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2012年09月12日(水) 【ZC】心に刺さる彼のセリフ あとがき

心に刺さる彼のセリフ 更新しました。

今回は実験的です。
どれだけ隠喩や含みを持たせられるか。
自分の知恵というか、語彙というか、そういうものへの挑戦でした。
なので結構解説や注釈がいるかもしれません。



<解説>

悲劇と喜劇。本人たちは悲劇を演じてる『つもり』の独演会です。
今回の話は意識的に二人を「ちょっと変」な人達に書いてます。

クラウドは「独善的な察してちゃん」、ザックスは「自信家のKY」です。
普段はそんなことない二人ですが、ある特有の感情が根底にあるので、
微妙に違和感のある二人に仕上がっております。

つまり嫉妬です。

ザックスは最初にクラウドの気持ちがどれくらい自分にあるかを確認するために、
わざと「好きな子がいる」という言い方でカマをかけました。
これで嫉妬してくれたら万々歳、とその程度に思ってたんですけど、
元々恋愛感情があるクラウドにしてみたら、物凄く突き刺さるセリフです。

見えない「好きな子」に嫉妬して、でもそれを表に出せないから、
わざとザックスをあおるような事を言う。
するとそれを受けたザックスは「好きなやつ」相手に嫉妬して、
意地になって更にクラウドを煽るような事を言って・・・
といった感じになって、とうとうクラウドは爆発します。
そこでようやく、自分の言動のあまりの酷さに気付くという体たらく。

何度も表現してる通り、『悲劇』だと思ってるのは本人たちだけです。
自分が立っている舞台は既に喜劇の有様になってることに気付かない。
だから独演なのです。


ついでにもひとつ。
ハーレクインロマンスというのは、ハーレクイン社が出版している、
『ハッピーエンド前提の女性向け恋愛小説』の事をさします。
・・・これ、女性向け恋愛小説全般がハーレクインだと思ってたんですけど、
実際はハーレクイン社が出してなければ、ハーレクインロマンスとは定義されないのかな。

ハーレクイン社のシンボルは、ひし形模様。
つまりアルルカン(アルレッキーノ)であり、道化を意味してます。
アルレッキーノは即興喜劇のキャラクターで、トリックスター的役柄が多く、
事態をいたずらにひっかきまわす者=この話の場合はザックスを指します。
だから発言すればするほど、事態が深刻化する羽目に(笑)

とはいえ、トリックスターの特徴として、『最後は良い結果になる』
というのがありますから、まぁ終わり良ければってやつじゃないでしょうか。

さしずめクラウドはコロンビーナか、同種でアルレッキーナでしょうかね。
・・・女性的表現は便宜上です(笑)


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珊瑚 [MAIL]