!アレがあるよ!』って、自分の部屋から持ってきたのよ」
「何を」
「エアガン」

えあがん?(°▽°)

「『これで撃つ!』ってさ」
「アホかワタシは」
「ねー。でもそのときはあたしもそれに賛同しちゃったんだけど」

はいはい思い出しましたよ。
当時ワタシったら、エアガンに凝っていた会計クンから、「じょりぃも鉄砲好きならこれあげるよ」となかなか本格的で優秀なエアガンを譲り受けて、パンパン撃って遊んでいたんですよ。
空き缶ならたまに穴が開くくらいの威力があったのでした。
それでゴキをやっつけようと。

弱小アーミーから本格的なニセモノ武器が登場しましたが、ゴキ退治に有効なんでしょうかこれ。

そしていそいそとエアガンにガスを充填し。(悠長です)
さらに悠長なことに

「一発で仕留めないと面倒なことになりそうだから、ちょっと練習してくる」

と言って、階段にパフィーのちっこいキーホルダー人形を置き、ゴキとの位置を想定した距離に立ち、それを狙って練習を始めるじょりぃ。
パフィも気の毒です。

一発目を外し、二発目三発目と連続して当たったので(なかなか腕がいいですね!)、よし!とばかりにリビングに戻りまして。
ゴキちゃん、狙い撃ち。

ばひゅんっ 1発目・ヒット。
ばひゅんっ 2発目・ヒット。
ばひゅんっ 3発目・外した。

外した時点で終了。暴れたり飛んだりしたらイヤですから。

が、しかし。
ゴキ、微動だにせず。ダメージがあったのかなかったのかもわからず。

そのまま様子を見ておりましたら、ゴキ、ささささと動き、こともあろうに中央でカーテンが重なっている布と布の間に潜り込んでしまいましたよ!

事態、悪化。
じょりぃ、役に立たず。

ああ。
テレビではヤング・フレディが熱唱中でございますよ。
本当なら「きゃー。フレディすてきー」とか黄色い声をあげているはずのこの時間、ゴキにきゃあきゃあと黄色い声をあげねばならないとは。

ゴキが隠れてしまってからは、ワタシは右手にエアガン、左手にキンチョールという、生まれついてのスナイパーという出で立ちで待機。
ジュリーならば片手にピストルで片手には花束なんですが(古い)、ゴキにはやっぱキンチョールです。威力弱いですが。気休め程度ですが。
だって我が家にゴキが出るなんて想定していなかったので、蚊とハエ対策くらいしか講じていなかったんですよしかたないんです。

きょんは、役に立たない過剰装備をしているワタシと比べ、ゴキ退治の最終兵器と言われている「丸めた新聞紙」を右手に持ち待機。

ふたりして「どうしよーどうしよー」「お父さん呼ぶか」(父も気の毒です。車で30分以上かかるというのに)なんて話していましたら、

ゴキ、 またもや飛びました。


飛ぶな!ゴキ!
おまえの何が怖いって、それがいちばん怖いんだ!


とっさにエアガンでなく、役に立たないキンチョールをぷしゅーっとまくじょりぃ。
きょんは


きょんは
最終兵器を握りしめ、きゃああああああああああと叫びながら

飛んでいるゴキを

ばしっ!と


しかもですよ?

バックハンドで




仕留めました!!!!!(・∀・)すげえええええええええ
おまえは岡ひろみか。


とどめはワタシのキンチョールです。
ぷしゅーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


きょんはこの時点で((((;゚Д゚)))ガクガクブルブルでへたりこみました。


バックハンドですよバックハンド。
きょんが元テニス部で本当によかったです( ^ ∀ ^ )


「・・・・というわけで、あたしはもうゴキ退治に迷いは捨てることにしたのよ。
 昨日も見つけた時点で足がガクガクだったけど、気持ちはかなり前向きだったの」
「えらいねえ」

前回から教訓を得て、恐怖に前向きに立ち向かい、今回もゴキを退治できたきょん。

それに比べて。

前回と何も変わっていないワタシ。
役割分担すら変わってません。
最後に殺虫剤で ぷしゅーーーーーです。



「あ、そういえばね」とワタシ。「今日、ゴキの落ちていたところを掃除しようと思ったら、ゴキの足が一本落ちていたよ」
「ぎぇあがあああぁぁぁぁぁぁ」<きょん
「しかしさすがにここはワタシの出番だろうと思って、ティッシュで取って捨てておいたよ(・∀・)」
「ホントー? あなたえらいわーーーーー。ありがとーーーーー」


ものすごく感謝されました。


前回よりも、ゴキの足一本分、ワタシも進歩していたようです。
ええ、ワタシってゆっくりと成長していくタイプなんです。


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