BECKの徒然草

BECK

My追加


2018年11月18日(日)

まず確認しなくてはならないのは、「アンチ機械文明としての手仕事」ではなく、作り手の生産・創作意欲を阻害する因子としての行き過ぎたマスプロダクション社会、経済優先社会への対抗として、手仕事を見直す、ということ。作る側の人間がもっと自由に発想して、愛をもって仕事に打ち込めるような、ものづくりと人間の関係性を見つめ直す場をつくりたい。また、そのような場が実際に社会へのアンチテーゼ(価値の変更の申し入れ)となるように、リアルに繋がる必要がある。(『つまり、制度とか、現存する社会がこうなっている仕組み自体は、それは、無意識としては受け入れているところを前提としたうえで、しかし、教育のほんとうの目的は何なのかっていったら、やっぱりぼくは、価値の変更ってことにあるんだよっていうふうに思えてならないところがあります。』吉本隆明「私と生涯学習」講演日時:1993年10月3日/主催:文京区教育委員会/場所:文京区女性センター/収載書誌:弓立社『人生とは何か』(2004年))
だから、現在の日本の市場で販売し、収益を上げてはじめて、責任をもって上記のメッセージを伝達することができる。



BACK   NEXT
目次ページ