huukei

往時目譜近時


 2016年11月15日(火)   月 tuki

月。
昨夜は、こちらでは天候の影響で見られなかったが、15日の今日、とてもよく見えている。
とても綺麗だ。

 時間はどこで生まれた? ――優しさが知っている。

分かる人には分かるであろう歌詞だ。中学・高校の頃特に、大好きだった。
ちなみに、LUNA SEA、ルナシーというグループの「Image」という曲だ。
今はもう追いかけていないが、辛い事も多かった青春時代に、熱中することで当時は大分支えられた事は違いない。
当時を懐かしむことができるもののひとつだ。

僕は2008年に安定剤を自力で断つ事にトライした際、激しい苦しさに伴ってか、価値観が大きく変化していった。
ふれて安心する物以外は、所持していること自体が苦痛であり、そういった様々な苦痛を受け入れる強さがその時は無かったせいか、
いただいたものを含め所持品の大部分を、というかほぼ全てを完全に捨てた。
「捨てた」と書いたが、現在となっては「捨ててしまった」だ。(大変に勿体ない、失礼なことをしてしまったと思っている。)
以後、例えば音楽はクラシックや童謡以外は聴かないようにし、それ以外のジャンルのものは全く聴いていなかった。
(幸運だとしか言えないが、その頃偶然、クラシックと童謡のレコードやCDを譲り受ける機会に恵まれたのだった。)

しかしそれから8年が経った今年の9月頃、たまたま見ていたテレビでCoccoの「樹海の糸」を聴き(昔好きだったのだ)、
旋律に非常に強い懐かしさと感動を覚え、
それを機に、貪るようにYouTubeで、記憶を頼りに、好きだった色々な曲をジャンルを問わず探して聴いたのだった。
今や価値観が変わり、実際ほとんどがふれたいものではなくなったのだが、しかしその旋律はそこにしか存在していない。
そうして、その中の一つであるLUNA SEAの動画も、やはりふれたいものではない。
けれど、この旋律を聴く為にはこの曲を聴く以外になく、そして僕はこの旋律がとても好きなのだ。
それから今、歌詞をよく聞くと、この曲に関しては好きだと思った。
(もしも興味が湧いた方がいましたら、こちらで聴く事ができます。
 YouTubeアドレス https://www.youtube.com/watch?v=eJ_pwFhnDTA


 時間はどこで生まれた? ――優しさが知っている。

時間がどこで生まれたのかを、優しさが知っている。そう、それを知っているのは優しさなのだ。
時間は、いつもチャンスを与えつづけてくれている。
ありとあらゆる意味の、さまざまな意味の、いろいろなチャンスを。
だから時間とは、プレゼントのようなもの。
人生は、きっとそうなのだ。

僕を、何かしらへ向けて成長させようと、その手助けをしようとしてくれているのか。
どこかへ…優しさへ、近づくようにと、近づけるようにと。
厳しい道を、僕に合う道を、合わない道を、安らげる道を、ぼーっとできる道を…いろいろな道を用意して、
人生の中で、時間の中で、導いてくれてもいるかのように。
そうやって人生を、時間を、僕に用意してくれたのだろうか。
僕だけにでは勿論ない、
一人ひとりそれぞれに、一人ひとりの為だけの時間を、人生を、与えつづけてくれているのだろうか。

人生の様々な苦、
でも、それは、優しさがくれたものなのだろうか。
それらは優しさがくれたものなのだとしたら、だとするならその優しさを信じたい。
そして僕を、どこかへ――優しさへ――近づくようにと、近づけるようにとしてくれているのなら、
優しい日が、優しい繋がりが、今は想像もしていない初めて感じる匂いが、世界が、
きっとそこには、現れるのだと思う。たとえ、苦難に紆余曲折していくその先々であるのだとしても。
その場所へ会いにゆく為にも、せっかくの人生への感謝の為にも、立ち向かっていきたい。
身体を作ってくれたのは両親で、時間の中で、人生の中で、
その中にあって心を作っていくのは自分自身なのだ。

優しさが知っている。

ゆっくりと、ゆっくりと…。


往時目譜近時

watanabe keisuke