舌の色はピンク
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| 2022年03月21日(月) |
写真投稿アイデア、図書館員、ベビーカー事故、ブラック校則 |
晴れ。 弁当はウールガイに鶏もも肉。 祝日だけど出勤。 いつもだけ2分だけ早く家を出た。 週末に庭掃除したぶんのゴミ袋をたくさん出した。
チョット思いついたアイデア覚え書き。 Twitterで風景写真をアップし続けているアカウント。 路上から見える景色を写すだけの素朴なもの。 毎日無言で1枚ずつアップしている。 バズりはしないが、毎日数十のいいねがついている。 たまには3桁いったりとか。 フォロワーは400人くらい。 で、毎日タイムラインにあがってくるその写真を 見るともなく見ていると、 ふと見覚えのある風景だと気づく。 駅からちょっと歩いたあの場所だと。 そういうつもりで見てみると、翌日からの風景も知っている。 ちょっとずつ移動して撮っているようだ。 馴染みのある風景がキレイな写真となって、 それに少なからぬ人がいいねをつける。 ちょっと嬉しいもんだ、とノンキしていたのもつかのま、 日が進むにつれて不安になってくる。 その写真は、日に日に我が家へ近づいてきている。 たまたまであると思い込みたいけれど、恐ろしくもなってくる。 しばらく放っておいてみたが、怖さに耐えきれず数日ぶりに見てみると、 とうとう遠景に自宅が映っている。 あと十数日で到着する……。 半狂乱になって、ドタバタと引っ越しをした。 写真は自分を追ってくるわけではなかったが、 とうとう自分の去ったその建物にまでたどり着いた。 ドアの写真。 翌日、玄関の写真。翌日、からっぽの部屋の写真。 一日ずつ、部屋の中を探索するような写真がアップされていく。 いいねの数は増えていく。
……で、あとは終盤へ。 これは漫画がいいかな。 小説だとあんまりだし、 ホントは短編映画がいい気がするけど、 やりやすいのは漫画だろうな。
ここまできたらオチはどうとでもなる、 割とどうしたって面白い。 たとえば… 主人公は現実に、その部屋に向かってみる。 いつもの道を駆け抜けてたどり着く。 ドアの前で立ち止まる。 開けるか、開けないか…。 ドアノブに手をかけ…たところで、向こうからドアが開かれる。 (ページをめくって一枚絵) Twttier投稿の最新写真、玄関からの視点で 主人公がドアを開けられ立ち尽くしている、 しかしカメラを構えている、 (左ページで)同構図、主人公がスマホを操作する絵、 (ページをめくって一枚絵) 主人公によるTwttier投稿の最新写真、 玄関外からの視点で“犯人にあたるその人物”がスマホ片手に立っている絵。 その背景にあたる家の窓にカメラが寄っていって、 そっからも撮ってるやつがいて…
うん、どうとでもなるな。 さらに別案。 主人公はその部屋には向かわない。 ただ毎日、もといた部屋が投稿されていくのを観察している。 やがて部屋に物が置かれた写真が投稿される。 日を増すごとに物は増える。 みるみる”部屋”ができあがっていく。 それもおしゃれな映える部屋。 それはあたかも、自分の捨てた女はこんなにいい女だったのだ、 と見せつけられるがごとく……。 いいねの数は増えていく。ちょっとしたインフルエンサーにもなっている。 ああこっちの方がいいかもな。 そうすると冒頭、つまんねー地味女だって突き放した元カノが、 今はアイドルやってるみたいなエピソードを加えてもいいな。
昼休み、九段下の図書館へ。 館内の検索機は23区それぞれでシステムが違う。 中野区、練馬区、杉並区と触ってきて、 千代田区の検索機はかなり見劣りする。 目当ての本は見つけられなかった。 なんとなくモロッコの民話集を借りてみた。 あと子どもたちの居場所に関する本。 それから論語のCD。 ただ貸出カードの期限が切れていて、 窓口で手続きを要した。 昼休み中なだけに時間はシビアだったけれど 手続き自体はほとんど一瞬で済むだろう…と思われきや意外にてこずった。 担当してくれた職員の胸元には研修中のバッチ。 たどたどしい、というほど不案内ではなかったけれども、 ところどころで手が止まるし、説明ややり取りが冗長だった。 僕は千代田区民でもなけれは隣接する区の住民でもなく、 勤務地が千代田区にあるという利用枠であるから、 勤務地の記載がある身分証明書がいる。 それはわきまえているので保険証を差し出したのだが、 名刺はありませんかという。 二重確認? たしかに一部の民間ではある措置だけど、 図書館で名刺を求められるとは…。 ないと答えるとポカンという顔。 保険証に記載されてますがと言い伝えると、 それに従って手続きを再開していた。 僕は新人には優しいつもりだ。 ありとあらゆる、うまくいかなさがついてまわる。 だからそれ自体は気にしない。 時間がかかっても仕方ない。 だけれども一通りの手続きが済んだ最後に挨拶がなかった。 こちらから、席を立ち際に ありがとうございました とも言い放ってみたが口の中で小さく ドモー みたいな低音を発したのみで、これにはこの野郎と思った。 思っただけ。 でも思った…ということを正直にここに書き残す。
定時上がりして電車に乗って座ってたら 途中の停車駅でなにやらトラブルの気配。 乗降口で女性がベビーカーを出そうとしたところ 車輪がホームとの溝にひっかかってしまったようだった。 これは一大事、と助けようとしたがすてに三人ほどの男性が協力している。 邪魔になるだけかと静観しかけたものの、割と荒く力を込めているようだったから、 反動で跳ねてもいいように支えだけはした。 おおよそ1分ほどで車輪は抜けて、おおよかったよかったと場は和んだ。 「すいませんごめんなさい、ありがとうございました」 「いい、いい。よかったねえ。よかったよかった」 女性と、気のいいオッチャンの声が微笑ましい。 ふとベビーカーの中が覗けた。 ブルドッグだった。
犬じゃねぇーか!
いや全然いいんだけど。 危なかったね、よかったねって気持ちに変わりもないんだけど。 人間の赤子だと思い込んでたところに ブルドッグの面がまえが飛び込んできたものだから ビックリしたしビビッたし瞬間的に犬じゃねぇーかって思いが湧いた。 騙されたみたいな。 いや何も騙されてはないのだけど……。
それはそれとして。 ベビーカーの中で大人しくしているとはいえ 電車内に飼い犬を持ち込むという 社会的規範からちょっとだけ逸脱している行為、 その心理までを察するとかなり共感性羞恥みたいな感情がうずまく。 彼女なりになんらかの理由付けがあってそうしているわけです。 傍からは言い訳がましくしか思えなかったとしても、 なんらかの理由はあるはずなのです。 で実際、「何も起きなければ」、 「なんでもなく」乗車の時間をやり過ごせたはずで。 彼女はそれを祈っていたろうに、電車を降りるという終盤で、 問題が発生してしまった。 その瞬間の焦りや、申し訳なさや、不安、 または自己弁明、不条理への嘆き、 早くどうにかしなくっちゃ、やばい、 いや焦っちゃダメだ、ああ人に見られている、 集まってきてる、ごめんなさい、私が悪い、でも悪くない、 でもごめんなさい、………… 我がことのようにトレースされてツライ。
見知らぬオッチャンが 僕には決して出せない声音で 「よかったねえ」 と声をかけている姿に本当に救われた。 僕はああいうオッチャンになりたい、 でもなれない、 じゃあどんなふうに…… ってここ数年ずっと考えてる。
今日は西荻で降りて西友に寄った。 ゴミ箱の消臭シートを買う。 200円で2ヶ月持つ。 100円で買えないものかな。 5月末に張り替えね、はいはい。覚えてられない。 渋川栗を瓶詰めかパックで買いたかったが売っていない。 さすがに富澤商店まで行かないと無理か。
帰り道で妻から電話。 トライアングルストラテジーの1周目をクリアしたらしい。 早いな。 その興奮で電話をかけてきたようだ。 しょうもない世界観とシナリオなのかなと危ぶんでいたから それなりに楽しめているならいいと思った。
夕飯は肉じゃがと春巻き。 春巻きは妻が先週作った余りを冷凍しておいたもの。 これを揚げただけ。 ちょっとだけ気が急いてキレイなきつね色にはならなかったが 皮はパリッとしていて。十分うまい。 肉じゃがも美味しい。玉ねぎの甘味タマラナイ。 たらふく食って大満足。
食べ終えて20時、義父に電話。 妻は嫌がっていたが、事務的に報告をした。 義父からは簡単ながら祝いの言葉を頂戴した。 大手企業の役員職を辞して興した会社が、 いま瀬戸際だそうで、かなり忙しいとのことだ。 通り一遍の労いの言葉は向けたが 我ながら中身のない社交辞令だと自省した。 それでも報告ができてよかった。
さああとは今日はゆっくりするかと くつろぎかけたところで腹具合を壊した。 食べ過ぎだったのか、それとも冷えたのか…。 そもそも最近…ここ2ヶ月ほど、胃腸の調子がかんばしくない。 バナナジュースやヨーグルトで整えてるつもりではあるのだけど。
身体を温めたくて今日は早めに入浴。
ブラック校則について妻と語った。 白い下着でないといけない、という校則は いかにも馬鹿げているが、おそらくは旧時代、 この規則に正当性が大いに認められていた時期があった。 それが、そのまま現代に生き残っている。 じゃあ変えましょう、となったときに、 どれだけの手続きや根回し、書類、労力がかかるのか、 いまいちわからない、といった話をした。 表側の事情も裏側の事情もあり、 学校なんてものは企業よりもいっそ シガラミが複雑化していると思われるのだが、 表側だけ見て「なんで変えられないの!」と騒いでいるうちは自己満足だと思う。 本気で変えたいなら別のアプローチをするべきだ。
にわかの革新家、改革家は、保守の力をなめている。 というか見ようとしない。 保守というのは立場じゃなく、ある仕組み、機構だ。 その仕組みの方にねらいをつけるべきなのだが 自分の見える範疇で物事を扱いたがる連中は 「どうして理想がかなえられないのか」 と文句ばかり言っている。 そして理想論が悪いと非難されている、 そういうカンチガイすら巻き起こす。 理想論が悪いのではなく、 理想論の実用にあたって 見たくないものを見ないようにしている、 そうした精神的な甘えや幼さ、都合の良さが癌なのだ。
入浴後、明日のためにマグロを醤油とみりんに漬けておいた。 バナナジュースを飲み、寝室へも早めに向かった。
今夜も民話を読み聞かせた。 アイルランドだったっけ…。 野卑な連中が人形をボッコボコにして 弑逆の限りを尽くす胸糞な話で 彼等は軒並み懲らしめられたけど 人形たちの恨みが怖くて震えた。
| 2022年03月20日(日) |
調布、男の晴れ着、シンデレラサイクル |
8時起床。 めずらしく朝の眠気が心地よく ずっと布団に入っていたかったが そんな日に限って妻が目を覚ましている。 「お腹すいた」 「鬼か」 そんなやりとりを十数分しながらまどろんで、 休日トーストを焼いて日曜日が始まる。
まずは図書館へ。 コレといって借りたいものがなく 新着図書から庭造りの本だけを借りた。 続けてOKストアでパッパと買い物。 入店したときにはレジが空いててよいと思われたが 10分後には並んでいた。 どのレジに並ぼうか、ここかなと選んで番を待つ。 その列では左右に一台ずつあるレジの、どちらかを直前で選ぶことになる。 右のほうが客数は少なかった。 がこちらの店員さんはだいぶ手つきがもたついている。 左の方は二人がかりでサクサクと進んでいた。 左を選んだ。 案の定、こちらの方がペースがはやい。 このまま進んでくれよ…と祈ったところで、 右レジの方でなにかエラーが発生したらしい。 すると、左レジの人が一人そちらへとられた。 その都合のせいか、左レジでは会計が滞ってしまい、 右レジの問題が解決してからも、 左レジでは待ちが発生していた。 しかも途中からは参与できないのか、 左レジに戻ってきた一人は直立不動で待機している。 結果的にはヤタラと時間がかかった。
店員さんを恨むつもりは勿論ないし、 店に不備があるとも思わない。 前に並んでいた客になんらかの不手際があったとしても、 攻めるのはお門違いだ。 だからイライラするのはおかしい…… と断ずるのも本当はオカシイ。 なんか僕はこう、ここに、世界の妙理があると確信しているのだ。 核心は 「その時時で最適な判断をしたとしても」 であって、かつ 「その時時で最適な判断をしたからこそ」 でもある。 ぜん………っぶわかってるから、だから嫌なんよ、 ということが、生きてるとよくある。 ただこれはたやすく誤解されがちなので口には出せない。
風呂は諦め。 洗濯物を干して、10時半、ミュークルドリーミー。 このアニメのいいトコを寄せ集めたような回だった。 カワイクッて狂ってて面白かった。 これまでのキャラクターも勢揃いして ラスト2分でカンペキに終了した。 カーテンコール的な集合絵だったし。 でも最終回は来週。 サブタイトルが「くるくるきっとくる」。 とうとうシリーズ終わっちゃうかもしれない。 アアア 絶対終わってほしくない……。
11時から庭で草むしり。 雑草のたぐいとザクザク抜いていく。 ていうかニラが多い。 花ニラというらしい。 食べるには向いてないそうだが臭いはまんまニラ。 この季節はまだ生き物がいないから 一切ビビらずに強気に草をむしれるのは楽しい。
昼飯は醤油ラーメン。 ネギとメンマだけ足して庭で食べた。 ものすごい幸福感。 美味しいし気持ちいいしあったかいし涼しいし。 向こう一ヶ月くらいはこうしてチョイチョイ外で飯食べたい。
義父から返信があった。 かんたんな挨拶文だったけれど、 さらに妻から、電話でも報告させることにした。 明日の夜にこちらから電話をかける。 二言三言でも会話してくれればいい。
洗い物を済ませたら出支度。 12時半前に家を出た。 のんびりと自転車をこいでいく。 西荻でDVDだけ返したらあとは自由。 ただなんとなく調布方面に向かおうというつもりでいたので 西南を目指した。 途中で母親から電話があった。 先日叔母に贈ったPCを設定してやってるらしい。 叔母から謝辞の言葉も頂戴した。 「お世話になってきた恩返しですからね」 「全然世話なんかしてないのに」 「いえ、小さい頃からの」 そう伝えると叔母は笑っていた。
吉祥寺界隈は避けたかったが結局は 井の頭恩賜公園の知らない区域に着いた。 井の頭公園といえば10代20代のワカモノの多い、 まったく気の休まらない公園だけれども、 その果ての端っこの部分のようだった。 子連れの家族勢がほとんだ。 ナワバリでもあんのかってくらい たんなるワカモノはいない。 でも雰囲気良かったな。 たんなる草っぱらでピクニックなんかしてて。
しばらく走りやがて調布エリアに入った。 ちらほらと大学生が卒業式帰りと思しき晴れ着姿で歩いている。 そのなかに、男の晴れ着姿というのがあった。 女装、って感じでもなく ファッションで、って感じでもなく ごくごく自然に馴染んでた。 なんかこうそこに強いメッセージ性とか込められてなくって 無理してない佇まいが好感持てた。 現代的であることよなあ。 いや個人的にはオカマ嫌いだし トランスジェンダーにだって複雑な思いがあるのだけど これは良かった。
布田って知らないなあでもこの辺栄えてるなあと観察していたら そのまま調布駅に着いていた。 デカイ駅だ。 以前一度は訪れたはずだけれど全然印象が違う。 見どころはそんなにない。 典型的な地方の繁華駅。 おなじみのチェーン店の看板が駅前に並んで 路地にチョコチョコと個人店がある。 そっからは国領駅を経由して、 千川を通り過ぎ、千歳烏山あたりで迷うことにした。 自由な旅 それ自体が目的となっている 全然腹立たないで済む 全然高校生の時と変わらない わーわー言って走ってる そういえば中高生の頃はまったく金使わんかったな ラーメンぐらい食ってもよかったろうに
クタクタで帰ってきたがやることは多い。 まずは手を洗う。洗濯物を取り込む。 服をしまい、布団一式をセット。 ブラックオリーブをオーブンにかける。 妻が買ってきた竹のすだれの設置が任せたが部分部分は監督した。 あとは掃除機がけと夕飯作り…を前にして、トーストを食べた。 チーズのせて焼いて、さらにベーコンをのせたもの。 美味い。まあ…そりゃまあ美味いよな。 掃除機がけは30分ほどかけて丁寧めに。 今ぐらいからどれだけ床をきれいに保てるか次第で、 今夏の虫の出現率も変わってくるってもんよ。 オリーブは110度のオーブンで150分くらい乾燥させて ドライオリーブに…するつもりが、 事前に水分を拭き取るのを怠けたために、180分くらいかかった。 し、以前つくったみたいにはカラッカラにならなかった。 こりゃリベンジだな。
夕飯は肉じゃが。 具はいつも通りに玉葱人参豚バラしらたき。 味もいつも通りにめんつゆ醤油みりん生姜。 あと大根のウールガイも用意した。 今日の買い物で買いそびれたから余ってた大根をつかった。 そしてポテサラ。 ……今回はアボカドを加えたから、一晩経ってその水分がにじみ出ている。 色も悪い。 味は悪くない…から、傷んではいないだろうと判断。 でもチョットびびって、全部はつかわず、一部捨てた。 ドライオリーブとアンチョビペーストを加えた。 ご飯は少なめにしたがトータルでお腹いっぱい。 今夜も満足の夕飯でした。 ダーウィンは総集編で、あんまり見応えなし。
食後、土日の間に届いたバルミューダのサーキュレーターと ブルーノの空気清浄機を開けた。 どちらもそう大きくはなく、重くもない。 しかし家電が部屋の中に増えるのは望ましくない。 あんまりノレない、というのが正直なところだ。 サーキュレーターはなるほどそこそこの風力で、 窓を開け放して風を楽しむ初夏には活躍しそうだった。
それからしばらく、 居間から一続きになっている6畳の部屋の方で スポット照明を頼りにへうげものを読んでいた。 21時ごろ妻の方へ義母から電話があり、 どうやら次の土曜日に来るという話になった。 歓迎したいところなのだけれど もともと土曜日は掃除にあてるつもりだったから 掃除前か掃除中に招いてしまうことになるか。 膨らんだお腹を見たいだけとのことで、 滞在時間も短いようだからこちらとしてはいいのだけども なんのもてなしもできないのは寂しい。
入浴前、卵白余ってたからフィナンシェの生地をこしらえた。 先週と同じくほうじ茶の。 冷蔵庫で生地ねかせて入浴後に焼いた。 なんかえらい上手く焼けてメチャンコ美味しかった。
今夜も民話読み聞かせ。 フランスのサンドリヨン。 シンデレラの原型みたいな話。 魔法使いではなく聖母が諸問題を解決してくれる。 継母とその実子は嫉妬のあまり石になったというエピローグが酷。 解説によると「継母たちにいじめられた継子が彼女らを見返す」、 シンデレラサイクルといわれる話は 欧州のみならずインドやミャンマー、日本と世界中にあるらしい。 その祖型は9世紀頃の、中国の葉限という話。 この話だとラストで継母とその実子は どこからか飛んできた石に当たって死んだ。雑だし酷。 日本のも。 二人とも荷車ごと田んぼに落ちてタニシになった。雑だし酷。
| 2022年03月19日(土) |
庭花見、Apple悪徳、ドライブ・マイ・カー |
午前中にOKストア。 西荻。TSUTAYAでDVDを借りる。 八百屋、肉屋というお定まりのコース。
きゅうりを買いそびれていて帰り道できゅうり難民になった。 自宅近辺にある八百屋に寄った。 3本180円。 今日は1本しか要さない… 2本ならまだ浅漬けにして食べる道があるが 3本は多い、それにきゅうりに180円というのは…と ぐるぐるモノスゴイ悩んだ。 でも個人店を応援したいし…と思って買った。
そのきゅうりを使ってポテトサラダ。 じゃがいもはマッシュしてバターとマヨネーズ。 キュウリと人参は、塩もみして水気を抜いて、みじん切りにした。 オリーブオイルでベーコンをカリカリにして、これもみじん切りに。 いつもとは違う食感で美味しい。 メインは焼きおにぎり。 すっかり上手に焼けるようになって嬉しい。
妻の懐妊を義父にLINEで報告。 妻としては極力縁をもちたくないとの構えだが さすがに報告の義理を省くにはためらいのあるようで 僕の送るメッセージにどうにか頷いてくれた。
なんとなくテレビつけていたら 甲子園春の選抜がやってて 11回ウラで11対1だった。 これは… …延長10回まで大接戦やってきて、 11回オモテでいきなり10点入って…ってことだよな。 そんなことあるんか。 まああるんだろうけど、 数字だけでその事実関係が推し量れるというのは面白かった。
14時過ぎ、縁側で花見。 隣の家の五分咲きの桜を眺めながら ほうじ茶で草もちとおはぎを頬張る。 ぽかぽかというにはやや肌寒かったが 春の気配はあじわえた。 そのノンビリした時間を味わうには風情が欠けるが 妻がiPadを持ち出して保育園情報を聞かせてくれた。 どこも良さそうに見える。 まあアピールのための情報よりかは 早く見学して自分の目で確かめたいところだ。
1週間ぶりに原神やった。 深境螺旋だけチャッチャとクリア。 その後ちょっと寝室で休んだ。 へうげものを読む。 少し前にどっかの配信で 一日限定無料公開していたらしい。 へうげもの3巻冒頭は漫画誌に残したい1話だ。 あの呼吸でトビラ絵にたどり着く感じ、唯一無二。 3巻まで読んで、それから20分くらいだけうたた寝した。
夕飯はチキン南蛮のタルタルソース。 しかし卵の茹でを横着してしまい半熟に。 半熟卵の殻を剥く手間は、 あらゆる調理のあらゆる工程のなかで一番のストレス。 いや半熟も成熟寄りだったならいいのだけど 今回は四半熟といおうか どうしたって白身が殻と癒着してしまっていてダメだった。
出来上がりもよくなかった。 甘酢ダレまで用意して、実際には美味しかったは美味しかったのだけど、 油分や塩分をどっちゃり接種してしまうのだから とびっきりの美味しさじゃないと割に合わない。 お店でチキン南蛮食べたくなった。
食後、iPhoneのデータ整理。 僕が使っているiPhoneの容量はカツカツ。 削減できるところはしたいのだけど、 ストレージ状況をよく見てみると メモのアプリで2GB以上も使われている。 しかし実際のメモファイルを確認すると、 どう見ても数十KBほどしか使っていない。 あれこれ試したがワカランので検索してみると 同様の症状に悩まされている人が少なからずいた。 しかしAppleは公式の返答で、 原因わかりまてん で済ませてるようだ。 ばかじゃねえの。 ばかっていうかもう詐欺じゃないのかこれは。 端末の容量次第で大幅な価格差を設けている商売で、 もうちょっというとクラウドサービスへの誘導もしている商売で、 だからこそ容量の提供には極めて 自ら厳しくあるべき なのにコレ。 失望に次ぐ失望。うんざり。
20時から映画。 ドライブ・マイ・カー。 ろくでもねえ映画だった、が素直な感想になる。 まず冒頭から繰り広げられる奇想がツマラナイ。 女子高生がクラスメイトの部屋に忍び込んでウンヌンっていう。 こういう 「非日常的だけれども現実にありうる」奇想、 それ自体は僕自身の好みにあるのでそれだけに厳しくなる。 その線で考えるとちょうツマラナイ。嫌い。 そういった話を マグワイ中に男へ語り聞かせる女、という奇想の具合も ほんとサムくって肌が粟立つ。 で肝心の映画の主題は、 既存の男性性の規範に我知らず則って 傷つくことへの向き合い方もできなかった中年男性が 人とのかかわり合いの中で過去から解放され向き合えるようになる、 という テーマ自体は奥行きがあるはずなんだけれども 浅さを露呈しきったできだった。 漫画に馴染みのある人間なら「今更ソレ?」と呆れ返るような既視感。 漫画読みの期待を満たせない。そんなもんか、となる。 これを 「この映画は深みある人生を送ってきた人間ほど身にしみる」とか 「傷ついた経験のないものにはわからないかもしれない」とか そういうバカな感想言い出す輩が一定量要るんだよな。 しょうもねえ。 もっと映画見て文学読んでそんで生の人間を見ろ。 自分と一万時間対話しろ。 大きなわっかりやすいキズにばっか拘泥してないで 小さい誰の目にも止まらないキズを大事にしろ。 納豆を食え。 ドクターペッパー買ってこい。
よかった点。 魔法はよかった。 まぐわい中の物語や社内での朗読が、 娘を喪ったという傷を克服する魔法になっている…それはよかった。 でもそうなるとやっぱ、じゃあなんで妻に対してだけ 僕が殺してしまったんだって話になるんだよって、 整合性の欠如が浮きぼりになる。 あと全体的に…ではないか、部分的に、ダサいんだよな。 バーの会話とかキツすぎる。 村上春樹が結局前時代的なのはいいとして、 せっかくその前時代的な話をベースにこの時代映画撮るんだから 村上春樹らしさを壊さないように再現するんじゃなく解体して再構築して 村上春樹ぎらいを巻き込んでみせろよな。 ああマッタクマッタク。
一緒に観た妻がカッカしてるのはよかった。 彼女が最も不満をもった点としては、 結局若い女じゃないと結局ダメなんじゃんっていう、 そういう意図はなくてもそう捉えられかねない、 というかそう捉えざるをえないような描写についてで、 チェーホフのワーニャおじさんがその構造をくぐり抜けているだけに、 いっそう今作には苛立ちを覚えたようだ。 「最後いきなり、僕たちは…とか語りだすの本当気持ち悪い。 何が僕たちはだよ。バカじゃないの」 妻が誰に遠慮することもなくキレ散らかしている姿は良いものだ。
おっさんの悲哀としては、マッツミケルセンの…なんだっけ まともな男 っていったっけな、あの映画がよかった。 そうそう男の泣き方ってこうだよねっていう。 それが言葉じゃなく演技で伝わる。 シナリオの帰着でもあるしバツグンに良かったな。 タイトルはうろ覚えだけど。
あとはもっと車中の…ドライブのシーンなが観たかったな個人的には。 で満たされなかった分を、Youtubeで動画検索して 高速道路をただ走ってる映像見て埋めた。 20分くらいただ見てたか。 これいつまででも見れる。 テレビおっきくなって没入感が増したし 暗い部屋の中でボーッと見てるとかなりドライブの雰囲気味わえる。 たまにやってもいいかもしれない。 車社会は嫌い、交通事故も大嫌い、 理念的に車自体この世からなくなってしまえばいいとすら思ってるけど、 理性じゃないところでドライブは好きなのだ。 これをダブルスタンダードだと安直に指弾しようとする者は相手にしない。
「この映画、誰が気にいるんだろうね? 自分の心に寄り添ってくれたとか、誰がなるの?」 「いやでも、例えばだよ。 おっさんでもなんでもない、20そこそこの女性がだよ。 この映画を見てね、涙を流して……」 「うわ」 「おっさんの悲哀を見て言うわけだよ。 『わかるー』」 「わかるんだ…。それ、『意味プー』と同じだよ」 「同じだね」
民話読み聞かせて寝た。
| 2022年03月18日(金) |
寒い、ヘロイン、ヘンプリ、 |
寒い。冬。 めちゃ寒いと言っても過言ではありません(紅林)。 でもこちとら何日も前から天気予報を見て警戒していたのだな。 肌着は二枚、真冬用のコートも羽織って万全。 ……と見せかけてニット帽が見つからなかった。 ヒェー。
弁当は昨日の残り。鶏団子と彩り野菜。 ラクチンに済むし、美味い。
九条の大罪。 ウシジマくんから闇社会要素薄めにして 社会派サスペンス強めた感じか。 でも漫画としての読みにくさはアップしちゃってるような。
それより あの娘にキスと白百合を、がヤベエ。 前々から聞くタイトルではあったけども…。 百合モノってよくない。よくないよ。 刺激が強すぎる…。 キャラ萌えみたいなのははるか昔に卒業しているつもりだけども、 百合って関係性からなるわけで、 そこに発せられる感情の露、雫、滝、濁流に僕はいとも簡単にやられる、 笑みが止められないキモキモおじさんになってしまう…。 リズと青い鳥を観たときに、 アこりゃイカンって劇物認定したんだ。 小中学生に刺激の強すぎるエロを避けさせるべきなように おじさんに刺激の強すぎる百合を与えちゃならんのだ。 いや作品で描かれるのはソフト百合の範疇なんだけれども 作品内の日常の描写が上手で 知らぬ間にこっちの感度を高めさせられてるから 相対的に刺激はハードになるという。 とりあえず全巻読んだら禁百合する。人間の尊厳のために…。
ヘロインについて。 ヘロインがもたらす快感というのはスサマジク、 人間が生涯で得る快感の総量に匹敵するとかなんとか、 以前どこかで読んだ。 どういう算出だよってハナシで正面から受け入れるには疑わしいものの、 尋常の生活をしているだけではまず体得できないレベルの快感ではあるのだろう。 では自分が病気などでもう長くはないと知れている場合には、 最期にやってみたくはならないだろうか。 もちろん金がかかるしルートも確保しなければならない、 何より重犯罪だから関わる人間全員に多大な迷惑をかけるし 反社会集団に金を落としてうんぬんという問題も生じる。 だからあくまで空想仮想の思考実験として。 「あと3日で死にますよ」という状況に 「ここにヘロインがありますよ」という設定が足されたら、 どうだろうか、やるだろうか。
帰路、雨が強まっていた。 寒いし冷たい。 でもま、こんな機会も今季最後だろ、と割り切って楽しんだ。
夕飯はうどんにした。 キムチ、ネギ、ニラ。 卵も落とすつもりだったが妻がおやつにオムレツを作って食べたらしい。 大誤算だ。 雨も強く、今さら買い出しにも行けず、あきらめた。
妻は辺獄のシュヴェスタを一気読みしたようで、 たいへん面白かったそうだ。 うれしい。 あのキャラがいいよなとか展開がとか感想を言い合った。
食後、妻と打ち合わせ。 保育園はやはり見学5つ分くらいはする。 どこかしらに入れはできそうだ。杉並区強い。 そのなかで、なるべく近くで安心で…というところを選ぶわけだ。 ベビー用品購入リストは費用が嵩んできている。 ベビーベッドが4万円。 おむつ用のゴミ箱が8000円…これはかなり反対していたが おむつ期間が2年に及ぶことを考え 日々の精神衛生のためやむなしと渋々呑んだ。
ヘンタイ・プリズン、アフター。 ちょっとしたおまけエピローグかと思われきや、 なんちゅうボリュームだ。 男キャラで終わらせるのはありだ、ありだけども、 釘谷さんがそこまでのキャラというためには、 もすこし作中の説得力が欲しかった。 波多江の強肩がイイ友達してただけに。 グランドルートはハッピーエンドって意味では申し分ないけれど 総決算って意味では 個別ルートが良くできすぎていたために かえって味気なさがあったともいえる。 なによりソフりん刑務官やめちゃってるのが残念でならない。 あとゲーム制作のほうがシナリオ上の動機づけやロジックとして機能していたけれど もうちょっとドラマ性の方に迫ってほしくもあった。 あぁスタッフローフのスペシャルサンクス花丸凛様すっごいよかった。 Qruppoは良くも悪くもキャラクターいじりが達者で、 まさにその キャラクターいじり というのが、 キャラクターを生き物として扱ってる、 ユーザーの認知に訴えかける仕掛けであるのだと思った。 ぬきたしはやりすぎってくらいだったけど。
イヤーでも面白かった。 人に勧めたいけど誰もエロゲやんねえからな。 しかも十全に楽しんでもらうために ぬきたしからプレイしてもらいたい、 となるとトータル70時間くらいは要する。 そんな時間を、まあ割ける手合はいても 割こうとする熱意の持ち主が、もはやいない。 もったいねー。
岩手で震度5。 なんでも東日本大震災のときに似通った地震状況らしい。 ニュージーランドで強めの地震があって、 東北地方にさらに強い地震があって、 その数日後にドカンという……。 勘弁してください。 あと50年くらいは勘弁してほしい。 でも実際問題それはムチャだよねと思う。 ムチャだよねと思う…? ってことは、数年後なり十数年後なりに、 なんらかの震災の被害には遭うだろうという見込みが 自分にはあるということか? ホンキでそう思ってるんなら安全圏に身を移すとかするべきだよなあ。
民話を読み聞かせて寝た。
| 2022年03月17日(木) |
育休打ち合わせ、祝福、ディスコミュニケーション |
食パン買い忘れ。 チーズオムレツを作った。 卵4コにマヨネーズ少量生クリーム少量片栗粉少量、 バター10gくらいを溶かして卵液を流し込み、 半熟になったところでシュレッダーチーズをのせる。 二つに畳んで半分にカット。 ケチャップをかけて食べる。美味い。
職場は武道館が近いからこの季節には晴れ着姿の大学生が賑わう。 着物で着飾ったお嬢さんたちを見かけるととてもうれしい気分になる。 美しさに目を惹かれる眼福はもちろんのこと、 それ以上に、「祝い」の機に触れて胸が高鳴る。 無限の祝福を捧げたくなる。 よかったね、おめでとう。 祝福あれ、祝福あれ。 なんだか泣きそうになる。
会社で育休について打ち合わせ。 現場レベルでも厚意的に済まされそうでほっとする。 この分なら3ヶ月とれっかな。
なりふり構わない究極のポテトサラダを作りたい。 思いついたレシピを覚え書き。 熱したジャガイモはマッシュ手前までつぶして、 マヨネーズとオールスパイスを練り混ぜる。 ベーコンを少量のオリーブオイルでジュウジュウ焼き、ブラックペッパーを振る。 アボカドを潰してバターと少量のマヨネーズを練り混ぜ、ムースっぽくさせる。 人参とキュウリに塩をまぶしておき水分をとったらミキサーで細かく刻む。 これをアボカドと混ぜ合わせる。 セルクルの中にポテト、ベーコン、アボカドを重ねていき、 乾燥オリーブとスライスしたゆで卵、アンチョビを乗っけて完成。 美味しくないわけがないと思われる。 週末作ってみよ。
昼、神保町の人気中華屋へ。 がっつり食べたくなって半チャンラーメン880円に目をつける。 ここの名物で、要は半チャーハンとラーメンなのだが、 今日は味噌ラーメンを食べたい気分であった。 半チャンラーメンは味噌にできますかと問うと、できるとの答え。 果たしてそれなりに美味い。 で会計は980円。 ああ…。 いやべつに店への悪感情とまではいかないし 想定しなくもなかったけど この 割安のセットとして成立するかどうかを問うたのに ただ その組み合わせの注文が可能かどうか で 答えられてしまうという齟齬。 金銭的に損したとかじゃなくて ディスコミュニケーションのお手本みたいな現実をくらって なんかゴリッとへこんだ。
夕飯は鶏団子。 醤油と生姜、胡椒、ちょっぴりの酒を混ぜて練って、 団子にして半量は茹で、半量は一個ずつラップにくるんで冷凍庫へ。 鶏団子を茹でた汁には余ってたニラとタケノコを入れて塩コショウ、 ゴマ油を一滴。 フライパンで玉ねぎを炒め、人参、パプリカ、しめじを加えて かるくケチャップ入れて 醤油と水で溶いた片栗粉を入れてとろみをつけて 胡椒パッパ、鶏団子を絡めてできあがり。 美味い。 スープは薄味なのがバッチリはまった。
夕食時、テレビは見ずに妻と話し合い。 僕の実家には4月のどっかで二人で行き、 その後まぐろラーメンを食べることにした。 またその際に兄が置いていってるはずのベビーカーを回収する予定。 兄には取り立てて礼品を用意せず、その代わり、 これをお祝いとしてありがたく受け取るから、 そちらもあらためて出産祝いを贈ってもらわなくてよい、と伝える方針を立てた。
食後まもなく、雨が降り始めた。 妻と二人縁側に並んでノンビリながめてみる。 今日は暖かく、半身を外に置いても心地良い。 雨に濡れた土草のにおいも鼻に優しいし、 かなり気分が良かった。 妻が庭のあちこちを差して木や花の紹介をしてくれるが まったく頭には入ってこない。 僕はそれでいいと思ってるし、妻もそう思ってる。 いやそんなには思ってないか。 でもこれで成立しているのだ。
ヘンタイ・プリズンのグランドルートをやりきった。 んんんんん……面白かったけど…面白かったけど! 個別ルートのできがあんまり良すぎたのと、 グランドの一斉集結のアツさが ぬきたしの体感温度にまで迫らなかった。 あとテーマの深度か…。期待しすぎちゃったな。 自己表現と表現規制の相克。 ネットでよく聞かれるような意見の応酬からの なにかハネアガリがあるものかと…。 ぬきたし2は良かったんだよな。 トランスジェンダーを扱って、 身体が男だけど心は女だ、その精神のギャップに苦しみ 歪みきってしまったキャラクターを相手に 互いの主張を放ちきり オレはオマエを女と見なしてやれると主人公が叫ぶ、 しかしそれでも信じない相手に、 “オレはオマエで抜くことができる” というエクストラな答え、 で実践すらする。 …そのくらいの異次元殺法を繰り広げてほしかった。 ただまだ、おまけシナリオにあたるアフターをとっといてある。 一発逆転なるか。
職場で読んだ転生悪役令嬢漫画の話をした。 「転生悪役令嬢は見せかけドS王子をお仕置きしたい」 というちょっとヒネクレた設定の。 冴えないOLが転倒して死んだら 昔やりこんだ乙女ゲーの悪役令嬢に転生。 で、正ヒロインに対して ドS王子たちが攻め攻めのアピールをするのだけども 本作の主人公である悪役令嬢は その男たちのドSムーブを あぁそういえばそうだったこいつらこんなんだったわ、 プレイ中もムカついてしかたなかった、と断じ 徹底的に糾弾して精神的も肉体的にもいたぶる。 印象的なエピソードとして、 正ヒロインが逆賊にさらわれて あわや暴行寸前、というところで王子たちが助けに入る。 騎士団長は、もう大丈夫だ安心しろ、と彼女をお姫様抱っこする。 少女漫画らしいキラキラシーンなのだが、 そこで悪役令嬢がキレる。 つい今しがた男たちに乱暴されかかった女の子に 男が気安く触れるな、女の子の気持ちを考えろと。 本当だ。 ほかにも少女漫画的、乙女ゲー的に描写されてるから許されてる キラキラな言動を 現実世界で経験してきた元カレのダメ行動に結びつけて バッサリ切っていく振る舞いが痛快で面白かった。
ドイツ、愚か者の村の話。 朝三暮四みたいに数字の扱いが転倒している愚か者のエピソードで面白かった。 6人がそれぞれ子ども一人ずつを連れて12人で泉に行ったのに 帰り道には11人になっている、はて誰が溺れ死んだのだろう、と首をかしげる…… 狂ってる。
晴れ。朝はやや冷えていたがもう冬ではない。 弁当はビビンパ。 冷凍していた牛肉を焼肉のタレで炒めて、 ビビンパ用野菜パックと混ぜ合わせて出来上がり。 実に美味かった。
推しの子を読み直した。 やっぱ重曹ちゃんのキャラがキレてる。 当人だけじゃなく、絡んだ相手のキャラも押し上げる点で、 作中の彼女の人物像とマッチしているともいえる。 そして作画がいい。 細々とした見せ場、大々的な見せ場、いずれも映えさせる漫画力。 これでまだ6巻とか。濃密だなあ。
トライアングルストラテジーのシナリオを聞いた。 ちょっと面白かった。 鉄、塩、貿易を強みとする三国が睨み合っているという基本構造があり でもちょっと仲良くしましょうよという企図から 鉄の共同採掘が発生する、その現場権限は鉄の国にある、 そして採掘班がお宝?…だかなんだかをたまたま発見してしまう、 それを一人の手柄にしようと隠し通した人物のせいで 三国間の緊張が泥沼化していく… ちょっと面白い。
トキノ、いいかげん書き終えたいのだけども…。 なかなか書き進まない。 いざ書こうとすると、はじめから読み直さないとノレない。 でも読み直すと、やっぱこれ面白いじゃん、となる。 完成させたい。 ところが時間かけるほど完成度あがってくから 完成が遠くなるばっかりだ。 ていうか今の時点だと完成度が低くてもったいないんだよな。
23時半過ぎ、ちょっと大きめの地震があった。 大きいし、長い。 東京23区は震度4という観測。 宮城福島で震度6。最大震度は6強。 でもなんとなくだけれども、今回の地震に名前はつかない。 震度6強でもわざわざ名前がつかないのだ。 おそらくは被害が重度とは見なされないから。 ただ、これがさらなる大地震の予震である可能性もイナメナイ。 数日は要注意だ。
民話。アイルランド。 勤労の真面目なおっさん小人…つまりは妖精がたくわえてきた金品を 人間どもがかすめとろうとするが 妖精はうまくはぐらかして被害を免れる。 でも語り手はこれを妖精のイタズラみたいな、 困ったコだねえ的な感じで扱う。そんな…。
| 2022年03月15日(火) |
流れやツキ、保育園えらび、SFC |
晴れ。 あたたかい…とばかり思い込んでいたから 意想外に肌寒い朝にびっくりする。 日中には気温が上がるらしい。
弁当は昨日の春巻き。 一人1本じゃチョット足りないから 冷凍のソースカツをそれぞれ1コずつ足した。
外歩き用のポケットWi-fi端末が充電されておらず、 今日はスマホから直接4G回線をにつないでいた。 僕の契約では1GBを超過すると自動課金される。 だから容量が逼迫していないか常に把握しておきたいのだけれど、 それを確認する唯一の手段であるDoCoMoの専用アプリは 頻繁にアップデートを要する。 そしてひとたびアップデートを要した以上は、 アップデートするまで一切の機能が使えない。 こんなアホアホアプリを無駄に起動しておきたくはないのだが 起動する度にアップデートを要されるストレス仕様。 なにより、アップデートするにあたって それなりの容量をダウンロードしなければならないわけだから馬鹿げている。 ホントあほだな。
ふと思ったこと。 よくある ギャンブラーの誤謬 の話で 「流れ」や「ツキ」について、 合理的な見地から否定しにかかる層がいる。 コレに対し すべてが合理性では片付かないぞ という反論はいかにも弱い。 べつに、合理性だけでもとてもカンタンに話は済むと思われるのだ。
思うに、自信満々に確率論を振りかざす人間には、前提が欠如している。 「正六面体のサイコロの目は、これまでどう出てきたかに関わらず、 次に何の目が出るかは常に1/6だ」というのは、 サイコロを振るという試行が「独立事象』であり 原因と結果の関係性が常に一定で「同様に確からしい」と設定されている場合に限る。 つまり机上の、お膳立てされた計算式の話なのだ。 しかし実際には、振る人間の手癖もあるし、 サイコロの磨耗もあり、 振る場所の高度や天気による気圧差、空調、 屋内であれば建物あるいは机のわずかな傾き、 ……などなど、いくらでも “ほんのわずかな” 変数による差があるわけだ。 だから揺らぎだとか傾向だとかは”生じうる”。 その揺らぎだとか傾向をいち早く察知できる人間が、 それを「ツキ」とか「流れ」と呼んでいるに過ぎないのだろう。
もうちょっというと、 それでもサイコロならまだ、独立性は高いと思われる。 揺らぎが傾向が”生じうる”のだとしても、 有意な差とまでは到達しにくくはあるだろう。 ところがこれが対人ゲーム…… 麻雀なんかになると、人それぞれの心理が加わる分、 揺らぎや傾向は如実に増大し始める。
でも人によっては、 「射幸性のゲームなんて所詮は運ゲーでしょ」 なんて言ったりする。 でもそれはあくまで、 「確率論が計算しやすいように他事象を考慮しないで済む お膳立てがされたペーパーテストの上で」成り立つ説なのだ。 そんな非実在世界の設定をなに信じてんのって。 科学的合理精神にのっとってるつもりでアタマお花畑か。 どっちがオカルトだよっていう。
フー、フー……。
夕飯は今日も妻に作ってもらった。 麻婆豆腐。 挽肉炒めてクックドゥーのタレをまぜて みじん切りしたネギと湯通しした豆腐を絡めるだけだから さすがに妻も こんなカンタンでいいのか と拍子抜けしていた。 麻婆豆腐は久しぶりだが美味い。 クックドゥーは味濃いし、明らかな添加物を感じはするのだけど美味いんだよな。
8月に予定されている義弟の結婚式について打ち合わせた。 産後1ヶ月半というタイミングは、母子ともにそう懸念ないとは思われる。 が、ややもすると主役を食ってしまいかねないのは問題だ。 でなくても、赤子は泣く、叫ぶ、周囲も巻き込まれる点で、 結婚式という場にはふさわしくない。 やはり参加は自粛しようという運びになった。 ではリモート参加するか?…については、こちらの方針より先に、 向こうの意向をうかがいたいと妻はいう。 また、祝儀についても話し合った。 披露宴に参加しないだけ差っ引いて、3万円にしようかという結論になった。 お祝いの意を示すべく個人的には5万円でもいいとは思うのだが あんまり彼に現金を渡すべきでもないという妻の意志を尊重した。
保育園についての相談をし合った。 妻が用意してくれた近隣の保育園一覧マップ資料をもとに、 9つの候補を出し、そのうちの少なくとも5つには 見学を申し込んでみようという運びになった。 ただし保育園については、点数という基準が設けられている。 親の収入がどうとか…?なのだが、二人ともあんまり把握できていない。 それもひっくるめて、明日子ども支援センターに電話相談してみてはどうかと助言した。 助言っていうと当事者意識に欠けている感じになるか。 このあたりの現代的バランス感覚、やくい。
妻はトライアングルストラテジーを楽しんでいる。 しかしやはりストーリーに冗長さは感じるようだ。 固有名詞がやたらと多く、設定を追わされている感があり、 大局を作為や謀りでドラマティックに見せてはいるが そのぶんだけ人物に厚みがなく薄っぺらい…といったところか。
Switchのサービスでスーパーファミコンのゲームが一部遊べるからと、 二人で何本かさわってみた。 カービィボウルは大変おもしろいゲームなのだが 妻は最初部分をちょっとプレイしただけで なんだゴルフか、と見切りをつけてしまった。もったいない。 今度僕一人でやってみるかもしれない。 プレイできるゲームは50か60ほどもあった。 てっきり任天堂のゲームだけかと思われきやそれなりに別会社のソフトも並んでいる。 ラッシングビート乱がプレイできるのには驚いた。 小学生のころ狂ったようにやった。 友達の家で狂ったように ラッシングビート乱やろうラッシングビート乱やろう とせがみ やがて狂った。ってくらいやった。 ファイナルファイトというオリジナルを知らなかったからな。 久しぶりにやったラッシングビート乱は大して面白めなかった。 コントローラーの難があるのと、 やはり協力プレイヤーが乗り気でないと発奮できない。 ぷよぷよ通もコントローラー操作に慣れずさんざんだった。 最短で必中5連鎖を組めるはずが、衰えたもんだ。
寝際には日本の民話。 耳ナントカ頭巾。 狐を助けて動物の声が聞こえるようになって わりとバタバタッと何もかもが解決、作物は大豊作、 みんなが幸せになりましたってハッピーエンドでびっくりした。 そういえば日本の民話ってハッピーエンドそこそこあるよな。 めでたしめでたしっつって。
| 2022年03月14日(月) |
花粉症ツライ、妻手料理、人口減少 |
晴れ。あったかい。 昨晩は雨が降ったようだ。 それでこの暖かさとなると、花粉飛散と虫の目覚めがはかどるだろうな。
弁当は昨日誤って茹でてしまった鶏もも肉をどうしようか、 フライパンに油を熱してからもなお悩み続け、 結局はニンニク玉ねぎニンジンとともに炒めて 黒酢と砂糖、醤油、オイスターソースで中華風甘酢炒めに。
昼過ぎから花粉症の症状が悪化。 くしゃみは回数こそ20分に一度程度だが、 一撃が重い。 そしてくしゃみから1、2分置いて、鼻水がどぱどぱ出る。 頭がぼーっとする。負担は増すばかり。 夕方にはひどい頭痛になった。 夜にはまたちょっとましに。
今夜の夕飯は妻に任せてみた。 買ってきてもいいし自由に作ってもいいと振ってみたところ、 夕方にメッセージが。 「人参とネギと生姜使っていい?」 「中華だしはどこ?」 何が作られるのかパッとは思い浮かばなかったが、 妻の好物で僕が作らず、かつ中華となると 春巻きかなと類推できた。 21時50分に帰宅。春巻きだった。 こんがりとたいへん上手に揚がっている。 色も形も申し分ない。 キッチンは散らかりまくっているがこれは仕方ない。 サラダは大根と大葉、サラダ菜にマヨネーズ。 大根は明らかに厚かったがこれはレシピを読み違えたようだ。 春巻きはしっかり美味しかった。 なんでも、19時間からずっと作っていたらしい。 つごう2時間半に及んで…。まったく大事業だ。 材料を切るだけでも1時間かかったという。 「でも皆は、15分で切り終えちゃったりするんでしょう?」 分量から察するに10分程度の仕事量だと思われたが口を噤んだ。
なんであれ慣れない料理を ガンバッて振る舞ってくれたのだから嬉しいものだ。 後片付けは普段の倍量くらいあるけれどもやってやる。 ただ春巻き実物の揚げ具合はカンペキに良かったが、 コンロまわりには油が垂れ、こぼれ、飛び散っている。 これは果たして揚げ物が上手だといえるのだろうか、難しい。
ご褒美とばかりに昨日の残りのサントノーレキャラメルを食べた。 やっぱ美味しい。でも昨日のほうが美味しい。 賞味期限当日中か。厳しいな。
人口減少について話してやった。 論者によって隔たりはあるが、 「なぜ人口が減少しているのか」について、 実は明確な答えは出せない…という見解は ある程度共通している。 それでも減少に歯止めをかけるためには、 こんな対策を練ればいいのではないか、 といった考えをいろんな人が披露しているが 僕はその姿勢に与さない。 そうしたソリューションの考え方をしている限りは 破綻が免れないと思われる。
少なからず、共感できる論者もいる。 人口減少についてを解決させる方向性ではなく、 人口が増減しようと受け止められる社会そのものを 形作ろうとする立場だ。 人口は労働力、購買力に直結する変数で、 人口増は限りある資源に対する諸問題を生んでしまうものの、 基本的には市場経済と好相性である。 20世紀に人々が望んできたように、 現在の社会は形成されている。 今更市場経済に背を向けきるのは現実的ではないが、 行き過ぎにブレーキをかける意識改革を模索する余地はある。 それにあたっては地縁を基とする小さな共同体の 創生あるいは復活、維持が肝要となる……。
そしてまた、僕個人としては、 問題を解決させるのではなく、 問題そのものを無化させてしまえばいいとする立場だ。 問題は問題として捉えなければ、問題ではない。 進歩主義は「問題点を克服していこう」とする。 そのために”潜在的な問題点もすべて”俎上に上げようとする。 つまりは問題を減らしながら、新たに増やしてもいるのだ。 資本主義は人々に”不要な”問題意識を植え付けて成長してきた。 電車広告にはその構造が凝縮されている。
アメリカには “食べたいものを食べ” “言いたいことが言える”自由がある。 そして、 そんな自由を今もって享受できていない国があるなんてかわいそうだ、 彼らにも是非我々のような生活を達成させてやりたい、 という正義を振りかざす。 彼らにとってそれはいたって自然なことで、 当たり前すぎるほど当たり前のことで、 これに反対される意味がわからないと……
……ちょっと、ここまでにしておこう。
寝る前の民話読み聞かせ。今夜はイスラエル。 もとは同じ店を共同経営していた けちな男と大様な男が袂を分かって それぞれ旅に出た。 大様な男は旅先で、 悪魔たちが霊薬の作り方を噂しているのを小耳に挟んで、 それで作った薬を病気にあえぐ王子に飲ませて 謝礼金を得てこれを元手に店を出して大成功した。 けちな男が彼を尋ねて、彼と同じように行動しようとしたところ 悪魔たちは盗み聞きされてるぞと感づいて、 けちな男を唐突に焼き殺した。おわり。 そんな……。 けちな男、別に悪いこともしてなかったのに。
| 2022年03月13日(日) |
実家へPC、Switchがやってきた、金継ぎに興味 |
8時半起床、9時休日トースト、洗濯機を回して図書館とOKストア、 図書館では酔狂で、みんなのうたのCDを借りてみた。 10時に洗濯物を干してケーキづくりの準備整えてミュークルドリーミー。 終盤にしてはおとなしめか? でもアックムーちゃんがオモローちゃんになってほとんどすべてが解決した。 来週も最終回マークはついていない。終わらないでほしい…。
11時から、サントノーレキャラメル。 シュー生地を用意して昨日のタルトを円形に抜いて縁にシュー生地を盛って焼いて、 その間にカスタードクリーム作って、 11時半、昼飯のぶっかけを作って食べる。 さらにプチシューを焼いて、その間に生クリームかために立てて、 昨日のキャラメルドランジュと混ぜる。 このクリームがとんでもなく美味しい。 プチシューにカスタードクリーム入れたら 表面にキャラメルをかけて固めて、組み立て。 タルトの中央に杏ジャムとオレンジピールを少量、 そこにキャラメルクリームを盛って、 プチシュー三個で囲む。 隙間と上にキャラメルクリームを盛ったらできあがり。 12時半を前にできあがった。 キャラメルを冷やす時間がなかったから歯にこびりつくのが残念だったが 味はスバラシク美味しかった。
13時、実家へ出発。 自転車の調子がちょっと悪くなってきた。 そろそろ買い替えたろか。 2年弱だから早いんだけどな。 たしか12000円くらいの安いものだった。 できれば今回もそのくらいで買いたい。 でも明らかに物価上がってる。 道中は暑いくらいだった。 薄手のコートさえも脱ぎ、袖をめくって向かった。 あと体力が落ちている。 後半、フクラハギの筋力がやや痛んだ。
14時過ぎ、実家へ到着。 めあてのノートPCを母親に手渡した。 ネットがつながってないわねえ、 といって、チャキチャキとネットワーク接続設定を表示させて 自宅のWi-fiにつないでいた。 いまどき簡明に自動化されているとはいえ、 よくもまあ70過ぎでデジタルに臆せずやってのけるもんだ。 Excelの操作も覚束ないながらちゃんと処理できてはいるし、 コンビニでプリントするためによどみなくPDF保存までしていた。 こうなるとそう出番はない。 いや口出し手出しの余地は多分にあるのだが、 本人が悩みながら試して調べての繰り返しで目的を達せられるのなら、 助言者は必ずしも要されない。 もう一つの用件であった漫画本の回収… 30冊分ほどのキャプテン翼を荷物にまとめて、 15時ごろオイトマすることにした。
帰りは中板橋を経由してから高円寺のDORAMAに寄った。 懐かしい店員さんに見つからないよう店内をウロチョロ。 しかし何も買えず。 新高円寺を経由してさらにブックオフによりつつ、 友人と約束してある16時半に間に合うよう、 また時間が余らぬよう綿密に時間配分を心がけた結果、 果たして16時半にピッタリ間に合った。 正確には16時29分30秒くらいか。 すごい…。 自分に感心した。
友人はちょっとだけスリムになっていた。 去年知り合いに紹介してもらった女性が、 痩せたら付き合ってあげる、と発破をかけてきたらしい。 「別にオマエと付き合いたくもねえしって思ったけどね?。 でもなんかムカついたから、それで痩せた」 言い回しが幼稚なのは否めず スリムとはいっても もとが100kg近くあったのを80kg台まで落としたに過ぎないわけだが とはいえ食事制限してジム通いして結果出してるのは立派だと思った。
我が家に通して、さっそくSwitchをお披露目してもらった。 それとともにバウムクーヘンをいただく。 地元の美味しい店のものらしい。律儀なやつだ。 シーズンもので、桜の意匠が施されていた。 可愛いし、味わい深くもあった。 妻に珈琲をいれてもらい、こちらもキャラメルサントノーレを出してやった。 Switchはただトライアングルストラテジーをプレイできさえすればよかったが、 マリオカートや聖剣伝説なども持参してきてくれた。 ただもうまずは本命を…ということで、トライアングルストラテジーを起動。 オープニングを進行してみていた。 渋いとは聞いていたがそれは上辺の世界観だけで、 キャラクターにも雰囲気にも厚みが感じられない。 固有名詞がダサいな、とか、セリフがダサいな、とか とにかくはじめはダサさが目についた。 戦闘も僕が信奉するFFTに比べれば至ってシンプルだ。変数が少ない。 でもこれから加速していくんかな。
友人が18時過ぎに帰った後、掃除機をざっとかけた。 夕飯はコンニャクの唐揚げ。 昨晩から凍らせておいたコンニャクを解凍しておくのはずが スッカリ忘れていたから、 オーブンレンジの庫内を温めて、その中に入れて解凍した。 水分をギュッと絞って水気を抜いて、 そこに下味をつける。 が醤油に漬けたところで、 そういえば余っている油淋鶏の出来合いのタレを使うつもりなのだと思い直し、 改めてキッチンペーパーで水分を拭き取った。 片栗粉まぶしてカラッと揚げ焼きに。 これだけだと寂しいかもと思い、 無計画に買ってしまった挽肉をチーズとともに 余っていた餃子の皮2枚でつつんでラザニアみたいにして、 オリーブオイルで焼いた。 味は塩コショウだけ。 あと二週間に一度の、日曜日の茹で鶏…をミスった。 何も考えずウッカリももにくを茹でてしまった。 半茹での状態で取り出して、改めてむね肉を茹でた。 もも肉をどうしようか途方に暮れた。 明日の弁当の予定を鶏もも肉に変更することにして、冷蔵庫へ。
今週も19時半のダーウィンに合わせて夕飯。 コンニャクの唐揚げは思った以上に美味しかった。 歯ごたえバツグン。ちょっと噛み切りにくいのが惜しいところか。 ダーウィンは15周年スペシャルで、ほとんど総集編みたいなもの。 視聴者ランキングトップ10を発表していた。 二位がウォンバットで意表を突かれた。 で一位はダイオウイカかなと思われきや、マヌルネコ。 ハァーざんす。 出来レースみたいなもんだこんなの。
食後妻は、仲のいい友人たちとzoomで長時間会話。 僕はその間、ヘンタイプリズンをプレイした。 グランドルートはテンポよく他の3ルートで見せた課題を、 それぞれ別の解決法でクリアーしていく。 そのテンポの表現がみごとだった。 ダイジェストっぽいのに急いでなくて、しっかり描写もあって。 そしてこれまで見せてきた舞台背景の裏っかわにも接近し、不穏さも漂わせている。 ぬきたしもそうだったけど、フィクションレベルの調整がバツグンだ。 しょっぱなバカでムチャな設定から入ってるぶん 途中からそれっぽいこと言われると飲み込めてしまう。 ハッタリが効いている。 「こんな場所、まずないけど、ないのはわかるけど、 たしかにありえないとは言い切れないかも…」 と思わされるのだ。その絶妙な加減よ。
シュー生地余ってたから焼いてたら そのさなか、お気に入りの皿を割ってしまった。 ショックだったが、かなりキレイな割れ方をしていて、 欠損もない。 いっそいい機会だからと金継ぎを学んでみようか。 最低限の道具、素材を揃えるのにはおおよそ1万円ほどのようだ。 とりあえず手引を図書館で借りてみようと思った。
入浴は23時を過ぎた。 出てからバナナジュースを飲み、金継ぎを調べつつ就寝準備へ。 寝室入りは0時半近く。 今日読んだアフリカの民話は、 ヨワヨワであるカバが昼間は水のなかでノンビリ過ごして 夜は食べ物をノンビリ得る生活を実現した経緯を描いていた。 しかし現実にはカバが強いことを知っているのでイマイチぴんとこなかった。 続けて、世界の民話という本からも一本読んだ。 国も話も忘れてしまったが、訳が良かった。 韓国の民話の方は悪文だったからな。
| 2022年03月12日(土) |
2円贈与、池袋ベビー用品買い物、「ありがとう」 |
6時半起床。なぜ…。 晴れ。ほとんど寒くない。 どうせ時間あるしと1時間少々、ヘンタイプリズンをプレイした。 朝から泣いた。 紅林…というかソフりんルート、これ出色だな。 これまでのルートで一番良かった。 グランドはこれを越えられるのか?
9時前に休日トースト、洗濯機を回してOKストアへ。 レジで僕の前に並んでいた少年が、 すいませんコレやっぱり返します、と商品を店員に戻していた。 どうやら手持ちの金が足りなかったようだ。 店員は店員で、一度会計を通した後に レジをどう処理したものか慣れないらしく、先輩店員を呼んでいる。 横目から伺うに、おそらく2円足りないだけのようだった。 さすがにこれならいいだろうと、 「お金足りないの」と声をかけ、 その場で2円をあげた。 少年はたいへんありがたがってくれた。 ありがとうございます、ありがとうございますと繰り返す。 店員さんも何度も頭を下げてくれた。 大丈夫大丈夫、大丈夫ですよー大丈夫 くらいの意味のない言葉しかその場では出せなかった。 もうちょっとくらいは気の利いたセリフを差し出してやりたいものだけど。 クリスマス前の、雑貨屋での買い物を思い出す。 あのときはクラスメイトの女の子だかにあげようとしているプレゼントを こちらが出資してやるのがためらわれて結局が動かずにいたが、 もし買ってやってたら、という妄想はした。 「きみもいつか、同じようにしてやってね」 とこう言ってやりたかったのだ。 しかし今回は 2円! 2円でのそれはカッコつかない。 いや金額じゃなく、実際に善意を行動にうつすだけの気構えが本体なのだが、 それにしてもカンチガイ臭が漂ってしまう。
でもいい気分で店を出た。 ありがとうと言われるのはスゴク気持ちのいいことだ。
帰宅して、10時に洗濯物を干し、さらに西荻へ向かい買い物。 ダイソーに寄ったが目当てのイヤホンは買えなかった。 1000円のものは売っていたのだけれど。 500円でいい。 どうせ今回みたいにまた、ポケットに入れたまま洗濯しちゃって壊れました、 とかすぐに繰り返しそうであるし。
11時前に帰宅、昼飯をつくる。 コンニャクのユッケ風。 そんなに美味しくはなかったが、 付け合せのキュウリが涼やかで、良い休日に昼飯を演出してくれた。
一息だけ入れて、12時半に出発。 荻窪駅までとろとろと歩いていく道すがら、 子どもと一緒にやりたいことはあるかと妻から問われた。 パッと思いつかない。 してやりたいことならあるし、連れて行ってやりたいところもある。 ただそれらはあくまで子どもの為であって、 自分主体の”一緒にやりたいこと”というと、途端に難しい。 男の子だったらまだあったかもしれない。 サッカーぐらいなら一緒にやりたくはある。 女の子相手に何がしたいだろうか。 そもそも女の子相手には、 口説くような接し方以外では上手に関われないのが僕だ。 やはり一緒になにかするというよりは、 やることなすことを暖かく見守るくらいがちょうどいい。
中央線、山手線を乗り継いで 25分程で池袋駅へ。 若い人間が多い…。 そしてこうしてみると、ここ数年でファッションが様変わりした。 テレビやネットで見かけるとおりというか、嫌でも実証を見せつけられる。 90年代初頭風とか韓流ぽい感じとか。
サンシャイン通りにも時代の隔たりを感じた。 あちらこちらの店が入れ替わっている。 それ自体はいいのだが、複数の店舗が入っていた建物が一新されて、 ユニクロや携帯キャリアショップなどの巨大資本がデデンと居を構えるようになっていて、 こうして町が死んでいくんだねと気分が暗くなった。 中学時代に通いつめていたとらのあなも無くなっていた。 めちゃめちゃ怖い黒人なんかも今はいない。 中2のころ友達と麻雀牌を買いに来て、 その一週間後に無差別通り魔が発生して戦慄した思い出のある東急ハンズもなくなった。 寂しく思いながらサンシャイン入り。 ベビーカーをひいている若夫婦がちらほらいる。 ショッピング店舗の立ち並ぶアルパを素通りしていって、 喉が渇いた、どうしてもメロンソーダが飲みたいとねだる妻を休ませて、 クレープ屋に並んだ。 昔もこのクレープ屋に並んだ覚えがある。 やたらと時間のかかるのは記憶どおりだった。 10分近くかかってメロンソーダフロートを手に妻の元へ。 アイスが浮かんでいるメロンソーダはグロテスクだったが 妻はコレが飲みたかったのだよ満足げだった。
奥まで進みいよいよ本丸、ベビザらスへ。 ベビーカーは思いの外軽く感じる製品が多かった。 その割にはなかなか安定している。技術の進歩を感じる。 バウンサーは実物を見ると、なるほどゆりかごなのだとわかる。 ベビーカーは乳母車なわけだし、 これだけ見てもまぁ道具だけでいえば昔よりずっと 子どもは育てやすいのだろう。 店員さんから抱っこひもについて話を伺った。 製品差は、どちらかといえば、赤子に対する向き不向きよりかは 抱える親の身体への負担が主体となっているようだ。 肩に置くか腰に置くかといった違いとか。 また、ベビーカーを併用するにあたっては たしかに抱っこひもの出番は少なくなってくる、 ましてや歩けるようになってきたらナオサラだが、 ただ子どもが出先で寝てしまった場合、 親が抱きかかえるわけだけども連中は寝るとズシンと重くなる。 だからあった方がいいという話には説得力があった。 ただ購入時期は、産まれてから実際の子どもで試して買う、 というお客さんも多いらしい。 ナルホドこちらもそのつもりでいさせてもらおう。 ありがたい知見を得た。
店を出てからトイレに寄ってみると 個室にベビーキープが設置されている。 そういえば何年か前からそこかしこで見かけるようになった。 けれどもまともに観察したことはないな、と注意書きを読んでみると 生後5ヶ月からの使用となるようだった。 おおこういうの大事だぜ。 覚えてられるかワカランけど気には留めておく。
NITORIにも寄った。ベビザらスの向かいにあったので。 ベビー用品特集みたいなコーナーが設けられていた。 市場が拓けているのを感じる。 少子化にも関わらずこう展開しているってことは 単価に期待できるのだろう。 置かれている品の中では 子ども用の布団一式が1万円で置いてあり悪くないと思った。 今日のところは何も買わずに店を出た。
途中途中で妻を座らせながら、ゆっくり歩いて外へ出て、 路地裏の皇琲亭に向かった。 そこそこ気に入っている喫茶店だけれども人気があるのか並んでいる。 しばし悩んでから、サンシャイン通り入り口にある集に入った。 ここでも人の並びはあるものの椅子に座って待てる。 それも2分ほどで中に通された。 妻のどうしてもという願いを聞き入れ、 チョコレートバナナパフェを注文し二人で分けた。 美味しいけれども、ケーキ類ならまだも パフェにかかる費用というのはたかがしれている。 バニラアイス、チョコアイス、バナナ、ポッキー、生クリームで 1200円というのは明らかに高いのだが、場代と思って割り切った。 ベビー用品についていろいろと話し合った。 なんといっても今日の収穫は、 買い物をそう急がなくていいという確信だ。 とくに抱っこひもは、生後一ヶ月以上経ってからでいいわけだ。
店を出て駅に向かい、とくに用件もなく西武へ。 ベビー用品のフロアでは、主に衣類が目についた。 可愛らしい服の多いこと。 とくに、ミキハウスのニットの上着がめちゃんこ可愛かった。 ミキハウスをなめていた。 いや他の製品はそう可愛いとも思えなかったのだけど、これだけは図抜けていた。 ただしオーガニックらしく20000円する。 我々の服より高い。 それでも買ってやりたくなる求心力はあった。
通路で、2歳くらいの男の子を母親が抱きかかえた拍子に、 かたっぽの靴が脱げたのを目撃した。 母親は気づいていないようだったから、 「落ちちゃったみたいです」 と声をかけて、さらに両手のふさがっている母親に配慮して、 そのまま靴を履かせてやった。 でもこれお節介なんかな。 コロナ禍でもあるし、知らんオジサンが子どもに靴を履かせるというのは… いや考えすぎか。
一つ階を昇って、ライフスタイル雑貨のフロア。 全国の職人芸、伝統芸に根ざした製品が多くあり面白かった。 気になる皿があったが2700円。 二枚買ったら5400円。 やや重い。今回は諦めた。
全体的に、年々西武に手応えを感じるようになってきている。 パルコやルミネよりもずっと。 大人になってしまう。
帰りの電車で、それなりに混んでしまったから 妻を座らせられないと諦めかけたところで、 目の前の座席に座っていた青年が席を譲ってくれた。 二人でありがとうございますと繰り返し、 折り際にもまたありがとうございましたと繰り返した。
荻窪駅を降り、夕飯を食べて帰ることにした。 前々から目をつけていた、環八通り沿いにあるインドカレー店。 パリッと揚げてある小麦粉センベイみたいなのが…美味い。 スパイスも効いてて…からさが…タマラナイ。 肉は炭火で焼いてある。美味い。 インドカレー店、どこで食べても美味しい分、 あまり店舗ごとの差を感じてなかったけれども、 ここは美味い。違う。 そしてチーズナンを初めて食べた。 犯罪的だった。 こんなん脳汁ビュルビュル出る。 どんなに多くても年に一回までだな。犯罪だ。
二人でたらふく食って3000円。 集の会計が3900円だったことを思うと破格だ。
ちょっとウェップとなりながら帰り道をゆらゆら歩いて行く。 妻は、テレビゲームをプレイしたくて仕方ないという。 できればそれなりのやりごたえがあって、 インディーズじゃなく、かつ据え置きゲーム機で、 難しすぎず簡単すぎず…がいいという。 僕は、最近ネット上で評判を耳にしたゲーム、 トライアングルストラテジーを紹介してみた。 世界観やゲーム性が渋いと噂のシミュレーションRPGで、 しかし戦闘に失敗しても、使ったアイテムは復活、 得た経験値はママでリトライできるという仕様。 だから難しいといってもプレイしていれば勝ち越せる…。 妻はこれを気に入り、買う、もう今夜から始めると息巻いていた。
20時前に帰宅。動けない。 動けないが洗濯物は取り込む。 トライアングルストラテジーをPS4で検索したが、出てこない。 調べてみるとどうやら僕の記憶違いで、 このゲームはNintendoSwitchのみらしい。 じゃあ諦めよう、と次のゲーム探しを促してみたのだが 妻はすっかり気分がソレになってしまっていたようで、 もうSwitchを買う、とまで言い出した。 購入は3万円ほどする。 そのコストより怖いのは、 これまで控えてきたSwichを導入してしまうと、 やりたいゲームがワンサカ出てくるだろうという堕落への未来だ。 今回限りプレイするのならばまだしも…。 と考えたところで思いつき、 だめもとで友達にSwich貸してくれよと相談してみたところ、了承してくれた。 それも明日、荻窪駅まで来てくれるという。 ありがたいことだ。 その足でうちにまで来てもらい、ケーキを食べさせることにした。 スケジュールは忙しめになるが余裕がないわけではない。 むしろやる気を出した。
セトウツミを二人でチョットだけ読み、 風呂に入って、それからケーキ作りの前日準備をした。 タルト生地をせっせと作る。冷蔵庫へ。 さらにキャラメルドランジュというのをこしらえた。 オレンジの皮…今回は国産オレンジが見つけられなかったから 代替の伊予柑だが、この皮を1/8ほどすりおろして、 生クリーム60mlほどとともに煮立てて火を止め、5分ほど蒸らす。 その間に砂糖を熱してキャラメルを用意する。 キャラメルにそのクリーム液を混ぜる。 いい香り…。 バチバチいっててめちゃ怖いけど…うっとりさせる香りが立った。
さらに、明日の夕飯のためにコンニャクを凍らせておく。 ざくざくと角切りにしてタッパーに詰めて冷凍庫に入れるだけ。
0時半頃寝室へ。 今日電車内で席を譲ってもらったことを 日記に書き残しておきなよと妻に促した。 ありがとうと言ったこと、ありがとうと言われたこと、 それだけ書ければ十分いい日記だ。
セトウツミをちょっとだけ読み、 アフリカ、韓国の民話を読み聞かせて寝た。 アフリカの話は珍しく悲しいもので、 韓国の方は明日図書館に返すからラストだったけど 今回も相変わらず陰惨だった。
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