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2007年01月31日(水) 恋に落ちた話と故意にオトす話

何年ぶりかで、K姫からお仕事の依頼が。
というより、K姫のボスからの指令でワタシにお話がきたんですが。
でも打ち合わせから何から、ぜーーーんぶK姫とワタシで行うのであります。
ということで、にまにましながらK姫のオフィスへうかがってまいりました。

どーもどーもと挨拶をし、にこにことソファに座りまして。
「ほうじ茶でいい?」と聞かれたので「この世でいちばん好きなのはほうじ茶です」と調子の良い返事をし。
K姫がほうじ茶を持って着席。
ワタシの顔をじっと見つめたあと

「どうしたの? お化粧なんてしちゃって(・∀・)ニヤニヤ」と。

何ですか急にそのフリは。
ていうかお化粧なんてしてないし!(しろよ)

「してないですよ!唇のコンディションが悪くて口紅だけうっすらつけてますけど!」
「ふーーん。別に恥ずかしがることないじゃない(笑)」にやにや

いつもはワタシがからかい倒すというのに。
先手を打たれて、しかも口紅つけてる自分がなんだか恥ずかしくてもぞもぞといたたまれないじょりぃ。
その後ずっと、恥ずかしいので下を向いて打ち合わせをしておりましたら

「下向いてちゃ話できないでしょ? ちゃんとこっち向きなさいよ」とK姫。

ああ、この人は、萌えるイジワルのツボを知っている。(*´д`*)ハァハァ

と、いろいろとハァハァしつつ打ち合わせを終えまして。
「じょりぃさん、次の打ち合わせまで時間空いちゃったわね。少しゆっくりしていけば?」と、K姫からありがたいお申し出が。
にこにこちんまりと座り、チーズケーキをごちそうになる愛らしいじょりぃ。

仕事の話なんかを適当にしておりましたら、K姫が言いました。

「じょりぃさん、あたし、仕事やめて東京に行きたい」

え! Σ(゚ω゚ノ)ノ

「ダメです」 即答。
「なんでじょりぃさんが決めるのよ(笑)」
「何しに行くんですか?」
「実は   好きな人ができたの」

え! Σ(°д°)

「東京に? 結婚しちゃうの?」
「しないわよ(笑) 今までどおり、結婚にはまるで興味ないわ」
「ふうん。 で? すーきーなーひーとぉー? どんな人ですか?」<おもしろくないじょりぃ
「笑わない?」
「笑います」
「じゃ言わない」
「笑わないから教えてください」
「片想いなの」
「ほーう」
「芸能人なの」
「なに?(°▽`°)」

げーのーじん?

「それは真面目な話ですか?」とワタシ。
「マジメよ。すごく好きなの。なんとかお知り合いになれたらなーと思って」頬を赤らめるK姫。
「相手は誰?」<眉をひそめながら
「じょりぃさんはきっと知らないと思う。マイナーな人なの」

聞いてみたら知らない人でした。
K姫が「こんなに好きだとはまだ誰にも言ってないの。だからナイショにしてね」と。
ということなので、ここでもナイショにしておきます。

「まあ、人にばれたら恥ずかしい話ですからナイショにしますけど・・・それどんな人?」
「携帯に画像があるんだけど・・・見てくれる?」
「見ます」 ていうか、見てやってもいいですよ。ふん。

なんだ。
つまんなそうな男だなー。たいしたことないじゃん!あははははははは!

「あんまカッコ良くない」 <とにかくおもしろくないのよワタシは
「カッコいいときもあるのよ」

他の画像も色々と見せてくれるK姫。

「なんかゲイっぽくないですかこの人」 <とにかくおもしろくないのよワタシは
「あはははは。そうかも。でもほら、あたしそういうの嫌いじゃないし。ていうかむしろ好きだし」
「この人が誰か素敵な男性と絡んでいるところを見てもうれしい、と」
「うん、それはかなりうれしい(笑)でもそのためには、やっぱり近くにいかないと」
「女優になればいいんじゃないですか?」 その人は俳優さんなんです。
「なれないから」
「あ、口が小さいから生活力がないですよこの人」<とにかくおもしろくないのよワタシは
「そうなの?」
「それにマザコンの相が出てます」<とにかくおもしろくないのよワタシは
「あー、そんな感じはあるかも」
「でも悩まなくてもあと三ヶ月もすればけろっと忘れてますよ!あははははは」<とにかくおもしろくないのよワタシは
「もう1年くらい好きなの」
「マジ?」
「マジ(笑)」
「じゃあ応援してあげます」
「ありがとう」

K姫も現実的な部分よりも、妄想とか気分だけで盛り上がるほうが好きなタイプなので、げーのーじんに熱を上げるのも、まあ分かる気はするんですが。
それにしてもいい年こいて。
と、心の中で呟いていただけのつもりが、きっちり口に出してました。
素直としか言いようのないじょりぃ。

「いい年だからこそ、ドキドキが大事なのよー」と穏やかにK姫。
この人って、一度気持ちを許した相手にはとても寛容で、ワタシがどんな失礼を言っても本気で怒ったりしません。
人の話もすごくよく聞いてくれて、最初の冷たい印象とは違って、心根はずいぶんやさしい人なんだろうなーという感じです。
いわゆるひとつのツンデレ?(°▽°)

「あたしの好きな、くっきり二重なの」と、恥ずかしそうに、でもしゃあしゃあとK姫。
「ワタシもくっきり二重ですよ?」
「(無視)それにプロフィールとか見ると、なんだか趣味も合いそうなのよ、いろいろと」
「ワタシとK姫も趣味合いますよ?」 知らないけど

ここでK姫が黙ってワタシをたしなめるような表情をなさったので、ワタシも調子づいてこの気に便乗して口説くのはいったんやめようと自粛しまして。

「趣味が合うって、どんな風に?」とワタシ。
「あのね、好きな音楽ってところで、ファルコの名前が出てたのよ」
「ファルコン?」

ねーばーえんでぃんすとーおりー♪


コレですか?

「ふぁ・る・こ。 あたしも20年くらい前に好きだったのよねー。随分年下なのにファルコなんて聴くんだーってうれしくて」
「年下って、その人いくつ?」
「○○」
「なんだ、たいして変わらないじゃないですか。ちょうど良い感じですよね!」たまには持ち上げてみました。
「そうね。8つ違うけど」
「Σ(゚ω゚ノ)ノ そんな違うんだ!(笑)」
「そうなのよー」もじもじ
「でもまあ、とにかく、K姫としてはファルコンとまずは知り合いたい、と」

その男の名前を覚えるのが面倒なので、ファルコンと呼ぶことにしました。
どんなに色男でも、今後ワタシの中でヤツは、鼻の穴が大きい白くてけったいな生き物です。

「ファルコンて(笑)やめてよ。で、じょりぃさんの知り合いにいない?テレビ局の関係者とか、芸能関係の人脈に強い人」
「いるわけないじゃないですか。・・・でもまずは彼の日常の行動パターンを知らないといけませんね」
「そう思ってね、ちゃんとファルコンのブログもチェックしてるのよ☆」

いつの間にか自分でファルコンと呼んでいるノリの良いK姫。
何やら携帯から見られるブログだったらしく、それもちゃっちゃかと呼び出しまして。
数年前は携帯で「。」を打つことすらできなかったのに、K姫ったら、大人になったのね。

「読むー?☆」
「はあ」
「あのね、なんとなく、じょりぃさんとも感覚が似てると思うのよ、ファルコン」

なに?
気になります。
一体どんなところが?

「どんなところがですか?」
「あのね、一生懸命アホのフリをするの」
「お言葉ですが、ワタシのはフリではありませんよ」
「まあ、じょりぃさんの場合は本当にアホなときも多いけど、でもすごく労力使ってアホのフリをするじゃない?」
「・・・・・・・」 そ、そうだったのか。
「アホのフリしつつ、自分は頭いいんだぞって、それはちゃんと相手に思わせたいのよね。彼もそんな感じ」

バレていたのか(°▽°)

「・・・ワタシのことはさておき、ファルコンも相当イヤなタイプなんですね、それじゃ」
「そうかも」 

K姫、そこはいったん否定してファルコンもワタシもフォローするところですよ!

「それとね」とK姫。「もう、何の話をしててもオチなきゃ気が済まないって感じも似てる」
「わはははははははは」 なんか恥ずかしいな!
「でも彼は関西人だからしかたないと思うんだけど、じょりぃさんはねぇ・・・」
「どういう意味ですか」 ためいきまじりにそんな。
「オチの内容もねぇ・・・」
「どういう意味ですか!」
「ていうかね、彼の場合は単純にオチに持っていってるだけなんだけど、
 じょりぃさんの場合は、話をはぐらかしたり本心を隠すためにオチに持っていくのよ、無理矢理」

げ。
なんでこんな話題に。
まるで「学校であった楽しい話をしていたら思いがけずおかあさんに怒られてしまった」ような展開に。


「にょ?(・ω・)」<じょりぃ
「ほらまたアホのフリしてはぐらかそうとしてるでしょ」
「してません」 これはただの動物的リアクションです。
「じょりぃさんて本心とか本音とか、人に見せないじゃない」

ここでじょりぃ、ちょっとマジメに考えまして。
自分ではそのような自覚はあまりないのですが、たまにこのようなことを言われますし。
それにふざけてばかりでは、K姫にも失礼ですからね。

「ワタシ、本音とか本心がどこにあるのか、どれがホントなのか、自分でもわかってないんです。たぶん」
と、マジメに神妙に本心を打ち明けてみました。 らば。

「ほらまたはぐらかした」

違いますK姫。今のは本心なんですってば。

この夜、iプチ姫も交えて3人でお食事したんですが。
その席でもまた「口が悪いフリをしてはぐらかす」と指摘されました。
そうなのかしらワタシって。ていうか言われてみればそういうところはあるように思います。そしてそれってなんだか嫌な感じ?(´・ω・`)
ていうか、そのときって恋愛論なんて話していたときで、ワタシもえらそうに持論を展開したくせに、具体的な内容になると確かにはぐらかしていたので無理もないんですが。
そうか、ワタシが人様に本心を話しづらいのはレズのせいなのね。と、自分のセクにすべてを責任転嫁して自分で自分をはぐらかしてみるお茶目なじょりぃったらないですよホントにもう。

ファルコンに恋している話はまったくもっておもしろくなかったですし、ワタシの内面の痛いところを突かれてそわそわしたりもしたんですが。
それでもなんだか、今までよりもK姫を近くに感じることができて、なんとなくしあわせだったりしております。
まあとりあえず、心にもないけど言っておくよファルコン。ありがとうよ。あんたは色男だ。(よそ見しながら)


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