今日も今日とて
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2004年10月05日(火) 合併?(笑)

今日はちょっとお仕事の話を。つまんないと思いますけど。

先日焼肉チケットを買わされた同業者から、電話が来まして。
と、「焼肉チケット」の話は掲示板でした話だったので、なんのことやらわからないと思いますので、掲示板より抜粋。



今日、移動中に同業の仕事仲間から電話が。
「じょりぃさん、焼肉○○に行かない?」

○○は、そこんちのお客でもある焼肉屋さん。
何度かそこで彼らにおごってもらったことがあるので、「めんどくせえ」と思いつつもつきあいで「いいですねー。行きますー」と答えましたら。

「3000円のチケット買うと2万円得するっていうヤツの販売頼まれてるんだ。よかったー。で、何枚買ってくれる?」

営業かよ。

「ワタシのまわり、お肉食べる人いないんです(事実)。とりあえず、1枚」

そのあと「どうして3000円で2万円も得するのよ」とか「最初から1万7千円分タダで食わせてください」とちょっとゴネてみました。
だってあたち、今ビンボーなんだもん☆




・・・ということだったんですが。

同業といっても、あちらのほうがよほど手広くやっておりますし、社員数なんかも違うので、うちはライバルとも見なされていないわけですが。
が、あちらがいっぱいいっぱいで仕事がやれきれないときや、うちのほうが得意そうな仕事のときに、「仲間仕事」ということで仕事を振ってくれたりしているのでございます。

が。

けっこう金にならねえのでございますこれが。
「仲間価格」になってしまう上に、企画段階から関わったりすると、途中で企画がぽしゃったりプレゼン失敗したりしたときはゼロ。
内情がわかるだけに「それでも手間賃よこせ」とも言えず、タダ働きすることも多く。
まあ、これはそこんちに限った話ではないんですが。
ワタシの実力不足といえばそれまでですしね。

と、ここまで前置きでございます。長い。


で、電話ですよ。

「もしもしー? D社の福(仮名)でーす」<男性です。
「あー、どーもー」
「このあいだはチケットありがとねー」
「いーえー」
「じょりぃさんさー、今って忙しい?」
「んー。 フツウです。余力はあります」
「頼みづらいんだけどさー・・・仕事お願いしたいんだけど」

頼みづらい、なんて言うもんだから。
ワタシったら、つい、無邪気に、無防備に、無神経に、ぽろっと言ってしまったのです。

「えー? またお金にならない仕事ー?」



受話器の向こうが凍りました。
凍ってから「しまった」と思ったのですが。
これはいくらなんでも失礼です。
お金になる仕事だってたくさんいただいているんですから。
じょりぃ、失言。

「・・・・・・・・・」
たいていのことは冗談で明るく返す福さんも、なんだか黙ったまま。
困ったわ。

「冗談ですよー。ゴメンナサイ。 やだー、本気にしないでくださいよー」

ちょっとかわいこぶってみました。

「あは・・・あはははははははは」<福さん
「あははははははははは」
「いや・・・あの・・・無理なら」
「無理なんてとんでもない。 喜んで」 お金になる仕事なら。<くどい
「今日、こっち来られる?」
「うかがいますよー」

ちょいと事情を聞いてみましたら。
主力スタッフが2名やめてしまうとのこと。
残るうち1人は事務員さん、1人は福さん。
福さんは営業一本槍の人。
仕事が取れても、形にすることができません。

なるほど。
これは困ったことでしょう。

「代わりの人間が見つかるまで、じょりぃさん、助けてくれない?」とのことで。
困ったときはお互いさまでございますから。「もちろん。ワタシを思い出してくださってありがとうございます」とお返事をし。

でもホントはちょっぴり憂鬱。
ここんちの仕事はやたら難しい上に、短納期、さらにお金はシビアなんです。
しかしまあ、仕事があるのはありがたいことですし。
単にワタシが利用しやすいという理由でご指名をいただいたのだとしても、クォリティの高いこの事務所の仕事をワタシに任せようと思ってくれたのもありがたいことでございます。
なんて考えるからいいように利用されてしまうじょりぃですが。

夜、先方へおじゃまし、引継を済ませ、コーヒーを飲みながら福さんと雑談タイム。
きょんがおなかすかせてないかなー、と気にしつつ。

最初はなんてことない、景気の話やら仕事の話やらしていたんですが。
県内の景況DIはすごい勢いで上がってるみたいですよー、と、本日県の会議で仕入れてきた話をさっそく披露して、福さん(と自分)を励ましてみるものの、
「うちの業界は最後だからね・・・」と、福さんにしては沈滞ムード。
まあ、確かにそのとおりなんですが。
オマケに彼、今はスタッフが去ってしまったりなんだりで、相当へこんでおりますしねえ。

ちなみに福さんはワタシと同い年なんですが。
とてもそうは思えない恰幅と貫禄の持ち主でして。
「同い年」と頭ではわかっていても、どうしても「お父さん」と話すような気持ちでいつもいてしまうワタシであります。
やり手ですしねえ。強引ですしねえ。
ワタシは女性でおまけにきゃわいい☆せいか(しらっ)、ワタシに対しては強引さは出さずに、大切に接してくれているのですが。

あるタイミングで、福さんが「ねえ、うちとじょりぃさんとこで、合併しちゃわない?」と。


合併。


って、もっと大きい企業同士の話なんじゃないの?
特にうちなんて個人事業だし。
合併というより、あからさまに吸収のような気がするんですけど。

「あはははははははは」<ワタシ
「社名もさ、○○××ってしちゃってさ」 うちの社名と福さんの社名をドッキングさせてます。
「変な社名。 あははははは」
「でもどう? 悪い話じゃないと思うんだけど」

そうかしらぁ。
悪い話かどうかはわからないけど、あんまりいい話とも思えません。

「んー、 よくわかんない」 バカのフリをすることに。
「俺、本気で言ってるんだけど」 愛の告白みたい☆
「どうも(笑)。 でも、ほら、ワタシったら、自由を求めてビンボー生活送ってるわけですから、自分の好きにやれなくなるのはちょっとなあ」
「ハッキリ言うなあ。 いいんだよ、じょりぃさんは今までどおり好きなようにやってて」
「でもー、なら今までどおりでいいんじゃないですか? お互い困ったときは声かけあえるようになってるんだし・・」
「いや。そこはさ、やっぱり、ひとつ屋根の下で」


要は。
ワタシを社員にしたいんでしょ?
ワタシとなっちゃんを実働部隊としてほしいんでしょ?

うちのメリットって、何?
給料制になって安定するってことかしら。
でもワタシ、この業界にさんざん勤めて思ったのですが、一定の給料のために「いつ死ぬんだろう」みたいな生活を送るのはもうイヤなんですよ福さん。
年だし。


結局やんわりと断るものの、この話を3往復くらい聞かされまして。
そのたびに「どう思う?」と。
だから、あんまり乗り気になれないの。
でも福さんは、「このままじゃ、こんな田舎で少ないパイでさー、共食いになっちゃうよ。それだけは避けたい」と。

共食い。
したい人はしちゃえばいいんじゃないかしら。
と思うワタシはもちろんのんき。
でもそれが資本主義というものでございます。

「ワタシ、この仕事にあんまり執着してないんです。共食い現象が起きたら、身も心もボロボロになる前にやめちゃうから、いいみたい」

やる気なし。
こういう事業所がまっさきに潰れるんですネ☆

結局2時間ひきとめられて(同じ話をリピートで)帰るときに。


「俺、じょりぃさんのこと、ホントに好きなんだよ」 なによ突然。 騙されないわよ。
って、先日騙されて焼肉屋のチケット買わされたばっかりですけど。

「ワタシも福さん、大好き☆」<テキトウ人間



ワタシ、合併まではいかなくても「ウチの傘下に入らないか」とか「一緒に組んで別会社つくって、もっと手広く稼ごうよ」とかいうお話をいただくのは、実はこれで4回目なんです。5年のあいだに4回。これはけっこう多いのでは。
これって、決してワタシの実力を買ってくれてるわけではないと思うんですよねえ。
みなさん、いつもは信頼関係をもって仕事をさせていただいているので、まあ、ある程度「こいつなら使える」とは踏んでくれてはいるんでしょうけど。
結局のところ、女ひとり(なっちゃんがいるとはいえ)でやってて、そこそこ仕事まわってて、という状態なので、なんかこう、狙われるみたいです。
何をどう狙われているのかはよくわかりませんが。

以前、占い師さん(美人)に見てもらったときに
「じょりぃさんは、『使わず、使われず』という状態で仕事をしていくのがベストみたいですよ」と言われたことがありまして。
これはうまい表現だなと思ったのです。
まさにその通り。ワタシにはしっくりきます。
それをキープするためには、今の状態がベストなんですよね。
というわけで、どのお話も「よくわかんなーい。えへへ」でごまかしてきたのですが。

今回はちょいとしつこそうな気配でございます。


帰りの車の中からなっちゃんちに電話して「こんな風に言われちゃってさあ」と報告しましたら

「えーー? そういうのは、福さんところが絶好調のときに言ってくれないとねえ。
 今言われても、巻き込まれてウチまで悪い状態になっちゃいそうだよねー」

と、福さんが聞いたら立ち直れないようなセリフを、やさしい声で言い放っておりました。
でも、そう。 そのとおりなのよ。

福さんとこがいい状態のときでも、ワタシはたぶん「よくわかんなーい。えへへ」なんですけどね。


今回、オチなしです。
なんかもやもやしたので、吐き出してみました。
と、日記らしい使い方をしてみました。   おえええええええ。<吐き出し中


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