直行で出先に行き 会社に戻ると昼を過ぎていた。
彼の姿は見えなかった。 今日は居ないのか、居るのかすら 分からない。
昼には戻ろうと努力していたことが バカらしく思えて 悲しくなる。
急いで食事をする事をあきらめて でもいつもの場所に向かっていたら 彼の姿が目に入って
トタンにすごく嬉しくなる。
ひとりが先に戻ったので ふたりっきり。
いつまでも、コノ時間を楽しんでいたい気持ちになるけれど それはまずムリな事。
だんだん暑くなってきて デパートには水着や浴衣が並んでいる。
コノ年で水着は着ないけれど 浴衣は去年、義兄夫婦から誕生日に贈られて 新調された。
白地に紺の柄のステキな物。
いままでの子供っぽいものから 大人の浴衣。 去年は悪天候で 花火をみるチャンスがなく 今年こそは、とおもう。
出来れば彼と 花火なんか見てみたいけど。 夢のまた夢。
花火どころじゃあ、ない。
午後から コピー機に向かうと 彼が使っていた。 彼待ちで、後ろに並ぶ。 私に気づいてこっちを向く彼。
彼の横に ちょこっと並んで しばしの会話。
顔がつかれているよ、というと しゃきっとして見せて それが可笑しかった。
ちょっと無精ひげになりかけにみえて それはそれで新鮮。
好きな人と
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