舌の色はピンク
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2022年06月17日(金) 払い戻し空振り2、ブリティッシュベイクオフ盛り上がってる

曇り。
寒くはない。暑くもないがやや蒸す感じ。
6月のこの気候嫌いじゃないぜ。
起床は7時20分で、かなり眠れた。
唾液の件はあれから1ヶ月経って、
ずいぶんマシになっている。
子ども産まれる前に改善してよかった。

弁当は牛丼。
玉ねぎは多めにした。

帰路、荻窪駅で定期の払い戻し。
…をするつもりだったが、
そりゃあそうだ、みどりの窓口が開いているのは
19時とか20時までで、
21時半という時刻に開いているわけがない。
また明日だ、また明日。


夕飯は昨日の残り。
冷蔵庫から出したらそのまま耐熱皿に移してチーズ乗せて
パン粉振ってオーブン210度で13分。
ご飯は冷凍のを解凍。
高温オーブン後に通常のレンジという、
たぶん本来推奨されない使い方。
それにトマト煮込みがなかなか温まらず
追加でレンジで温めもした。
いや、美味かった。

ブリティッシュベイクオフ。
ここまで残った3人は実力が拮抗していて、
一人は創作性あふれるチャレンジ精神豊富な自信家、
一人は着実堅実で地に足の着いたお手本、
一人はその間にあるがメンタルの弱い若手、
…なんだけれども
今回のティーパーティーにふさわしい
プチケーキというお題では
三者三様に成功と失敗があり
審査員が揉めていた。
誰が残るものか全然想像つかない。
審査員は3時間も言い合いしていたようだ。
そりゃあそうだよないう拮抗ぶり。
全員に残ってほしいと思わされてしまう…。


食後、明日のサントノーレキャラメルのための
タルト生地を用意。
さらにキャラメルドランジュも。
どっちもなかなか上手くいった。

民話読み聞かせて寝た。


2022年06月16日(木) 神楽坂早稲田飯田橋の並び、払い戻し空振り、愛のターミネーター

7時30分起床。曇り。
よく眠れた気がする。
なおも眠いし。

食パンが一枚しかなかったから
トーストは妻にくれてやって、
僕はコーンフレークで済ませた。
弁当は豚しょうが焼き。
肉は冷凍してあったものだから
下味はつけておらず
電子レンジで解凍してから
サッとボウルで醤油練り生姜砂糖と混ぜて
フライパンで焼いて終わり。


8時半に家を出て出勤。
電車に乗ってる最中腹が痛んできた。
そっか…コーンフレークってそうだったな…。
牛乳も多めだったし。
はよ九段下に着けと希う。
高田馬場…早稲田…。次は飯田橋…いやシックリこない…
そうだ神楽坂か…。
早稲田と飯田橋にあるギャップを
神楽坂が埋めているというの、
とっても馴染むよなあと思い巡らせた。
結局電車は九段下手前で一時休止とかしてくれちゃったけど
その頃には腹具合も落ち着いてきて助かった。


帰路は西荻から。
育休の都合で定期の払い戻しをする必要があるが
しばらく前にこの駅からは
みどりの窓口がなくなっちまったらしい。
通常窓口で相談してみるが、荻窪か吉祥寺へ行けとのこと。
それも日付指定があるなら、
その日に行かなければダメだという。まじ?
明日にでも行ってくるか。

八百屋で野菜買って、
いつも通りマイロードへの入り口際の
小階段に座り込んでるガラ悪いウーバーイーツの隣を
当たるか当たらないかのゼロ距離で威圧して
肉屋行って肉買って帰宅。

夕飯は鶏肉のトマト煮込み。
オリーブオイルで玉ねぎとニンニクを炒め、
人参、パプリカ、鶏もも肉、しめじ、ナスを加えて
トマト缶を水とともにとぽとぽ注ぐ。
強火で水分を飛ばしていったら
塩と醤油とウスターソースで味付け。
今回はブラックペッパーと
オールスパイスやチリペッパーを振った。
すげえ量。
毎回トマト煮込みって作りすぎてしまう。
明日も食べることにして、
半量を耐熱皿にとって
ミックスチーズを乗せて
パン粉を振りかけて
210度に余熱しておいたオーブンで12分焼く。
オーブンの取扱いもようやくわかってきた感じ。
いい感じにチーズが焦げ付いた。
めちゃうま。
でもチーズが全面に出過ぎてて
スパイスの妙が感じられにくいのが残念か。
でもどっさり野菜食べられるし
その分ご飯の量が減らせるのはいいことだ。


土曜の客のため、
明日夜から菓子の生地などを仕込む必要があり
材料を買い足そうとOKストアへ。
帰って洗いものして、
妻のリクエストで買ったかき氷宇治抹茶を食べさせつつ
僕はピスタチオのアイスクリームを食べた。
豆の味を感じる。美味しい。
螺旋が更新されたから原神をプレイ。
前回に続きわりとあっさり星36とれてしまった。
で石もたまったから妻にガチャを回させた。
ディルックがきた。
一昨年のヒーローよ…。

妻は義弟に電話。
招待状が届いたので。
親族紹介は誰が担当するのか、
一つの懸念だったが今のところは
親族紹介自体をしないつもりでいるらしい。
新婦側のご家庭も複雑なようであるから、
互いの母同士が面通しされていれば良いのではないか、
と合意をとりつけているようだ。

こちらは、おそらく挙式には参列せず、
披露宴の一部にだけ出るつもりだと伝えた。
互いの親族に挨拶さえできればいいだろうという構えだ。
それも上手く行けばで、
産後の肥立ち次第では直前の参加中止もありうる。
そのあたりの一切も承知してもらった。


妻の羊毛フェルトが終わりに差しかかっている。
黒と灰色の羊が手足を伸ばしてる格好で、
目は毛に隠れて見えない設定。
これが片付くと部屋も整理できる。がんばってほしい。


民話おもしれえ。
靴直しの職人の息子と
王の娘が同じ学校通ってて恋に落ちて
学校見学にきた王様が二人のいちゃつきをみて怒って
娘を転校させて
そしたら職人の息子も転校してきて
王様が新しい学校の見学にきてみたら
また同じ光景が繰り広げられてるもんだから
もいちど娘を転校させたらまたも追ってこられて
王様は今度こそはと娘を転校させたあと
今後誰も入学させるなと学校に命じて
そしたら息子は教師としてその学校にやってきた。
もう王様がかわいそうなくらい。
愛のターミネーターだな。
そっからいろいろあって二人は幸せに暮らした。


2022年06月15日(水) ハンバーガーかピザ、保育園候補、荒唐無稽がいい


7時起床。雨。

弁当は唐揚げ。
昨日から漬け汁に仕込んでおいた…のだが、
冷凍肉のままだったから漬け込みが足りず、
味の薄い仕上がりになってしまい
揚げてから少量の塩をかけた。


夕飯は焼きうどん。
具はしめじ、人参、キャベツ、豚肉。
鰹節をどっさりかけてできあがり。


妻が紹介してきたキリンジの
チェリッシュというアルバムいいな。
サウンドはシティポップみたいな感じで、
隅々にキリンジのいいとこが染み入ってる。
ハンバーガーかピザか、
ずっと思い悩んでる曲がスバラシイ。
 ハンバーガーかピザ
 ハンバーガーかピザ
 俺ピザかなあ
 ハンバーガーかピザ
 ハンバーガーかピザ
 俺ピザかなあ 俺ピザかなあ
とずーっと繰り返してる。
もう決まってんじゃん。かなあじゃねえよ。
こんな意志のハッキリした優柔不断初めて。


妻から4件目の保育園見学をしてきた報告を聞いた。
私立の新しめなところで、小奇麗だし、シッカリしていたらしい。
ベッドにはセンサーがついているとか、
保護者相手にはオンラインで情報をちゃんと提供しているとか、
いろいろと今風。
極めつけは「命令しない」という教育法で、
叱りつけたりあれやってこれやってと言わず、
幼児の自主性を重んじて、
質問形式で促す程度にとどめるのだそうだ。
ウーン今風。
この園に人気があるのもうなずける。
僕の考えとは違うけれども。
ほとんどまったく逆だけれども。


割拠、かなり進んだ。
かけた時間より気分だよなあ。
短時間でも進むときは進む。


寝室行きは1時近くなったかが民話読み聞かせはしてやった。
相変わらず荒唐無稽つーか…。
へび王子が老夫婦の娘を娶って
蛇さま呼ばわりされてキレて殺した。
その妹を娶ってまた同じように殺した。
その妹、その妹と
以下総勢11人の娘を娶っては殺し、
最後の1人とは仲良く幸せに暮らしましたとなる話なのだが、
現代的な目線で見ると粗っぽすぎる…それがいい…。


2022年06月14日(火) 健康診断、マッサージ

2時半に目が覚めてから30分ほどスマホをいじり、
それから7時20分までは眠れた。
曇り。
朝食はなし。
でも妻のためにトースト焼いて、
ついでにタマゴサンドを作った。
2/3は持参して昼飯に。


健康診断につき水道橋へ。
毎年この日は飯田橋から読書しながら歩いていくのが
ちょっとした楽しみになっている。
ただ飯田橋付近は心底都市計画が愚かで
あほみたいな道の入り組みよう。
もともとあった地域の事情ではなくって
車用の道路と高速と鉄道と川とが行き交うところに
ボコボコ高層ビルやらそれにともなう複合施設置いてるから
ものすごく道が悪い。
歩いていて楽しくない。
だから読書しながら歩いてる。


健康診断では採血と胃カメラが難点。
今回の採血はマシだった。おばちゃんで。
ゼエゼエ息切らしてて
勘弁してくれよと怖かったけど上手だった。
でも刺した瞬間に
 痛みはありませんかー
と訊くのは…そりゃああるだろ…

待ち時間にはくだらないテレビ番組を見る。
まあ、いいのだ。今日この日くらいは。
いつもなら決して観ないたぐいのやつ。
ジャニーズをゲストに呼んで芸人と
巷で話題の新スポットを紹介している。
きっついな…。
料理しながら英会話を学ぼうとか
暗闇トランポリンでエクササイズとか。きつ。
きつ、きつ、とうめきながら見るのだ。

他の検査は順調に進んだが胃カメラだけが混んでいるらしい。
前回もえらい待たされたしな。
今回は急きょ、診察が先となった。
先生は爺さん。かなりヨボヨボ。
大丈夫か?
と心配してたら
意気揚々と説明してるレントゲン写真が別人のもの。
レントゲン技師の名前かとも思ったけど一応指摘してみると
看護師のほうが平謝り。おいおい…
で気を取り直して見てもらう。
胃と食道との間に裂孔が見受けられるとのこと。
食道裂孔ヘルニア 疑
というメモをくれた。
この影響で唾液が逆流してるかもしれないとかなんとか。
でも放って置いていいらしい。
フーン。信じておいてみるぜ。

胃カメラは辛かった…前回よりましだったけど。
あと担当医師の説明が悪かった。
ピロリ菌がいるだのいただのと不明瞭なことを言う。
除去には成功しているのだから今はいないはずだと思い
そう言うと、
「だから、それなら前は、いたってことなんでしょうね」
というワケのワカラン受け答え。
だからあまり信用ならないが、
とにかく胃が荒れ気味なだけで病気はなさそうだった。

11時過ぎに病院を去る。
例年は小腹を満たしてから会社に向かうのだが
今年は胃カメラ直後という都合で
何も摂取できない。
しかたなく直行。
水道橋から10分ちょっと歩いて出勤。
その間もずっとキモチワルイ。
胃カメラの…薬とか突っ込まれた感触そのものとか…
年に一回とはいえこれほんとキッツイ。
五千円とか払えば任意の医院で
全身麻酔で胃カメラしてもらえるのよな。
そっちの方がいいのかもしれない。


夕飯はトロ完熟アボカド丼。
メチャウマ。
それに味噌汁な。
味噌を新しい、ちょっと高級なものに変えてみた。
今日はちゃんと出汁も昆布とかつおぶしからとったし、
最高ってくらい美味しい。
6月なのになんか肌寒いし。


妻は入院用の荷物をまとめていた。
当初予定していたボストンバッグではなく
小型のスーツケースを使うようだ。
持ち物のリスト化はしているようだが
整理にはまる一日がかりとなる。
…というより明日にもつれるようだ。


入浴後、臨月に入った妻に会陰マッサージというのをした。
産道を柔軟にしておくことで出産時の負担が軽減されるようだ。
親指にオイルを塗り、5分ほどかけて圧迫していく。
やはり痛むようだ。
初日ということで1分ほど早く切り上げた。


割拠、全然書き進まない。
やる気が起きない。
時間が無為に過ぎていく。


0時半寝室へ。
民話の読み聞かせと、
魔法剣の話の続きをした。
主人公が”見”を続けている間に
16人の代表がトーナメントを始めてしまったが
変身の魔法剣の使い手が姿を変える
一瞬の隙をついてうまいこと入れ替わった。


2022年06月13日(月) 朝郵便局、健康診断前日、少女漫画どぎまぎ

6時半起床。
6時間は寝ておきたいのだがなかなか達成できない。
しかし、寝付きが悪く朝の寝起きが悪い、というのと逆で、
寝付きよく早起きできてる分だけかなりマシだ。
それによく晴れている。
妻も昨日よりは調子がよさそうで、
昨日洗えなかったベッドのシーツを洗濯した。

弁当はナスとひき肉の豆板醤炒め。
ちょっとだけオイスターソースを足した。
生ゴミをまとめ、洗い物をし、キッチンを片付け、
歯を磨いて洗濯物を干して8時20分。
今日は出勤前に郵便局に寄りたいからと早めに家を出た。

いつもより出発が10分早いだけで町並みは変わる。
端的に言って幼児が多い。
この時間に登園していってるのだ。
一年後には自分のこの列に加わるんだろか。

9時5分に九段下へ着いてそのまま郵便局へ。
佐賀県への普通郵便84円と、
義父の郵便物料金不足分36円を支払う。
普通郵便安いな…。
世知に疎い。
なんも知らんからな。経験にはなるな。


ものの3分で用件済んでしまったから
会社にはかなり早く着いた。
ちょっと寝た。寝れなかったけど。


健康診断前日につき
夕飯を21時までにとらねばならず、
したがって帰宅を待たず
残業の休憩時間に外へ繰り出して食べた。
専修大学裏の洋食屋でトンカツを食べてみたかったが
今はランチしかやってないようで、
しかたなくチェーンのとんかつ専門店に入った。
去年も入ったとこだ。
カツカレーを注文。大盛りで。
なにしろ明日の昼までもたせないといかんので。
で、早く出てこないナーと待ってたら
駆け込みの女性がテイクアウトを注文。
急いでるんです、と店員に掛け合っている。
店員もそれに応じるようなやりとりを恐らくしていた。
結果的に僕の方より早かったし。
…それを通すにしろ、
先客であるこちらに一言ことわるべきなんじゃないのか。
あちらのお客様お急ぎのようですので
順番前後させてしまうかもしれませんがよろしいでしょうか…と。
たまたまカツカレーが時間くうメニューだったのかもしれないが。
僕に出されたのは大分遅くって、
休憩時間内に会社へもどるために
最後はかなり無理矢理押し込むことになった。
ガツガツ食うのはきらいじゃないけど、
無茶な食べ方は明日の検査に障るから嫌だったのに。


帰宅後、妻の夕食のためアラビアータを用意。
鷹の爪がおしゃれに光る。
ミートソースのあまりも加えてやったが
味には大差なかったようだ。


今日読んだ少女漫画。
付き合いたての先輩が、
もうじき誕生日を迎える主人公に
何か欲しいものあるかと訊ねる。
だが主人公は、プレゼントよりも
先輩に甘やかしてほしいとねだる。
いつもよりとびきり優しくして、
甘い言葉をたくさん聞かせてほしいと。
先輩は渋るのだが、誕生日デート当日を迎えてみれば、
今日の服カワイイよと褒めてくれたり、
手を繋いでくれたりと甘々の態度を示してくれる。
主人公は幸福の絶頂。
嬉しくって楽しくってしかたない。
そんな時間を過ごしつつ、
トイレ行ってきますねと主人公。
戻ってきてみると先輩は誰かと電話している。

「え? うん…デートの最中。
いや…もう早く帰りたいよ」

…こんなのはですねー。
先日も書きましたがねー
少女漫画におけるミステリ仕掛けなんですねー
なんてこたーないスレチガイを演出するためだけの場面で
最終的には なーんだ となる種明かしが待ってることは
自明なんですねー


完全にわかってるのに
先輩のセリフにひどく傷ついた。
なんで! 楽しいデートなのに!
そんな悲しいことを言うのか! 先輩…ああ先輩!
主人公ともどもうなだれた。

結果的にはこの先輩、
なんてこたーない、おそろの指輪を贈るのに尻込みして
逃げ出してしまいたいよとついこぼしてしまっただけだった。
なーんだ。
いやしかし感情乱高下したね。


書きもの、進まない。
気が乗らない。
最近は書こうというときには
部屋の電気を落として間接照明だけ付けて、
蚊取り線香炊いてインスト音楽かけて…
としてるのだけど
今日はそこまでやっても全然気分にならなかった。
月曜はな。疲れてるしな。


明日の朝は早い。
今日は早寝。
でも民話も読んだし即興話も聞かせた。
お題は魔法剣。
剣士と剣士と剣士と大剣士のパーティが
魔王をめった刺しにやっつけた後
誰の成果であるかもめて仲間割れして
全員刺し違えた世界では
剣士ってやっぱ野蛮よねという風潮があり
比べると魔法剣士は知的よねという声が高かった。
したがって村々に、町々には魔法剣士が増えるばかり。
一方で平和な世である。魔王もその配下も駆逐されている。
魔法剣士たちも腕試ししたかったりする。
そこで腕比べの大会が開催されることとなった。
だがそこに集まった魔法剣士達は弾かれた。
腕っ節を競いたいなどという脳筋な考え方では
かつて過ちを犯した剣士たちと変わらないではないか…という。
その後も真の魔法剣士たるもの…という篩が二、三続いた。……。


2022年06月12日(日) 墓参り、死に支度、ローザンヌ

8時過ぎ起床。
休日トースト食べて、こまごまとした家事。
なんとなくつけていたテレビでは鑑真がどうとか。
鑑真をもてなすために設えられた部屋の襖絵が
とても素敵だった。
でちょっと着想を得た。
上下左右前後すべての空間をつかった一枚絵…
でも口にしてしまったからボツか。くっ…

昨日に続いて庭掃除。
本腰入れてではなく、
蜂を寄せるツタカズラだけを引っこ抜く。
…そのついでに雑草いくらかも引っこ抜く。


10時過ぎ、一人で墓参りへ出発。
荻窪駅から森林公園駅へ。
手元には夢野久作。
面白いなあ読みやすいしな。
この文学一歩手前の昭和の小説、肌に合うんだよな。

11時過ぎ、朝霞台駅で母と合流。
いろいろと話を聞く。
ここ数年懇意にしてきた男性が、
よく野菜を届けにきてくれていたそうなのだが、
最近新型コロナに罹患してしまい、
その影響で脳梗塞に満足な治療が得られず、
結果的に寝たきりとなってしまったらしい。
当人はもともと外務省勤めで、
大使館勤務などもしていたエリートだったそうだ。
だからなんでも物を知ってるが
学のない母を尊敬していて
よく叱られに来ていたという。
気さくで温厚だった、と母は振り返るが、
一方では彼を知る他の人は、
頑固者で人と良く衝突するとかいう印象で、
まるで別人であったらしい。
でも母には心をひらいていたという…
そういう人を亡くすでもなく、
ただ関係性を失ってしまうというのは
さぞショッキングだろうと思った。

11時48分に森林公園駅へ到着。
長兄の車に拾ってもらう。
甥の二人が元気そうでよかった。
義姉は先日母を亡くしたばかりで、
それをうちの母が悼んでいた。
毎日のように考えるそうだ。
たしかに、息子と嫁を介した母同士というのは
特別な関係だ。
向こうの母が、死期を悟ってから延命を望まず、
葬儀もなしにしてくれと予め伝えておいたことが、
うちの母には特別な意味をもって響いたらしい。
ましてや今日は墓参りで、
来る死について考えざるを得ない…。

墓地へはそっから10分。
叔母とも合流。
叔母は叔母で、この墓地で樹木葬を頼みたいそうだ。
墓石を介さず。
韓国の方だと本棚みたいにされてるそうで、
それが理想なんだとか。

墓に眠る父へは妻懐妊の挨拶。
草むしりはアッサリ済んだ。
うちの墓のすぐ近くに、母の家系の墓もある。
そこへ叔父が入ったから別の親族がやってくる頻度が高まり、
その都度キレイにしてくれてってるようなのだ。
今日は雨が降ったり止んだりもしていたから助かった。

叔母と母が、寺の人なんだかスーツ姿を話し込んでいる間、
僕は甥二人をかまった。
あいつら無限の体力がある。
さんざん走り回ってこちらはヘトヘトなのに
息一つ乱さずケロッとしていやがる。
でももんのすごい楽しそうにはしゃいでくれたから
こっちとしても幸せ気分が勝る。

一行はその後昼食へ、僕は帰宅を選んだ。
叔母に挨拶すると声を潜めての耳打ち。
母は今大分こたえているらしい。
仕事で壊した手が傷んで夜も眠れないし、
自分の老後を鑑みるに、
もうこのままいつまでも生きてないほうが…
とまで思い悩んでいるとかで、
だいぶ参っちまってるそうだ。
僕としては、まずは娘の顔を見せてやることだ。
それが親孝行だと信じよう。
後のことはそれから。


帰路。
森林公園駅を13時過ぎに発ち、
終点の池袋までは読書するつもりが寝て過ごした。
埼京線へ乗り換える直前にあった立ち食いそば屋に入るか迷う。
腹は減っている。
メニューを見るときしめんがあった。
なんだかものすごく食べたい気がしてきた。
で注文して食べた。ものすごく美味い。
気分て大事だよな。
今日はきしめんの気分だったらしい。

新宿駅では駅構内の販売店を見て回った。
内祝いにちょうどいい菓子はないかと物色していると、
和菓子は強いなと再認識した。
羊羹なんかはな、日持ちするし、今どきは美しいし。
候補に入れることにした。


荻窪着いて、OKストアに寄って買い物してから
妻と電話しながら道を歩いていたら迷った。
あそこらへんは非常に入り組んでいるのだ。
一本道を間違えるとそのままあらぬ角度で
トンデモナイ方に連れて行かれていってしまう。
結果15分くらいの遠回りになった。
暑かった。疲れた。
まぁ夏の暑さと疲れを先取りして味わえたのは良かった。


15時過ぎ帰宅。
さっそく生クリームを泡立て、パフェの組み立て。
紅茶のムースを下に敷いて、生クリーム、
コーンフレーク、ブルーベリー、生クリーム、
チョコレートアイス。
メレンゲ菓子とフランポワーズ、飴細工で飾り立て。
見た目はよかった。
…けど味はちょっと失敗だったか。
ムースそのものは美味しかったのだけども
全体でみるとクリーム分が強すぎた。
コーンフレークに救われた。
それぞれは美味しかったんだよな。
チョコレートが強すぎてミルクティーが死んじゃってたな。


Eテレで放映していたローザンヌコンクールを観た。
毎年…とまではいかないがほぼ毎年観ている。
少年少女いずれも美しい。
クラシックの方は見逃してしまい、コンテンポラリーのみ。
なんとかいう振り付けの人のダンスを4人が選んでいた。
はじめの男の子が抜群に良かった。
手が長くて…まわりの空間ごと動かしていた。
総合では4位だった。もっと上でも良かったのに。
しかし1位の男子の貴公子っぷりったらなかった。
芸術が動いてた。


16時くらいから昼寝した。1時間ほど。
久しぶりの昼寝らしい昼寝。
風が心地よかった。快感的な仮眠。


17時過ぎ、掃除機がけ。
さらに細々と掃除。
そして雑事。
憤懣やるかたないが
WiMAXのSIMカード返却のための封筒を用意した。
あて名書きさせられるだけでむかつくな。
佐賀県どこそこの…株式会社なんちゃらの…
なんとか会社内…長い…カスタマーサービスうんぬん…長い…
最後の方は殴り書きになった。
SIMカードそのものは
さすがに裸で封入するのはためらわれたが
どうしてこっちが丁重な梱包までしなければならないのかと
また憤怒してしまいそうで
ティッシュペーパーでぐるぐる巻きにして入れた。
何も問題ない。これで十分だろ。


夕飯はレバニラ炒め。
レバーは2時間、牛乳と料理酒に漬けておいたもの。
これを拭き取ってごま油で炒める。
で炒め始めてから気づいたけど、
本来なら片栗粉まぶしといて揚げ焼きにするんだった。
テヘヘいっけね、とこっからリカバリ。
炒めてる全体に片栗粉を散らして絡める。
油を足す。火を強める。ガーッと一気に火を通した。
一度皿にとって、もやしとニラを炒める。塩コショウ。
レバーを戻してオイスターソース。
強火で水分を飛ばす。
…5分ちょっとできてしまう。
レバニラ炒めって思いの外早くできちゃうんだよな。
19時半まで時間が余った。
お吸い物やサラダの用意をしてもまだ時間あるから
ちょっとだけPCいじったりした。

今日のダーウィンはアマガエル。アタリ回。
なにしろ可愛い。
静止してるとそうでもないけど動き出すと全部が絵になる。
すべての動きがポーズになってる。
長すぎる足に笑った。
アマガエル、本来の生息域は木の上らしい。
樹上性っていうんですって。
人里でも、やれ自販機の上とか軒とか、
やたらと高いところに登っていた。


20時過ぎ、OKストアへ。本日二度目。
駅側ではなく近所の方。
醤油とみりんとオイスターソースとニンニクと…
などなど買った。
明日以降は雨っぽいからな。
重いもん買えてよかった。

書きものに取り組んで、22時頃一旦休憩。
ちょっと読書。保坂先生の文章読本みたいなの。
入浴は23時近くなった。


民話を読み聞かせ、さらに即興でお話。
お題は三人の息子。
北の家に住む息子と
東の家に住む息子と
西の家に住む息子は仲良しで、
よく一緒に遊んでいた。
南の家にはおじいさんが一人で住んでいて、
寂しいからとよく3人を招いていた。
おじいさんは甘いお菓子をくれるし、
暖炉の前で楽しい話を聞かせてくれることもあったし、
庭でボール遊びをさせてくれたりする。
そしていつも、お土産をもたせてくれる。
「お母さんに渡すんだよ。決して開けてはいけないよ」
と必ず言う。
三人ははじめ言いつけを守っていたけれど、
北の家の息子はいたずら好きで、
ねえ開けちゃおうよとそそのかすようになってきた。
でも東の家の子は真面目だから、ダメだよとたしなめる。
西の家の子はどっちつかずで、
開けたい気もするし、でもダメだよねえとまごついている。
そしてある日、北の家の子が帰り道で転んで、
土産袋をぶちまけてしまった。
……。


2022年06月11日(土) パイ包み失敗、雑事いろいろ、スローなブギに

5時ごろ一度起きて、一時間ほど寝れなかったが
その後は8時過ぎまで寝れた。
今にも降り出しそうな曇り空。
こわごわ洗濯はした。

休日トースト食べてヨーグルト食べて。
妻はどうしても眠いと言い残し寝室に戻っていった。
断続的に寝たり起きたりしている。
きたる陣痛に備えて似たリズムが
身体に起きているらしいと言っていた。
なるほど。

10時過ぎ買い物、OKストアへ。
そのまま西荻へ。
TSUTAYA、なんと気狂いピエロを置いてない。
なんて文化度の低い…というかありうるのかこんなの。
かなりびっくりした。
じゃあ何を借りようかと一考。
辛気臭くないやつで
かつ今のうちに見ておきたいものをと思い
スローなブギにしてくれを借りた。
あと八百屋と肉屋寄って帰った。

帰宅即、昼飯の準備。
究極のミートソース簡易版をつくる。
マッシュポテトも電子レンジで時短。
冷凍パイシートを広げて、それらの具材を詰め込む。
だがこのパイシートの扱いが僕は不慣れで、
使ってるうちにみるみるかたさを失い
まな板にへばりついてしまう。
すると薄さを維持できず、
結局まる2枚つかって上下挟んでしまったものだから
生地はダダ余り。
180度のオーブンで15分焼いても20分焼いても
表面がパリッとならない。
とくに底面はしっとりしている出来に。
端的に言って失敗。
あー
ああーー

味は良かったけど…
そして次回もう一回チャレンジしたら
うまくいくだろうけど…
ものすごいハイカロリーだし今回限りにしたくもある。
ああーー


昼食後、休みなく菓子作りへ。
ミルクティーのムースと
チョコレートのアイス。
それぞれ無難に仕上げていった。
冷蔵庫、冷凍庫に入れて、食べるのは明日。


そっから草むしり。
のびてるのびてる。
ツタカズラの大物を刈り取った。
こまごまとした雑草はまた来週。

ほとんど休まず今度は掃除。
大量の洗い物も。
洗濯物は乾いたよかった。


防災グッズ見直しは来週に見送ることにした。
義父への父の日プレゼントのため扇子を購入。
扇子ってまぁ定番すぎてこれまで避けていたのだけど。
妻に相談した上で、それなりにスタイリッシュなものを
直接あちらさんへ届くよう注文した。
楽天のページの使いづらさにびっくりした。

業腹ながら
WiMAXのSIMカード返却の手続きを手配する。
1分1秒もかけたくないが…
業腹業腹…
雑事たまってる。
火曜に控えた健康診断のための書類を書く。
唾液ね…ましにはなってきてるけど…
相談したところで大して何も言ってもらえないのだろな。


夕飯はカツオのたたき。
けっこうぶ厚めに切っていただいた。
生姜醤油の美味しいこと。


夕食後、映画。
スローなブギにしてくれ。
80年代のだせえところや気持ち悪いところが
ふんだんに盛り込まれていて妻は辟易していたが
僕は面白く観れた。
まず街並みや人がいいし、
撮りたい絵、撮りたい場がちゃんとあって
その時点で映画として見どころがある。
そのためだったら筋書の飛躍は気にならない。
物語の締まりもいい。
また観たいくらいだな。
男たちクズばっかだったけどな。


鑑賞後、主演の山崎努を調べてみた。
おお見たことある。老年になると全然顔が違うな。
というか役柄ごとに全然違う。
いい男じゃないか。味のある顔つき。
でその後たまたまテレビのチャンネルまわしてたら
なんか古い昔のドラマやってて
その主演も山崎努だった。
めちゃ一線級の俳優じゃないか…


民話読み聞かせ。
教導者の三人娘のうち末っ子が
私をどのくらい愛しているねと父に問われ
塩味のついた食べ物くらい愛してますわと答えたら
その瞬間家を追い出された。
その後たまたま通りがかった預言者の言うとおりにしてみたら
別の教導者の家にいつくことになって
なんだかんだあってそこの息子と結ばれた。
で結婚式が行われて
国中の教導者が呼ばれて
娘は父親に自分の素性を明かして父は卒倒。
で全員にあれは私の娘ですと白状していって
すべてが丸く収まって
預言者はそれに満足して

魔法の杖を撫でて全員を天に還された。
え全滅!?
静かな爆発オチみたいな…
びっくりした。
ハッピーエンドからのどんでん返しで
なんの脈絡もなく全滅。そんな…


2022年06月10日(金) スシローおとり広告、安産祈願届く

7時起床。晴れ。
まぁまぁ眠れている。


朝からスシローの、おとり広告のニュース。
出せもしないウニやらイクラやらを
大々的に売れ筋として喧伝した広告が
消費者庁および公正取引委員会に目をつけられたとのこと。
汚い話だ。
言い逃れを用意してるわけで。
全部がウソではないっていう。
あけすけなのに。
でも自分らはわかってるわけだからね。その汚さを。
その自分を騙すやり口こそが、とても汚い。
そしてスシローだけの問題じゃなく、これは広告業界にはびこる悪習。
商売ってそんなもんでしょって開き直ってるような。汚い。
消費者を騙したという単純な問題ではなく、
こんな汚い商売をして
個人の小規模経営をドンドン駆逐してきたわけだから。
汚い。
ほんと汚い。汚物。


夕飯は妻任せ。
この前も作ってもらった水餃子。

義父から安産祈願が届いた。
妻は
キモチワルイ、常識がない、とぼこぼこ。
ありがたくはあるとのことだ。
僕は、いましっかり生きている自分を証拠に、
この場合親というのはこの上なく縁起のいい相手だと説いた。
縁の立ち上がりとしてはいい。子を産む、子を育てることに関して。
ただ妻は、すでに所持している安産祈願と
「けんかしちゃいそうだから」という理由で
持ち歩きはしないようだ。

週末の予定を話した。
日曜からは臨月に入る。


書きものをちょいと進めて、
民話読んで寝た。


2022年06月09日(木) 朝ごはんの歌、レジ見誤り、表札書体

7時20分起床。
今にも降り出しそうな曇り空。
寝れた…か?
唾液は多い。
胃腸に違和感はまだある。

妻が朝ごはんの歌を嫌がらせのように歌う。
 朝 朝 朝 朝 朝ごはーん
 朝 朝 朝 朝 朝だよー
 あーさごーはん あさごはーん
腹が減って仕方ないから朝飯を用意しろとおおせだ。
今朝はあろうことかスマホで検索して
原曲を流し始めさえした。
まだ横になっていたかったが観念して起き上がる。
「僕にとっては朝ごはんを作るより先に
昼ごはんの調理があるんだけどね…」
「お腹すいた。子どもも言ってる。朝ごはーん」
「僕も一緒になって歌ったろかな」


弁当は久しぶりに、
鶏もも肉玉ねぎ人参豆板醤の炒め物。
野菜多め。
…豆板醤も多めにしてしまったようで、
えらい辛かった。美味しかったけど。


最近は天気が悪いせいか、
いつも数席は空いている東西線がやや混みがち。
といっても座席が埋まっているだけで、
立っている人はまばらのスカスカ車両だけども。
今日は荻窪から一駅、阿佐ヶ谷に着いた時点で
背後に人が立ち上がる気配がして
座席が空いたからそこへ座ろうとした。
そしたら僕より数歩分遠い位置にいたらしい女性が
今まさに腰を下ろそうとした僕の目の前に踏み込んできて
譲ってやれなくもなかったけど
年配でもないしなんらかのバッチも見当たらないし
体調不良そうでもないし…
と判断してそのまま座らせてもらった。
ら、ものすごい睨みつけられた。
20代くらいか。健康そうに太ったかなりの巨体。
その後もチラチラ見てくるから不快になった。
あの体躯だと座席着いたら
両隣ギュウギュウだと思うんだけどな。


仕事、ハイスピードモードでたたんでいってる。
ドラゴンボールの続編を僕は見てないけれども、
なんでも身勝手の極意という強化技があるそうで。
地球を守るとかそういうみんなのための正義じゃなくって
自分の強さだけを求めることで強化される?みたいな。たぶん。
スゲーわかる。
もう何年もずっとセーブして仕事していて、
周囲の動向に目を光らせたり、他の雑事こなしながらだったり、
あと単純にキーボード音とかの操作音がしないように心掛けていて
すっかり馴染んでたのだけど、
このたび自分の仕事だけに集中して、
かつ周りに人がいなくなった残業時間に
おもいきり自分の力を開放してみたらめちゃくちゃはかどった。
このまえドカッと入ってきた仕事が育休前に終わるペースだな。


退勤後OKストアに寄って、
今日もレジ選択を見誤る。
二人体制が直前で一人に抜けられて
別レジに移られて
残った一人は研修中で
しかも前の客はイヤホンしたまま
もたもた小銭取り出してそれにもミスって…
数分無駄にした。
災難だった。


帰宅してみると妻は髪を切っていた。
染めてはおらず、そう劇的に変わってはいない。
臨月を目前に切れてよかったってところか。


夕飯はアジの南蛮漬け。
この前惣菜として買って食べてなかなか美味しかったので。
お酢、醤油、砂糖、塩の漬け汁を用意しておき、
薄切りにした玉ねぎと人参を浸しておく。
アジを三枚におろし、片栗粉をまとわせて揚げる。
油分をとってから漬け汁へ浸す。
十分漬けたら、漬け汁に片栗粉を溶いて熱してあんかけに。
うん、美味しかった。
酸っぱかったけど。
…だいぶ酸っぱかったけど。
次回はお酢を抑えよう。定番の一つにしてもいいな。
昔給食の南蛮漬け大嫌いだったな。


妻は桃鉄プレイした後、表札づくりに勤しんでいた。
僕はちょっとジュエルハーツアカデミアをやった。
妻からは書体について相談された。
僕の名字と妻の旧姓を併記するのだが、
僕の方に含まれる一字が、
その書体だとどうにも格好悪い。
鼻の下の伸びたというか、
顎の外れた犬というか、
サイズの合ってない服を着させられているというか…
そんな印象の、無様なバランスだった。
他の字は申し分なかったのだけど。
結局は、僕の方と妻の方とで、書体を別々にした。
しょうがないね。


0時半寝室へ。
民話、悪妻を殺して悪鬼と協力し金をせしめる夫の話。
夫が一番の悪にしか思えなかった。


2022年06月08日(水) 子どもを個人扱いするロジック、桃鉄不健全、隠れる聖人


弱い雨。
5時前に起きてからはろくに眠れなかった。
やっぱ唾液出る。口からこぼれはしないけど。
胃腸にちょっと違和感もある。
健康診断は来週に控えている。


今日の昼は弁当なし。
朝が楽。
トーストを食べてからさらに、
昨日の余りである肉じゃがを温めて出した。
体があたたまる。


吉田修一読み始めてみた。
エンタメ系かと思ってたら芥川賞受賞作家なのか…
地の文はまだしもセリフが幼稚で
知らなきゃわかんないな。


ふと思ったこと。
子どもを
オトナと断絶されたコドモ扱いせず
一個人として見なす…
という
ホラ先進的でしょうって意識が流行りだしてる。
流行ってというか、アメリカとヨーロッパの一部に
もともと根付いてる文化を取り入れようという動きだが、
このテの動きにありがちな浅はかさが相変わらずある。
個人、という概念が
社会の隅々にまで徹底的に行き渡っている土壌があって
ようやく果たされる美徳なのに、
うわべだけ真似たってね…。
というありふれた批判はもちろんのこと、
今日思ったのは、
子どもを子ども扱いしないでいる思想と、
親が親である意識から免れる思想の相性への恐怖。
ウワーこわ。
「子どもは子ども、私は私」
とかいって
自分に都合よく個人であろうとして
親の責務やら重みから逃げるという。

こうなってくるとパターナリズムも
あながち非難しきれない。
あれは子どもを人格ある個人としてみなさず
頭ごなしに叱りつける教育態度ではあるが、
一方では親の尊厳を保つために
なみなみならぬ努力をしてもいたわけだ。
自分であることを一部切り捨ててまでも
リッパな親であろうとする。
親の背中、という言葉は今もう死につつあるけれど。

だからといって
パターナリズムが全肯定されようはずもなし、
こういうところがイケナイじゃないかというような
バカな批判がいくらでも立ち上がるんだろうけど
そうじゃなくって
どっちも全肯定されるもんじゃないですよっていう。

でもまあ実際都合よく使われがちだと思う。
(潜在的に)親の重責から逃れたい人が
子どもを人格あるいち個人として扱おうと
綺麗事のように言い出すのは。


割拠、終わりが見えてきた。
一ヵ月以内に締められるかは…努力次第。


夕飯はお茶漬けにした。
なんか寒いし、
昼はラーメンだったからちょっと健康を気遣って。
妻にはパスタをやった。
冷凍のを。
作ってもよかったけど
冷凍食品が買ったきり余りがちなんだよな。


妻は桃鉄をして遊んでいる。
早くも資産は1兆円近かった。
台風で何百億円の被害が出たりするらしい。
でも別にヘッチャラという。
なんだか不健全な気もする。


ちょっと早めに、0時半前に寝室へ。
民話を読み聞かせて、
さらに即興のお話も聞かせた。
お題は聖人。
…三十六人の聖人が各地に隠れ住んでいる。
人に見つかる度に奇跡を披露して
願いを叶えてやってるがその度ごとに居を移している。
あるときたまたま、三十六人の聖人が
それぞれ近しい場所に揃って住んでいる状況があった。
偶然そうなっただけで、それぞれはその事実を知らない。
そこへ通りがかった少年が、
何の気なしにいたずらごころで、
聖人みいつけたと叫んだ。
すると、ヤレヤレ見つかってしまったかと、
三十六人の爺さんがぞろぞろ姿を現す。
少年は怖くなって逃げ出した。
ところが奇跡の手がニュルニュル七十二本伸びてきて、
少年の身をがっしり抑えてひっ捕らえた。
少年は震えるばかりだが、爺さんたちは
久しぶりだのうとか、
こんなところに皆おったかとか、
最後にあったときにはどうこうとか、
内輪話に盛り上がっている。
小一時間ほどしてようやく少年の方に話題が移った。
なにか悩みはあるか、叶えて欲しい願いはあるかと。
「家に帰りたいです」
ははあ、迷子かそれともなにか家庭に問題でもあるのか…
と聖人たちは余計な気を働かす。
少年はただただこの場を離れたかったが
まさかそう言えようはずもない。
聖人たちは奇跡の目で少年の家とそこまでの地図を
土壁に投影して確認し、
強制テレパシーで彼の家族に呼びかけた。
 お前さんの息子は預かっている、
 まもなく三十六人で向かうからよろしくな。
 なに、晩餐を用意しろなどとは言わぬ。
 茶でも出してくれればそれでいい…
少年は口八丁手八丁で、
なんとか聖人たちを撒けないものかあれこれ試す。
近くにある友達の教会がどうのこうの。
じゃあ奇跡の聖人像を寄贈しようどうのこうの…。
……。


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