旅行の楽しみと言えば、食事。今回の旅行は3食全部ついているパックだったので、なんの心配も無く、上げ膳下げ膳、主婦にとっては極楽のような日々。そんなトルコのごはんは・・・
1日目のホテルの食事が、「ん〜味見するの忘れたのかな?」と思っちゃうような味。マズイというより、薄い。名産品オリーブオイルたっぷり。きっとここのホテルだけよね?…と思っておりましたが…。全食事、香辛料は使ってあるけど、全体的に薄味な印象。ツアーの人の中には、お醤油やポン酢など色々持ってる方が。薄味時々檄ホット!&塩からいチーズ。そして重いパン。
でも、食事はその土地にあったものだと思い当たる節があれやこれや。油たっぷりの食事は乾燥した土地にぴったりだし、ちょっと重いパンは遊牧民に必要だったのでは?…と考えたりして、今一番懐かしいのは塩辛いチーズだったりするのです。
トルコはアジアとヨーロッパの間にあって、なんだって凄い。その中で、メビラーナさんのことは私は初めて聞いたので、とても新鮮でおもしろかったであります。イスラーム神秘主義の一派・メビレビー教団の創始者である、メビラーナさん。
この方が今も生きていて、大きな声で自分の考えを世界に発信していて、そしてたくさんの人が耳を傾けて、ちょっと立ち止まって考えたなら、そして自分の損得より少し他の人の事を考える事ができたなら、世界は今よりずっと安らかだったのではないかしら?…と、思いました。
私は神をも恐れぬ不信心者なので、宗教とはあまり親しくないのだけど、メビラーナさんなら親しくなりたい…と、不可能なことを考えながら見た、コンヤのメビラーナ博物館でありました。
願い事が叶うわき水…ってのがありました。
トルコの遺跡は凄い。そして自然も凄い。トルコと言えば誰でも思い浮かぶ、カッパドキア。あんな不思議な光景はマジはじめて見た。昔々流れた火山流の中から、雨と強い風に削り出された・・・きのこ。
そして今でもゆっくりゆっくりあたらしいきのこが削り出されているのを見て、長い地球の人生のほんの一瞬だけ、存在を許されて、生きさせてもらっているんだなぁ〜と、しみじみ思った。
カッパドキアでは一番楽しみにしていた「気球」は乗れなくて、がっかり。他のバルーン会社の気球はぷかり浮かんでいたのに、私が乗るはずのバルーン会社は安全を期して催行取りやめ。
安全…って言われると、諦めるしか無いよね。(涙)
トルコへ行ってきた。無事帰ってきた。重畳である。・・・と、自分で言ってもしょうが無いけど、留守宅も何も無くてよかった、よかった。トルコはいいとこだった。自然も文化も人も街も、大好きだ。でも食べるものはいまいちだった。
トルコのよいとこそのいち。 とりあえず、遺跡をめぐるのだけど、これが凄い。今から五千年も前の街の跡。さぞや立派であったろうなぁ〜と思わせる柱やなんかがごろごろしてる。無造作に腰をかけたりする。すっかり忘れ去った世界史の教科書がおぼろに浮かんでは消えて、美術館にあった石膏モデル?…なんかもちらちらして、ガイドさんのお話を聞くと、人間って5千年前もあんまり違わないって思って、とってもおもしろかった。
遺跡には野良にゃんこがよく似合う。
いよいよあと少しで出発。あれを入れてもこれを詰めても、なんか忘れ物がありそうで、無いとめっちゃ困りそうなモノを忘れてそうで、落ち着かない。留守番担当にも言っておかなくてはいけないことがありそうで、一番大事なことを言ってないようで、落ち着かない。
外出する際に、ガスを消したか、カギを閉めたか、とても気になる(小さい人間の)私としては、あれもこれもそれもどれも気になりすぎて動悸息切れですでにお疲れ。…で、ふと思う。これって、必要以上に心配なこれって、「更年期障害」? う〜ん、立派に病気であるような気がしてきた。
ま、とりあえず、留守宅も私も無事に元気で旅行が終えられるよう、日頃は神をも恐れぬ不信心者の私だけど、八百万の神様にお願いしている最中です。
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