まりんと私のシニア倶楽部
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2019年09月15日(日) 納骨堂にまりんを納めた

午後、バケツと雑巾を持って、納骨堂にまりんを納めに行った。

観音扉を全開にして、光と風を入れた。ペット葬儀社へのクレームの効果なのか、彼岸入り前なのか、床や棚の汚れは少し改善されたように見える。

まりんの棚を清めて、骨壷と小さいお皿と遺影を安置した。

「また来るよ、バイバイ」

家に帰ると、祭壇が無くなって、これはこれでまた寂しくなった。


2019年09月13日(金) まりんの痕跡

家の中からぽろりと出てくるまりんの痕跡。

冷凍庫から鶏のささ身、まぐろのペースト。使わなくなった骨のガムや、美容院で付けてくれた髪飾り。

ひとつ、またひとつ、捨てていく痕跡と後を引く心残り。

水道料が跳ね上がっていて驚いた。

「え、なんで?」漏水の調べ方まで書いてある。

5月分から7月分。「まりん…( ; ; )」

検針票にもまりんの痕跡が…

汚れたタオルやマットを取っ替えひっかえ、洗濯回数がいつもの2倍3倍。漏水なんかじゃない。

まりんと私の闘いの数値化。


2019年08月27日(火) 動物の納骨堂

まりんの遺骨を持ち帰って10日になる。

写真立てをふたつも作り、「秀作だ」と自画自賛したりして、祭壇の準備は整った。

その前に、もう一度納骨堂へ行ってみた。

社務所のカウンターに置いてある鍵をもらい、鉄の重い扉を開ける。

入り口に汚れた掃除用具と大き過ぎる古びたゴミ箱。

一番奥には鎮座まします観音様と、まわりに飛び散っている灰や折れた線香。

天窓の明かりに小さな電灯。薄暗い。

掃除はほとんどされてない。供養棚は埃にまみれている。空きが目立つ。写真立てが数個、棚の隅に置き捨てられている。

一度預けたらそれきりでもいいと、私は思っている。

でも、ペットを亡くして悲しみに暮れている飼い主が、初めて足を踏み入れたら、その悲しみに追い打ちをかけるような慰霊所はダメだろう。

暗い気持ちを引きずりながら帰宅した。

「ペットのお骨や遺品は残さない方がいい」という意見がある。私もそれに賛同していたが、今、お骨は手元にある。

まりんの遺骨の前で、「合同葬の方が良かった?」と独り言ちた。

暗い気分はしばらく晴れそうにない。また、家の中をまりんの姿を探している。


2019年08月21日(水) 後悔の底なし沼

秋の虫が庭でしきりに鳴いている。
夏の終わりを告げにまた軒先にやって来た。幾年月、季節の移り変わりのセレモニーを迎えた事だろう。冬に向かうメランコリーに浸りながら、わびさびも抱きしめる晩夏。

今宵は耳鳴りのように聞こえる虫の声。嗚呼、レクイエムなら鳴かないで。

まりんのあごに棲みついた新生物が、醜怪な顔で私に話しかけるのだ。
不用意に人格を与えてしまったばかりに、私のポンコツ前頭葉に長期記憶として保存されたのは間違いない。

「連れて行くと何度も言った」
「まだ水が飲める、流動食も摂れる」
「与えれば与えるほど、己れは肥るしかないのだ」
「舌の動きを封殺したな」
「限界なんだよ」
「医者に薬で眠らせたいと言ったら、きっと後悔するとやんわり諭された」
「どっちを選択しても、ヒトは後悔する生き物だ」

エンマコオロギの鎮魂歌に導かれ、「後悔の底なし沼」に引きずり込まれそうになった。


2019年08月20日(火) ヒトは後悔するもの

12日の朝、私が迂闊にも寝込んだスキにまりんは逝ってしまった。

4時半頃まで起きていたのに、7時に目が覚めた時はもう硬直が始まっていた。まだ温もりが残っていたので、前足を整え、瞳を少し閉じた。

寝床から出たところにおしっこの跡があった。その先は水皿だ。

まだ、動けたんだ!

なんで眠ってしまったのだ!

最後の水を飲ませてやりたかった!

ちゃんと寝床に戻って、私の方に寄って息を引き取っていた。

昨夜、脱糞と水分を吐いた。最期の印しだと分かっていたのに、だから畳の上で床を並べたのに・・・

「なんちゃって」
「なんでやねん!」

また母娘漫才できると、微かな希望を抱いて寝込んでしまったのが、大失態だ。ドジ踏んだ!

「どうせ、あの瞬間、見るのが怖くて怖くて仕方なかったくせに」
「どうして分かった?」
「動物の本能でしょ」
「何で教えてくれなかった」
「愛でしょ、愛」
「じゃあ、お礼言わないと。ありがとう」
「なんちゃって!バイバイ(^^)/~~~」
「.............( ; ; )」



2019年08月18日(日) おかえり、まりん

まりんが白い骨になって帰ってきた。

小さい骨壷に、触ると砕け散るような蝶の羽根くらい薄い骨片。それと大腿骨、骨盤、上腕骨かな。

封書が届いたので、まりんを貰い受けに供養寺へ行った。供養棚にはそれぞれ工夫を凝らして亡くなったペットへの思いが込められていた。

小さい写真立て、小さいお皿、ありがとうの言葉。

皆、ペットの死を乗り越えてゆくんだね。

まりんにやってあげることが突然ひとつもなくなった。

まりんが帰ってきたので、俄作りの祭壇に、毎日水とペットフードを上げている。まりんのためにできる事がまだあることが嬉しい。

お寺のまりんの供養台をどうやって設えるか、ワクワクしているよ。


2019年08月09日(金) まだ頑張っていい?

まりんは16歳2か月になりました。

下の歯肉の腫れに気づいて4カ月、緩やかな下降線の上に、低調期と高調期の波形を描きながら、まりんは生きてます。

腫瘍は私が与えたエサを栄養に、ますます肥え太り、巨大化が止まりません。

とうとう、まりんの舌の動きを阻み水を飲み込むことが困難になりました。

まりんはそれを悟り、水皿を前に佇むばかりです。

注射器による水と液体栄養食の補給を始めました。

注射器を見せると、まりんは受け入れ態勢に入るので、もう少し頑張ってみようと思います。


2019年08月02日(金) まりんの最後のプレゼント

きのう、電話でチラシを半分残したことを詫びた。

昨夜は一睡もできず頭が朦朧として気分が悪いので、猛暑にバイクでポスティングは流石に無理である旨を伝えた。

一度引き受けたものを途中でやめることは、300枚ものチラシを廃棄することになる。私のモラルが許さなかった。

もう一日早くチラシが届いていたら・・・と、自己正当化に埋没する。展示会はあさってだ。

まりんの容態はきのうに続き、今までのうちで最悪である。未だ水は一滴も飲めず、寝たきりで、呼びかけに反応しない。息だけしている。

私のメンタリティもどん底だ。

今夜が山だ。二日続けて寝ずの看病ができるのか不安で一杯である。

畳の上で添い寝をしようと準備をしていると、まりんが水を飲んでいる、四肢をぶるぶる震わせて。大急ぎでスイカを搾って出したら、飲んでくれた。

「なんでやねん!」

突っ込みも忘れて、万歳三唱して喜んだ。そしてへなへなと力が抜けてしまった。

お陰でぐっすり眠ることができ、まりんも嘘のように元気になってくれたので、ポスティングを完了することができた。

「大丈夫だから、行っておいでよ」

まりんの最後のプレゼント。そう思わずにはいられないほど、出来過ぎな幕間劇だった。


2019年08月01日(木) 緩やかな下降線

スーパーのスイカが安かったので
「あ、まりんに買ってゆこ」
と思うや否や
「まりんのはもう買わなくていい」
と思ったとたん、
悲しい、寂しい、辛い、虚しい、不安、恐れが全部襲いかかってくる。

心臓がキュッと縮んで全身の血の気が引く感覚が「まりん」が意識に上る度、襲ってくる。

汚れたタオルやマットを洗わなくていい、と思った瞬間。流動食や介護食を買いに、安い店までクルマを走らせなくていい、と思った一指弾、それは襲ってくる。

低血圧症のこの身には不安や恐怖は更に血圧を下げ、手足から体温を奪う。医学的にはどうなのか知らない。私のマインドが弱いのは、身体的事情が起因しているのではと思ったりするのだ。

一日半、まりんは水もスイカのジュースも飲めなかった。ペタンとへちゃいだまま、殆ど動かない。大きな目を見開いたまま、浅い息をしている。

何度も体を撫でて、体温と呼吸を診る。気がついたら…はどうしても嫌なので、出来るだけそばを離れない。

一睡もせず夜を明かした。昼間、夫にまりんを託して仮眠を試みるが、朦朧としているのに眠れない。

今までまりんは、24時間以内には回復していたのに…

緩やかな下降線はどこまで続く…


2019年07月31日(水) また律儀に来やがった!

名古屋で夏恒例の「もうひとつの戦争展」がある。

「もうひとつ」とは、既存の戦争展に対しての「もうひとつ」だと思うが、実行委員会のホームページで確かめてみた。

一部抜粋

【自虐史観に染まった左翼・反日団体の「平和のための戦争展」のカウンターとして愛知県の保守団体が立ち上がり、結集して平成14年から名古屋市で行われています。当初は、左翼の戦争展と同一会場、同一日時で開催していましたが、左翼側から同日開催を断られ平成18年からは別会場で開催しています。】

ということで、「もうひとつの戦争展」のチラシのポスティングを頼まれたので喜んで引き受けた。

長い梅雨が明け、やっと夏が到来したころチラシが660部届いた。開催日が間近に迫り、のんびりしていられない。

今朝はまりんが水、スイカのジュース、流動食を摂ってくれたので安心して準備をした。

午前に出て、昼食を取りに一度帰宅する。まりんの様子はいたって良好で、家人が帰宅と同時に午後も元気に飛び出した。

猛暑の中、全身お湯を被った有様で、シャワーを浴びた時の心地よさはなかった。この調子だとポスティングは明日で完了である。

夜、まりんの様子が一変した。

正に、一週間目の低調期の日だ。こうも正確性を持って訪れるとは、全くもって驚いた。

今夜も寝ずの看病だ!おっかさん頑張るよ!


ハムのいる家+わん

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