舌の色はピンク
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2022年07月29日(金) 授乳おむつ授乳おむつ授乳オムツ、みてね、キリストとアダム

朝4時半ごろまた寝てくれて、7時過ぎにぐずり。
オムツを変えて、抱きかかえて様子を見た。
15分ほどしてまた妻を起こし、授乳へ。
げっぷ出しをして、見守りながらまた寝転ぶ。
結局そっからは妻も僕も起きていた。
8時半ごろちゃんと起床。晴れ。
洗濯してトースト。
授乳。
細かな家事をやっつけて、
洗濯もの干して、9時半ごろから娘が寝だしたのに合わせて
妻も寝た。

11時過ぎにまた授乳、それが終わるのを待って昼飯。
カレー。やはりたまらなく美味しい。
最近は今のテレビを不必要にはつけないようにし始めた。
が飯時だけはニュースを見た。
食後、娘のちゃんとした写真を撮った。
一通りの服を着せて、妻は
こちらのやめろという声も聴かずに
ステップに乗って真上からの写真を撮っていた。
ニューボーンフォトというものらしい。おかげでよく撮れている。
mixiが開発したらしい みてね というアプリを導入した。
主だってはお義母さんに送る写真のため…となる。
ここへポコポコアップするわけだ。
ビジネスとしては三下の下策アプリだが今回は諦めた。

それから昨日は誤っていたベビー用寝具の一切を改めた。
あとミルク瓶を消毒したり沐浴を学ぶ動画を見たりした。
沐浴は妻がチャレンジ。
入院中に産院で間近で見ていた経験もいかして、
どうにか10分程度でこなしていた。
明日からは僕の作業となる。

そういえば右腕がしびれている。
もう4日間くらいか。
漫画描いてたのが影響してる…だけならいいのだけど。
肘から指先にかけてしびれていて、
なにか作業をするとやや痛む。

夕方、妻に早めのシャワーを浴びさせて、
僕は僕でちょっと外を散歩してから入浴。

子どもの誕生 でちょっと面白かった言及。
中世ヨーロッパにおいて
子どもが下等な存在とみられていた時期に
ある研究所で
しかしキリストには子ども期があったと。
"屈辱の時期"を敢えて通過する存在であったと。
だからアダムより劣位の存在であるのだと。
これは面白い。
キリストとアダムの比較という視点すら
これまで盛り合わせていなかったし、
なるほど最初の男であるアダムには子ども時代がない。
はー おもろ。


夕飯は水餃子。
肉屋で買った冷凍もの。
タレは醤油と砂糖と生姜とニンニクと長ネギと辣油で。
美味かった。
録画してあったダーウィン見た。
猿が魚を食べていた。
生きた魚を捕まえて食べるのは珍しい、というか
世界初の映像とみられるらしい。


みてね は予定通りお義母さんに導入してもらった。
自分の母には…どうかな、写真現像して送ったほうが喜ばれるか。
義祖父にはフォトブックを作成したうえで
11月に広島へ行く際に渡せれば上々だ。

娘は夜よく寝ていて
妻もそれに合わせて眠った。
なるべく早いうちから娘を昼型にしてやりたく、
こちらも早寝することにした。


21時40分ごろからちょっとずつぐずり始めた。
が泣き続けたりはしない。
なんてイイコなんだ…。


授乳してオムツ替えて、22時半ごろには寝室へ。
民話を読み聞かせて寝た。


2022年07月28日(木) 妻退院、精算、娘はじめてのおうち

7時起床。晴れ。
洗濯して、部屋を一通りきれいに。
掃除機をかけて、布団を設置。
OKストアで買い物を済ませてシャワーを浴び、
西荻窪の駅前へ。
難なくタクシーは拾えた。
それもたまたま、タクシーチケットが使える会社だった。
産婦人科病院へ向かってもらい、
一旦止めてもらって入院費の支払い。
自費は255000円。
それから妻の個室へ行ってみると授乳中だった。
こうなると中断させるわけにもいかないからと、
荷物を整理しながら少々待った。
先に大荷物だけタクシーに運び入れた。
助産師さんに写真を撮ってもらい、個室を離れた。
妻がスニーカーを履くときだけ赤ちゃんを抱きかかえ、
それから三人でタクシーへ乗り込み3分で自宅へ。
代金は1460円だった。
オゥッ!
まぁけっこう待たせちゃったしな。


帰宅して荷物をまとめる。
母娘は用意していた布団へ。
サイズ比にびっくりした。
赤ちゃん、小さすぎる…。
妻はちょっとだけ休んだ後に動き出し、
そうこうしているうちに娘がぐずり始めた。
授乳。
僕は昼飯の下ごしらえをすすめておいた。
一度飲み終えて、さあお昼寝と大人しくしていたのも束の間、
20分ほどでまたぐずりだして再度授乳。
終わるのを待って昼飯。
てきとうヤンニョムチキン。美味かった。

食後にヌガーグラッセ食べさせて、昼寝。
二人ともぐうぐう眠っていた。
14時過ぎにお義母さんが来訪。
孫を可愛がるとともに、おなじくらい己が娘を称えて可愛がっていた。
そして祝金をもらってしまった。ありがたい。
写真、動画を撮り、抱っこしてもらったりもした。
一しきりかわいがってもらい、
お義母さんは16時ごろに帰っていった。
妻はそれからまた昼寝を試みたが、なかなか寝付けないようだった。
僕は5分だけ仮眠をとって夕飯のカレー作り。


カレーは美味しくできた。
ブリティッシュベイクオフを見ながら食べた。
ロブ、今回はなんとタルト生地が型にへばりついて剥がれず
ボロボロの状態のまま、
さらにごまかしのためのクレームパティシエールまでミスする始末…
でも落ちなかった。前回と前々回の好成績を認められたようだ。
海軍兵士が落ちた。毎回ぎりぎりだったもんな。

食後もまた授乳。
また、おむつ替えのさいに噴火と洪水がはっせいして
シーツが汚れてしまった。
正確には防水マット。
手洗いして、明日また洗濯することとなった。

ぐずっては抱っこして、抱っこするとちょっと落ち着く。いい子だ。
僕が入浴を済ませた後、妻がシャワーだけ。
かなり久しぶりにナメクジが発生。まじか…
しゃーねーから明日からの沐浴は浴室あきらめるかな。

妻がシャワーを浴びて髪を乾かしている間
娘はずっとぐずっていた。
ひたすら抱っこしてあやす、あやす、あやす。
ラトルがいい具合に活躍した。
鳴らすと一瞬だけ見る。ちょっと泣き止む。
すぐにまた戻るのだけど、これを数秒刻みで繰り返すと
数分はもってくれる。
今回は10分くらいやり続けた。
そっからの5分くらいは泣いてたけれど、
この子は泣き声をそんなに上げないから助かる。
妻の準備ができてからは渡して授乳へ。

それからミルクづくりを習った。
除菌装置についてはやや面倒だが
ミルク自体は単純なもので、そう苦労しなさそうだ。
2時間は置いておけるとのことで、
今日はこれを用意しておいた上で妻を寝かせて、
2時間以内に娘がぐずりだしたら与え、
それ以降だったら妻を起こして授乳してもらうということにした。
とくにかくにも今は妻の睡眠時間を優先的に確保させる計画だ。
彼女一人を寝室に向かわせた。
が睡眠前、悪露が出ているとのことで夜中ながら産院に電話していた。
どうやら問題ないらしかった。
居間に眠る娘を数分放って、エスキモー民話を読み聞かせてやった。
相変わらず死と殺りくに満ちている。
サスペンス劇場みたいなエンタメ扱いなのか。

居間に戻ってからは娘を見守り眺めながら就寝。
4時の目覚ましで起床。よく眠ってくれていた。
ミルクの出番はなかった。
最後の授乳から4時間経ったから妻を起こして授乳。
オムツも替えた。

翌日の日記へ。


2022年07月27日(水) 費用、綿とコットン、タクシー予約

8時起床。晴れ。
昨日の王将の流れを追いたくてめざまし8を見た。
3分くらいのかんたんな報道だった。
二次裏はきれていた。

布団洗濯して、退院した妻にやる予定のヌガーグラッセを用意。
その最中に妻から電話があった。
頼む甘いものをもってきてくれ…と懇願するものだから
ヌガーグラッセのあまりのキャラメルナッツを持っていくことにした。
今はたいへん眠いらしい。

入浴して掃除。
昼飯はペペロンチーノにした。
具は海老とブロッコリーとベーコン。
順当に美味い。

漫画描きなどして過ごし、13時半面会へ。
娘は半覚醒の状態で、とりあえずオムツ替えをした。
抱っこしてあやしていると泣き出し、妻がお乳を、
その後のミルクを与えるのは僕がやった。
ゴキュゴキュと勢いよく飲んでいるようだが、
けっこう見せかけで、飲んだのは80ml中の40ml。
それでも十分のようだ。
もう一度おむつを替えて、げっぷ出しはやはりうまくいかない。
昼間にやった退院診察の結果は上々だったようだ。
ただ、妻のお腹の傷口や、ややグジュッとなっている?とのことらしい。
退院後違和感があったら来てね、とのこと。
あと産院への費用が明らかになった。
75万円!
ドッヒャーだ。
それでも事故負担は255000円で済むそうだ。
もうすこし増えるかもしれないから
明日は30万円を持参していく。

14時半においとま。
銀行で30万少々をおろした。
一度帰宅。
今度は図書館へ。
返すもん返して、エスキモーの民話だけもっかい借りた。
OKストアへ。
バスタオル買った。三枚セット。
買ってから、あヤベーこれコットン100%って書いてある、
妻からは綿100%のものをと注文されていたのに…
と思って返品すべく一度店に戻りつつ
一応妻に連絡とってみたら
 コットンは綿のことだよ
と…
はい知りませんでした。でへへのへ。


帰宅後、ベビー用品の整理。
などしているうちに妻から連絡。
赤ん坊に不整脈のケがあるからと、
来週水曜日10時に検査へ行くこととなった。
不整脈自体は新生児にはよくあることだそう。
そんな心配しなくてもいいけど一応、とのことだ。


夕方、明日のためのタクシー予約。
自治体からもらってるタクシーチケットが使える会社を一通り検索。
一件目のとこが電話受付不可だったから
はぁ?と思いつつWeb予約。
しかしWeb予約は申し込み後に30分ほど待たされる。
で30分待って、「配車できませんでした」と。はあああ?
個人情報入力損。
それより痛いのは、この返事待ちの間に
他のタクシー会社の前日予約時間が終わったりしてしまっていたことだ。
はああ…。
他のどこは大体電話で申し込めたのだけど。
ちょっと待ってくださいねで1分ほど待って断られるというケースがほとんどだった。
一件目がよくなかったな。一件目がよくなかった。


夕飯は肉屋で買った中落ちカルビ。
これだよこれといううまみ。
焼肉屋で食べるよりも格段に安く充実感。
しかし脂身が強く、最後にはウェップとなってしまった。


漫画描き。
こっからは絵の資料調べたりで手間がかかっていく…


2022年07月26日(火) 告発劇、大カマキリ、初笑顔

8時起床。雨。
よく寝れた。
そのままごろごろ。
雨はドンドン強まって土砂降り。
妻に差し入れる麦茶を昨日のうちに多めに買っておいてよかった。
洗濯もせず、ちょっとだけ漫画描きに取り組んで、
だらだらとニュースを観たりした。
昨日日本にも上陸したというサル痘は
空気感染や飛沫感染もしないとの触れ込みだし
まぁそう警戒しないでもよさそうだ。直接的には。
間接的には多大な影響があるだろうが…まだ読めない。
コロナ感染は第七波がすっかり本格化してる。
でも弱毒化してもいる。
マスク不要論も高まってるが、
風邪をはじめとする他の病気にかからないだけでも
病院の負担率を下げることができるという論調に与したい。
そのためには街中の光景としてのマスク率が風潮を生み出しもするだろう。
なおもマスクは外さない。
ネットの一部では大阪王将の仙台のある店舗の告発が盛り上がってる。
告発内容は不衛生、パワハラ、ブラック気質などだが
何より告発者のキャラクターが生きているようだ。
法律的な助言や、金銭的損害あるいは身体的危害を危ぶむ声にも
「知らん。がんがんさらす」
という言葉で応じている。
どんな声にもこの一言で返せてしまうのはとても強い。


土砂降りは午後から弱まって、
産院に向かう頃にはなんとか小雨。
家を出る瞬間に、門に大きめのカマキリがいた。
片側を開けるとバタバタ上に登っていって、構えた。
目を合わせた。殺気に満ちた眼差しだった。

今日は娘、起きていた。可愛い。
いろいろかまってやってると笑顔を見せてくれた。
感情表現というか感情自体まだ未発達だろうから
正確には笑顔でないのかもしれないが
見た目笑顔ならそれでいいのだ。
うまいこと動画に撮れて嬉しい。
便はすっかりにおうようになっていた。
まだおむつ替えに慣れず、妻に指南してもらいながらやった。
げっぷ出しもなかなかうまくいかない。
荷物を受け取り14時半においとま。

帰宅後、義母に写真と動画を送る。
スマホは楽でいいな…。
そっからちょっとうたた寝した。
15時ごろ晴れ出したので洗濯。
更に乾燥機能もつかってみた。
乾燥機能全然だめだな。1時間じゃほとんど変わらない。
干して、高井戸のTSUTAYAへDVDを返却。
そっからOKストアで買い物して、西荻へ。
こちらのTSUTAYAにもDVDを返して帰宅。
夕焼けがたいへんきれいだった。

少々漫画描きに取り組んでから夕飯。
カツオの刺身。飽きない…。
鶏むね肉どっさり入りのサラダと味噌汁でおなかいっぱい。

でまた漫画描きに復帰。
ちょろちょろちょろちょろ休憩挟んでるから
進みは悪いけど…
でもなんとか最終ページまで辿り着けた。
めんどくさいコマすっとばしてるから
読める体裁になるまでの進行度合いでいったら
まだ三分の一にも達してないが…

明日やることを確認して、
1時半就寝。


2022年07月25日(月) よく寝る娘、不動産相談、漫画描きチャレンジ

8時起床。晴れ。
もうちょっと眠れるかなとまどろんで、
どうにか10時前まで寝れた。
シャワーを浴びて洗濯。
ブランチにはベーコンチーズトースト。美味い。

13時に家を出てOKストア寄ってから産院へ面会。
娘はよく眠っていた。
昨晩はずっと起きていたらしい。
必然的に妻も寝れなかったようで、疲れている様子だった。
寝ている娘を僕が抱っこして、妻は寝かせて休ませた。
ぽつぽつ雑談をしていたほかは
ほとんど無言の静かな時間だったが退屈しなかった。
娘の顔いつまでも見ていられる。
14時半においとま。

もう一度OKストアに寄って野菜買って帰宅。
義母に電話。
退院日である木曜日に来てもらうよう約束を取り付けた。
送ってる娘の写真は義祖父、義叔父にも送っているらしい。
お二方とも楽しみにしているようだ。

映画観た。
MONOS。
音楽と映像がものごっちい。
映画体験として極上。
ツボにハマりはしなかったけど…
でもこれだけの映画でも
日本版予告はあほみたいになっちゃうんだな。
つうか予告版て全部同じだ。構成が。
だせえっていうか恥ずかしい。そしてだせえ。


不動産屋に電話。
出生届を出したら家族三名分の名前が明記された住民票を取得して
郵送すればそれでいいらしい。
あとダメ元で、今賃貸で住んでる家って変えねえのって聞いてみた。
相場からすればこの辺りは坪単価200万円、
ここは土地代だけで1億2千万円ほどするらしい。
そ、そうですか…。
あと9月に入る庭の剪定は十年に一度の大剪定を予定しているとのこと。
新生児いるからできれば一日で終わってチョとお願いしておいた。

それから漫画描きの作業に入ってみた。
が絵がはかどらない。
頻繁に休みを挟んでしまう。
夕飯はチャーハンにした。
海老とキャベツとベーコンを加えた豪華版。
しかしベーコンの味が強すぎた。
いや美味しかったけども。
そっからまた漫画描き…をしているうちに妻から電話。
妻にとっては授乳中の暇をつぶすためのものだが、
こちらの作業は止まる。
だからといって邪魔なわけではない。
たまに聞こえる娘の声を楽しんだ。
電話を終えて22時20分。
なおも漫画描き。
全然進まない…けどちょっとは進んだ。
漫画家ってすげえな。
まあ漫画の絵描くのがつらすぎて
二度と描かないって10年ぐらい前に決めたくらいな僕だしな。
だから今回は完成させるつもりはなく
ネームで済ませるつもりだ。
それでもこの疲労。おそるべし。

1時前に体力尽きて
あとは息抜きにアイデアだしした。
ライトノベルくらいの感覚で
一度エンタメも書いてみたいのだ。
そのためのもの。
エンタメっていいよな。面白くしていいんだもんな。


2022年07月24日(日) アメリカにおもねるな、おむつ替え初挑戦、イストリアコンプ

8時起床。晴れ。
昨晩は結局3時過ぎまで起きていたから十分な睡眠時間ではない。
がいいのだ。
この疑似一人暮らしのあいだは不規則で自堕落な生活リズムでも。

朝飯はとらず。
うだうだと布団でまどろんでいた。

10時過ぎにシャワー。洗濯。

昼飯はかつ丼。
カツの揚げっぷりも煮込みダレも
なにもかも理想的にできてしまった…てきとうだったのに。
上手にできるとどんなお店で食べるカツ丼より美味い。
店のは結局食材の保存とか連続提供のための手順だとかの難で
ぞんぶんには味に専念できないのだと思う。

そーいやあ萩尾望都がアメリカのなんとかいう賞を受賞したんだとか。
何を上から賞を授けるとかぬかしとるんじゃいという感じ。
向こうの方が文化レベル低いのに、と見なしている人々からすれば
ヘンテコな印象がぬぐい切れないだろうよ。


OKストアに寄って麦茶と野菜を買い、産院へ面会。
ちょうどお乳を与えていた。
一連の動きには慣れた様子があった。
僕はおむつ替えの本番初挑戦。
妻にも隣から指南してもらい、そう苦戦もせずやりきった。
ただ、まだ水っぽい便だったから楽だっただけで、
湿り気がないと拭くのに手間取り大変らしい。
娘はよく寝ていた。
夫婦で雑談など交わし、14時半においとま。

帰宅後、眠れないか布団でまどろんでみた。
10分くらいは眠れたか。
夕方、映画を観た。
犯罪都市。面白かった。
面白さ特化でよけいなテーマとかないのがいい。
ドンソクさん強いのは嬉しいけど
今作は敵役の立ち姿もよかったな。
ゆったり歩いて登場って大物感あるよなあ。
でも作中でやってきた悪道に対して
報いがぬるすぎる。
もっとこう…いや残虐なシーンが見たいってんじゃないが
こう…生き地獄をこう…することで
見てる側の留飲も下がるってもんが、
あれではちょっとすっきりしない。
何も目ん玉くりぬけとかいわないから
もうちょっとこう…精神崩壊させるようなこう…


夕飯は辛ラーメン。
長ネギとキャベツを一緒に煮てくったりさせた。
美味しかったけど暑かった。


イストリアコンプ。
めっちゃよかった…
父親の悪役っぷりが群を抜いてたし…
でもやっぱもっと残虐な目に合わせてほしい…
こいつに関してはシンプルに
ああ残虐な目にあってむごたらしく死んでほしいなと思ってしまった。
トゥルーがほとんど紅葉さまルートであるのはよかった。
他のヒロインと比べて紅葉さま灯さんが魅力的すぎる。
ただ、長かった…
シナリオの長さというよりも途中途中のわかりきった心的描写が冗長でつらかった。
 でも! 私は! それでも! 僕は!
っつって。いいよもうわかってるから…。
他にも設定上の粗も多いし白ける場面も少なくない、
しかしそれらを差し引いてもすごく面白かったといえる作品だった。
アニメにできないもんなのか。


最後までいっちゃろうと決め込んだ挙句遅くなっちまった。
3時半に就寝。


2022年07月23日(土) バルサン、ミルクづくり指南、よふかし

7時起床。
しかしもうちょっと寝れるからと8時半ごろまでごろごろしていた。
朝飯は抜いた。
今日はバルサンを炊くからと朝から居間の物を
寝室や納戸に移していったり電化製品を包んだりした。
10時前、母と電話。
祖母が一人暮らししているマンションの部屋の
エアコン設備が壊れてしまったらしく立ち行かない、
ホテルに泊まらせたいがなかなか予約がとれない…という話だったので、
妻が退院してくるまではウチに泊まってくれてもいいと持ち掛けてみた。
このあと業者が来るからそれ次第となった。
また、母は来週が手術で、その後一ヵ月ほどはリハビリが必要となるらしい。
そんなタイミングで、とうとう次兄が家を出るんだとか。
でも9月まではいてくれるんだとか。
でも結婚の予定はないんだとか。

昼飯前に入浴して洗濯。
ソファのカバーを取り外して洗った。
昼飯は豚肉をゴマ油で炒めて
生姜ニンニク醤油みりん砂糖煮詰めて味付け。
小ねぎを振りかけてどんぶりに。
大味だけど美味い。

そっから本腰入れてバルサン準備を整えていったが、
たいへん…。
食器や調理器具だきゃあ完全に守り切らねばならない。
あとは寝室や書斎のドアの隙間をとじきったり、
ベビー用品は全部退けたり…。
最後の最後で脱衣所のサニタリーチェストの引き出しが壊れたり…
13時半にバルサン焚きだして、
面会時間にはちょっと遅れた。

妻は今日から病院食。たいへん美味しかったようだ。
娘は元気してる。
妻は初めてのおくるみを試していた。
今日はミルクづくりを助産師さんから教わり、
僕も飲ませた。
おどろくほどゴキュゴキュ飲み続ける。
たくさん飲んでたくさん寝るらしい。いいこだ。

本来の面会時間をわずかにオーバーして、
14時35分ごろにおいとま。
西荻を自転車で軽く回り、
肉屋で肉だけ買って帰宅。
一度帰宅して窓を開け切って換気。
そっから一時間以上は戻れないから
また自転車で今度は浜田山に向かってみた。
蝉がよく鳴いている。
その途中で高井戸図書館に寄り、子供服の本と
パウンドケーキのレシピ本を借りた。
浜田山の駅近辺ではどこにも寄らず。
大通りのTSUTAYAにだけ寄った。
何も借りたいものがないのが惜しく、
韓国映画の犯罪都市だけ借りた。
まあスカッとはするだろ…。
16時半ごろ帰宅して、掃除機がけ。
米粒より大きい虫の姿は見えなかった。
それでも徹底的に隅から隅までかけた。
物をもとの位置に戻していく。
ソファのカバーも元に戻して、汗だくのくたくたになった。
だがおかげで19時前にはかなりきれいな部屋が出来上がった。
義母と電話。キャッキャしている。
そのあと妻と電話。
20時過ぎからイストリア。
やはり個別ルートが…こういっちゃなんだがつまらない。
しょせんエロゲだからで済ませたくないのは、
エロゲで済ませておくにはあまりに惜しいほど脚本がいいからだ。
それだけに失望感が強い。
個別に入るまではあれだけの大立ち回りして、
感情の大戦争してたのに…
どうでもいい恋愛劇とかエロパートとかいらない…
あまりの退屈さに途中途中居眠りこいた。

23時過ぎに中野へ出発。
夜中の自転車こぎは楽しい。
のんびり50分弱かけて中野駅に着き、
レンタルコミックを返す。
そして近くのラーメン屋へ。
そのために夕飯は抜いていたのだ。
夜中であるから客席も空いている。
が、カウンターに横並びの席が
五席連続で空いているというのに、
僕の直前に入った客がその真ん中に座った。
こいつ…パッと見の印象でしか判断していない…
おかげで僕はどこに座ろうとしても必ず誰かの隣となる。
コロナも警戒して、お前だって隣に人がつくのは嫌だろうに…
お前が誰かとひとつだけ席を空けた隣についていれば
お前だって無事だったのに…
結局こののーたりんの隣についた。
店のBGMは優先なのか90年代後期のJPOP。
懐かしいし、90年代のダサさは嫌いじゃないからいいのだけど、
久しぶりに一曲通して聴いてみると
そういえばこの頃の曲ってしつこいんだった。
何回もサビを繰り返してなかなか終わらない。
懐メロってたいてい部分的にしか聴かないから忘れてた。
ラーメンは普通だった。

帰りは前回と同じように迷ってみてもよかったが
疲れ気味だったし
事故も警戒しなきゃだしで
結局ほとんどまっすぐ帰った。

1時近くに帰宅。
さすがに汗がべとつくのでシャワーを浴び、
今に布団を敷いて横になった。
妻が退院してきたら日中はこの布団を拠点とすることになる。
広げてみると三つ折りのクセがついていて、
ならしのためにも試してみてよかった。
間接照明をつけると旅館の部屋のようだ。
だらだらとアニメを見るともなく見た。
うたわれるもの二人の白皇。
ゲームでもあほみたいなシナリオだったけど
アニメで見るといっそう貧相だな。


2022年07月22日(金) 生後一日目、方々へ報告、面会

7時起床。良く晴れている。
LINEやTwitterの通知がちらほらきていた。
それらをいったん放置して妻と電話。
予後は順調なようだ。
昨日は赤子もよく眠っていたらしい。
僕が今夜どうなるかはまだ未定。
でも休んでおいたほうがいいということになった。

良く晴れていたから洗濯物は外に干した。
すると1時間もせず大雨。
慌てて取り込んで部屋干しに。

母へ電話。
よく喜んでくれていた。
祖母へも電話で報告した。
寅年の夜生まれは金運が強いのだと言っていた。
財閥になれるよと。
財閥ってそういうことじゃないだろうと笑ったけど
言いたいことはわかる。

10時過ぎ、廊下を通りがかりに
部屋干しのポールが倒れて障子の紙を突き破ってしまった。
これにはひどくへこんだ。

10時半過ぎ、晴れてきたので洗濯物をまた外へ。

眠れるかなと寝室にこもってみたが眠れず。
妻からのLINEで最新の娘の写真。可愛い。
昨日は濡れておったっていた髪がおろされている。
それだけでも大分印象が違った。

12時、ドラッグストアにゼリー飲料を買いに行き、
帰ってきて入浴。
昼飯は冷凍食品のパスタで済ませた。
スーパーに行く頻度も減らしたい。
コロナが大悪化している…。
昨日は東京都の新規感染者数が三万人を超えた。
ひとまず出産を経て安心しているが
今ここでかかると産後のサポートが不十分になってしまう。
気を付けるに越したことはない。

13時半に産院へ赴き面会。
部屋に入るなり赤子を渡されて
そっからは抱っこしっぱなしでほとんど動けなかった。
しかしカワイイ。
昨日は濡れて立っていた髪の毛も今日はおろされて、
全体的に顔のフォルムがふっくらとまとまり、
バランスがよくなっている。
僕がついた時点で眠っていたが
その後も起きることなくよく寝ていた。
妻はこれまで寝転がりっぱなしで、
僕が来た時点で初めて起き上がれないか試していた。
痛みにおびえながらも数分かけて
ようやく上半身を自力で起こしていた。
スタッフの方が部屋を去ってからは事務的な話と、
昨日の感想などを振り返った。
妻はだいたい落ち着いていて、
ここ数ヶ月顕著にみられた甘えるような調子はなかった。
しっかりしなきゃ、という自覚のためか、
あるいは非日常的な場面が継続していて緊張状態にあるのかもしれない。
妻は赤ちゃんを抱っこしたがっていた。
まだ腕にはチューブだらけで、到底抱っこできる調子ではない。
授乳はできるようで、今日は二時間ほどすでに吸われっぱなしだったらしい。
今夜僕がこの部屋にとどまるかどうか…については、
産院側との相談の上、無しとされた。
赤子と同じベッドにいては心配だし落ち着かず
結局寝れないようで、
僕がいれば代わりに抱きかかえていられるという算段だったのだが、
向こうで赤ちゃんを数時間預かってくれるから
その間に妻は寝ればいいという計画になり、僕は不要とされた。
面会時間は14時半までだったが
荷物の整理などがあるからと30分延ばしてもらった。
てきぱきやったら5分少々で整理は終わり、
10分ほどノンビリ二人で過ごした。

15時前に産院をおいとまして、
帰宅して部屋を片付けて、
そうして訪れる無限の眠気。
ちょっとだけ居眠りこいた。
夕方起きるがまだ眠い。だるい。
熱はないから安心してるけど。
緊急事態宣言出るんかな。
今回の流行は発熱が大きな特徴らしい。


夕飯は唐揚げをつくって食べた。
甘酢ダレも用意してかけた。おいっし…。


一日中あんまり意味もなくTwitterやLINEを眺めて
娘の写真を送ったりそれへのコメントを待ったりしている。
時間が溶けていく。
あんまりいい傾向じゃないな…
こんなのは今日までにしておこう。


イストリア、文句なく面白い。
いや文句ないわけじゃないな…
個別ルートがうっすい。
ルペルカリアでもそうだったけど、
あちらは物語上のギミックで、そういうもんだと割り切れた。
でもどうやらこちらにはトゥルーエンドが用意されてるようだし、
そっちに期待だな。
散りばめられた種に収穫は、このぶんなら格別だ。
紅葉さまの立ち位置がすごくいい。


夜、妻と電話。
娘はおとなしくしているようだ。
可愛さをたたえあった。
妻もリハビリ?をがんばっている。
今日はちょっとだけ歩けたらしい。


とにかくずっと眠く、0時を前に寝室へ。
タコピーの原罪を読む。
さんざん地獄だ地獄だという前評判だったが…
知ってる絶望。
もちろん実体験としてじゃなくフィクションとして。
まあ…青少年向けだもんな。
でも同じ青少年向けでもやっぱエロゲの方が
18禁なだけあって突き抜けてるんだよな。
そこまでやっちゃう、ってとこまでやっちゃう。
あれ性癖が絡んでるからってのもあると思うんだよな。
ライターの方か、またはユーザーの需要を見込んで。
性癖のために人は突き抜けられる。
登場人物をいくらでも苦しめてやれる…
でもタコピーは作画力、漫画力が高くて読んでて気持ちよかった。
同作者の読み切り作品の時点でも知れていたけれど。
あとハッピーエンドなのもよかった。
連載当時ラスト百合で盛り上がってたのはそういうことだったんかいと、
たしかに妙にくすぐるものがあった。


2022年07月21日(木) 出産、緊急帝王切開、娘とのはじめまして

6時起床。
晴れ。
妻、陣痛こず。

今も痛みにあえいでいる。
もう食事は摂れないようなので
麦茶と漫画だけ差し入れ。

昼飯にはステーキを焼いて食べた。
向こうに遠慮して飯内容を謹慎する必要もなく
むしろ体力つけておいたほうがいいのはいいのだが
さすがにステーキって能天気すぎたか…でも美味かった。


僕ヤバとか読んで気を紛らわしつつ、15時に連絡が入った。
破水したとのこと。
激痛にあえいでいるらしい。
助産師さんの力添えを得て耐えているようだ。
17時に診察。
…ということだったが、16時15分に本人から電話が入った。
17時に病院にきてくれと。
本人からだからそう心配はいらないはず…だが、不意の呼び出しではある。
予定では、夫の立ち合いはまさに産まれる間際とのことだったし、
出産は破水から十数時間かかるのが通常らしいから、
なにか不測の事態が起きているのかもしれない。
危ぶんでいた帝王切開となるのかと、気が気でない。
手を震わせながら時間を待ち家を出た。

16時55分産院へ着き、二階の分娩室へ。
助産師さんが一人で対応している。
何人もで見守っている光景を想像していたから意外だった。
だが緊急的な様子はなくまずはほっとした。
妻は痛みにあえいでいた。
二分おきに訪れる陣痛の強烈な痛みに耐えている。
ペットボトルをストローから飲む以外の動作はできていない。
あとは吐き気に参って袋を構えている程度で、それも辛そうだった。
嘔吐できるわけではなく、胃液がだらだらと流れるだけのようだ。
僕の役目は陣痛に合わせて背中の裏を押してやることだった。
腎臓の裏あたりを強く押す。
 もっと弱めて
かるく押す。
 もっと強くして
言われたとおりに押す。
 もっと下
位置を調節する。
 もっと上
加減がわかってくる。
 もっと下 あと強弱つけて
加減に戸惑う。
 もっと広く押して 痛い痛い痛い痛い!!
ずっと続けていると手首も痛んで大変だったが、
比べるまでもなく妻の方が何百倍も大変であるので、
せめて少しでも気分がまぎれるよう、声はかけ続けた。
大丈夫。えらい。すごいよ。かっこいい。よしよし。
がんばってる。がんばってね。いいこだ。いいぞ。
同じことを延々繰り返し述べているだけだったが、
それでも幾分かはましだと信じて続けた。
先生は17時に来る予定だったのが、外来の診療が長引いているらしく、
あと20分ほどかかるだろうと助産師さんが柔和に伝えた。
17時15分過ぎ、先生が一度様子を見て、
子宮口ちょっと開いてきてはいるがまだ様子見、
次は30分後にくると言って去っていった。
30分が途方もなく先に思える…のは妻の方だ。
それでも、今日は午前中から痛みと闘っていたらしい。
同じ励ましを繰り返し続けて、17時40分ごろ現れた先生は、
子宮口は7cmほどになっていると告げ、
まだかかる…いやまだまだかかる、とおっしゃられた。
「次は18時半ごろにきます」
うそだろ…。
しかし妻は頑張っている。
途中何度かは痛みに耐えかねて、
もう無理かもしれないと弱音を吐きつつも、
それでも涙をにじませながら耐え忍んでいた。
僕が事前に読んだ記事では、
陣痛の痛みはトンデモナイが、不快な痛みではなく、
感覚の中で痛みが引いてからは開放の気持ちよさも伴う…とあった。
それを信じていたのだけれども
どうにも見ているとずっと苦しそうだった。
とはいえ、2分おきのインターバルの最中、
おそらくは数秒単位だろうが、眠りを挟んでもいた。
その最中も声はかけ続けてほしいというから従った。
途中、気を紛らわせるために妻がしりとりを提案してきた。
…が、やはり続けられないようだった。
なにかにぼうっと意識を向けられた方が楽なようで、
目の前に麦茶のペットボトルを置いて、
ラベルの字を眺めたりもしていた。
また、尿意のために管を通す処置はこれまた痛いものだったようだが、
助産師さんが処理するのに5分以上かかり、
これはこれで時間が過ぎてくれるので助かるとはた目には思えた。
僕は背中を押すタイミングと強さの加減をつかめてからは、
椅子に座って応援していた。
妻は時おり、腰元の衣服がずり下がって痛いとうめいた。
そうしたときには注文に従い上げてやった。
僕がついてからは助産師さんもつきっきりでなく、
割と部屋を留守にして、二人きりの時間もそこそこあった。
放置していいのかよという不安もあったが
お隣の分娩が佳境を迎えてもいたし
問題ないから離れることができるのだろうと信じることにした。
18時を過ぎてから、いきみたいと助産師さんに訴えていた。
いきんだ方が楽そうか、という問いに、
たぶん、と答える妻。
それではと助産師さんは妻の股を広げ、いきみを実践させた。
陣痛の一番痛い瞬間にいきむといいらしい。
大きく息を吸って、口は開けず下腹部に力を込めて全力でいきんで、
という指示に妻は従って、その通りしていた。
上手だ上手だと助産師さんは褒めていた。
このまま赤子が出るのだろうか、まさかな、と淡い期待を込めて
自分用に持参してきたウーロン茶を飲みつつ見守った。
膣から赤子の一部を取り出そうとするかのような構えを助産師さんはとっていたが、
出てくる気配はない。
子宮口はようやく8cmに達して、ほんの少しずつ開いていってるようだった。
が産まれるとなれば10cmが目標値となる。
陣痛時のいきみを何度も繰り返して、
そのたびにいい調子だ、上手だと言ってもらってはいたが出産には至らない。
18時半にやってきた先生は、やはり子宮口が現段階で8cmであるし、
これ以上続けるのは大変だろうと判断を下した。
その間も僕は声をかけつづけていたが、
余裕のなくなった妻からうるさいと一蹴されて
もう長い間妊婦が耐え続けているので体力の心配もあり、
また血圧もやや上がっているようだからと総合的な判断を下して、
帝王切開を勧めてきた。
ためらいはあったが、向こうの判断を信じることにした。
妻自身も納得していた。
もうやれるだけのことはやったからといえる。
帝王切開のリスクについて書かれた同意書を前に二人で説明を受け、
ペンを渡された妻はどうにか名前をサインした。
僕のサインも加わって、いざ手術だとなると助産師さん方の手際は見事だった。
てきぱきと準備が整えられていく。
僕は室内を追い出され、
ドアは開け放たれているもののカーテンで遮られた廊下で準備を待った。
不安で仕方なかった。
妻が持参してきたお守りを握り強く祈った。
初めて会ったときの妻は高校二年生の女の子だったな、と
当時の姿がふいに思い出され、泣きそうになった。
ここまできた。
心をつよくもたねばならない。
だが無力感が強かった。できることが何もない。
先ほどまではまだ寄り添えていたつもりだったが
今となってはアホ面で待つしかできない。
19時を過ぎて当直医の先生が現れ、今日は助手を勤めますと挨拶してくれた。
19時半を前に手術が始まった。
漫画やドラマで見た通りの手術の光景。
直接見据えられる角度は与えられなかったが腹に鉗子があてられているのはわかる。
血が見える。
思っていたほどおどろおどろしくはないな、とのん気に思った。
帝王切開は始まってしまえば1時間程度で終わると聞いていた。
腹を開けて取り出すだけならあっという間なのかもしれない、
と思っていた矢先、おそらく手術開始十数分で、赤子が取り出された。
顔も見えた。
立ち上がり、やった、やったと叫んだ。
妻は泣き、僕も泣いた。
赤子も泣いている。だがすぐ隣の処置室へ連れていかれた。
これから縫合となる。
決して邪魔するわけにはいかず、したがって言葉をかけてやれないし、手も握れない。
産まれてきた感動をめいっぱい体感するにはちょっとの間が開く。
その間もずっと妻の様子を見守っていた。
腰一帯の麻酔が効いているから苦しそうなそぶりはない。
処置している先生二人の様子にも不安なところはなかった。
胎盤については、後で見たいですと妻が助産師さんに注文していた。
赤子が取り出されて10分ほどしてから、
まだ縫合中の妻を差し置いて、僕の方へ赤子が渡された。
抱き方も教えてもらえずに戸惑う…というより大変怖かった。
腕に抱えた赤子は小さく、ひくひくと小刻みに動いていかにももろそうだった。
鼻はひしゃげてる。目は驚くほど切れ長の一重で、なかなかまぶたが開かない。
唾液に濡れた唇がきれいだった。
濡れた髪は天パにも見えたがこれは今だけだろう。
おでこには大量の産毛、頬にも産毛が多かった。
眉毛は二段組になっているよう見えた。
これは眉毛の中央部がまだ生えきっていなかったためで、
おそらく数日も経てばそれなりに生えそろうと思われた。
顔の血色はいいが手は恐ろしいほど白く、灰色がかってさえいた。
よくきたね、はじめまして、よくがんばったぞと挨拶した。
見れば見るほどこれが美少女になるとは思えない。
だがじっと見つめていると可愛く見えてくる。
ぶ厚いまぶたからたまに見える黒目や
頬のぼってりがたまらなくキュートだった。
はやく妻にも抱かせてやりたいと思うが、縫合には時間がかかっている。
あたうかぎり丁重にゆっくり、長い時間をかけてやってくれと願った。
赤子の顔はずっと見つめていても飽きないが
抱き方ひとつとってもこれでいいのか不安になってくる。
途中で助産師さんをつかまえて姿勢を正してもらった。
すわってない首が背中側にだらりと垂れるのが怖かったが
どうやらある程度は垂れ気味でいいらしい。
顎と喉の間は開けておくべきなんだそうだ。
10分か、15分ほどは抱かせてもらっていた。
ふとした拍子に落っことしやしないか気が気でなかった。
助産師さんの手に戻したときには安心感がまさった。
おおよそ30分ほどかけて縫合は完了。
妻をねぎらい、しかしまだ赤子は抱かせてやれないようで、しばらく待った。
縫合を終えた先生は赤子に異常がないかを調べ出し、
さらに10分ほど待って、大丈夫そうですと言ってくれた。
心臓に雑音があるものの、これは珍しくないそうで、とりあえずは問題ない見込みとのことだ。
ようやく妻の腕もとに赤子が置かれた。
妻は感無量の調子で、かわいいねえと繰り返した。
僕はその姿を写真に収めた。
スマホとコンデジで何枚か撮ってから、私のでも撮ってと妻がせがんだ。
片手でも操作できるようで、自分で撮っていた。
数分経って、赤子は初めてのお乳を飲む体勢に入った。
一たび乳首に吸い付くと離れない。
ずっとジュビジュビ音を立てて飲んでいる。
新生児の胃は小さじ一杯分ほどらしいから実際にはほとんど飲めてはいないのだろうが、
口もとは泡立っていた。
赤子が便を出しているとのことで助産師さんがおむつを替えてくれた。
量と色にビックリした。
こんなに小さいからだからよくもこんなに、とおののいていると
そういえば出生から一日二日は体重減るんだっけ、と妻が言い、
たしかにそんな話があったなと合点した。
色は真っ黒。
漆黒といっていいくらいだった。
二人で見守りつつ、写真を撮ったり、ようやく余裕をもって感想を言い合ったりした。
まずは何より、無事に済んでよかったことを確認し合った。


…こっからも長々と2時間近くかけて書いたが
Windowsメモ帳のバグで消失…
簡易に書き残す。

妻は喉が渇いたと訴えていたが
術後二時間は飲んではならないらしい。
腹も減っていたようだがこちらはさらに厳しく、
含んでいいのは流動食のみで、
それも翌朝からとのことだった。
ここでも助産師さんが場を去る時間が多く、
ちょくちょく三人きりになったりした。
のんびりただ赤子を眺める時間もあった。
僕は撮った写真を選定して、取り急ぎ親類には無事済んだという一報をした。
次いで、Twitterでも報告を入れた。
帝王切開となったから妻は今日はもう何もできず、
したがって僕がこのまま産院に寝泊まりする…という見通しも立っていたが、
スタッフで面倒を見れるかどうか相談してくると助産師さんは言い、
果たして今夜のところは僕は去ることとなった。
それでも23時くらいまではいていいらしい。

22時半ごろ、個室へ。
思っていたより広い。そしてきれいだ。新しい。
ベッドに横たわる妻からは手の届かない位置にソファがあり、
上に荷物の一切が置かれていた。
コンセントに延長ケーブルを挿し、LANケーブルも挿して延ばしてやる。
そのほか細々した物品をベッド横のテーブル台にまとめるなど、
指示に従ってまとめていった。
助産師さんはまた場を離れ、僕は衣類など持ち帰る荷物をまとめ、
明日の予定を確認するなどした。
赤子は妻の腕もとに置かれていた。
23時過ぎ、なかなか戻ってこない助産師さんを見つけるために
廊下に出てみたところで鉢合い、再び部屋へ。
赤子のおむつをまた変えてくれた。
その間に妻は喘息の薬を吸引し、
手元の水でうがいして専用の桶へ吐く。
僕がそれを始末すると、もう役目は済んでしまった。
助産師さんと赤子に挨拶し、
私のこともねぎらってという妻に、
もう応援の言葉は出尽くしてしまったとおどけてみると、
寂しそうな、わけがわからないというような無表情を向けた。
疲労困憊で精神の不安定なときに軽率だったか…と反省して
すぐにフォローを入れた。
ありがとう、よくがんばってくれたと再三伝え、23時15分ごろ産院を去った。

帰宅して、閉じきっていた窓を開けたときに感慨が訪れた。
夕方にここを出るときにはいくつもの覚悟をして出て行った。
それがよくもまあ無事に済んでくれたと、大きく安堵した。
義母と電話。
第一報に触れて号泣してしまったそうだ。
時間も遅かったから自分の母への電話は明日にすることにした。
それから方々へ、LINEとTwitterで報告。
たくさんの人が祝いの言葉をくれた。
人一人産まれたらこんなに祝福が発生するのだな、と感動した。
僕が産まれたときにも、と月並みな感想を得たりもした。
妻へは改めて長文のメッセージを送った。
この世界を一つ素晴らしいものにしてくれてありがとう、
そういう意味の文をやった。


0時を過ぎてから飯を食べた。
昼間に買っていたカツオを刺身に、味噌汁もいれて、
サラダはさぼった。


2時半ごろまで連絡やコメントを返したりこの記録を書いたりした。

夕方前に入浴したからとシャワーもサボって、
何も読まずに寝た。


2022年07月20日(水) くたばれマクドナルドウーバーイーツ、夜中の中野、イストリア

7時起床。
晴れ。
晴れ模様が嬉しい。
朝飯は食わず、洗濯して、草むしって、
エアコンのフィルター掃除して、
さらに洗濯して…と一通りの家事を済ませてから妻と連絡。
以前、変わりないらしい。
そうか…

原神やった。
この夏のイベントは大体終わった。

差し入れのため11時にOKストアへ。
めちゃ混んでる。
野菜天弁当と麦茶を買い病院へ届けて、
僕は西荻の駅前まで繰り出してマクドナルドへ。
こんな機会でもなければ食べないし久しぶりに、と
意を決してみたのだが後悔した。
大きらいだぜマクドナルド。
ここの店舗がどうとかじゃなく、
あの
「注文待ちの客」と
「できあがり待ちの客」が混在して
レジの前にたむろするスタイル、どうにかならんのか。
ものすごいストレスだ。
さらには、店員がいずれもハッキリとした誘導ができない。
ご注文まだお済みでないお客様、と呼びかけられてないし、
あとできあがり客に向けての発声も聞き取れない。
声が小さいだけでなく、
せめて注文番号を繰り返し呼びかければいいのに、
商品名をゴニョゴニョ言ってから、
お待ちのお客さまー お待ちのお客さまー
と言うだけで、多数の客がポカンとしている。
あとウーバーイーツが多い。
だいたい大量注文だし、
店の外に自転車と例のばかでかいバッグを置いて
狭い道を圧迫しているから不愉快極まりない。
マクドナルド倒産すればいいのに。

そしてせめて美味しければよかったのだが
久しぶりに食べたハンバーガーは大したもんでもなかった。
マクドナルドとウーバーイーツ倒産すればいいのに。


帰宅後、本を読みつつ妻と電話。
バルーンは痛んでるようだ。
このまま夕方まで様子見、
それまで寝れたら寝るとのこと。
僕も寝てみることにした。
今日はかなり暑いが冷房はつけていない。
がさすがに体調崩すかもわからないので、
寝室で除湿をかけて
窓を開け放したまま寝ることにした。
よく寝れた。
1時間タイマーがきれたあとは熱気にさらされて
汗かきまくり。
これが東南アジアっぽい、
気怠い熱のまやかしみたいな状態に陥れてすごい良かった。

夕方前、また妻へ差し入れ。
結局陣痛は来ないようだ。
麦茶と焼きそばと、翌朝のためのキンパを買って届けた。
そしたら一瞬だけ会えた。
水曜は午後休診だからと、無人の受付に妻が現れたのだ。
昨日の朝ぶりとはいえ感慨深い。
自分の背より高い点滴装置を引っ提げて現れた妻は
病院の水玉パジャマを来ていた。
面白い立ち姿だと思って写真に収めた。
当人はダブルピースをしていた。

それから帰宅後、お義母さんにLINEを返している間、
また妻から電話が。
バルーンが自然に抜けたらしい。
つまり子宮口が開いたこととなる。
ただ、それでも5cmとのことで、
実際に生まれるとなったら10cmくらいにはなるそうだ。
それでも希望が拓けたからと、
帝王切開はまだ見送って、明日も点滴となった。
どうか無事に、無事に…


正直不動産のレンタルはもうあきらめて、
妻はスマホで買って読むことにしたようだ。
その前に、無料公開されていたスパイファミリーを読んだらしい。
ぼろくそに叩いてて笑った。


夕飯はアジのたたき。
二尾をさばき、ひたすら包丁でたたきまくる。
その最中また妻から電話。
食べながら会話をした。
ただひたすら痛むらしい。
促進剤投与を終えてからは間隔があいていってるそうだから
本物の陣痛とはまた違うようだ。
気晴らしにマンガを読みたがっていた。
正直不動産をやはりどうにかして読ませてやりたい。


食後、映画。
霧の中の風景。
すごい映像がいい。
きれいだし面白い。
構図が考え抜かれていて絵画的。
ビタビタッと、
風景と人物とが計算的に配置されてるショットが多かった。
かつフレーム構成は演劇的でもあるというか…
人物の出入りの呼吸が気持ちよかった。
でも女の子を痛めつけないでほしい…


鑑賞後一息入れて、中野へ自転車で繰り出した。
のろのろと30分ほど夏の夜を味わいつつ漕いでいき、
TSUTAYAで無事正直不動産を借りられた。
ついでに10冊レンタルを満たすため、
僕ヤバとタコビーを借りた。

帰り道はちょっと迷いつつ帰ってみた。
真夜中に迷子を楽しめるのは久しぶりだし、
もうこれからはそんな機会もないだろうからと堪能。
敢えて迷子になってるものの、
途中何度かは アー早く帰りたいのに と本気で思えて、
良い具合にちょうどよく楽しめた。

1時近くに帰宅。入浴。
イストリアをちょっとやった。
面白い…
過去の誘拐事件、涙を流せない人魚姫伝説、
カジノにおけるギャンブル勝負、
というネタの一つ一つが噛み合っている。
どっちが先なんだろうなと勘繰りたくなる。
でもこういうのきっと、ほとんど同時のアイデアなんだ。
同時つうか合体的というか。


僕ヤバ読んで寝た。


れどれ |MAIL