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2003年04月08日(火)

「黒音楽の王様」

　テディ・ライリーが帰ってきた。
「おかえり、テディ。きみはやはり、天才だよ」と、BLACKSTREETの新譜『LEVEL Ⅱ』を聴いて改めて唸る。
　テディ・ライリー？　ニュー・ジャック・スウィングだろ？　今さらーーーなどと、侮ってはいけない。『LEVEL Ⅱ』は、彼を崇拝するブラックミュージックファンの期待と現在の音楽シーンにおいてのアルバム水準をはるかに超越した出来だ、と赤井は思う。
　なにしろ、オープニングからすごい。まずアース&ファイヤー、次にコドモワーズをうまく料理したナンバーとリレーして、彼音楽の醍醐味ともいえる心地いいリズムが続く。そして、マイケルジャクソンの『ヒューマンネーチャー』を扱った『ホワイ、ホワイ』に至ってはもうメロメロに（笑）。テディはマイケルのこの曲をSWVの『ライトヒア/ヒューマンネーチャー』で既に用いているけれど（この曲も歴史に残る名曲）、再アレンジのこれはまたカッコいいのだ。
　それと後半のバラードも泣かせてくれるのよ。美メロというには簡単すぎる、胸がかすかに痛む、とでもいうような。この心の琴線をわしづかみされたような感覚がテディ・ライリーの魅力なのだろうね。
　権利問題や破産など、良くない話ばかり聞こえてくる彼だが、このアルバムを機に、第二の黄金時代を築いて欲しいものだ。（このあたり、ベイビーフェイスはうまく時代に乗ってお金持ちになったよね）来年は、GUYでツアーを組むという話だ。楽しみで楽しみでならない。
　さ、小説書こう（笑）。