高校時代のおいらは、やたら暗いひとでした。 家庭が荒廃していた所為かもしれません…
もともと自習の多い学校だったのですが、 嫌いな授業(先生がムカつく)はたいてい、サボっていました。 部室で寝ているか、食堂でそば食べてるか、 トイレでうんこしていました。 一部では「いっつもうんこしてる人」 と呼ばれていました。
部活は掛け持ち。 映画を撮りたかったので取りあえず写真部。 とちゅうから仲間と作った文芸同好会、(後に部に昇格) にも入りました。
全体に運動部全盛の学校でしたから、文系は寂れていまいした。 文芸部はほとんどが掛け持ち部員です。 あまり来ない幽霊部員が多くて、半ばサロンと化していました。
まあ揃いも揃って変人ばかりの中で、おいらは異例の真人間でした。 …と思っていたのは自分だけで、後で聞くと、 「あんたが一番変わり者じゃない!」 なんて笑われています。
あれは2年2学期が始まって間もない頃です。
いつものようにプレハブの部室に行くと、 オタッキーな女子軍団が、そわそわして並んでいます。 チビッコ揃いのなかでもとくにちんちくりんで、 頭の弱そうな乳のおおきいコが、
「…っはい, これあげるー!」
なんと、 このおいらにプレゼントを手渡すじゃ〜ないですか。
そうなんです。 誕生日だったんですね。 皆の前だったから、照れるは困るは。 おいらは隣りの写真部室へ、すごすごエスケープして、 一番落ちつく「暗室」に引き篭りました。
恐る恐る箱を開けました。
手の平サイズのうさぎのヌイグルミ…
( ・ Δ ・ )?????
これはいったいどーゆういみだろう
おなごらにからかわれとるのか
りあくしょんがわかんなーい
10ビットの脳みそはすでにフリーズ。
かといっていつまでも篭っている訳にいかず、 実に平静を装って女子らの待つ敵陣へ戻りました。
案の定にやにやしてるし。 おいらの反応を過剰に期待してるし。
乳デカちゃん:「ねぇねぇ〜なんでアッチいっちゃったのぉ〜!」
おいら:「えと…だから、ビックリ箱とかだったらアレかなと思って。」
乳:「ぅう〜ひど〜いっ!」(笑)
おいら:「…ども…アリガトウ…」
乳デカちゃんは、おいらの唯一の友であったT君と中学が一緒でした。 休み時間、 インテリなT君とおいらが、高度な数学論議に花を咲かせていると、 どこからともなくヒラヒラ現れては、T君に話しかけて、 おいらをロンリーにさせる困ったちゃんなのでした。
さらに、 美形のT君と美貌のおいらの仲を疑って、 こともあろうに「ホモ疑惑」を流したのも乳デカの仕業です。
さらにさらに、 女子達に、 「ね〜ヒロ君(仮名)ってさ、笑い方ヘンだよねー!」
とか言っているのが聞こえてしまったこともあります。 おいらをネタにして、楽しんでいる風でした。 だからちょっとイヤな女のコだなぁと感じていました。
乳デカちゃんは何時もノーブラなのでした。 おいらが確認した訳ではありません。 とある女子がそう言っていたんです。
んで、 ノーブラ乳デカちゃんが、T君にまとわり付いたり、 おいらをネタにしていたのは、特別なこだわりが有ってのことだったのか? とゆー疑問が湧いてきました。
おいらってば、当時から自己評価の低い淡白な男でしたから、 相当はっきりとアタックされないと発展がないのです。
例えば、 第二体育館の更衣室に呼び出され、 やおら制服を脱ぎ脱ぎされて、 潤んだ瞳で、 10秒くらい見つめられ、
「抱いてっっっーーー!」
とかしてくれなきゃ伝わらないくらいの、おニブさんなのです。 誕生日のプレゼントをもってして、 【ハッキリしたアプローチ】 と受け取れなくもないですが。 まだまだヌルいんです。
後で知りました。 乳デカちゃんは、おいらと誕生日が一緒だったのだと。
毎年一回は思い出してしまいます。 アレはいったいなんだったんだろうかと。。。
白状します。
ちょっと好きでした。ぷっ
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