コバエアリーナ
記録用

2003年05月12日(月) イチゴジャム

20年も昔の話、

宮城のおじいちゃんとおばあちゃんの家には、イチゴ畑があった。
小さな畑だった。出荷はしない、みんなで食べるだけの為の畑、

冬が明けると、おじいちゃんとおばあちゃんと、いとこのみんなと、
親戚みんなで集まってイチゴ狩りをする。
子供達は、ついでに畑のまわりのヨモギを摘む、
その間に大人たちは、キネとウスで餅をつく準備をする、
親戚みんなで、草餅を作り、イチゴと一緒に食べる。

あまったイチゴで、おばあちゃんがジャムを作る、
イチゴの季節が終わるまで、大鍋で何日も何日もジャムを作る、
遊びに来ると、中門をくぐったあたりからジャムの匂いがしはじめる、
そのジャムの、イチゴの煮える匂いがすごく好きだった。
おばあちゃんの作るイチゴジャムを、
バターたっぷりのトーストに塗って食べるのが好きだった。

おばあちゃんが死んだ年、イチゴ畑は駐車場になった。
広い田んぼを管理するには人手が足りず、
イチゴ畑にまで手が回らなくなったからだ。
もう、おじいちゃんの家からは、あの匂いはしない。
ウスとキネも壊れてしまった。
餅をつくのも機械に頼るようになった。


年に一度、我が家は必ずイチゴ狩りに行く、
今年、私は行けなかったけど、母と妹が今日行って来た。
そのイチゴで今、お母さんがジャムを作っている、
おばあちゃんのジャムと同じ匂いと同じ味がする。

私もそろそろジャムの作り方を教わろうかと思う。


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