今日も今日とて
INDEX過去未来


2007年08月21日(火) セミナーとメモ

さて、前回の続き、肝心のセミナーです。

今回講演してくださるセンセーは、女性なんですが、なにやらいろんな肩書きやら持ってらしてですね。
案内に載っていた自意識過剰めいてるような、表情を作りまくっているような写真を見た時点で、実はなんだかこんな表情(´`)になっていたじょりぃだったんですが。
でも話を聞いてみないことにはなーと思ってました。
なにやら、マナーとかそっち関係のなんたらもかんたららしく、営業研修とかも行っているなんたらかんたららしく、とにかくすごい人らしいんですよ!
写真も何か、気合いのせいかキラキラなさってましたし。

が。

実際あらわれたそのお方は、なんだか、ええと、 品がない。

まずは自己紹介っつー感じで、自分の仕事内容やら肩書きの説明やら始めたんですがね。

話がおもしろくない上に、なんだかはすっぱだし、それにワタシ、肩書きやらステイタスやらにまるで興味がないんですわ。
どんだけアタマがいいかとか、話がおもしろいかとか、その人の仕事ぶりがたいしたもんかとか、そんなのはその人の話を聞き始めればわかることでして、いらんの、そんな説明。
まあ、そういうものが大事な人もいらっしゃるでしょうし、聞けば安心するのかもしれませんが。
でも話しぶりを聞いていると、「なんでそこまでのステイタスがこの人についてまわっているのかし?」という疑問しか浮かんでこず。

ワタシがK姫やら不思議ちゃんEさんやらにぽーっとなってしまうのは、見た目の美しさやかわいらしさももちろんありますが、それ以上にふたりの頭の良さに心惹かれてしまう、という部分が大きかったりするのでございます。
ふたりとも学歴や前職をひけらかすようなマネはしたことがありませんが、放っておいたって一緒に仕事をしてみれば
「このしとたちすごい。とてもかなわぬ。ぽーーー」となってしまうわけです。
まあふたりともワガママ度もすごいですけど。ってひとこと多い愛らしいじょりぃ。
そんなワタシなもんですから、こう、虎の威のようなステイタスをどどーんと掲げられて、話がつまらなかったり「んん?」という要素が前面に出てきてしまうと、ガッカリ度が丸八真綿のように「2倍!2倍!」になってしまうんですね。
もちろん、肩書きやステイタスなりにご立派な人も山といらっしゃるわけですが。
って話それちゃいましたが。しかもなんだかワタシえらそうでスミマセン。

でまあ、ワタシもそれならおとなしく居眠りでもしてればいいんですが、なにしろ一番前の席ですからね。
そもそも、一生懸命お話してくださっているのに、ワタシ好みの演者さまでなかったからなんて理由で居眠りしたら失礼です。
ワタシだって参加費の元を取らねばなりませんし。

というわけで、ぴろぴろとメモを走り書きし、となりのK姫に渡すことに。


プロフィールよりも
品がなくて
アタマわるそうな人だと
思ってしまひましたよ
芝居がかってるし



居眠りよりも失礼なんでしょうか。
でも、ワタシは真剣に参加してるんですよ!
真剣だからこそ、文句のひとつも言いたくなっちゃったんですよ。
ホントに話がつまらないんですもの。品が売りの商売してるくせに品がないし。<ひとこと多い

K姫に怒られるかなあと思いつつ、ちらりとK姫を見ましたら、K姫もこちらを見て苦笑い。
よかった。これは同意の苦笑いよね。

で、K姫、ワタシの渡したメモに何か書いていらっしゃる風も見受けられたんですが、覗いてみると白紙。
そうですよね。
マジメなK姫が、演者様の目の前で、学生の授業中のメモのやりとりみたいなマネをするはずがないです。

でもなにか、ワタシにそのメモを渡そうとするような素振りも。
しかし白紙。
はて?

おまけにK姫、「・・・・・ないのよ」と、ちいいいいいさな声でワタシに耳打ち。
はて? なんて言ってるのかしら。

そうこうしているうちにも、セミナーは進んでいきます。
そのセミナー、「攻めのイベント展開」についてのレクチャーのはずだったんですが、どうにも演者さまの思い出話とか「私ってこんなにすごいのよ」な話とか、よそ様の悪口とかばっかで、何か一向に、肝心の具体的な「攻めのイベント展開」な話をしてくださらないんですよ。
たいていのセミナーは、参加するまでは億劫でも、参加してしまえば「うおおおお!勉強になった!」と思える単純じょりぃなんですが、今日はダメ。
あんたがえらいのはわかったからさー、で、あっしらはどうすればいいんですかい?みたいなやさぐれた気持ちになってきまして、気づけばノートは落書きだらけですよ。
いい年して何やってんだかと自分に呆れましたが。

ちなみにノートです。

 文字より落書きのほうが多い。

最初に書いたのがこれだったんですが。



わんわんわん じゃないですよもう。
たぶん、演者さまに吠えているんだと思います。

これを横目でちらりと見たK姫。「くす」みたいに笑ってくださいましてね。
うれしくなったので調子づいて、犬だけでなく恐竜も書けるんですよ!とアピールしてみようと思って書いたらこんなものが。

 なんじゃこりゃ。

これもK姫に見られちゃったんですが、このときは「くす」でなくて、K姫、肩をふるわせてました。
ワタシの絵の下手さに感動して打ち震えていたんだと思います。

1時間半もありましたからね。
他にもこんなのとか

 空中猫。わけわからないと思いますが。

 こんなのが。

エアコン効いてて寒かったんです。
というのはワタシだけだったみたいで、セミナー終わってから主催者様が「空調の調子が悪くて暑くてスミマセンでした」とか言ってました。
アタマだけでなく体も狂ってるようですワタシ。
何かもう、頭痛薬を飲んだせいもあり、眠くてしかたなかったワタシは、とりあえず落書きだけでも踊ってみようと、らんたたらんたたとか踊ってますが。
アダムスキー型UFOにいたっては、自分でも何を考えていたのかさっぱりわかりません。
パンツ猫の頃にはもう脳がアダムスキー型になっていたんだと思います。
あの、いつも言ってるのでもはや誰も信じないと思いますが、ワタシいつもはもうちょっと字はマトモなんです。信じてください。無理でしょうけど。

落書きにも飽きて、眠気と戦っておりましたら、K姫が演者さまのスキを見て、さきほどワタシが渡したメモを「すっ」と寄越しましてね。
わあい、お返事だー!(*´∀`*) と思ったものの、ワタシの字しか書いてありませんでした。
なんだなんだ。
こんなもんいらないわよってわざわざ返してくれたのかしら。
しゅん(´・ω・`)

K姫、また聞こえるか聞こえないかの声でワタシの耳元でささやきます。

「・・・・・ないのよ」

ん? 聞こえませんよ?

という顔をしてみたら、もう一度「・・・・ないんだけど」と。

ああ。
返事書いてないんだけど ってことかしら。
いいんですよ、そんなの。
だいいち、今はセミナー中です。しかもいちばん前。
そんなことしては演者さまに失礼ですし。

しかしヒマつぶしに、ワタシなんて書いたっけなー、なんてもう一度メモに目を落としましたら。

おや?
汚れ?

と思ったら、かろうじてうっすら文字が見えます。

ワタシが渡したメモは、ツルツルの紙だったんですが。
K姫はシャーペンでメモを取っていたので、ツルツルの紙に文字が書けなかったらしいんですわ。
しかし、一生懸命何度もなぞって、かろうじて見えるようになっていたその文字は


ケ バ イ


K姫の、演者さまへの感想だったようです。
たった3文字。
3文字で、しかしすべてを言い得ているような。
さすがはK姫。
ていうか、今度はワタシが肩をふるわせる番でございました。
ケバイって、そりゃあんまりですよK姫。確かにケバイので笑えるんですが。
すました顔して一生懸命「ケバイ」という言葉をシャーペンでなぞっていたのかと思うと、かわいらしくて大笑いです。

演者さまが水を飲んでいるスキに、K姫、さきほどよりも聞こえる声で耳打ち。

「シャーペンだから、その紙だと書けないのよ」

さっきから、それを言いたかったんですか。

そんなことを何度も言おうとしていたのかと思うと、これまたなんだかK姫がかわいくてですね。
この頃には、ワタシのオチた気持ちもすっかり回復しておりました。
ありがとう、K姫。
ワタシのバカにつきあってくださって。

セミナーが終わってから、4人で軽く食事をしまして。
K姫が上司らしく、びっしりと書き込まれた自分のノートを見ながら、この話とこの話は今後活かしていけそうよね、具体例は残念ながら出なかったけど、今日の話を参考に自社に反映できる具体的な内容を考えてみましょうね、で、ふたりはどう思った?なんて前向きな話し合いをさっくりしまして。
こんな風にディスカッションしてみると、やはり得るところもありまして、演者さまにも遅ればせながら感謝したんですが。

そして、「じょりぃさん、今日とったメモ、ふたりに見せてあげて」と、K姫。

「え! あれを見せてしまっていいんですか!」
「うん。 見せて」

しぶしぶ見せるワタシ。

「かわいー」となぜかよろこんでくれたワカモノ2人だったんですが。

K姫、にこにこと微笑みながら

「つまらないセミナーでも、こういうことしてちゃダメよってことで」 と。


(°▽°)ゴモットモ


悪い見本として、ワタシもお役に立てたようでうれしいです。


じょりぃ |HomePage