おいらがまだ23才の時です。 バイト先の16才の子と付き合い始めました。
きっかけはなんとな〜くです。 自分の誕生日に映画にさそったら、 なんだかすっかりその気になられてしまって。。。
いえいえ、 別に自慢とかじゃないんです。 むしろ切ない思い出なのですよ。
例によってクリスマスが近づくと、女の子は浮き足立つ。 あれ欲しいこれ欲しい…と匂わせます。
おいら、今と同じく貧乏人だった。 気の効いたプレゼントを用意できません。
「ん〜っとね、でっか〜いクマさんが欲しいのぉ。」
ブランドのアクセとかじゃなくてまだ良かった。 けど、縫いぐるみってなんであんなに高いのかなあ。 でか〜いのとなると、平気で一万以上するのだ。
おいら、悩みました。 買ってあげたい。 カネ無い・・・
そうだ! 自分で作ってしまえ〜!!
裁縫は下手なので粘土で作る事にしました。 雑誌にのってるテディーベアーを参考にしました。 大きさは座ってて25cmくらいかな。 バイトから帰るとコツコツ作っていました。 クリスマスも近づいてきます。 後は色を付ければOK! 彼女、こんなんで喜んでくれるだろうか??
そんな12月のある日。。。 デートの帰り道。 彼女の口から信じられない言葉が。
「ワタシ。。。ヒロさんといてもドキドキしなくなっちゃったのぉ〜。」
( ゚ - ゚; )?
それが【さよなら】でした。
若い子は理解できんよ。 あんなにウキウキテンションだったのに。
それから半年後… おいらは近所で個展を開きました。 展示物の中には、完成したクマさんが居ました。 題して、
『哀しいクマさん』
色んな意味で哀しいのですな。 そんなクマさんは、気に入ってくれたお客さんに買われていきました。 今頃どこでどうしてるのやら…
それから7年後。 おいら、自分の店でぼぉ〜っと店番していました。 そこへ、こざっぱりした子が来ました。 ニコニコしながら、
「ワタシ。。。覚えてる?」
なんとなんと「ドキドキしなくなった」子です。 とっさに名前が出ませんでしたよ。
「あれ、どうしたの? 懐かしいなあー。」
少し背が高くなっていました。 相変わらずカワイイです。 話を聞いてるうちにいろいろ分りました。 彼女はおいらと別れた後、すぐに 付き合った男と出来ちゃった結婚をして(19才で) 旦那の暴力に耐えかねて離婚したんだそうです。 で、それから付き合った男とも上手く行かず、 実家に帰って子供と暮しているとか・・・
なんだか自分が「みのさん」になった気がしましたよ。 レジの裏に座らせて、「うんうん」と聞いてるうちに、 彼女が可哀相になってきました。
「実は…1週間前におろしてきたの。」
(゚ - ゚;) へ?
「体まだ安静にしてなきゃダメなんだろ?」
「ぅん、医者は絶対安静だって。」
「・・・・・・・」
「あっ、もう帰らなくちゃ。子供を保育園に迎えにいかなきゃ。」
「ぁああ、そうか。」
彼女は淋しそうに帰っていきました。 それ以来、会っていません。 連絡先を聞くのを忘れていましたし。
それにしても、 女の子の考えていることは解りませんよ。 おいらは、あの時どうしたら良かったんでしょう。 どなたか教えて下さい。m(._.)m
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