仕事中は 姿を見る事も殆んど無く 遠くに彼の姿がなんとなく見える、という日々。
直視もできないし 居る事はわかるけれど 顔は見れないという、日々。
帰りがてら 前に休憩していた所を通る。
コレは特別じゃなく 毎日のこと。
その場所に差し掛かったとき 人影が見えて 彼の後輩である事がわかった。
引き返そうかと 一瞬思ったけれど。
そのまま、進むとやっぱり彼も居て
お疲れ様、 と通りすぎる。
彼が、何か言おうとして やめる。
あ。やっぱいいや。
なに?
この間の。と仕事の話。
うん。良かったね。
そこで一休みしてから帰るのが 習慣だけれど。
不自然かもしれない。
でも そうする事しかできなかった。
寂しい気持ちだけを 持ち帰る。
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