彼女にもようやく夏が来たようで。 よかった、よかった。
ただ暑い、というだけで何も考えられなくなる。 体力はなくなる一方で、負担は減る。 汗をかいてかいて、水を飲んで飲んで、たくさん眠り、あらゆることを忘れます。 目は完全に開かないまま、毎日自転車は漕いで、 こんなにも暑いのに、明日は火を使う労働にも出かける。 そして毎度油が飛んで火傷、包丁ではいつも指を切り落としそうになる。 スライサーで必ず負傷をし、いつも指にはテーピング。 血がにじんでいる。指先はボロボロ、ネイルもしない、指輪もしていない、肌はカサカサ。 なんとも魅力的でない手。 でも、綺麗な手は、今更望まないから、渋みのある手、皺の刻まれた手、お婆ちゃんになってから自信を持てる手を、今から育てていきたいと思っている。
眠くて眠くて仕方がない。
夏の夜に踊って踊って踊る、ということをしたかったような。 でもそれは別に、いつでもできる。 フジロックに、行きたかったなあ、と思い込むために、 「行きたかったなあ」とつぶやいてみた。こんなに眠いのに。
数字が苦手なのに電卓片手に明細とやらを作成し続けていたせいで、 普段使わない脳がフル活動してこんなにもぐったりしている?
5回以上は計算を間違え、さっき苦情のメールを受け取る。 申し訳ありませんでした。 眠いと性格が悪くなってしまう。
自分でやれクソババア! 寝よう。
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