過去日記倉庫(仮名)
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フリフリおれ的わたし的ベスト2007はこちらより


2008年01月24日(木) DM2月号

今日も本屋へ。今月のドラムマガジンはカレン・カーペンター特集でした。しかも来月と続くみたいです。先月はジョン・ボーナムだっけ。さすがにジョン・ボーナムは何年かおきに出てくるけど、カレン・カーペンターがドラムマガジンで表紙・巻頭特集って初めてじゃないかなあ。連載記事で一回だけっていうのは見たことあるし、今回もその原稿を元に関係者の取材を加えてつくられたものということですが。う〜ん、自分の記憶だと女性の表紙ってラテンパーカッションのシーラEとか?元SHOW-YAの角田美喜が表紙になったかな。でもかなーりおぼろげな記憶。女性が巻頭の特集とかインタビューに出るというのもあんまりないような気がする。

カレン・カーペンターがドラムをたたくっていうのは私も最近知ったくらいなのでちょっとびっくりしたのですが、他の記事も女性のドラマーがけっこうフィーチャーされてたので、女性ドラマーに注目するっていう意図があったのかもしれません。カーペンターズの楽曲の中でどの曲でたたいているのかさえはっきりしてなかったということで、関係者に確認してどれか特定、来月は採譜&分析特集が組まれるようです。今回はバイオグラフィとインタビュー。解説を読んでいると、もともとブラスバンドから入ってジャズドラムに親しんだということで、パワーには欠けるものの、タイム感・テンポキープが完璧という話でしたね。次第にボーカルに集中するようにすすめられてドラムの部分はどんどん縮小されていくんだけど、ドラムをたたかなくても、録音時にリズムの取り方のアイデアを積極的に出したりして、そういう才能は周囲にも認められていたようです。

好きなドラマーがデイブ・ブルーベック(p)と一緒にやっていたジョー・モレロで、自分用のセットを買ってもらった時には5拍子とか7拍子の曲(!!)とか喜んでやってたらしい…女性には珍しく、他の楽器をやらないドラム小僧(笑)っぽい。今ならドラムっ娘ていうの?可能性はかなり低いけど、ジャズ・ドラマーになってたらどうなってたんだろうと考えるとおもしろいですね。15歳の時にもう兄弟とインストのバンドを組んでオリジナルを録音とかしてたみたいです。このチューバトリオっていうのが、アレンジがよくてコンテストで賞をとったというのですが、チューバでイパネマの娘ってどんなんだろう…聴いてみたい、むしろこれを(笑)。唄伴ではなくてジャズだったらいろいろ工夫してやれてたかもしれないよなあ。そうでもないかしら。来月も読んでみたいと思います。カーペンターズも聴いてみようかなあ。ちゃんと聴いたことないもんな。

女性つながりですが、先日紹介したタッチ・ザ・サウンドエヴェリン・グレイニーの自叙伝が図書館にあったので借りて読んでました。思い出した。これが出たのは90年(執筆時24歳)ということでかなり前なんですね。今と考え方は多少変わっているのかもしれないですが、読んでおもしろかったです。耳が聞こえない人がどうやって演奏するのかということで、打楽器なのでたたいてその振動を利用するというのは予想されるんだけど、後はやっぱり視覚で、作曲されたもののその譜面を完璧に把握する・共演(ピアノの伴奏等)の部分まで頭に叩き込む、また周囲の音(特にオーケストラ)と合わせることが難しいので殆どソロの演奏になってしまうというのはおもしろかったです。

またレコードを聴くのができないため、他の人の解釈と比べられない、故にそれにとらわれずに自分の演奏ができる利点があるというのも初めて知りました。ものは考えようということか…あと英国では聴覚障害者の音楽家・学生のための基金があって、サポートもある程度受けられるそうでたびたび話に出てくるのが興味深い。日本にもあるのだろうか。また耳が聞こえる/聞こえないに限らず、アーティストにとって自分の演奏を聴いてほしい、認められたい、楽器が欲しい(笑)とかそういう欲望のパワーというのは大事だよなーと改めて思いました。

ドラムマガジンに戻って、今月はなぜか唐突のニューオリンズ特集なんですよねー。以前もギターマガジンベースマガジンを巻きこんで特集やってたけど、今回はギャラクティック来日にかこつけているのだな。12月に来日してました。いいなあ〜スタントン・ムーアのライブ…生演奏見てみたいと思うんだけどなあ。せめてDVD…インタビューでもドラムの話をかなり突っ込んで話してました。すごいマニアック(笑)。でもアメリカ音楽ってジャズもロックもルーツはニューオリンズにあると言っても過言ではないので、音楽好きな方は触れておくべきだと思うんですね。

しかしセカンドライン講座って、うわぁい♪と読みながらもファンク・パターンならまだしもバズロールとかどこに使うんよとか突っ込みたくなりました。でもスタントン・ムーアが普通に曲間で使うバズロールはね〜〜パワフルですごいのよ、煽られて。いやー練習しよっかなあ、ツービートから(笑)。ニューオリンズのドラマーらしく踏んだら叩き返し、叩いたら踏み返すべしというフレーズにぐっときた。バスドラなんだよねー。先日紹介したDVDMake It Funkeyでもニューオリンズ・ドラム小講座が特典で入っていて、ツービートから始めてたな!講師はハーマン・アーネストだと思うんだけど、なんか雰囲気が人なつこくて沖縄にもいそう(笑)ていうか知り合いに似てると思った。このしっかり地に足の着いた感じが好き。空中人間だけに、そういう力が人一倍ほしいと思っているのです。だからこの音楽が好きなのかもしれない。


2008年01月22日(火) 円満 / 角度

下地勇さんの新譜についての情報をちらほらと見かけるようになってきました。あっもう発売日なのか。今回は共演・プロデュースも含めて宮古の方が何人も入っているというのが画期的ではないだろうか。宮古島の方って本島とか石垣とはまた違ったキャラなので、今まで聴かれなかったような新しい音楽になってるといいなと期待しています。ふ〜ん、お店でもロス・ロボスのコロッサル・ヘッドがよくかかってたもんなあ〜ミッチェル・フルームっぽいのかなあ。もはや新しい音ではなくなってしまったけど、そういう砂漠っぽい音は好きです。また下地さんの声も好み。男っぽくて、砂漠サウンド?によく合っているのではないかと想像します。

というようなことを思いながら、久しぶりに地元のアーティストのCDを買いました。グンデルサンシントリオ円満。円満なんて今のやさぐれた自分からはほど遠い言葉だよなあ〜(呆)今聴いておもしろいのかなあと思いつつも、買ってみました。2007年6月15日の那覇私立銘刈(めかる)小学校の体育館での昼ライブと那覇市安里のライブバー1Mileでの夜ライブを収録したもの。1mileは最近閉店してしまったので、貴重な録音になりました。こちらの方は、三線の方がいたり、沖縄民謡をやっていたりするものの、演奏者は全員(と思う)県外の方というのがおもしろいですね。

曲は沖縄・ジャワの民謡や民謡っぽいオリジナル。子供たちのざわめきから始業のベルのメロディが聴こえ(たぶんガムラン)、それからガムランとは微妙にピッチの違う三線が入って、沖縄人なら誰でも知ってるかぎやで風(結婚式などおめでたい行事で必ずやる曲)が始まります。中の写真を見ると、体育館には椅子も無く、演者をぐるっと囲んで、みんな思い思いの場所から眺めている感じ。そんなにまじめに聴いてないみたいでずっとうるさいんだけど(笑)、そういう雰囲気になぜか和んでしまった。子供の声っていいねえ。2曲目はおおっとどよめきも聴かれるのですが、踊りの方が入った所なのだろうか。こればかりはCDではわからないのが悔しい。

沖縄の民謡かと思ったらだんだん速くなり(この辺は中近東の音楽風で、沖縄の音楽には無い展開)、なぜかサンバになったり(ブラジルの音楽には聴こえないけど・笑)とか、三線が和三味線とかギターの響きを呼び寄せたり、さまざまな要素をはらみながら、沖縄のライブの空気感がよく出たアルバムだと思いました。宵っ張りに子供泣いてるし(笑)最後のメンバー紹介からアンコールの手拍子に乗ってカチャーシーナンバーが始まる所とか沖縄ぽいな。沖縄人の自分がそう思うのも変な感じだけど。その終わりの終わりまで収録している所がいいと思いました。

打楽器はダブラッカの立岩潤三さんとカホンの坂田学さん。カホンとダラブッカが絡んでテクノっぽくなるセッションのトラックがかっこよかったです。リボンコントローラーっていうのはギターとかシンセっぽい音がしたやつなのだろうか。これは見てみたかったな。サックスやエレキベースといった西洋の楽器(笑)も違和感なく溶け込んでいるし、やっぱりガムランがアンビエントでかっこいいし、なんかもうエレキだか生だか民族楽器だか構わない感じになっているのがすごいですね。

こういうのは確かに地元出身の人間にはできない演奏かなあ。別の所にも書いたんだけど、沖縄の音楽もいやらしく底上げされたみやげものというよりも、ジャズとかニューオリンズの音楽みたいに、いろんなよその場所の人たちをつなぐ媒介物になってしまえばいいのにって思ってるんだけど、そうなれるかなあとちょっと嬉しくなりました。そして地元人はまた違った角度でコアに迫ればいいんだよ。下地勇さんとかサッチーさんとかみたいにさ!自分が沖縄の伝統文化からはぐれた人間だからっていうのもあるけど、それにこだわらなくても表現できることはあると思うんだよね。そういう角度についてこれからまた考えていきたいと思います。


2008年01月18日(金) ロボットでも大丈夫 / こわれてみよう僕らは希望の屑だから

久しぶりに劇場で映画を見ました。桜坂劇場にてサイボーグでも大丈夫。ちょっと前に青山真治のサッド・ヴァケイションもやっててこれも見たかったけど見送ってしまった。これもそのうちDVD出るだろうな〜ってわかってたんだけど、大画面で見たかった。コメディみたいだし軽い気分で見れそうでいいかなと。

で始まるまでちょっとうろうろしてたら、2階のゲットハッピーレコードから降りて来たK場様にお会いし、ご挨拶。袋の中身を聞いてみたらマルフクレコードの新作民謡のシングルが入ってました。渋い…マイブームがスピッツとか恥ずかしくて言えませんでした(笑)。スターズ見てえ、朝生愛呼べないものかとかそういう話をして別れる。

映画は、本当に漫画ちっくで見てて疲れました。小ネタ系って実はそんなに得意ではないんですよ。TVドラマもクドカンとか人気だけど私は堤幸彦のトリックで早々と挫折した(笑)。2も見てないしね〜あんまり漫画読まないしTVも見れなかったのでネタ振られてもわからないんだよね…この作品もいろいろ最終兵器彼女とかサイボーグ007とか入ってるみたいなんだけど何一つわからなくて普通に見てた。映像がきれいで妄想の中のラブストーリーなので恋愛睡眠のすすめか?などと的外れなことを考えたり。あ、これ見てないなあ。見ないと。

仕事で工場でラジオを組み立てている主人公の女の子が、自分だけに語りかける電波(この女の人の声がすばらしく癒される…)をキャッチしてしまうという象徴的なエピソードから始まり、けっこう本格的というか見てるこちらが怖くなるほどのハイテンションで、例えば17才のカルテみたいな、思春期の女の子特有の感傷的な季節とかいうんではなくて、完全にアウトサイドの世界のお話なんですね。

描き方はかなり漫画ちっくなので笑って見れるんだけど、主人公の2人もかわいいし。でも症状はかなり重篤な感じで見ていて心配になってしまう。女の子の愛する祖母の死によって、病院関係者を皆殺しにしておばあちゃんを取り戻そうという強迫観念からは解放されるのですが、それでも自分がサイボーグであるという感覚はなくならない。原因はいろいろ考えられるんだろうけど、とにかく彼女はサイボーグなのだった。これからもずっとそうなんでしょう。病気を治す、社会適応に向かうとかそういう方針ははなから無い作品です。

食事を取らずに電池で充電(笑・この様子がまぬけなんだけどかわいらしい)しなければならないと思っている女の子にどうやってご飯を食べさせるか。認知の歪みをただす代わりに、その妄想にとことんつき合う形でうまくご飯を食べさせる場面がハイライトでした。自分としてはあれで終わっても構わないくらいの感じ。実際はもっといろいろあるんだけど。ちゅーしたりとか(笑)ちゅーは長かったなあ。映像はきれいでよかったけど、まあ無くても構わないんだよね。

ご飯を食べさせるために、ご飯を機械のエネルギーに変える部品を開発(!)して女の子の体に組み込んであげるというのがよかったなあ。僕は優秀な技師で、君が壊れたらちゃんと直してあげる、保証期間は一生だよと手作りの名刺をあげるの。で背中を開けて部品を組み入れる真似をする場面がよかった。その部品が男の子が大事に持ってる宝石箱みたいな小さなケースに母親の写真がはめ込まれているものなんだけど(上の写真で男の子が手に持っているもの)、それが女の子の内側に組み込まれるっていうのがおもしろかったです。

もちろん実際に中に入っているわけではないんだけど、その後で食堂でご飯を食べる練習をする時に、やっと一口ご飯を飲み込んだ時にちゃんと部品が動く様がCGで描かれてて(笑)、女の子のお腹の中で透明な歯車とかお母さんの写真が入った部品がちゃんとピカピカ光って動いてて感動した。そういうことあるよねえと思って泣けましたよ。私はサイボーグではないんだけど。あの場面は好きだなあ。食堂にいる人たちが一緒に匙でご飯を口に運んで食べるのも笑えてよかった。君はそれで大丈夫(ケンチャナヨ)っていう受容の物語。サイボーグはねえだろうと笑うことはできるんだけど、多かれ少なかれ誰かとつき合うってそういうことだよなと思う。まあテーマもそうなんだろうけど。

男の子を演じたのは韓国では有名なアイドルの方ということでしたが、好みではなかったのであんまり一生懸命見なかった。かっこいいのかなあ…うーんキンキキッズの堂本光一のスシ王子みたいなものか?もしくは僕の生きる道の草ナギ君?とかやっぱり的外れなことを考えたりしてました。でも女の子にスイス萌えソングみたいなのを歌ってる所はかっこよかった。ヨーデルがすごいうまい(笑)。でもその他は…髪型も変だしなあ。ファンはがっかりしなかったのだろうか。

ということで、実際は脇役の描写とか院内大虐殺(妄想)の鳥瞰シーン(庭園の緑がきれいで思わずかえる目のジャケを思い出してしまいました)とか他にも見どころはあるんだけど、そんなに印象には残っていない。やっぱりこの監督のパク・チャヌクはポン・ジュノのようにど真ん中にはこないのだなと思いました。

オールド・ボーイとか復讐3部作は大好きなんだけど、これは復讐というテーマと出ている俳優が好きなだけなのかも…チェ・ミンシク好きなんだよなあ〜前にも書いたけど。別の監督で泣拳(クライング・フィスト)っていうのがもうベタベタな作品だったけど大好き(笑)ああいう殴られっぷり負けっぷりの良さってなかなか無いよなあ。ぞくぞくするよねー(S)韓国ならではのキャラなのかなあなどと思いながら見てる。

それに比べるとかなり軽いタッチで描かれた作品ですね。でも妄想であれ、医者とか看護士とかガンガン撃ち殺していく場面はどうなんだろう…最初の電波の声の通りに手首にコードを差し込む場面とか痛そうだし、監督は娘に見せるようにつくったって言うけどそれはちょっとやめた方がいいのではないか(汗)と思ったよ。レイティングは付いてないみたいだけどね。痛いの苦手な方はご注意。


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