舌の色はピンク
DiaryINDEXpastwill


2022年03月01日(火) 大暮維人の絵、女の子の名前、反戦について

晴れ。あまり寒くなーい。
朝キビキビ動ける。
チャッチャとオムライス。
気分良く作り終えてから
チキンライスに塩コショウしていないことに気がついた。
まだ取り返せると思って弁当箱の上から塩コショウ振って
スプーンで混ぜた。


化物語読み始めた。漫画の。大暮維人の。
面白くない…。
オタク向けのノリがキツイというのもあるし、
キャラも薄っぺらい。
何度か見かけたことのあるアニメは
シャフトの見せ方が見事で魅入らせられて、
漫画でも惚れ惚れする作画に見惚れたけれど、
それだけに中身のなさが際立つ…。
エロゲ的な文法で構成してるのに
人物物語ドラマに厚みがなくって
マネキンの舞台を見せられているようだ。

あと大暮維人の絵はもうホント
漫画モノクロ絵の究極みたいなところまでいってるけど
全然好きじゃない。
顔が死んでるから。
藤田和日郎型の対極というか。
寄生獣の岩明均なんかは
絵の上手い漫画家として話題に上がることはまずないけど
登場人物の「芝居が上手い」。モノスゴク上手い。
目の動き一つとっても達者だ。生きてる。
大暮維人の描く人物は「芝居ができてない」。
感情の表現が単層的でつまらない。
大根役者もいいところだ。死んでる。
でも描画技術が特化し過ぎているから、
それっぽく見えてしまえるという。
ある意味では達人の妙だとも思う。
職人芸の極みというか。


女の子の名前。
「撫」の字を使いたいと思い、
「香撫」を提案してみたのだが
妻は撫の字でカナデは可愛いと同意しながらも
「花撫」を推してきた。
僕は「可撫」「佳撫」もいいと思う。
でも依然として第一候補は「葉揺」。


夕飯は牛肉と彩り野菜の中華風あんかけ。
具はニンジン、玉ねぎ、エリンギ。
彩り野菜というには足りないか。パプリカないしな。
でも美味しかった…。
ごま油で順々に炒めていって
かるく塩コショウしてオイスターソース、
あんは水溶き片栗粉に醤油と中華だし、みりん。
これだけでもう実に美味しい。


エロゲ制作について。
なんの具体性もないけれど、
エロゲと出会って20年、
なんとなく1本くらいは作ってみたいなあとは思う。
自分にできるのは企画とシナリオと一部の原画か。
エロシーンは描きたくないから無しでもいいかも。
一番の問題は、時間より資金よりノウハウより、仲間だ。
仲間がいない。
人材だけならナントカ集めることはできるかもしれないが、
ほしいのは役割を果たせるスキルもちでなく仲間なのだ。
こう…ワイワイとアイデアを出し合う制作がしたい。


妻がロシアによるウクライナ侵攻について厭悪の感を吐き出している。
ロシアに対してウクライナを支持する…だとかいうレベルではなく、
つまりどちらにつくかというイデオロギーを表明するのではなく、
そもそも軍事そのものを厭うわけだけれども
その声を上げる場がないといった愚痴だった。

やり取りの中で思ったこと。
文明が発生して以来歴史のどの部分においても
国家間の関係性の原理は限りある資源の奪い合いに根ざしている。
やれ戦争反対の声を上げろ、とか
被侵略国に寄付だ、とか
反戦デモだ徒党を組むぞ活動だなんだとか
そういうわかりやすい、自己陶酔自己満足型の安直なアクションでなくって、
ただ単に
「ちょっと消費活動を控える」
という、地味で消極的で誰の目にも止まりにくい忍耐が、
構造的にはなによりも反戦の素地を固めうると僕は信じる。
「ちょっと我慢する」。
日々。毎日毎時。
これを多くの人間は嫌がる。
そんなことより、活動するとか寄付するとか言ったほうが、
わかりやすくって楽なのだ。
そりゃそうだわな。
馬鹿馬鹿しい。
自分の満足感は一切傷つけられないまま
自分の理想を達成させたいと願うのだ、連中は。
欲望の肥大化とその成就を達成させる仕掛けが萬延しきった社会構造において、
ほとんど虚像的な不安感や不満足感を解消させるにあたっては、
あらゆる資源が有限である以上は
見えないよその誰かの何かを収奪しているわけだけれど、
それを見て見ぬふりしたり、あるいは
あぁ知ってる知ってる
などと訳知り顔する糊塗ばっかりが上手になってよ。不愉快だな。

あと
軍事侵攻に踏み切った国家は非難されるべきではありつつ、
軍事侵攻に追いやった背景にある構造だって批判されるべきだろう。
世界正義ヅラしているアメリカへの憤激がますます増す。


2022年02月28日(月) ちんけな呪い、女の子の教育、物語の価値

寒いけどたかが知れてる。
こっからは三寒四温。
こわいもんないね。
角煮を弁当にしてゴミまとめて
いつも通りの月曜日の朝をこなして
いつも通りの時間に家を出た。

駅を降りて会社へと向かう道すがら、
上司が死んでないものかと夢想する。
ありがちな会社員像だとは思う。
ザコの…。
それも20代ならまだしも…。
でもこれでいい。
万人が幸せでありますよう祈りながら、
どいつもこいつも死んでしまえと呪うのだ。


バトルグランドワーカーズ一気読み。
辺獄のシュヴェスタの著者の次回作…だけど、
アレレレーという感触のまま突き抜けてってしまった。
色んな意味で同じ作者とは思えない…。
SFバトルアクションとしては
まとまりがイイと思うけれど
それはこの先生じゃなくても描けるものだ。
絶望の中から希望を見出して強気に前を向く、
という姿勢の貫きには感じ入ったけれど
やっぱアクション先行で物足りない。
辺獄のシュヴェスタが名作過ぎた。
もったいない…。


女の子が産まれることについて考えを巡らせている。
まず費用は男の子に比べてとっても増える。
今どきは子どもでも着飾らせたりするわけだけど
男の子ならまだしも女の子相手には抗えない。
というか妻はガンガン着飾らせる気だ。
それに、気を遣う。
男の子相手なら厳しめに、何かしたいことがあるなら
自分で解決してみろと突き放してやれるが、
女の子相手には難しい。
だいいち僕自身が男三兄弟で育った身であるから
女の子相手の家庭像がなかなか結べない。
都合不都合で考えると僕にとっては不都合が多いのだ。

それでも、厳しくしてやりたいとは思っている。
嫌われ憎まれてもいいという精神で。
ものわかりよく無尽蔵の優しさで甘やかしてやることは、
僕にとってはたやすい。
しかし理不尽さを学ばせてやるのも家庭の教育だろう。
頭ごなしにダメなことはダメと叱りつける役柄は必要なのだ。
できっかな。
話聞いてやりたくなっちゃうからな。
子どものときの感情、心情がっつり覚えてるから
あっち側に立ってやりたくもなっちゃうし。
だいたいが家庭内の娘はおろか
家庭内の父親というものすら
僕はほとんど知らないのだった。


夕飯、マグロの刺し身。
昨日の夜ヅケにするのを怠ってしまっていたけれど
10分だけでもと醤油とみりんの漬け液に
ぶつ切りにしたマグロを浸しておいたら
しっかり美味しく食べられた。
あさりの味噌汁も合うし。


昨日読んだ韓国の民話、妻にも聞かせてみた。
やはり、ラストの息子の弁に難しさを感じるらしい。
妻からすると、どちらかといえば付随する事情、
オマエ狩人に育てられてるんだよな、とか、
なんか父一人が損してないじゃん、とかが気になるようだった。
僕が取りざたしたいのはやはり論法だ。
「自分が父と同じ立場にあったら同じことをするだろう”から”、
父よ私に謝らないでください」
というAだからB論法について、
そこに見られる論理のヒビ割れに面白さを感じるのだ。

あと民話やおとぎ話のたぐいは、心理描写がなくって、いい。
現代的な小説やら漫画になると
ここに「妻の思い」とか「狩人の理念」とか
そうしたノイズが入ってくる。
それだけでも1本のお話になるという。

じゃなくって、行為の羅列、出来事の連続性からなる昔話は、
だからこそ複雑怪奇な命題を表しうる。
答えのない命題の渦に聞き手を迷い込ませる。
これを「教訓」だとかいう言葉で回収させると、
途端に答えが像をクッキリ結んでしまう。
じゃなくって!
答えに辿り着けそうで辿り着けない道筋こそに
かえがえない価値があるはずなのだ。
それこそが物語の真髄であるはずなのだ。


2022年02月27日(日) 善福寺公園、オーブンレンジ検討、韓国の民話

休日トーストを食べ、日曜美術館を観る。
なんとかいう美術品収集家を特集していた。
美術鑑賞とは詰まるところ好悪であって
理屈をつけるものではないうんぬんという彼の手記を紹介した後に
なぜ彼はそこまでこの絵画に惹かれたのでしょうか…と
専門家たずねて分析しようとする番組構成には閉口した。


冷蔵庫内から豚の角煮を取り出し、
白い膜…ラードをすくって捨てて、
火をつけて放置。
なるほどこれなら余計な脂がごっそり取れる。
昨日の下茹でがあるから
今朝は1時間も煮込めばいい。


ミュークルドリーミーが実写回なのは残念だけれど
日曜午前の貴重な時間がつぶれずに済むという利点もある。
OKストアで買い物を済ませてから
帰宅後角煮ににんにく潰したのと黒酢を加え、
そっから入浴。読書。風呂掃除。
風呂出てからも角煮はゴトゴト煮ておいて、
11時45分に白米が炊け、白髪ネギをのっけて角煮丼に。
うま。
うまいけどガツンとした味にはなってないな。
やっぱラード全摘はこうなるのか。


食後一息ついて…食器も洗った上で、支度してお出かけ。
西荻へ向かいがてら珈琲豆専門店で珈琲豆を注文。
ちょうどバスが来る時間だったから乗って善福寺へ。
ここでいいのか確信が持てないまま降りて、
チョット歩くと公園まで400mの案内。
高級住宅街を抜けて、緑のあふれる敷地に出たときには声を上げた。
湖面がきらきら輝いていた。
善福寺公園には子どもが多かった。
若夫婦と幼児、老人がほとんどで、
うわついた若年層が見られない。
井の頭公園とはえらい違いだ。スバラシ。
石神井公園を彷彿ともさせる。
あちらよりは緑地や野生動物の保護区域が設定されていないぶん
やや寂しいような印象もあるが
賑やかすぎずちょうどいいともいえる。
大きな池をぐるりと周りつつ鳥を見る。
多くの鴨と、たまにサギ。
しばらく歩くとカワセミがいた。
僕にはわからないが妻ははしゃいでいる。
都内で見かけられること自体がオドロキらしい。
いい写真が撮れたと満足していた。

広い公園をのんびり歩いて、途中でアイスを買った。
セブンティーンアイス。
信じられないくらい美味い。
冬の終わりの穏やかなぬくい日、乾いた景色に晴れ模様。
こんな日にアイスはマッチしすぎている。

帰宅の経路には迷った。
荻窪駅行のバス停は近くにあるものの、
西荻で預金をした上で珈琲豆を受取りに行く用事がある。
調べてみたら徒歩20分で西荻窪駅にも着けるようだったから
ちょっとがんばってみた。
善福寺公園の南側は古い家屋が多く、
小型の住宅が密集していて、
北側の裕福さとは真逆の印象だった。

予定通り20分歩いて駅前まで着いたものの、
こっからさらに自宅まで20分歩く必要がある。
途中で共同預金。
それぞれの口座に330万円となった。
できればカフェで一休みさせたいところだったが
今もってなおコロナへの警戒は弱めていない。
よほど空いていない限りは…という慎重さのもと
どの店も見送ってしまった。
唯一、こけしやだけには立ち寄った。
だが今度の3月に建物を改装するのだそうで、
今時点で2階の喫茶室は閉じていた。
学生時代に半年だけここでバイトした経験のある妻は
さみしそうにしていた。

せめてものつもりで神明通りのパン屋に入った。
200円のチーズパンを買い二人で分けて食べたのだが
オドロキの美味しさだった。
これまた買いたい。

15時半過ぎに帰宅。
妻のリクエストで大学芋をつくった。
サツマイモを乱切りにして
15分ほど水にさらしてから水気を拭き取り、
160度の油で揚げる。
一度引き上げて、それから今度は
180度の油で二度揚げ。
小鍋に砂糖大さじ5、醤油大さじ1、水大さじ2を入れて
ジュウジュウ煮つめて、とろりとしてきたら
サツマイモをからませる。
本当ならここで黒ゴマ振りかけるトコだけど、ない。
十分美味しかった。
しかし妻は、もっと甘みが欲しいとごねた。
これだけでもあほみたいに砂糖使ってるから
到底承諾はできない。
それでも次回作る際には
ちょっとは勘案してやろうと思った。


布団を取り込みセットして、
日曜日恒例の掃除機がけをガンバッた。


夕飯はお魚。
真鱈、長ネギ、生姜を茹でて
めんつゆポン酢で味付けしただけ。
これにタクアンと、あさりのお味噌汁。サラダ。
じゅうぶんごちそうだ。


ダーウィンはニシンの大量産卵の様子を追っていた。
正確には、オスの精子で海が1km以上も白く濁るという現象を。
それにより産み付けられる卵は800億に及ぶそうで、
海洋生物としてもそうそう類を見ないらしい。
でも海の生き物って何かと桁違いだから
800億っていわれても
 もっとすごいやついそう
って思ってしまう。


ロシアによるウクライナ侵攻はだいぶ不順なようだ。
そのせいか、核戦力をちらつかせた上で交渉に入るという。
これますますアメリカがつけあがるな。


21時過ぎに、残っていた大学芋を改めて食べた。
冷やせば表面が固まるという見込みが外れたが美味しかった。


夜は延々ヘンタイ・プリズン。
ちさとルートクリア。
めちゃめちゃ面白い…。
キャラも立ってるしディティール細かいし…。
ソフりん好き。いつまでもそのままでいてくださいね。
全体的にライターの力量が高すぎる。
シナリオの構成力も演出力もバツグンだ。
こんなところで埋もれていい人じゃないと惜しみつつ、
この界隈での最高出力を見続けていたいとも思う。


妻のクレジットカードやら保険関連のポイントやらが
ダダ余りになってるという。
とりあえずバルミューダのオーブンレンジを買ってみるか、
という案が出た。
現在のオーブンレンジには一切不具合が生じていない。
タフなやつだ。気に入っている。
だが、庫内は大分汚い。ろくに手入れはしてきていない。
デザインもちゃちく、また円盤テーブルにつき
菓子作りにはあまり向いてもいない。
しかしタフだ。
気に入ってはいるのだ。
焼成の加減の呼吸も掴んでいる。
悩むところ…。


冬が終わる。
引っ越してからもずっと不安視していたものの
結局は冬の間も面倒な日課や週課をかかさずこなせてきた。
風呂掃除もキッチン掃除も、週に一度の掃除機がけも、
怠ることなくやりきったこの一冬の経験は、
未来の道を明るく照らす。


寝際、借りてきた本をチョットだけ読んだ。
韓国の民話集。をひとつだけ。
以下にお話を要約。
山を父子で歩いている。
この父は6歳の息子を殺すつもりでいる。
それは彼の父のためである。
彼の父は難病にその身を侵されている。
人の肝を食べる療法をもってすれば
ひょっとすると助かるかもしれないと知者が言う。
だが人の肝など用意できようものか。
ならば自分の肝を捧げてしまうか。
しかしそうしたら、いったい誰が、
快復した我が父のその後の面倒をみるというのだ。
だから泣く泣く、息子を殺し、その肝を捧げよう…。
と、手を下そうとしたところで、
山中に現れた狩人が割って入った。
なるほどそういうことならばやむを得ない、
だが愛しい息子を手に掛けるのはあまりに酷だろう、
だから私が代わりにやってやるといい、
狩人は息子を森林の奥へと連れて行き、
そうして取ってきた肝を父親に渡した。
果たしてこの肝を彼の父親に食わすと、
みるみる快復していった。
妻には、息子は寺に預けたと嘘をついた。
10年経てば会えるがそれまでは一切の交渉ができない。
つらいだろうが我慢してくれと説得した。
そして10年が経った。
彼の父は、孫と会える日を心待ちにしていた。
彼は焦燥した。
今もってなお、家族に真実を打ち開けられずにいる。
そんなある日ふいに出会った青年。
これが、死んだはずの息子であった。
狩人はあの日、イノシシの肝を渡したに過ぎず、
その後息子をこっそりと今日この日まで育ててきたのだった。
父は涙ながらに息子に謝った。
だが息子は、謝らないでくれという。
お父さん、あなたが病に伏せていたなら、
私も同じことをしたでしょうから…。

でメデタシメデタシって話なんだけど。
お話のギミック自体は陳腐でも、
この息子の、
「私でもあなたと同じことをした」
というセリフには複雑な論法が埋め込まれている。
父その人に向けている言葉なだけに。

これ多分面白い。
ちょっと考えてみたい。


2022年02月26日(土) 高井戸浜田山中央図書館、義祖父いい人

休日トースト食べて洗濯して、チャッチャと西荻へ。
TSUTAYAで漫画を返却。新作映画をレンタル。
肉屋で肉。八百屋で野菜。
安定の土曜日。

昼飯はあんかけチャーハン。
具はエビとイカとキャベツとキクラゲ、
さらにあんかけにしたウチにしては豪華なもの。
実に美味い。
中華丼風てわけだな。


食後、妻を家に残して自転車で高井戸へ。
リサイクルセンターの品物は前より随分目減りしていた。
何も買わずに出て、ふらふらと浜田山方面へ向かいつつ
高井戸図書館に寄ってみた。
初めてのところ。
なかなかいい。地に足がついている。
いかにも古くさい地域密着型図書館でありながら、
なにやら活気があった。静かでも感じられる活気。
土地柄か。
図書館付近の一帯はいかにも再開発されていた。
宅地のみならず道路、緑、広場など
全面的にデザインされた新興住宅地。
街並みとしてはグロテスクだったけれど
住民の質は保証されているといったところか。

浜田山の駅前は繁盛していた。
むかし来たことがあるという記憶はカンチガイだったのかもしれない。
こんなに賑わう街だったとは。
とくにコレという店があったわけではないけれども。
唯一ブックオフにだけは入った。
あれこれと物色してみたものの結局は何も買わず。
欲しい本はたくさんあるはずなのに
あふれんばかりの自己啓発書、ビジネス書の山を見ると
気が萎えてしまう。
ゴミの山。


和田堀公園などをよぎりつつ、
荻窪にある杉並中央図書館へ。
以前に訪れたときよりかは嫌悪感すくない。
やはり明るくて朗らかで清らかで、陽の気にあふれてはいるのだ。
ただ僕が個人的に、図書館とはもっと殺伐としているべき、
生きるか死ぬかの張り詰めた静寂のなかで…
というのがいきすぎだとしても、単純に静寂はほしいと思う。
やっぱあそこは小うるさい。
で、まさに殺伐としないようにと現代的なデザインが目指されているわけだな。
生ぬるい。


帰宅して一息ついてから映画鑑賞。
モロッコ、彼女たちの朝。
原題はAdam。
面白かった。
シナリオは子どもを捨てるという内容であるし、思いかげずマッチした。
居候先の母娘の造形がスバラシイ。
はじめは母親が自分の手だけで娘を教育していきたいような描写で
主人公と距離を置かせようとしていたけれど
だんだんと受け入れていく。
パンの生地作りで手と手を触れ合わす映像で、
一つの共同体となったことが示される。
だが終盤では、主人公は嬰児を施設に預け、
自らもここを発つ決意を固めている。
結合と分離。
ラストは解釈の分かれるところだったけれど、
僕は、結局捨てずに嬰児と二人で故郷に戻る結末と見た。


しばらくだらっとしてから夕飯づくり。
ラム肉のソテー。
ラムのステーキ肉は常温にしておいて、
付け合せのベビーコーンは軽く茹で、
長ネギとパプリカはアルミホイルにのせて
オリーブオイルかけてオーブンで15分。
ほうれん草はオリーブオイルでソテーして
しんなりしてきたらバターを加えて出来上がり。
ラム肉はニンニクと一緒にオリーブオイルで焼いて
両面焼けたらアルミホイルにつつんで5分放置。
フライパンに残された肉汁に
粒マスタードとケチャップとウスターソース加えて、
お皿に盛り付け。
いずれも美味しかったが
オリーブオイルまみれで
やらたと油っこく仕上がってしまった。


食後、義母および義祖父と電話。
義祖父は、今日はいいことがたくさんあったという。
なんでもここ数日で庭を整備して、
マンホールを設置したとのことだ。
業者に頼るでもなく自前で。スゴイ。
今一つは、夕飯がステーキであったと。
それで、今日は良い日だった良い日だったと繰り返している。
なんともはや…いい人だ。
そしてこちらからは、子どもの性別が
どうやら娘であると報告してみた。
これは大変な喜びようだった。
お二方とも、女の子であってほしかったらしい。
あんまり嬉しがってくれるものだから
こちらも気分よくなった。


夜、借りてきた本を読もうと開いてみたものの
なんとなく気分が乗らない。かるくだが頭痛もする。
ネットで杉並中央図書館リニューアルの犯人捜しをした。
資料として公開されているPDFを読むなどしていたら
杉並区は図書館の蔵書数が23区で一番多いそうだ。
マジでー。
全然そんな印象なかった。
一般開架として置いてる書物数の比率が少ないんじゃないか。
せっかく大量に蔵書あるのに
ごっそり保存書架として裏に眠ってるという。


明日の角煮のために豚の塊肉を煮る。
たっぷりのお湯に生姜1片と
お酒をどぽどぽ入れて、
豚バラを塊肉のまま入れて1時間半煮込む。
火を止めて30分放置して冷蔵庫へ。
前日に下茹でってのはいいかもしれない。
はかどる。


2022年02月25日(金) 辺獄のシュヴェスタ、性別判明、恥知らずバズツイート

晴れ。寒い。
でも明日から暖かくなってくる…はず。

ニュースはロシアのウクライナ侵攻一色。
モスクワを含むロシアの各地でも反戦デモは行われているようだ。
しかしまだ小規模。
ナショナリズムの強まりから察すると
国民感情はプーチン支持に寄っているものと思われる。


弁当は昨日の残り。チンジャオロース。楽。
毎朝洗いものまでしてエライ。
ペットボトルをまとめて捨てて出勤。


辺獄のシュヴェスタを一気読み。
ちょうちょう面白かった!
ウオーすっごい。文句の付け所がねー。
どすぐろい努力友情勝利だけど泣かせる。
こんな壮絶な物語を全6巻で味わえるなんてえ。
ハーすばらし。すばらしすぎる。
竹吉実先生ね。覚えとこ。


妻の定期検診、
本来なら一週間後であるところ、
先走って今日行ってしまったらしい。
でも経過良好とのこと。
そして性別が判明。

女の子とのこと。

女の子かあああああああああ。
と思った。
どちらでも嬉しいナという構えのつもりだったけど
こう聞かされてみると
どっちかっていうと男の子を望んでいたようだ。
55:45くらいの比率で。
ただ妻の方は、当初から言っていたとおり、
女の子が望ましかったようだ。
お医者先生の口から知らされる直前の数秒間で
自身の真意を実感したらしい。


夕飯は味噌ラーメン。
妻にはサラダを用意してもらっていた。
もやしを炒め塩コショウ、
それにメンマと白髪ネギを加えてできあがり。
美味い。


入浴後、妻はヨガストレッチやってた。
相変わらずYoutubeチャンネルは一定しない。
そもそもこのテの動画自体が好きじゃないという。
「映像の動きやってなくない?」
「やってないよ。好きな動きしてる」
これだ。


TwitterでRTされてきたバズツイート。
「みんなに覚えがある現象だけど名前知らないやつ」として
ファントムバイブレーションシンドロームとか
ジャーキングとか
その辺の用語が一言解説とともにまとめられてて
ご丁寧にいらすと屋のイラストまで添えてあって
画像の右下にはツイート主の名前でマルシーが。
なんだこいつ…?
ありもんの用語をコピペしてきてまとめて、
いらすと屋の絵を貼っつけて、
自身の著作物と言い張る。
もちろん、問題はない。
問題はないが、途方もない恥知らずだ。
大問題だ。
こんなやつには著作権はおろか
選挙権だっていらな……
……やめとこう。


金曜夜だが夜更かしはしない。
寝起きの時間が安定してきている。


2022年02月24日(木) ウクライナ侵攻、漫画三昧、昭和史

晴れ。寒い。
あと…あと2日もすれば暖かくなる…らしい……。

弁当は冷凍もの。
シュウマイとソースカツ。
それだけだとあんまりだから
オリーブオイルとバルサミコ酢で
パプリカとニンジンを炒めた。
味付けは塩とブラックペッパーのみ。


ロシアがウクライナに対し軍事侵攻を正式に表明。
大方の見方では
アメリカは経済制裁にとどまり軍事的干渉はしない、
現時点でNATOに加盟しておらず安保も結んでいないウクライナは
早々とロシアに校区度を明け渡す、
だがそうなるとこれを前例にして
中国が台湾尖閣に乗り出す可能性がある、
またロシアにはトルコへの足がかりができる、
アジアの戦火が危ぶまれる、……。

自国が害されなければいいって話でもないしな。


夕飯はチンジャオロース。
大盛りの牛肉、ピーマン、大量のタケノコ。
メチャウマだった。
チンジャオロースをガフガフ食べると元気になる。


チェンソーマン読みきった。面白かった。
中規模殺戮すかっとする。
数十人単位だと現実の個人犯罪を想起してしまうし
数万人単位だと現実の組織、国家武力を想起してしまうし
千人単位での直接的暴力ってのがフィクションならではでいい。
建物がついでに破壊されていくアクションも気持ちいい。
途中途中の設定を放り出すかのような放逐の具合もいい。
主要キャラが未練たらしくなくスパッと死ぬのも。
そうした部分部分を評価したい一方で、
全体的にはイマイチのりきれんかったともいえる。
これリアルタイムで連載おっかけて楽しむもんだな。
正しい少年漫画。


H2も読み終えたわけだけど
モノスゴイきれいで上手くて意表も突く
マジックめいたラストだった。
そら名作だわ。


あとカノ嘘読み直し始めた。
いろいろいろいろ目を瞑れば面白いんだ、
いろいろいろいろ目を瞑れば…。キャラはいいし。


食後、妻がカーテンの購入を検討していた。
寝室に取り付ける予定なのだが、
寝室になんぞありゃあなんでもいいという僕と、
少しでもしゃれたものを着けたいとする妻とで意見が割れる。
しかし案の定、カーテン高いカーテン高いとぼやいている。
ナントカ1万くらいので満足してもらえないのかしら。


昭和史読み終わった。
当然というか、昭和史最後の時事は天皇陛下崩御。
昭和63年夏の時点で突然の嘔吐があり、
その後病院で検査したところガンが発覚。
が陛下当人には通知せず、またマスコミにも秘匿したそうだ。
「新聞好きの陛下に知られてしまうから」という理由が面白い。
あっこまでいくと
自分の病状を新聞で知ることになりうるのだ。
メディア媒体を通す間主観性の妙がある。


2022年02月23日(水) 異国料理、お腹を痛めた子、パターナリズム、子どもからの呼び名

祝日。
晴れ。
出勤日。


朝、NHKで 
 いま銀座の百貨店で”異国料理”が人気で---
みたいな特集していて、
この言い草まさかな、まさかな…と危惧していたら案の定、
周知度の低い中東料理を指していた。
そのへんの木っ端な雑誌ならまだしも、
NHKさまがこういう真似するかね。
せめて”エスニック料理”、”民族料理”などと
言い表しときゃあいいものを。


弁当は豚バラ肉とキャベツでホイコーロウ風。
オイスターソースも足して味は濃い目。


仕事暇すぎ。
何もやることはないのに
ただ居続けるだけの馬鹿馬鹿しい休日出勤。
H2を読んだ。
あだち充って漫画の天才だよなあ何を今更という話だけど…。
コマ割りの「呼吸」を感じる。
とても心地いいテンポで吸って吐いてをしていて、
読んでいるとこちらもその呼吸に整えられていく。


すごいどうでもいいこと。
総武線で荻窪駅に着くと、
めあての改札への階段はホームの西の端にある。
でも今日は中央線快速をつかった。
すると端っこではなく、ややホーム東寄りの位置に階段がある。
西端はロープで立入禁止とされている。
で、電車から降りた歩きスマホの会社員が
それと気付かずに端っこへ向かっていった。
僕の中の黒い僕がその成り行きを見届けたがった。
しかし10歩進んでも20歩進んでも気づかない。
マジかコイツ…。
とろとろと歩いてって
ロープの目の前まで来たところで
 ビクッ
ってなって
ようやく頭上げて踵を返してたわけですが。

こぉーーーーーいうやつが
歩きスマホで事故を起こすんだよなぁあぁぁ
加害者側でも被害者側でもよお

僕の中の黒い僕がいきりたった。

写真の一枚くらい撮ってやればよかったか。
いや実際に撮る必要はないから
スマホを彼に向かって構えるだけでも。
そうしたらよっぽど恥ずかしいことをしたのだと
ちょっとは省みてくれたかもしれない。
別に辱めたいんじゃなく
心から反省してほしいと切に思う。
あいつそのうち事故起こす。
本来ならなかったはずの事故を無用に起こして
この世界にマイナス生産をおよぼす。

でも結局僕は何もしなかった。
もーちっと年や体格で貫禄あれば
「危ないよ!」とストレートに言ってやれるのだろう。
やっぱ昭和のオッチャンていると思うんですけどね。
現代人のみなさんが大嫌いなパターナリズムの。
頭ごなしに叱るやつ。必要悪。
こう書いてみると
あんまりどうでもいいことでもなかった。


夕飯はパエリア。
せっかく買ったホットプレートを有効活用しようの試みだ。
まずは熱湯を用意して同量の水で割ったお湯にあさりを入れて
15分放置、砂抜き。
冷凍エビとイカは解凍しておいて、
ニンニク、米、パプリカを
かるくオリーブオイルで炒め、
水とパエリアの素を入れて混ぜて
海鮮三種のせて蓋をして15分。
ハイ失敗。
まさかあんなに焦げるとは…。
中の見える蓋ではないのと、
炊くときには開けたくない
(赤子泣いても蓋取るな)
って意識がガチガチにあるからこうなる。
まぁ初回は仕方ない…か。うん。
次回は170度くらいで、おおよそ12分くらいにしてみよう。
米の量も増やそう。2合分炊いちゃって、
残りは夕飯にしてしまおう。

次回のためにレシピを残しておく。
4人前のレシピ。
あさりは砂抜きしておき、
海鮮類の用意をしておく。
パプリカ1コは細切りに。
ホットプレートを160度にして
刻んだニンニクとパプリカを炒め、
米2合分を炒めてすぐに白ワイン、
水300mlを入れて調味料入れて混ぜて
海鮮類を乗せて蓋をして170度にして
12分放置。
蓋を開けて様子見て、
よければホットプレート保温にして
また蓋をして10分放置して蒸らす。


“母親”について。
「お腹を痛めて産んだ子」って表現あるけど
あれだと出産そのものしか拾えてないんだよなと
この頃つくづく思う。
10ヶ月にわたる妊娠期間、
とくに後半5ヶ月は腹も膨らんで胎動もあって、
嫌でも毎日毎時、自身の身体の中に別の命が宿っている事実を
ずー………っと突きつけられて過ごすのだから、
そりゃあ”父親”とは意識が違うよな。

子どもに親をなんと呼ばせるかを話し合った。
パパママは避けたい。
がそれには意志が要る。
まず保育園では、三人称としてパパママを多用するだろう。
 もうすこしでママがお迎えにきますからねー
 パパママの似顔絵を描いてみましょうねー
などなど
毎日幾重と飛び交うだろう。
そう認識させたい教育法があるのだろうし。
じゃあ家庭ではというと、
これはこれで、二字…というか二音、
2モーラの呼び名は役立つだろう。
舌っ足らずの子供相手に最適化された呼び名だ、パパママは。
僕は、なんでもいいのだったら
「てて」がいい。
まぁ「父無し子」の「てて」だけど。
舌っ足らずでも
「てーてー」とか「てぃてー」みたいになって可愛いと思う。
ダディっぽさもあるし。


原子力発電について内田樹先生が
すげぇシンプルにまとめていた。
水力発電や火力発電と同じで、
要はお湯を沸かしているのだと。
それでタービンを回す。
ニュートン力学では理解の及ばない
特別な仕組みに寄ってるわけじゃなく、
あくまで、お湯を沸かしてタービンまわしているのだと。
いやものすごく単純化したらということだけど、
誰もこんな言い方してくれなかったよなあと
ちょっと衝撃だった。


2022年02月22日(火) 空き家買い取り夢想、17歩、謡

晴れ。
なんちゅう日付だ。
まあこれで12月までは落ち着くか。

弁当は唐揚げ。
昨晩から味付けておいたから水分拭き取って
薄力粉と片栗粉つけて揚げ焼きしただけ。


街中歩いてて
 あれーこれ結構いい家じゃねー
って見とれることは多々あって
ほんでたまに
これ誰も住んでない空き家なんじゃないのって思われたときに
 買わせてもらえんのかなあ
という心の声が湧くのはごく自然な成り行きだろう。
実際どんくらい難しいんだろう。
住所を割り出して、法務局に問い合わせたら登記簿が閲覧でき…る?
その情報を元に土地主に連絡して…?
交渉できそうなら不動産業者を仲介させて…?
ってなんのかな、ワカラン。
土地主とさえ連絡できたら
もう七面倒臭い行政手続きは先送りにして、
とりあえずハイ100万って手付金渡して
数カ月なり期限もうけて
その家の再生がかないそうか好き勝手させてもらう、
それ次第で次の交渉に進むかどうか互いに決める…。
ってできたらいいのになって夢想してみた。
これ典型的なアレだな、
現実的にとかいってカシコぶって
やらない理由見つけてないで、
とりあえず動いてみろってハナシだな。
っつってもそこまで条件に見合う物件を
見つけられてもいないのだけど。
だいいち妻の出産をひかえた今のタイミングは悪すぎる…。


夕飯は中華粥。
冷凍エビと干し椎茸、中華だし、塩コショウで味付け。
ゴマ油をひとたらし。
茹でたチンゲンサイも入れてみた。
んまーい。


食後、遊ぼう遊ぼうとせまる妻に付き合い、
麻雀牌を用意して17歩をした。
しょっぱなで妻に国士をあがられた。
その後倍プッシュを3回繰り返したのち
メンタンイーペーコードラ3でまくった。


義母からチョコレートが届いた。
お手製の。ありがたや。
美味しい。ブルームもなくキレイ。
ちょっとずついただく。


子供の名前検討。
 謡
って字がいいねという話をした。
ウタイ。ナガメ。ヨウ。
詩歌をつくること、うたうこと。


ヘンタイ・プリズンめちゃおもろ。
人物と人物が関わり合って事が展開されていく。


2022年02月21日(月) ハウエバー、森永グリコ事件、ジャングルジム城

晴れ。7時20分に起きたら東の窓から差す朝日がまぶしかった。
季節の移り変わりを感じる。
でもそこそこ寒い。
木曜あたりからはもう気温が上向きになるようだ。
3月が近い。
今週は水曜日が祝日で、
うちの会社は出勤とはなるが定時退勤でもあるし、
まんまと気分がいい。


弁当は昨日の残り、鶏もも肉と彩り野菜のトマト煮込みを温めて
弁当箱に白米と一緒につめてリーフ足して終わり。ラクチン。
冷めてても実に美味いんだな。

チェンソーマン、
マキマさんの色気がはんぱない。
あと銃の悪魔の設定がすごく面白い。
これ銃の悪魔の使い手がマキマさんだったりしないかな、
と2巻読み終えた時点で思った。


最近月曜日の頭痛に見舞われない。
朝のコーヒーがぶ飲みが効いてんのかな。
減らすべきなんだろうけど…。


夕飯は餃子。
先週に続き妻に用意してもらった。
とはいえ冷凍の、ただただフライパンに乗せて焼けばいいというもの。
それでもサラダやご飯の用意までしてもらって、
帰宅後ものの5分で飯が食えるのはありがたい。


子どもの名前は今も考え中。
小、が先頭につく名前はちょっといいなとふと思った。
小鳩、小里、小苗、…。

妻は万葉集からヒントを得られないものかと
今日いろいろ見てみたところ
名前とは関係なしに
面白い古語を見つけたと紹介してくれた。
桂男。
月に住んでいるとされている男で、美男子らしい。
なんじゃそら。
中国由来なんだとか。ちょっと面白い。


シャワー浴びながらなんかふと
グレイのハウエバーが思い返された。なぜか。
あれ当時一番売れたレベルの歌だったはずだけど
歌詞が難解すぎるんだよな。
 絶え間なくそそぐ愛の名を
 永遠を呼ぶことができたなら
 言葉では伝えることがどうしてもできなかった
 愛しさの意味を知る
難解。
これでもセンター試験現国は満点だったし
それなりに文学や哲学もたしなんでる方だと思うんだけど
全然読解できない。意味不明。難解。
それでも売れ行きナンバーワンだったわけだから
実はオレ一人が理解できてないだけで
みんなはもっとスッと呑み込んでるのか?
オ、オレ一人がばかなだけで……

ハウエバーが難解、というのは
長年何度も各所で言い続けてる。
これからも言っていくと思う。


昭和史、ロッキード事件と森永グリコ事件。
とくに後者は衝撃だった、これまでろくに知らんかったんだな。
毒物混入と脅迫状、ってだけじゃなく、
誘拐事件やら放火やら、十数の重犯罪が連なっている上に、
犯人未逮捕のままだから主目的が今もってなお判然としていない。
興味本位で調べるのすらためらわれるほど複雑な事件だった。


寝入り話のお題はジャングルジム。
…幾重層にも縦へ横へと連なったジャングルジム群体、
いうなれば城にも見紛うその建造物は
ジャングルジム城…JJJと呼ばれていた、
その中にカフェがある、カフェのマスターは城主と呼ばれている、
あるときそこを訪れた客の様子がおかしいというので
尋問してみたところ昔あなたに助けられたジムですという、
たしかに城主は若い頃全国津々浦々のジャングルジムが
処分されかかるや様々な暴力的手段を用いて計画を阻止してきていた、
そのお礼にとうとうジム自身がやってきた、……。


2022年02月20日(日) 富士見ヶ丘散歩、夫婦の向き合い

雨。午後には止むらしい。
部屋にはやや昨晩の広島焼きのにおいが残っている。
ホットプレートでの調理は換気扇のない居間となるし
広島焼き3枚分は1時間近く生地を焼いている。
そして冬だから換気できていない。
今後は冬は控えるとしよう。

休日トーストを食べた後には
ムースづくりに着手。

ポンシュ。
・ブランデー15g
・水  15g
ジェノワーズをセルクルに敷き込み(焼き色が下)。
よく混ぜ合わせたポンシュをうつ。

シャンティ・ショコラ。
・生クリーム   30g
・ブラックチョコレート20g
生クリーム20gを六分立てにしておく。
生クリーム10gを温めチョコレートを溶かし、六分立ての20gと混ぜ合わせる(やや固めに仕上がる)。
丸口金をつけた絞り袋に入れて、ジェノワーズの上に絞っていく。
 ※セルクルの角まで行き渡るようにして、なるべく平らにする

チョコがけのフィヤンティーヌ。
・フィヤンティーヌ  7g
・ブラックチョコレート8g
溶かしたチョコレートにフィヤンティーヌを加えて混ぜ合わせる。
型に乗せ入れてかるく押さえる。
焼き面にポンシュをうったジェノワーズを裏返して重ね、上面にもポンシュをうつ。

ムース・デヴェール。
・牛乳  45g
・粉ゼラチン 3g…ふやかしておく
・水  15g
・ホワイトチョコレート 22g
・抹茶 9g
・上白糖 24g
・ブランデー 7g
・生クリーム 80g…七分立てにしておく
牛乳を沸騰させ、ふやかしたゼラチンを加えて溶かす。
細かく刻んだチョコに二回に分けて加え、なめらかになるまでよく混ぜる。
抹茶と砂糖を入れたボウルに少量加え、ペースト状にする。
抹茶のダマがなくなったら残りを加えて混ぜ合わせ、うっすらとろみをつける。
ブランデーを加える。
七分立ての生クリーム45gを二回に分けて加える。
型に半量流し入れ、スプーンの背で型の側面になすりつけ気泡が入らないようにしてから、
残りを型の上まで流し、パレットですりきる。
冷蔵庫で冷やし固める。
なかなかええ感じ。


10時半、ミュークルリーミー。
ロンドン在住のゆり先輩が報われ。
3シャルルのネタバラシは
信じられないくらいあっさり。
来週は実写回。
あと3回とか4回で終われるのか?
なんとか3期まで延びてほしい。


見終えて即座に入浴。
風呂掃除。
日曜日のルーチンワーク。


昼飯はチャーハンのつもりだったが、
昨日の広島焼きが残っているから予定を変更した。
とはいえボリューム不足ではあるし、
ご飯を少しだけ、それにたくあんとキムチをつけた。
十分ぜいたくな昼飯。


13時半ごろから散歩をした。
富士見ヶ丘駅方面へ迂回しつつ向かう。
途中、そういえばこんなところにも保育園があったと視察した。
中学校、小学校の並びにあり、
神社の目の前で、消防団の拠点まで隣接している。
すぐ横には老人ホーム。治安は最高レベルだろう。
建物も小ぎれいだった。
自宅からも徒歩10分もかからず、環境的には最適に近い。

そこから今すこし足を伸ばしたところにある保育園は、
自宅から15分近く歩きはするが、敷地が広く施設が大きい。
園庭は都内の住宅街にあっては稀な、小学校の校庭ほどもあった。
ここはここで気になる。
なんとなくの雰囲気がいい。

タラタラと駅方面に向かって歩く。
緑地保護地区であるようで、
あいにく冬場につき葉の色には乏しかったものの、
木々や畑の多い、区内らしからぬ風景が広がっていた。
なによりマンションをはじめとする高い建造物がない。
なかなかいい地域だと思えた。

富士見ヶ丘駅の踏切を越えたところに
団地群と広場、それに小学校、中学校がある。
ここが災害時の広域避難所と指定されている。
その下見ができたということで、
満足して折り返して帰った。
帰路ではうっすら雨が降っていた。


15時帰宅。
洗濯物を取り込み、ケーキを仕上げる。
100均で買ったチョコレート絞り器がろくに機能しない。
自前でコロネを用意したほうが楽なくらいだし、
何より仕上がりも悪い。
結局見た目は失敗した。

ただ、味は上々。
抹茶とチョコレートの相性がいいし、
ムースとフィヤンティーヌの食感も面白い。
でも悔しいから近々もう一回作りたい。
妻は、これはグラスに入れちゃいけないのと提案した。
その方がキレイにしやすいし食べやすい。
たしかに理にかなっている。
でも、嫌だ。
それではケーキじゃない。本道から逸する。
そんな現代人的感覚に逃げたくはないのだ…。


15時半からは寅さんを見た。シリーズ4作目。
見れば見るほど1作目が面白かったなという印象が強まる。
でも競馬であてた金で叔父夫婦を旅行に連れて行こうとして破綻、
そっからケンカへって流れはいいな。
善意だけで人と人は衝突しうる。家族でさえ。
でもマドンナとの恋愛が退屈だな。
5作目で一つの区切りだそうだし、少なくともあと一作だけは見てみよう。


見終えてすぐ家を出た。
OKストアで食材を買い込み、
さらに西荻へ行ってDVDを返却。
面倒といえば面倒なものの、
外出自体は気持ちいいし、また必要最低限の運動にもなる。


夕飯は鶏もも肉のトマトチキン煮込み。
肉少なめで、ドカドカと野菜を盛る。
フライパンにオリーブオイル入れて、
ニンニク1片に玉ねぎまるまる2コだろ、
ニンジンは中くらいのをまるまる2コ、
ここで鶏もも肉加えてよ、
さらにパプリカ大っきいの1コだ、
しめじもまるっとのせちまって、
トマト缶を半量入れてやるのよ。
野菜からも水分が出るからよ、ちょっと酒を加えた程度で
20分くらいは放っておいて、
そんで細めアスパラガス2本にでっかい茄子1コ。
ブロッコリーはカンベンしてやったね。

これに塩とブラックペッパーで十分美味いわけだけど
今回はチーズのソースまで即興で用意してみた。
余っていたマスカルポーネをバルサミコ、醤油と一緒に煮つめて、
なんとなくパプリカパウダーを足して、
バーニャカウダーソースみたいにして
これに野菜をつけて食べる。実に美味い。


食後、妻がウキウキと、赤ちゃん用ベッドを見せてきた。
検討するにはまだ早いと思っているが、
赤ちゃんをどの部屋に置いて過ごすかは今から検討する必要もある。
本来は理想となる居間はエアコンの効きが悪い。
無事に7月に生まれたら、
真夏をどう過ごさせるかが課題となる。
ていうかエアコン壊れたらシャレんならんよな。
大丈夫なんかな…。

それから妻には友人から電話がかかってきて、
僕はひたすらヘンタイ・プリズンを進めていった。
なるほど面白い。
キャラもいいし展開も気になる。
それにぬきたしもそうだったけど、
勢力とか組織機構の絡み合いを描くのが実に巧妙なんだよな。


妻が言うには友人は夫婦関係がうまくいっていないらしい。
先々を見据えた予定を立てようとしたとき、
夫の方が尻込みするらしい。
いうなればリードしてくれないそうだ。
僕の見立てでは、積極的に主導する姿勢が見えずとも
正しい道を指し示す消極的立場というのはあると思うが、
なかなかその価値は見えにくい。
また、コロナ禍においては
本来正常に機能しているはずの社会が滞りがちなぶん
判断の機会が増えっぱなしで、
選択にともないあらわになる当人の価値観が、
他者との齟齬を急発に発生させてしまう。
だから、本来なら段階を踏んで
少しずつ解消されていくべきはずの夫婦間のズレが、
一足飛びで展開されていってしまう。

…ただそんなことは、わかっていたところでナンダって話だ。
当人がたにできる取り組みは少ない。
我慢する? 気晴らしする? 見方を変えてみる?
会話を増やす? それとも減らす?
なんにしてみても、上っ面の方法論だ。
もっと、もっと根っこのところに、
問題解決の種は植えられているはずだ。
突き詰めると
「夫婦間がうまくいってなくてもいい」
状態にもっていけたなら理想だろう。
それが暴論だとしても、
その道筋にはヒントがある。


ようやっと北京オリンピコーが終わった。
次はパリっすか。
次はっていうかもう二度と開催されないといいね。

1時就寝。
昭和史読み終わってまう。
次は平成史か。


れどれ |MAIL