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2005年11月13日(日) ユーミンで思い出す今よりもっとアホなワタシ

きょんとドライブ中。

「ねえ、ユーミンの曲って、何が好き?」
と、唐突に訊ねるワタシ。いや、なんとなくなんですが。

「そうねえ。昔の曲が多いけど」
と前置きしつつ、曲名をつらつらと挙げるきょん。
ワタシはタイトルがよくわからないので、いちいち歌ってもらったりして。
曲を聴くと「ああ」とわかるんですが。

きょんがユーミンを熱心に聴いていたのは10代の頃なんですが。
きょんとワタシは2歳しか違わないのですが、思春期の頃の話題になると、この頃の2年の差というのは大きいのか、やはりビミョウにズレてくるのですよね。

ワタシが初めてユーミンをちゃんと聴いたのは、高校一年の始め。
当時ちょっとだけつきあっていたというかビミョーな子(♀)がユーミン好きで、それならワタシも聴いてみましょうと、当時のユーミンの最新アルバムだった「PEARL PIERCE」というアルバムを少ないこづかいで購入したのでした。

「あのアルバムは良かったよね」ときょん。

そう。良かったんですが。

その中に「真珠のピアス」という曲がありましてね。
心変わりした男性の部屋に、わざとピアスの片方をベッドの下に置いてくる、というオソロシイ歌なんですが。
良い子のみなさんはマネしないようにしましょう。
後ろ暗いところのあるそこのアナタ様は、ベッドの下を定期的にチェックいたしましょう。

そのアルバム買ってしばらくして、ワタシ、他に好きな子(♀)ができちゃいまして。
どんどんそちらに気が行ってたんですけど。

で、ある日、そのユーミン好きの子と何かスキンシップ(かわいい程度のものです)を取ってまして。
彼女とワタシが抱き合って(ハグです)、彼女がワタシの肩に顎をのせた状態で、囁くように歌い出したのでありました。(歌の上手な子でした)


肩に顎を乗せて 耳元で囁くわ
私はずっと変わらない
背中に回す指の力とは裏腹な
あなたの表情が見たい



げ。


この歌は「真珠のピアス」でございますよ。


今のワタシの浮気な状況で、肩に顎を乗せた状態で、ワタシの腕が彼女の背中にまわっている状態で。
しかもワタシの気持ちが他に向いているのを彼女も知っている状態で。


この歌詞コワイヨ。
そしてアナタも。
いや、単なる偶然かもしれないんですけどね。きっと偶然。


でもシチュエーション的には、すごくユーミンチックな世界です。


結局この彼女とは、それほど深い仲になったわけでもなかったので、新しい彼女に
「あたしと●ちゃん、どっちが好きかハッキリさせて」
とコワイ顔して言われちゃったので、そうかーハッキリかーと思った優柔不断かつ素直なワタシは、
ユーミンな●ちゃんに、ある日の2時間目の休み時間くらいに

「あのね。△△△ちゃんのほうが好きになっちゃった。えへへ。ごめん」

と笑顔で無邪気にお話しました。

●ちゃんたら、いつも「△△△ちゃんのが好きなら、あたしは別にかまわないから」とか言っていたもんですから、それでコトが済むと思っていたのですよねワタシ。バカだったんです。

彼女はそのあと授業にも出ず、部室にこもったきり一日中泣き明かしていたようで、なんだか気の毒なことをしてしまいました。
何か翌日学校も休んでいたような記憶が。たまたま具合が悪くなっただけかもしれませんが。
ていうか、なんでワタシったらあんなことをあんな風に伝えてしまったのか、いまだによくわからないんですが。
たとえ●ちゃんがワタシをさほど好きでなかったとしても、なんだかあんまりです。

その結果ワタシは●ちゃん周辺から卒業するまで口をきいてもらえないという、不愉快ながらも愉快な体験もしてしまいました。
(もちろん、●ちゃんからも口をきいてもらえませんでした。2年でも同じクラスになってしまったというのに)
さらに言えば、△△△ちゃんからなっちゃんに乗り換えたときも、△△△ちゃん周辺から「最低」と言われ続けるという、嫌われ者なアタクシだったりするんですが。
ワタシがまたそーゆーのをあまり気にしないのんきな性格なもんで、
●ちゃんにも△△△ちゃんにも、それ以後も変わらず「やあ!」とか「冷たいなー。ワタシはまだ好きなのにー」とか、にこやかに無邪気に話しかけては無視される(そしてまわりの人間に軽蔑される)というアホを繰り返していたのもいけないんですけどねえ。
ちなみになっちゃんが悪口を言われるということはまったくなかったので、これはもう、人徳の差としか言いようがないわけですが。

あれ?

この話がしたかったわけではないのですが、なんだか本題に入りづらくなってしまいました。

結局「高校時代のワタシは今よりもっと自分勝手の無神経でアホだった」という事実を暴露しただけで終わってしまいました。
「卒業写真」の歌詞に出てくる「あの頃ーの生き方ーをー あなたはー忘ーれなーいでー」について語りたかったというのに。
若かりし頃を、センチメンタルに。
でもそれだとしんみりしてしまいそうだから、アホ話披露のほうがワタシらしくてよかったかしら。

△△△ちゃんとは、もう仲直りして縁が続いておりますが。

●ちゃんは元気かなあ。

今会ったら、口きいてくれるのかな。
きっともう、彼女にとっては「なんてことない些細な思い出」になっているでしょうけど。
あるいは不愉快で記憶から抹消しているかしら。
今会えば、きっとワタシたち、良い友達になれると思うのですが。(このへんがまた無神経なのだろうか)

あの頃より今のが美人だろうな、彼女の顔立ちだと。
と、結局こんなことしか考えられないじょりぃですが、どうかみなさま、仲間はずれにしないでくださいませ。


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