舌の色はピンク
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2022年06月29日(水) 防衛機制やむなし、マンモス、大詰め

7時起床。
よく晴れている。朝から洗濯。

弁当は昨日の残り。鶏団子の中華あんかけ風。
あっためて弁当に詰めておわり。


3ヶ月に渡る育休にあたり
後輩への引き継ぎを進めているのだけど
あまりに頼りない。
わかっちゃいたのだけれども頼りたい。
それでも、まったく地力のないその人を
よくここまで引き上げてきたと自分を褒めてもやりたいが…
ミスが多いのはもうそういうもんだとして、
いかにも幼稚な言い逃れをするのは、十代じゃないのだからと責めたくもなる。
二十代はおろか今やもう四十近くなって…
なにをどう指摘しても、
私はわかってましたけどね、という顔をする。
押すも引くも、長年かけてもうやれるだけやってきたから、
これ以上はほとんど望めない。
というか誰もが匙を投げ出すところをずっと面倒見てきたのだ。
大体のやつ、すぐ投げるよな。
「あの人はダメだ」とかいって。
あれはあれで気に食わねー。
見捨てるのも負けだって。

しかし彼女は自分より劣等な者に容赦ない。
過去に典型的なADHD的な人の教育を担当させたときには
ぼろくそに叩いていた。
同病相哀れむとかないんか。

彼女は客観的に見て、ありとあらゆるステータス値が低い。
この世の中を渡っていくためにはそのくらいの防衛機制があっても
まあしかるべきか…とも思う。


21字55分帰宅。
タフでパワフルなマンモスの夫のご帰還だぞ、
と告げると
夫がマンモスだったとはと妻は驚いていた。
知らなかったんか。


外は暑いし
夕飯はぶっかけ。…のつもりだったが
うどんが1玉しかない。
しかたなく妻には冷凍パスタをやった。
僕の方は1玉のうどんを茹で、
なんとなく気分でぶっかけにはしなかった。
「マンモスにも劣る原人の脳の持ち主だから
熱々のうどんにしてしまったよ」
「原人だ」


そういや東京都が公募していた育児休業の愛称、
正式に決まったらしい。すっかり忘れてたな。
育業ですって。フーン…


割拠、大詰め。
ずっと大詰めだけど。
6月中には無理だ。
最低限の完成度にたどり着くためには
少なくとも土日までかかる。
投稿はあと1周間は続く。
子ども産まれちゃうかもな。
でも投稿ペースを早めるのははばかられる。
ひとさまのTLを連続5投稿とかで荒らしたくない
というだけの理由だけど
これを始めた当初からの思いだからな…


マッサージをして、民話を読み聞かせて寝た。


2022年06月28日(火) うかつなコメント、マッサージ、デジタルの怨念

6時起床。
唾液多し。
めちゃ暑いと言っても過言ではありません。


弁当は鶏肉とパプリカ、キャベツを豆板醤で炒めたもの。
これにオイスターソースを絡めた。
そういえばハヤシライスのルーが余っていたなと、
後々の間食にするか今食べるか妻に尋ねてみたら
今食べたいという。
ので、ルーを十分に温め僕の弁当用のご飯をやった。
出産までの間はこんな無茶も許す。


朝イチでスプラウト特集。
やみつきになる、とタレントが言う。
「やみつきになるって言うやつは、その後思い出しもしないよ」
「うん」
「いくらでも食べれるってやつは全然食べない」
「うん」
「行けたら行くって言うやつは、かならず来るよ」
「そうなの?」


8時半に家を出て、駅に着くまでの間にわりと汗をかいてしまった。
一時的にシャツのボタンを解いて熱を逃がす。
でもいいぜ夏の熱気。気持ちいいぜ。


夕方、妻から検診結果の連絡が入る。
経過は順調で、ただどうやら、
まだ産まれそうでもないらしい。
予定日まで2週間くらいあるわけだしな。
来週からはいよいよ身構えるつもりでいる。
入院は10日にお産があったら
15日が退院日となるとのこと。
また、入院中はいつでも電話はできるとのこと。
そして今日で検診補助券が切れたらしい。
途中で不安がって一度多く検診をお願いした結果だそうだ。
次回からは5200円の実費がかかるという。
検診は妻の財布から出ているから、
折半とは言わないまでもせめてそのくらいはと
5000円渡してみたのだが一旦は返された。
来週になったらもらうかもしれないけど、とのことだ。

帰宅は今日も西荻から。
八百屋で野菜を、肉屋で鶏ひき肉を買う。
肉屋では304円の鶏ももひき肉を
320円分のクーポン券で買った。
こういうとき、16円分を惜しんでもう一品買うか否かは
人によって分かれると思う。
僕はどちらもある。その時々で判断する。
今日は買い足さなかった。


夕飯は鶏団子の黒酢あんかけ。
野菜たっぷり。
妥当な美味しさ。
あんの加減は上手になった。


民法のなんかくだらん動物番組見ていて
どっかの動物園を取材していた。
ベンジーがたしか皆殺しのトランペットで
 おれは 動物園が大人になってからあんまり好きじゃないから
と言っていたのをふいに思い出した。
この あんまり という部分に、
本当は行きたいんだけどでも、という葛藤がにじみ出ていて好き。


入浴後、妻にマッサージを施した。
優れた夫なので
マッサージは普段からしてやってるが
この頃の妻は足先が極端にむくんでいる。
医者が驚くほど、ぱんぱんに腫れている。
数値の上では問題なさそうだからと
経過観察で済んでいるものの、ぎょっとする程度ではある。
今日はマッサージ用のボディクリームを塗りたくって
じっくりと揉みしだいてやった。
指圧と違い疲れるものでもないから
毎日でもやってやりたいが
時間は惜しい。
今日はトータル15分ほどをついやした。


割拠。
また文章が飛んだ。
ブラウザが落ちてしまって投稿文が消失。
クリップボードに生きてたりしないかと
テキストメモへ貼り付けを試みるも何もペーストされない。
うなだれながらブラウザを立ち上げ直し、
往生際悪く今一度投稿画面で貼り付けをしてみた。
するとそこには
ブラウザが落ちる寸前の画面のスクリーンショットが…。
エーッ。
プリントスクリーンで?
いや因果はわからない。
わからなすぎて笑っちまった。
復旧かなって嬉しいけど。
死に際の断末魔というか怨念のデスマスクという感じで
怖面白い。


週末に妻の友人が遊びに来ることとなった。
おそらくは産前最後の客となる。
歓待したいのは山々だけれど
割拠を書き上げてしまいたい…という情熱があり、
デコレーションケーキは諦めることにした。
でもシュークリームくらいは作る。


民話読み聞かせて寝た。


2022年06月27日(月) 梅雨明け、最後の資料、危険な虫の見分け

7時起床。
よく晴れている。
妻は朝から元気で早く早くと朝食をねだる。
5時から起きていたらしい。

弁当はハヤシライスにした。
米がいつもの弁当の倍量となる。
弁当箱に熱々のご飯を詰め込み、
スープジャーに熱々のルーを入れて密閉。
妻にはこれを温めてこうしてああして
食べ終わったら水につけて…と指図した。


外あっつい。
今日も最高気温が35度に達する見込み。
あっついけど8月とか朝の時点でもっと暑い。
汗ダラダラにならないだけ随分ましだ。
今年は長い夏休みが始まることだし。


梅雨明けしたらしい。
天気予報全然雨ないもんな。
正直助かる。
四季感ほしいけど。
あと野菜とか大丈夫かって心配してしまうけど。
理想は、今夏ばかりは夏も前倒しで過ぎて欲しい。
来年以降はもうどうなってもいいですから…今年だけ…


本屋から注文していた本が入荷したとの報が入り、
今夜の帰路は西荻から。
1400円。
これが割拠の、最後の資料だ…。


帰宅してみるとメリーが完成していた。
正確には既成のメリーに取り付けられていた人形と
取り替える格好で妻が作ったフェルト細工ができあがり、
みごと形となっていた。
ウーン…いいな…


夕飯は豚しゃぶ。
昨日のうちに玉ねぎのスライスを塩水に漬けておいた。
まだ辛味を感じる。先にポン酢をかけた。
これに、ただサッと茹でた豚肉をのせて
万能ねぎ散らしてできあがり。
美味しすぎるー。
けど味噌汁をさぼっちったのが痛手。
味噌汁あったら満足度が倍加したものを。


そろそろ危険な虫について君も知っておいたほうがいいんじゃない、
と妻が言う。
「教えてもらったところで覚えないよ」
「庭でさ。うかつっていうか、危なっかしいんだよね」
「ハチとか」
「ハチをはじめとして。巣を踏んだりするし…」
「ヤクザの事務所にピンポンダッシュするみたいなもんだと」
「そうそう」
「そこがヤクザの事務所だって見破れるくらいにはなっとけと」
「そうそう」
「まあでもヤクザも人だからね。ちゃんと謝れば許してくれるよ」
「虫は人じゃねえっつってんだよ」
「は」


爪の本、ちょろっと読んでみた。
良書だ。
言祝ぎと魔法。
割拠でやろうとしている一部に通底する仕組みがあるから、
影響受けないように
割拠の大部分を書き終えてから読もうと決めていたもの。
足し算ではなく引き算の資料となる。


民話読み聞かせて寝た。


2022年06月26日(日) 風呂掃除徹底、人類滅亡、140字の喪失

8時半起床。
休日トーストにはウィンナーを付けた。

午前中に図書館。
何も借りないけど取り寄せと予約を一軒ずつお願いした。

草刈りちょっとだけやった。
もう陽射しが出てきていたから長丁場は諦めて、
10分少々で切り上げた。

昼飯はそうめん。
揖保乃糸、美味しいんだけれど6束分300gは
二人前にしては多い。
腹には入るけど
そうめんって腹八分目が美味しく食べられるラインだ。
今日は270g分くらいにした。
薬味は万能ねぎ、大葉、ミョウガ、ゴマ、練り生姜で
抜群に美味しい。

そうめんって外国ウケどうなんだろう。
白人とかわかんのかな。この涼やかさ。
ズゾゾッて音立てて吸うんだぞ。


食後、風呂掃除。
まずは徹底的にブラシで磨いてった。
タイルの隙間をきれいにしていくのは気持ちいい。
さらに、妻の指示に従い
カビキラーをマットにかけて
キッチンペーパーをかけて放置。
しかしこれはほとんど効果が出なかった。
薄汚れているのは裏面だからまぁいいけども…。


昨日のテレビの受け渡し、
なんとリモコンを持っていきそびれていた。
ということで
あらためて連絡を取り合い
こちらが向こうの近くまで行こうか
または向こうに昨日の待ち合わせ場所に来てもらうか
どちらでも構いませんがと判断委ねてみたところ
ついでの用件があったらしくこちらに来てくれることとなった。

彼を待ちつつ妻が昼寝できるようベッドを整えて寝かしつけ。
民話を読み始めるとほどなく寝入った。

くだんの彼の方は予定より早まって
15時半に到着したとの報が入り、
無事渡した。
1秒のやり取り。
助手席には今日も女性がいた。
やけに若く見えたから娘なのかもしれない。
昨日と同じくスマホをいじっていて、
こちらを見向きもしなかった。


冥契のルペルカリアをプレイし始めた。
絵がゴテゴテの萌え絵で不安だったけど
シナリオの評判がいいからと手を出した、
いや正解だった…これすごい面白い。
序盤から話が盛り上がる。
演劇をめぐっての人間の動きが見ごたえある。
座長いいキャラしてんなあ。


夕方、掃除機がけ。
ミヤタクラジオ聴きながらしたかったけど
しばらく休止するらしい。
残念だ…ぜひとも存続していてほしい。
でも理由分からんもんな。


夕飯はハヤシライス。
玉ねぎと牛肉を炒めて煮込んで
市販のルーを混ぜるだけ。
今回は辛めというルーを使った。

調理中、妻は半端だった桃鉄を終わらせていた。
70年目で全駅制覇を遂げてしまったらしく
もう自分の番にすることがないと嘆いていた。
なるほどこれは、さぞや99年プレイは苦行だろう。
プレイ年数を短く設定し直して終了としていた。
続けてぷよ通に手を出していた。
懐かしい、名作だ。
キャラクターの絵と寸劇は今見ても実に可愛らしい。
というか以前はほとんどまともに見てなかったから
今とても可愛いと思える。


ダーウィンを見ながら夕飯。
ハヤシライスは大盛り。美味い。
オーストラリアのコアラを特集していた。
2年前の、半年にも渡る大規模森林火災で
オーストラリアの自然環境は激変した。
当然コアラの頭数も激減したらしい。
彼らは本来ユーカリの葉を無差別に食べるのではなく、
毒性の弱いものを選んで食べるそうだ。
しかしユーカリの木々はまだ若い葉しかつけられない、
若い葉はことさら毒が強い、
それでもそれを食べざるを得ない…
今ではずっと木の上にいるわけにもいかないらしく
そこいらをウロウロを練り歩いたりもしている。
歩くのヘタすぎてびっくりした。


ちょっと思ったこと。
いつでも死ねる、という到達点があると思う。
これは生に満足しているってことだ。
もうやり残したことはない、生を全うしきった、
そういう実感があれば、いつでも死ねる。
我執から解き放たれて解脱して…といった見方もあるだろうが
ここでは複雑化はさせない。
で、これを 種 に適用するとどうだろう。
人類はもう役目を終えた。
といえる日が来るのではないか。
もう来ているのではないか。
そういう考えが昔から僕の中にはある。
この世代で人類は滅びるんじゃないか。
もうそれがふさわしいところまできたんじゃないか。
悲観とかじゃなくて。
やることやったよねっていう。


夜、PCと向かい合っていると
妻がディストピアを観ないかと持ちかけてきた。
インスタにあげられた動画。
主婦だか働く女性だかわからないが、
いわゆる丁寧な暮らしを実践しているアカウントのようだ。
モデルハウスのようなリビングに洒脱感あるダイニングテーブル、
その卓上には観葉植物が置かれている。吊るされてもいたかも。
で、彼女が用意したのがコンビニで買ったドーナツ。
これでコンビニドーナツかよ、と妻がなじる。

要点としては、
だってこれバレてんじゃん、ということらしい。
なるほどわかる。
しかし伝わりづらい。
ほとんどの場合は誤解をもって
つまらない揚げ足取りと鼻白まれてしまうだろう。


もし明日産まれたらどうする、と妻から尋ねられ、
そりゃあアタフタ慌てるだろうなとおどけて返した。
実際には、やるべきことをテキパキこなすつもりだ。
そのための準備は整ってるわけだし。
あとは妻を不安がらせないようにするのは大仕事。

…NANAで、長年たびたび過呼吸に苦しんできたミューさんが
知り合ったばかりのナナと周りの連中に、
過呼吸についての対応指南をする。
その最後に
「でも大丈夫でしょう。
あんな精神安定剤みたいな人がついてるじゃない」
とヤスを指す。

これが当時すごくいいなと思った。
こんな男になりたいと思った。
正確には、人からこう言われる男になりたいと。
でもこんなん、何ができたからハイなれましたって話じゃない。
険しい以前に見えない道。
その道を、直行できずとも遠回りでも、進んでいくつもりではある。


割拠を終わりへ向けて整えてる最中、
本日分の投稿をTwitterにしようとしたところで絶望した。
あらかじめ書いておいた1ツイート分の文章が消えている…
僕はテキストメモに草稿を打ち込んでおいて、
それをもとにブラウザ上で清書している。
ツイートの体裁に則った140字制限のためには
どうしたって清書はブラウザ上になるのだ。
で、思い返してみると昼間にブラウザがフリーズした。
ちょうどテキストメモの方の草稿を削除して、
いざ清書の方に差し替えようとしていたところだったか…
とにかくも悪条件がいくつか重なって、
140字が消失してしまった。

取り返しがつかない。

ことここにいたって、
複雑怪奇なパズルを完成させるつもりで
緊密な文章を組み上げていってるのだ。
この部分は会心の、
これ以上差し引きできない言葉並びが連ねられていた。
もう戻らない。
深い悲しみに陥った。
たかだかこれしきで全体の完成度がどれほど落ちることか…
悔やみきれない。
あーもう…。


意気消沈ながらも
民話だけは読み聞かせて寝た。


2022年06月25日(土) 月イチプレゼント教育、テレビ受け渡し、イメージの洪水

7時半起床。
晴れ。
朝から洗濯。
めっちゃ暑い。
ソッコーで乾いていく。気持ちい。


テレビ見ながら妻と金の話をした。
金銭感覚の教育について。
僕は娘には現金支給の小遣いよりも、
たとえば物を一ヵ月ごとに贈るようにしてやりたい。
それはこちらから勝手に、今月はこの本、
来月はあの漫画と手渡すものだ。
それとは別に、月イチで子どもの欲するものを
買ってやる日を設けてもいい。
もちろんそれらは、誕生日なんかとは別の、
ほんのちょっとしたものだ。
子どもなりに考えて動くようにもなるだろう。
なんでもすぐ買ってあげたくなる親を自制する働きもある。
いろいろメリットはある。デメリットも。
でもそれなりにいい感じの未来が描ける。


OKストア、
10時という僕にとっては珍しい時間帯に行ってみたら
レジに大変な行列。
10分くらいかかったか。
今日は急ぐ用件がなくてよかった。
だが生魚を買ったのだけが気がかりで、
会計後慌ててポリ袋に氷を詰め込んだ。
このお店、氷が売り場の方にあるんだな。
初めて使った。

そのまま西荻へ。
陽射しから魚をかばいつつ…
迅速にTSUTAYAでDVD借りて、肉屋で肉を買った。

昼飯はクレープ。
ホットプレートで生地を焼く。
具の一つは照り焼きチキン。
マヨネーズとマスタード、レタスを合わせて。
もう一つはソーセージにチーズ。
どっちもすげえ美味しかったな。
しかしクレープの生地が薄く広がらない。
これならフライパンの方がましだったというくらい
お粗末な仕上がりになってしまった。
絶対トンボがいる。
100円にあるなら買っちゃってもいいのかも。

民話を読み聞かせて昼寝。
僕も1時間弱は眠った。
とても気持ちがいい。

妻が寝ている間に
タルトを焼いてカスタードを流し入れた。
具はなし。
…というのもなんなんで、冷凍ベリーを解凍して
少々盛りつけた。

タルトはほろ苦い仕上がり。
まあ…あくまで余りだからな。
それなりには美味かった。


テレビの処分。
年末からずっと放置してしまっていた。
というか安くあがる業者のチラシを待つ
→担当に有料回収について連絡する
→電話つながらない
の繰り返しでここまできてしまったのだ。
安くあげなければ5000円以上かかる。

いよいよ腹くくって
アカウント登録だけしてあったジモティーに
10年ぶりくらいにログインした。
テレビとモニターの写真撮って、
黒画面にどうしても撮影者が映るからフォトショで加工して、
で見よう見まねで出品。
自宅近辺まで来られる方に無料であげるよと。
そしたらものの1分で10通以上の問い合わせが届いた。
まじっすか。もてもてだな。
そのうちの一件、もうじき引っ越すから云々と
書いてこられた方に好感を持った。
コピペ短文になりがちなメッセージのなかで
やっぱちゃんと文にしてくれる人は信頼したくなる。
すぐにでも取りに行く、という一言もこちらに都合いい。

引き渡しは1時間後となった。はっや。
みがきあげて、いろいろ家事やりつつ
17時45分に準備を終えて荷物を待ち合わせ場所へもっていった。

向こうは約束した時間の5分前に到着した。
自家用車。夫婦で来られていた。
いや夫婦かはわからないが、奥さんらしき方を助手席に乗せていた。
40代の素朴な男性。
最低限の挨拶を交わし品物をトランクに積み込むと、
せめてこれだけでもとペットボトルの飲み物をくれた。

500mlのお茶や炭酸水。
無難なラインナップで、それぞれ二本ずつ計十本分。
まだ冷えている。
これわざわざ買ってきてくれたやつだ…
スーパー安売りでも80円くらいはするだろうから
1000円近い出費をしてくれたこととなる。
これは取引で現金1000円もらうより嬉しいことだ。
会社に持ってって消費してこ。

気分はとても晴れ晴れしい。
思い入れのあるテレビでもあったから、
廃棄処分するよりは
欲しがってくれた人に使ってもらえたほうが
断然嬉しい。
取引後、大事に使わせていただきますというメッセージも入り、
この首尾に終わってよかったと満足した。


夕飯はアジの南蛮漬け。
前回酸っぱかったからと調味を改善したつもりが
今回も酸っぱく仕上がった。
お酢の量はレシピより少なくしてるくらいなのに。

20時近くなって、気狂いピエロを鑑賞。
ゴダールは20代前半のころの、
まだ映画の観方をろくにわかってなかったときに
2,3本観た程度で
それからある程度自分なりに映画の観方ができあがるにつれ、
そろそろゴダールと再会しておきたいようなまだ怖いような、
はんぱな思い出ここまできた。
一気に通しては見れず、途中なんどか休憩をはさんだ。
なにしろ刺激の洪水。
こんなん真正面から受け続けられない。
ずっと面白い。
でも追いつかない。脳が処理しきれない。
イメージの大海を泳がせていただき
いくらかの原初生命が誕生した。
ありがたやありがたや。


夜も民話読み聞かせ。
12人の息子のうち
11人は賢く1人は愚かだった。
その家には12頭の馬がいて
11頭は美しく1頭が見にくかった。
それぞれ劣等同士が組み合わせられたが
その醜い馬はかなり賢くって
自分の言うとおりにすれば万事うまくいくという。
で言うとおりにしてみたら馬は実は美しかった。
でも黄金の羽毛を、拾うなというのに拾ってしまった若者は、
やがて魔女の家にたどり着く。
泊まってててもいいか魔女の家の娘にきくと、
本当はお母様に訊かないといけないが
戸口に頭を向けて床で寝るなら構わないという。
その夜、馬に愚か者を、このままじゃまずいと諭す。
「眠っている娘たちをここに移動させて、
私たちは彼女の部屋で寝よう」
そのとおりにすると、夜中突然帰ってきた魔女は
鉄の脚で戸口にいた娘達を踏み抜いて粉々にしてしまった。
愚か者と馬は逃げた。
魔女は娘達を失った不幸を悲しみ、一人と一頭を追いかけた。
しかし馬の計略にからみとられ、
ついには魔女も焼き殺された。

…最終的には馬のおかげで
街で成功を収めるハッピーエンドなのだけど。
悪魔にしか見えなかった。


2022年06月24日(金) 現実の複雑系、暑い、納得させる相手

7時起床。
晴れ。暑め。

朝から洗濯して、
弁当は豚肉と茄子とパプリカのバルサミコソテー。
パプリカは昨日使えなかったから。加えた。


尼崎市の市民情報流出、おおごとになってる。
これを笑う、嘲る連中にすごく腹が立つ。
全然自分と結びついてないというか。
今後もいくらでもありうる話だし、
自分がその流出者にだってなりうるのに。
そのときには、
“ありえないような条件”が重なって、
“ありえないような状況”に陥って、
そして少なくとも自分にだけは通じる
「正常な判断」が連ねられていく。
しかし外側から観れば、
“ありえない馬鹿さ”で片付けられてしまう。

嘲る連中に対しては、
ゲームみたいな思考方法してんなという見下し方もできてしまう。
正常に行動していれば正常な結果がついてまわる、
そういう考えでいる。
諸変数を破棄したあまりにスマートな因果関係に慣れきって、
現実の複雑系を認識できない。
いや、しようとしない。
「しようと思えばできるけどね」という構えでいる。
この世界の正常性をあまりに楽観的に信じている。
アホというか、甘ったれなんだな。
まあアホなんだけども…。


外は8時台でももうかなり暑い。
夏至過ぎたなって暑さ。
ただ風が吹いているのはいい。


帰り道、母と電話。
やはり弱ってる。
肩については手術をするそうだ。
7月のどっかになるとのこと。
娘については楽しみにしてくれているようだから、
こちらとしてはそっちに専念する。

夕飯は肉屋で勝った、焼きゃあいいだけの鶏ももバジルソテー。
キャベツに乗っけて余計な油吸わせて、うん美味い。

ブリティッシュベイクオフ、ミランダが落ちた。
堅実着実なミランダが…。
審査員は5時間かけて結果を出したらしい。
それだけ悩まれて落ちたのなら納得できるか、
という見方もありつつ
それだけ悩まれて落ちたからこそ悔しい、
という見方もできる。

番組進行はテンポよく、そのまま決勝戦へ進んだ。
で、気弱青年のエドが優勝。
おおー…拍手。
応援してたから嬉しい。
真面目って強いんだな。

彼は優勝後、勤めていた銀行を辞めたそうだ。
プロへの道を歩むんだそうで。
おおー…。
番組は15年ほど前のものらしいから
今どうなってるのかは気になる。


妻から、眠れなかった理由を聞いた。
父を夢に見たという。
子どもに会わせる、触れさせるといった機会を
こちらが忌避していることについての恨み言をいわれる夢。
夢から覚めてからも、
義弟の結婚式の後彼の親族が我が家げ押しかけてきやしないか、
だいぶ不安があるらしい。
大丈夫だ、僕が対処すると伝えた。
どうとでも対処できる。
丸く穏便にも収められる自信があるし、
いよいよとなれば対峙してもいいそうなのでなおさらだ。
ただし唯一、泣き落としされてしまったら折れる可能性がある。
たとえば義父の両親が…もう老い先短いからと、
具体的な病名まで挙げて
最後に、最後にと懇願してきたなら、
そのときには僕が納得させる相手は、妻の方となるだろう。
だが妻は、それでも頷きたくはないらしい。
少なくとも今は。


入浴後、妻に呼ばれて書斎へ入ってみると
窓にヤモリが這っている。
外へ回り込んでじっくり観察した。
可愛い。
部屋の明かりに誘われて来た虫を食べている、
ということらしかった。


民話を読み聞かせて寝た。


2022年06月23日(木) ルール無用の残虐占い、高下駄、着席下手


4時に一度起きて、それから2時間近く寝付けなかった。
唾液量がヒドい。
あらためて7時20分起床。晴れ。

しばらくベッドでごろごろしてから
居間行ってテレビつけてみたら
占いコーナーやってて
ジャーン12位乙女座。
まぁそれはいいんだけど
「過去についたウソや隠しごとがバレちゃうかも!?」
といってて
なんてヒドいこと言うんだと悲しくなってしまった。
そんなもん軽い調子で発表するなよ。
人の心ないんか。


そのあと朝イチで
靴ずれの特集していて
ヒールだか厚底だかの男性用サンダルを
アナウンサーが履いてて
 おーこれは痛むわナ
と思ったけどそういえば我が国には下駄というものがあった。
もっというと高下駄なんてもんがあった。
あれは多分、痛みに堪えて履くものだったんだよな。
痛いこと自体に価値があるというか。
でアイツやりよるってなる。
だからなんだよって話なんだけど
こういう非合理性たまらんよな。


弁当に鶏もも肉玉ねぎ人参豆板醤炒めを用意してやり、
そのあまりを朝食のトーストを食べきった妻に出してやった。
出産まではな。多く食うがいい。

昨日の悶着を一応警戒して、
仕事用にいつも着ている服でない格好で家を出た。


帰りは西荻から。
北口側の本屋に寄る。
初めて入ったが、小さい店舗かと思われきやかなりシッカリしている。
とくに地下のコミック専用売り場には圧倒されてしまった。
1Fのレジで爪をぬるひとを注文。
月曜辺りには入荷してもらえるらしい。

その足で西友へ。
少量の食材を買う。
セルフレジでびっくりした。初期画面がわかりにくすぎて。
「楽天カードを入れてね! 楽天! 楽天!」
という楽天情報でビッシリ。初期画面が。きもちわる。
楽天カードなんかねえよ。
ごちゃごちゃと書いてある情報を全部読んでなんかいられない。
無視してバーコードを通すと進んだ。なんだこれ…
典型的なアホの商売だな…
西友出来る限りつかわんとこ。

そんな不愉快な会計を済ませてから、
アジを買い忘れていることに気がついた。
もう一度戻って魚売り場へ。
アジはおろされたものだけ売ってる。500円。たっけえ。
期待できない鮮度でこれか…
もうあんな会計もごめんだしと、
買わずに店を出てしまった。

マイロード、あの髭ナントカいうカスバンドの曲を
流してる率が高すぎる。
有線なんだろうけど。
それにしても前々から高い。
肉屋で肉を買うにあたって、
土曜日にそれなりに買い込んだおかげで入手していたはずの
400円分の割引券を出したかったのに見つからない。
400円!
いち財産だぞ、400円といったらよ…。
泣いたね。


夕飯は南蛮漬けにしたかったがアジ買えなかったので
冷凍で買ってあった春巻きを揚げることにした。
スゲエ美味かったすよ。別によお。


食後、掃除機がけ。
この夏は週2でかけていくのが目標だ。
平日のは簡便に、居間をメインとして
キッチンと廊下はかるくかけるだけだけど。
これだけでもかなり虫対策になると思われる。
清潔、清潔。

浴室のナメクジ対策は妻が施してくれていた。
テープでドアの端を目張り。
これで明日も出たら…もうご愛嬌だな。


ちょっと思ったこと。
座席につくのが下手だ。
おもに電車で、座席が空いていて
しかし両隣にはすでに人が座している…という場合に、
後方駐車の要領で席に着く、あれが下手だ。
数センチ単位の精妙な軌跡が求められるわけだけど
どうしても隣席の方にかすってしまう。
それが衣類なら向こうのハミ出しで済むものの
本体に触れることしばしばであるので申し訳ない。
すいません、と謝りながら席に着く。
席に着く権利なんかないんじゃないかといつも思う。


民話読み聞かせ。
父と息子の死別から話は始まる。
父は、オマエは絶対に船に乗るなそれだけは誓ってくれ、
と言い遺し、息子はわかった必ず守ると約束した。
絶対ヤベエやつじゃん。
と思って読み進めるまでもなく次の場面でもう
怪しげな招待状が息子に届き、彼は
「これっぽっちも迷うことなく、妻と子どもを残して港へ向かった」。
勢いがスゴイ…。
その後も彼は、絶対にこの部屋にだけは入るなと禁じられた部屋に入ったり、
必ず3ヶ月で戻ってきてくれと約束させられたのに元妻のところに入り浸ったり、
ずっとヤベエやつだった。
もう誰もこいつに約束させるなよっていう。
で最終的には悪鬼から報いを受けて死んだ。
自業自得が過ぎた。


2022年06月22日(水) VS小蟻、VS非効率、VS歩きスマホ太郎

7時起床。よく眠れた。
居間の前の廊下の窓を開けてみると、
床に小蟻が十数匹も這っている。
昨日の名残にしては多い。
妻を呼んで始末してもらい、
僕は弁当の準備にとりかかった。
ご飯と牛肉をそれぞれ温め、目玉焼きとともに詰める。

妻は小型の掃除機で吸い込んでから、
ミントのスプレーを窓際にかけていた。
しかしどうやら、掃除機に吸い込んでも生きながらえて、
さらには隙間から出てきてしまうらしい。
しかたなく掃除機の中身をまるごろジップロックに入れて捨てた。


朝イチで献立の特集。
毎日毎食、献立を考えるのタイヘンですよね、
という声には同意するのだが、その解決案としてアプリを紹介していた。
ヒタヒタだとかホカホカだとか、オノマトペでの検索もできるのだという。
「どんどんバカになるな」
と僕の代わりに妻がこぼした。
本当に。
目先の効率性を求めようとして
自身に求められる知性や能力への負荷から脱する代わりに、
結果的にバカになって損をする。
バカになる、ってことが
どれだけ非効率なことかわかってないというのは
かなり危ういと思うんですけどね。


いつも通り8時半に家を出て、
そして荻窪駅で小さな悶着に見舞われた。
ホーム内を反対側の端まで進んで行きたい僕の前を
歩きスマホのスーツ男がうすのろに歩いているものだから
はかどらない。
広いホームでもないし後ろも行き詰まってしまう。
それでも、異様というほどでもないからと
しばらくは歩調に合わせて、
道が拓けたところで横から彼を追い抜いた。
ぴったり歩きスマホ太郎の前に位置したわけだけれども、
歩いていると靴の端、かかと部分が後ろの歩みとかるく当たった。
二度続いた。
これはわざとかなと一瞥くれてやると、歩きスマホ太郎は睨みつけてきた。
もう一度当たった。
すると彼は僕を追い抜いて、もと通り僕の前にぴったり位置する格好となった。
 へえ
と思い今度は歩きスマホ太郎のかかとに僕の進む脚を当ててやった。
露骨にやった。
彼は歩みをとどめて、蹴るなよとすごんできた。
「気をつけましょうね」
と僕は言い、それから数歩進んで、
よほど腹に据えかねたのかまた彼は歩みを留めて、
モノスゴイ睨みつけ方をしてきた。
こちらもそれなりに睨みつける。
歩きスマホ太郎は舌打ちの真似事をして敵意マシマシだ。
僕は歩きスマホ逆ギレ太郎の手にある端末を指差して、
「気をつけましょうね」
と繰り返した。
これに対して彼は最大限に嫌味たらしい語調で
「ありがとう」
と言い(“あ”に強いアクセントをもたせた言い方だ)、
「でも、蹴るなよ」
と言い捨ててスタスタ前へ早歩きで去っていった。

蟻みたいなカス野郎だなと思った。

お前が先に蹴ったのだ…
故意ならば逆ギレだし
故意じゃなれけば歩きスマホの罪の証明だし…
でもなにも怒鳴り散らしたりはしない、
ティーエイジャーではないから。
ただこれで彼の中で一つの決着がついてしまうのもなんであるし、
「最後は善」で締めたい理念があるから、
 たとえちょっとでも自分の過失を認められてリッパだ、
 こちらもたしかに露骨に足先を当てたのは悪かった、
 ごめんなさい、お互い反省しよう、
 今日が良い一日でありますように
というまくしたてて”善意で圧倒”してやりたかったが、
どうにも皮肉というか嫌味になってしまいそうなのでやめた。

でもやっぱそこまで言ってやったほうがよかった気がする。
おかげで僕の中の彼は
歩きスマホ逆ギレ太郎蟻カス之助の域から脱しない。
 ごめんなさい、お互い反省しよう
でわかり合えたとは思うんだよな。
こんなやつにも家族がいて友達がいて
人並みの愛や善意や善行がその日々にあったりするのだ。
普通ってそういうもんだ。
叶うなら10年後か20年後かでもいいから
あのときは未熟だったなあと
心から恥じ入ってほしい。
僕は一足先に反省しよう。


僕が育休中の予定となる7月下旬に
会社を退職してしまうこととなる同僚へ
早めの挨拶をした。
こちらはいつ育休が始まるかもわからない身の上なので。
彼女は無愛想で言葉の選択も悪く
極端にコミュニケーションが取りづらいタイプで
多くの人が持て余してるのだけれども
僕に対してはいつもにこやかで
良好な関係性を築けてはいた。
60過ぎの彼女はもともとがこの道のベテランで
知識も経験も豊富であったはずが、
十数年前に業務がデジタルへと完全移行した際に
置いてけぼりとなりかけたところを
僕がイチからMacを教えた縁で
それ以来仕事を割り振ってきた。
彼女が望んでいた仕事を
なかなかあてがえなかったのは心残りだけれど
お世話になりましたどうかお元気でと
簡単ならば挨拶できてよかった。
彼女はまだ数年は会社にいたかったらしい。
しかし会社の方の意向ではじかれてしまった。
どうにもならないのだという。
その遺恨は僕が継ぎますからね。


夕飯はペペロンチーノ。
先日食べさせてやれなかったのでリベンジとして。
キャベツ、ブロッコリーを具として、
仕上げに追いのオリーブオイルを絡ませた。
おかげで麺はツヤツヤ。めちゃ美味しいし。
この前見たザノンフィクションで
ツヤツヤのパスタ仕上げてて美味しそうだったからつい。
本当はあまりやりたくないのだけど。
オイルは最低限にとどめたいので…健康上…


妻は陣痛が始まったらどう行動すべきかを、
出血、破水、痛みごとのチャート式で用意していた。
一見よくまとまっているがツメが甘い。
なにしろ人生初の経験、
絶大な緊張と不安でワタワタしているさなかのことだ。
そんな時間の自分を信用するものじゃない。
もっと徹底的に細かく書くべきだと伝え納得してもらい、
明日別紙でもう少し詳細を足すこととなった。
ベビー用品の確認もした。
実際、明日陣痛が始まって…ということも
もう十分ありうるわけだから。
ここまできたか。
ここまできたなあ。


居間の廊下、窓との間に
小蟻が這い出てくるほんのわずかな隙間があって、
これを妻が持っていた道具で閉じた。
樹脂みたいなやつ。
乾くのに24時間かかるとかで
今夜は居間の窓は開けっ放しで寝ることとなった。


夜、雨が本降りになって
あーこれは怖いなーと浴室覗いてみたら
ナメクジ出てきていた。二匹。
排水口ではないのかもしれない。
外へ出られるドアの下端にあるわずかな隙間があやしいと、
後日ここにも細工することにした。


民話読み聞かせ。
王が一人娘の婿を選ぶにあたって
彼女を高いところに置いてその指にはめた
指輪を見事掴み取れた男を結婚相手とする、
としたのだけれどその試みに成功したのは
ぼろっちい服をまとった羊飼いで、
これはいかんと王はなんとか追い払いたい。
そこで四十匹の兎を預けて、
明日の朝まで逃さずにいろという。
一匹でもいなくなっていたら殺すと。
羊飼いはどうにか達成したかったものの
無為無策で結局四十匹は森の中を散り散りに逃げてしまう。
途方にくれていたところ笛を拾い、
吹いてみると意のままに四十匹を操れる。
そうして翌日王宮へ参上。
困った王は、もう一日と引き伸ばし、
それから変装をして羊飼いのもとに現れ、
アレコレ要求して一匹を手元にせしめるが
結局笛の力で取り戻されてしまう。
納得できない王妃も同じように挑んだが
結局は似た結果に終わった。
そしてとうとう王女もが挑む。
成功すれば羊飼いを死刑に追いやれる…
そのつもりでいたが兎は手に入れられなかった。
クライマックスは王宮での一同との対峙。
ここで王は最後の悪あがきに無理難題をふっかけるが、
羊飼いは頓知で切り抜けた。

…でもこうして頭脳戦で勝ったとはいえ
ここまで忌み嫌われて
婚姻でめでたしめでたしは無理だろ
と、思ってたら最後の最後急展開。
羊飼いは王を倒してそれから国を支配したって。

えー。
すげえ。
打ち切りかよ。


2022年06月21日(火) 早朝散歩、ハートネットTV、歌詞作り


3時起床。
それからどうにも寝つけない。
妻も同じようだったから、
4時15分頃思い切って起きて、
二人で散歩に繰り出すことにした。

最上級の心地よさ。
朝特有の涼気がねっとりした風につつまれて
身体が安心する。
どこかで座って過ごしてもいいと思ったが、
妻はそのまま歩きたい気分らしく、
先日見学したという保育園まで連れて行ってくれた。
10分少々歩いたところにある新しめの私立保育園。
住宅街のド真ん中で、
さぞや近隣住民は騒ぎ声に難儀していることだろう。
ひるがえって、保育園関係者は肩身が狭いだろう。
実際、園の前では集まって話し込まないようにとの貼り紙があった。

その裏手にはもう一件、区立保育園がある。
建物としては隣り合っているのだが
入り口は真逆で
ぐるりと路地を回り込まねばならない。
5分少々歩いて辿り着いたそこは、
なるほどいかにも古めかしい。
100人いたら90人は裏の私立保育園に行かせたがるだろう。
だが、拓けている。
プライバシーやセキュリティーの意識が希薄な時代の産物で、
南に向いた園庭もバルコニーも、
ほとんど外から丸見え。
それだけに、中からの開放感もひとしおだろう。

通いだせばどちらも良いトコなんだろうなと思われるが、
僕としてはこちらの区立推しだ。
裏の私立通いの面々にはマウントとられるか知らんが…
うわべのことはどうでもいいしな。
実がシッカリしていればいい。
少なくとも親には実があるし。


5時頃帰宅して、再び寝室へ。
おそらく5時半ごろには寝付けた。
で7時半起床。
ちょっと身体はだるかった。
しかし気分は爽快。

弁当は鶏ももキャベツポン酢。
サラダには鶏むね肉をたっぷりと。


通勤時に眠気はなく、
三島由紀夫のお嬢さんを読む。
通俗のつもりで書いてても
人物動態の活写ぶりは健在なんだよな。
九段下に着いてからSuicaをチャージ。
定期を払い戻ししてるので
育休始まるまでの期間は毎回ひかれちゃうのだ。


退勤してみると雨が降っている。
ほとんど気にならないような小雨だから濡れて帰ることにした。
妻に電話し、検診結果は良好であるとの報告をもらって安堵。
千代田図書館に寄って
爪塗りの本を借りられないか検索してみたが、ない。
本屋で取り寄せて買うことにした。

帰りの電車は混んでいた。雨だからか。
荻窪駅からOKストアへ向かい野菜などを買い込んで、
夕飯はビビンパにした。
ゼンマイだけケチった。高いんだよな。
代わりに人参をナムルにした。
あとはほうれん草、もやしもナムルに。
ごま油と胡椒、醤油、チューブにんにくで和えるだけ。
あとは牛肉を焼肉のタレで炒めて、
目玉焼きをのっけて完成。
美味すぎる…。
妻にはコチュジャン、僕はキムチを足して食べた。
あとスープも。鶏むね肉を茹でた際にとっておいただし汁に
チューブ生姜と長ネギを入れて薄めの塩コショウで味付け。
ちょっと鶏むね肉も加えた。美味しい。
濃い目のビビンパと合うこと。

テレビは何もやってない…と見せかけて
ハートネットTVにしてみたら
認知症とみなされた高齢者との地域共生を特集していた。
ハートネットTV、題材はいつも重たいはずなのに
暗い話一切しないのすごいえらい。
打算的だとしても。
ちゃんと見ごたえあるし。


浴室をチェックしてみたところ
今夜もナメクジは出ていなかった。
代わりとばかり、居間の前の廊下に小蟻が這っている。
夕方の間に妻がいくらか仕留めららしく、
忌避剤としてミントのスプレーもかけたそうだが、
まだいる。
とくに何かこぼした覚えもないのに…ということで
あまり対処策が浮かばない。
とりあえず目についた限りは始末して、
本格的な対案は明日以降考えることにした。


歌詞を書いてみたことがないか妻にたずねてみた。
中高時代の産物でもいいと。
軽音部在籍時代、書こうとしてみたことはあるとの答えだった。
歌詞づくりの難しさは、
もちろんテクニカルな意味でも難しいのだけど、
なによりまず自分の中に
 歌で表現したいものがない
ってのが一番だ。
歌詞である必然性が見えないと書けない。
とかなんとかいう話をして、
最終的には今一度、
新宿は豪雨ってすげえよなという語りをした。
素人じゃまず無理なんだ、
このフレーズを思いつきもできないし、
この形にとどめておけないし、
ましてや曲の冒頭にひっさげられない。


0時過ぎまで割拠執筆に取り組んだ。
ほんと佳境だ。
正直あと1週間で終わらせられる気はしないけど
仮に妻の出産が予定日通りだったなら
間に合うスケジュールではある。
でもなんとなく早まる気がするんだよな。
もう2800gあるらしい。


今夜も気の狂った民話を読み聞かせて寝た。


2022年06月20日(月) 杉並区長選、ぼけ、スラブとイディッシュ

快晴。
4時頃一度目が覚めて、そっからなかなか寝付けなかった。
暑くもあり冷房をつけた。
1時間タイマーを2時間にセットし直して、
おそらく4時半ごろまた入眠。
7時半起床。

弁当は豚コマとナスを豆板醤で炒めたもの。
ちょっとだけみりんを足した。


杉並区長選、Twitterのトレンドにあがっていた。
11時の速報では、
現職と女性候補がほぼイーブンという熱い接戦。
昼過ぎに確定。
得票率1%以下の差で、
23区内3人目の女性区長の誕生となった。
おめでとうございます。
勝ち方がいい。


夕飯はぶっかけかペペロンチーノか
どちらを食べたいか妻に尋ね、
ペペロンチーノ、とたしかに聞き取ったはずなのに、
気づけばぶっかけを作ってしまっていた。
まじか…という妻の目が印象的だった。
痴呆か…という目。
妻としては、いやぶっかけでも全然かまわない、
かまわないのだがペペロンチーノが出てくるつもりでいたから
口の調子がぶっかけを食う構えになってない、
ちょっと心が落ち着くまで待って欲しいとのことで、
そのうろたえはよくわかると思い、
また申し訳ない気持ちを新たにした。


入浴を前に風呂場をチェック。
今日はナメクジがいない。
いったん雨が落ち着いているのと、
2日連続で屠ったのとで、
とりあえず落ち着いているのかもしれない。
それでも計画は実行。
妻が買ってきてくれたパイプユニッシュを
排水口に垂れ流す。
一ヶ月もってくれれば梅雨も去り、
ナメクジからは逃れられると思うのだけど。


割拠の文章書くのが楽しい。
骨組みさえできてれば、肉付けするのは難しくない。
しかし多大な時間がかかる。
あの話の文章は等身大の文章じゃないから。
でも楽しい。
架空の絵画を文章で美しく仕上げるの、とっても楽しい。


東欧ユダヤ系人民に伝わる民話の読み聞かせ、
毎夜楽しんでるけど
一部の話は中東スラブ系の民話とよく似ている。
どちらかといえば今読んでるこちらの方が
おいおいマジっすか、となる展開多い。
まあ、あくまで語り継がれている話を集めているわけだから、
本来は語り手あってなんだよな。
それを蒐集して本に…文字化する時点で
いびつになるのはもう仕方ない。


れどれ |MAIL