舌の色はピンク
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朝よく寝れた。 掛け布団を買い替えたというのに かつての布団までをも重ねている今 重みと温かみがマシマシで起き抜けが気持ちいいのだ。 睡眠時間が短くなってからというもの この 起き抜けの気持ちよさ から遠ざかっていたから満喫している。
8時20分に起床し8時30分に朝食。 休日にしては妻が早く起きてくれたから いつもは日曜日にしている寝具の洗濯を急遽やった。
昨夜の気分を引きずっている。 気分は重い。何も面白くない。
それでも動く分には問題ない。 図書館に行き、取り寄せていた二冊を借りて そのままOKマートへ。 妻は内科の病院へ。 僕は洗濯ものを干してから、今度は西荻に向かい 肉屋と八百屋で買うべきものを買った。
妻の帰宅に合わせて昼飯。担々麺。 チンゲンサイが嬉しい。 妻から検査の報告。 11月に血液検査をした結果、 アレルギーの数と度合いが強かったらしい。 これについては夜に詳しく聞いた。
食後一息ついてから妻は昼寝をした。 僕はとっておいたミヤタクラジオを 二話分聞きながらゲームをして、 あとは本を読んでいた。 誰でもない。 韓国文学はこれで二本目。 タイトルに惹かれて借りてみたのだけど 今んとこまだスゴさがわからない…。
夕方、ローストビーフを仕込んだ。 昨日何食べたのレシピで。 今回はフンパツして2000円くらいするブロック肉を買ってやった。 これを一晩漬けこんで、明日チョコレートソースかけて 本気のマッシュポテトといただくのだ。楽しみ。
夕飯は揚げ出し豆腐。 長時間かけて水抜きした豆腐に片栗粉をまとわせて 油で揚げ焼きにして めんつゆ醤油みりん酒のおつゆに浸して 昼間担々麺のため用意した挽肉をちょっぴりのせる。 美味い。
洗いしながら妻のアレルギー検査の詳しいところを聞いた。 スギ花粉への反応値が極めて高い。 医者からも治療を進められたそうだ。 それは舌下に薬?を塗る方式で リスクはほとんどないそうなのだが 何分長期かつ毎日のことだから 根気がいるとのこと。 割と皆途中であきらめちゃうと、 医者も言っていたそうだ。 あとはダニとカビへの反応値も高かった。 こちらは生活習慣として対策するのと、 寝具を始めとした生活用品で 防ダニ防カビを謳っている製品を 今後は狙って買っていく、 そのぶん費用は嵩むだろうが承知してくれとのこと。
寒中見舞いの準備をした。 ひたすら宛名と住所を書いていく。 字は上手く書けたり下手になってしまったりする。 でも書き直しはできない。書きあがったもの字がすべて。 こういうとき自分がデジタル世代なのだなと痛感する。 もっと字書かなくちゃな。
トンガで海底火山が噴火? えらいことになってる。 衛星からの映像が衝撃だった。 陳腐な表現だけどほんとゲームとか映画の世界の。 でもトンガがどこかわからない。 これを機に知る人が増えるのかな。 太平洋沿岸地域に津波注意報が出ていた。 奄美大島には警報。 個人レベルでも災害時の対策見直しがいる。
本読んでたら一日が終わった。 あんまり頭には入っていない。
晴れ。 カラッとヒンヤリ気持ちいい。 スマホの標準アラーム機能がアホアホなので フリーのアプリに変えてみた。 満足はしてないがマシになった。 そのうちちゃんと目覚まし時計を買お。
弁当はありあわせ。 白米に広島菜のちりめんじゃこ。 炒り卵。 冷凍のソースカツ1コ。 鶏むね肉、ニンジンのサラダ。 手抜きだけどこれでじゅうぶん美味い。
君のことが大大大大大好きな100人の彼女、2巻目。 やや面白くなってきた。 なるほどこれ本当に100股への道を歩んでいくのか…。 一夫多妻を学園ドラマでやってるラブコメというのは それなりに新鮮だ。 女同士の関係性に深みはないが独特の味がある。
ずっと上司に苛立っている。 この苛立ちはもう止まないと思われる。
あの人はかつて同僚の一人を 「普通じゃない」という言い方で 対話不能の人間と位置づけた。 常識という概念には客観性や公共性が含まれるが これは実態のない虚像のようなもので 実際には各々が常識観という主観でものを見ている。 自身の無自覚な常識観で設えた枠組みに収まらない人間を 「普通じゃない」と見なして排斥する振る舞い自体は、 自己防衛を兼ねたりもするので一概には否定できない。 だがおよそ人の上に立つ人間が、 そのまさに下に位置する人間に向けてとるべき態度ではないだろう。 対話の努力はおろか対話の余地自体をしりぞけた。 そんな愚か者相手に対話してやる義理はない、 仮に義理があったとしても 対話を成立させるための信頼関係が見えない。
結果だけで物事を判断している…とは当人は認めないだろうが、 結果に至る過程を問わずに済ませる気質を知っているだけに、 彼が上司として軽蔑されるだけの実証も揃ってしまう。 擁護してやるだけの論法が成り立たない。 人の擁護されるべき余地をないものとして扱ってきたから。 本当に愚かだな。
31かそこいらの年でようやく それなりの善性にも親しんで 人や世を呪わずに 少なくとも外に出さず済むようなったものだけど 正直なところ あれからずっと 死ね、死ね、 と毎日心には呪詛が渦巻いている。 どんなに蓋しても本心にはある。 本心は本心だから ここにだけ書き残す。
こーゆー 死ね、死ね、 って呪詛、 それ自体が醜くてダサいし悪だし ましてや会社の上司相手とか 世にもつまらない話だし 「私はザコです」 って言ってるようなものだ。 キッチリ向き合って 呪いから解き放っていかねばならない。 だからまずは本心として受け止める。 まだまだ未熟でザコな自分自身を見つめ直す。 受け入れがたいけど…。
夕飯はカジキマグロのソテー。 つっても昨日スーパーで買っておいた、 焼きゃあいいだけのもの。 これにかるく茹でたニンジンとジャガイモを バターソテーにして添えた。 うましうまし。
そういえば妻は昨日の検診で産婦人科医から 生魚食べても別にいいんじゃねーの ってお墨付きをもらえたらしい。 僕もずっとお刺身とか食べてなかったから 来週にでもやるか。
痴漢祭り、というフレーズがトレンドに上がっていた。 去年のこの時期にも聞いた話だが、 受験生は受験当日朝に痴漢をされても泣き寝入りするほかないからと、 いうなれば「痴漢日和」という号令が広まっているそうだ。
それ自体についての言及は置いといて。
かねがね僕は自警団の気配があればいいんじゃないかと思っていた。 それは痴漢のみならず無差別殺傷するような凶行犯を想定してみても、 あるいはスリだとかでも。 まぁ限局した方がわかりやすいからとりあえず電車で。 犯罪者は、中にはそういう病気の人もいるだろうが、 その多くは相手ち状況を選んでいるはずだ。 わかりやすい話、こわもてのプロレスラーばかりが ゾロゾロ立ち並んでいる車両において、 わざわざそこで不法行為に及ぼうとする者は少ないだろう。 そして「機を逃す」というのはとても大事だと思わる。 魔が差すとか憑き物とか そのいっときやり過ごしたら結局は実行にいたれなかった、 そういうことってありふれてるはずだ。 実際、犯罪一歩手前で踏みとどまった人は少なくないはずだ。 何か仕出かすつもりで家を出た。町まで繰り出した。 駅まで行った。電車に乗った。相手を見定めた。 経過段階でいくらでも取りやめはできる。 ギリギリまでいった人はかなりいるだろう。 実行にいたらなかっただけで。
僕が思うに、例えばネット上で、 「俺は痴漢見つけたら容赦しないよ。 目ん玉だろうがなんだろうがぶっ潰してやる」 といった宣言が横行していれば、 これはちょっとは抑止力にはなるだろう。 限定的になれば抑止力が強まる。 「怪しいやつ見つけたら絶対容赦しない。 おれは東武東上線にいる」「おれも」「おれも」… 「センター試験の日だけは目光らせてる。 女の子が被害に合ってたら絶対見つける」「おれも」「おれも」…
ここで大事なのは、誰が"そう"なのかわからない点だ。 その像は加害者側で勝手に肥大する。 誰も彼もが「容赦しないやつ」に見えてしまえばいい。 ネットと都市の匿名性を逆手にとった格好だ。 絶対可憐チルドレンの普通の人々がいう 「我々はどこにでもいる」ってやつだ。
この取り組みはすぐにでも、 自分一人からでも始められる。 匿名で投稿できるあちこちに書き残してもいいし、 もうちょっとやる気出して、 賛同してくれる人はRTだのと活動してみてもいい。 ただし現実的な問題はある。いくつも考えられる。 そのうちの一つに、これは相互に監視的で 人を疑う社会の実現だとする見方もあるだろう。 だがこういうときに 「そんな人を信じない考え方は嫌だ」 という手合いを僕は心底軽蔑する。 人を信じるとは無条件無批判に疑わないことでは決してない。
誰もが顔見知りの村社会とは違って 都市空間における公共圏では 名前も知らない他人が当たり前に隣にいる。 本来であれば個別に人として見てやるべき他人を、 都市生活者はあまりにもそれを見慣れているばかりに、 群衆として扱う。 そして群衆を自らの"常識"に照らし合わせて 疑うこともせず勝手に"信じて"いる。
もっと一人一人を見るべきなのだ。 「誰が誰だかわからない」 「都市空間における匿名性」 「愛と祝福」 いずれも重要な主題だ。
だがそんなような話を妻にしてみても …ここでは簡略化して書いたがもっと丁寧に話した… うまく伝わらなかったようでショックだった。 大分ショックだった。
晴れ。 空気はかなり冷え込んでいるものの 身体が寒さに慣れてきている。
朝、ウカツにも食パンが一枚しかなかった。 妻にあげたがホンのひとかじりだけ頂戴した。
弁当はホイコーロウ風。 風というのはピーマンはおろかネギさえ入れず 調味もおろそかだから。 しかし 豚バラ肉とキャベツを豆板醤で炒めて オイスターソースを混ぜ合わせコショウを振るだけで 巨大な美味しさが到来するのだから中華は偉大。
会社の人間相手をはじめとして 自分はもう長いこと 別に誰とも会話したくないんだなと思った。 相手のことがどうでもいいというか。 笑いを捨ててから随分長い年月が経ってしまって 今では会話相手を楽しませようとかする精神もなくなって 事実誰も僕を相手に会話を楽しめないからか 誰からコミュニケーションを求められることないし もはやそれでいいと思ってる。
ただ僕自身は 誰とどんな話をしても得るところがある。 というか得るところが多すぎる。 どんなにつまらない話でも、たどたどしくても、 それこそ今日は良い天気ですねえなんていう 無味乾燥なやりとりからであろうと、 勝手に含蓄を、哲学を、学びを得る。 一方で多くの相手は僕と話をしてみたところで 何が得られるわけでもないだろう。 だから、悪いな、と思う。 こっちばっかり楽しんで。それも後から。
無味乾燥な会話はいくらでも続けられるようになった。 なんといっても食の話題はやりやすい。 話してる内容自体は面白くもなんともないけど。 それでもちょっとした言葉のまごつきや 表情の揺るぎ、空気感、間などからは 無数の人間の発見が得られる。 だから僕は楽しい。
そういえば知り合ったばかりの男が女の連絡先、 というかLINEを尋ねるというのは 自然にもってかないといやらしさがにじみ出るものだけど 今ならカンタンに得られるなとこの前思った。 この世で最も無難な話題である 好きな食べ物嫌いな食べ物 から話をつないでって それならこんな料理あるよとか料理法がとか言って エー美味しそう ってコメントさせたら じゃあレシピ教えるよ、ていうか送ろうか で済む。
やんないけど。せせこましいし。 女に飢えてもいないし。 下心ないならフツーに聞けばいいだけだし。 でもネタにはなる。
数少ない友人相手とは会話したいな。 なにも話すことはないのだけども…。
君のことが大々々々々好きな100人の彼女、 再び読み始めてみた。 いかにもヤングジャンプっていうノリで ギャグシーン…というかツッコミが寒々しいし キャラも記号的でこりゃダメだと一度は切ったんだけど 二次裏では 「ドンドン狂気が増してる」 「突っ走りすぎてもう歯止めが効いてない」 「どこまでいけるのか制作陣が一丸となって検証してるみたい」 みたいな評が下されていたから 信じてみることにした。
妻から朗報。 現在は近所の産科医院に通っているが ここは人気があるのか 予定日あたりには混んでいて 2件キャンセル待ちであったのが 今日どういうわけだか予約がとれたらしい。 なんでもダイレクトに聞かれたそうだ。 「他の産科とれそう?」と。 大変そうですと妻。 やっぱりウチでいいの…?と先生。 はい!と妻。 わかりました、ねじこめないことはないから…と先生。 ご厚意なのかなんなのか、とにかく助かった。 普段は無愛想な先生なのだそうだが、 妻が感謝と喜びをあらわにしたところ ちょっと笑っていたらしい。 うちの妻は喜びに対してはスナオだからな…。 なんであれ、これで今後もここへ通い、ここで産める。 極めて理想だ。 他にも車で15分圏内の産科医院をリストアップはしていたが ここならば歩いて8分、立会い出産も可能で何かと都合はいい。
検診結果も上々。ホッッッッの連続。
帰りは西荻に寄り肉屋でベーコンを買って帰宅。 夕飯はカルボナーラ。 いつもアツアツでいただけないから 今日はちゃんと事前に皿を温めておいた。 卵も常温に。 二人前の手順。 ボウルに卵2コを開けて、白身1コ分は捨てる。 生クリーム70ml、粉チーズ、塩コショウを混ぜておく。 お湯を沸かして麺を茹でる。 オリーブオイルでニンニク一片とベーコンを炒める。 麺が茹で上がってきたらお湯少量とともにフライパンに移して乳化させる。 火を止めて卵液をフライパンに入れてよく和える。 ブラックペッパー、粉チーズを振りかけて イタリアンパセリを飾ってできあがり。 極めて美味しかった。
ジャーナリズムについての本を読み始めてみた。 多少なりとも政治、経済、社会を語るには 知見を得たり発信するだけではなく その取りまとめかた、扱いかたまでをも 熟知せねば…というのは望み過ぎだけど まぁ通じておいた方がいいので。
原神、エンドコンテンツである螺旋回廊の星36をとうとう達成した。 長い道のりだった…。感動した。 やはり第12層の3戦目がクセモノで幾度となくチャレンジした。 前半をベネット、行秋、シャンリン、雷電将軍にして 開幕にベネット元素爆発、雷電将軍のスキルにつなげて シャンリン元素爆発とスキル、行秋元素爆発とスキル、 雷電将軍元素爆発、2匹をたたんだら 続く二匹にシャンリン元素爆発、スキル、ベネット行秋将軍…とまわして 残り時間8:50で前半終了。 後半は先生、バーバラ、綾華、胡桃。 開幕は先生元素爆発、スキルでバーバラスキルにつないで 綾華元素爆発とスキル、胡桃スキルと元素爆発、重撃… 残り時間7:30ほどで遺跡守衛2体を迎え、 総力をあげて叩き潰した結果、胡桃の元素爆発でエンド。7:08。
あまり育ててもいないバーバラを抜擢したのが勝因だった。 2戦目を万全の状態で終えるためというのもあったけど それ以上に水元素付与役として優秀。 しかし最適解求めての試行錯誤は楽しかったけど 運の要素も強かったしもうチャレンジしたくはないな…。 無凸の申鶴育ったから次回はヌルくあそぼ。 これでもう最適解からは開放されんだ。
妻から「貰う」と「授かる」の違いについて説明できるか問われた。 貰うの方は能動者が明確な一方で、 授かるには神とか天とかそういった超自然な主格が想定されるから 誰からのものか判別しにくいニュアンスがある、 また 貰うの方は所有権が自分へと移されたという意味が明確な一方で、 授かるの方は一時的で、与っているに近いニュアンスがあると応えた。 妻も似たような認識のようだ。 Syrup16gの歌詞、 「誰かの手にまたこの生命返すんだ」が思い返された。
トキノについて、妻にタイトルだけ意見を伺ってみた。 三案。 1.「誰がトキノを救うのか」 2.「何も知らないトキノ」 3.「トキノはまだ何も知らない」 妻は1が良さそうだとの答え。 ただしタイトルありきで読者が読み進めることになるから 読みかたを規定してしまいやしないか、 だが内容を知らないからなんとも言えない。 そんな答えだった。
トキノについてのメモ書き。 十何年ぶりかに故郷の町に戻ってきた女が噂になっている。 その女の娘はまだ1歳やそこらだが、この町に捨てられていった。 捨てられた場所は誰もが出入りできる町のたまり場である。 女はこの町とこのたまり場に特別の思いがある。 女はこのたまり場に因縁のある男たちに わずかずつの因子をふりまいていった。 かくして男たちは捨てられた赤子トキノを救わなくてはならない。 「誰がトキノを救うのか?」 トキノはまだ知らないが、その生は祝福されている…。
たまり場はシェアー的な場所。 誰のものでもなく、開かれている。 専有されていない。私有からほとんど開放されている。 ここに捨てられたトキノもまた、誰に占有されることもない。 血縁関係にない無数の父たちのもとシェアーされている。 などなど。
| 2022年01月12日(水) |
みずほトラブル、エロゲの価値 |
晴れ。 寒い。 寒いがあと30回くらい出勤すれば暖かくもなってくる。 毎年この希望をもって冬を凌ぐ。 今冬はコロナにかからないよう心がける正念場だな。 オミクロン株増大、冬場における感染拡大しやすい下地、 ワクチンの効果切れ、などなどリスクは揃ってる。 春先まで持ちこたえれば、ワクチン接種三回目もあって また落ち着いてもくるだろう。 うちたくないけど。
弁当は牛焼肉。 余って凍らせてた牛肉。 焼肉のタレ多めに使ってみた。 美味かった。そりゃそうだという感じ。
東京新規感染者数2000人超えた。 それでも会社はなんも言わない。 緊急事態宣言が出るまでは粘りたいのだろう。 緊急事態宣言、「意味ない」と笑う層もいるけれど 一つの指標にはなってるんだよな。線引きに。
笑うといえば 昨日またまた、みずほ銀行にシステム不具合が発生していて あんのじょーネット上の一部ではネタにされてたけど 明日は我が身という観点ないのかな。 このテの「ありえないシステム不具合」は今後増えるばかりだろうし 自身の属する企業体でも起こりうるし 客として世話になってる企業体も起こしうるし 単純な話 “ありえないはずの”個人情報漏えいなんか もはやありふれ過ぎてて何万人レベルでも話題にもならないし。 連中、覚悟できてんのかな。 時代についていけてないのはどっちの方なのか。
夕飯はうどん。 昨日余しておいたトックのスープで。 しかし妻は相変わらずぶっかけを所望する。 手間は増えるがやってやる。 それぞれ好きなものを食べてご満悦だった。
そういえば先日番組の途中から見た うち着いてっていいですか のエロゲ好き女子の回、 冒頭に撮影スタッフとその女子とのやりとりで エロゲとはなんですかという問いかけがあったと知った。 彼女は即答したらしい。 「選択肢を選んで、女の子を幸せにするゲームです」 なるほど…。 これはもう、見事な答えだ。 僕が親しんでいるいわゆるシナリオゲーとなると ハッピーエンドとも限らないが 放映されていた情報から察するに 彼女が好きこのんでいるのはキャラゲーと思われる。 となればあまりに簡潔で明瞭で的確な答えだ。 「多岐にわたる人生の道筋(ルート)の中から ヒロインが最も幸せになる可能性を探り出し(ゲーム)て 幸せを実らせてやる(ハッピーエンドへ)」。 取材されたこの女性は 辛い精神状態にとらわれていた中高生時代に 美少女絵を見て惚れ抜いて心から救われたらしい。 そういう女性が、ゲームの中の女の子キャラクターを 「幸せにしてやりたい」と思い、 仮想的にでも自身の力(選択肢を選ぶ)で 「幸せにしてやれる」というのは 一つの価値体系が成立している。 スバラシイ。 ちょっと泣けてしまうよ。
トキノ、ちょっと進んだけど先が長い。 誰かに相談したい…。
妻が僕にちょっかいを出してきたときに コノヤローといって組み伏せたりする動作が 今は身重相手となるのでできない。 それをいいことに妻はことさら横暴をはたらく。 僕がちょっとでも抵抗すると 「こっちは二人分いるんだぞ」とおちゃらける。 子どもがいるんだぞ、ではなく しっかり自分の身体も保護対象に勘定しているのは いかにも妻らしい。
最近妻はもっぱらカルピスソーダを飲みっぱなしで そのペースは高まる一方。 おもいきし買い込んだつもりのストックがとうとうなくなる。 今夜はバナナも尽きていた。 ほうじ茶を入れ、昨日余した大福1コを二人で割って食べた。
洗濯して干して本読んで就寝。
| 2022年01月11日(火) |
くたばれソリューション |
雨。 そんなには寒くない。
弁当はナシゴレン。 ちゃんとエビを入れた。 卵焼きはのっけなかった。 面倒ていうより油っ気が強くなるので今日は控えた。
雨の中信号待ちをしていて思ったけど 昔は耐え難かった冬の雨もなんだか受け入れてる。 慣れというのか飽きというのか これが大人になるとか年老いるってことなのか。 世界への順応性が高くなって 鋭敏な神経が失われ鈍麻になっていく。
内田樹先生の本を読み始めた。面白い。 小学校教育についていいこと言ってた。 自分の能力や才能の限界を知らせてやり 身の丈にあった生活レベルへと軟着陸させてやるのも 学校の役目である、 “身の程を知れ”という観点が重要である、 そこを起点として学問や芸術への芽を開かせていく、 子どもたちに “可能性は無限大” と説くのはいかにも美しい取り組みのようだが悪点もある、 “可能性は無限大”と”資源は有限”という言明は 両方を同時に説いていかなければならない、 その矛盾の間で子どもたちは学びを起動させていく… そんなような話だった。
アエナフ。 キッチンに立っていても iTunesから音楽を転送しようとしても 電車に乗っていても 「これオカシイだろう」ってストレスに日々見舞われる、 これはどんな人にでもあるレベルの話で 僕だからどうってわけじゃない。 ただまだ一般化できるほど、 人に理解を求められるほどの理論にはなってない。 いったんはメモ書きとして残しておく。
ある問題ごとに対して、 その問題ごとの構造に文句垂れたいときに、 傍からすれば 「こうすればいいのに」 という冷静な目線がもたらされる成り行きはよくある。 「事前に調べてみたらいいのに」とか 「これを足してみたらいいのに」とか 「そもそも取り入れなければいいのに」とか。
この思考法は 仕事ができる と見なされがちだ。 というより、この思考法に則ってやらないと、 仕事ができない タイプにカテゴライズされがちというか。 ビジネス思考、合理的志向、 男性社会的な感情排除の課題解決思考法。
線路上に石が置いてあるなら取り除けばいいとか、 そのまま電車で踏み抜けるようにしてしまえばいいとか、 そうした対処がもてはやされる。 できるはずの対処をほっぽいて 「線路上に石が置いてあるなんてオカシイ!」 と叫ぶ人はヒステリー扱いされ、 「--すればいいだけなのに馬鹿じゃねーの」 と嘲罵される。
僕自身はそうした対処策を講じるのが得意な方だから、 だからこそ痛切に主張したいのだが、 対処策ばかりに価値を重んずるよう 無意識的に刷り込まれているビジネス型人間はカスだ。 そもそもを良くしようという革命精神がない。 彼らには創造と破壊ができない。 せいぜいが 「ニッチな市場を切り拓く」 とかいうアリモノの再生産が関の山だ。 彼らは 「今ある状況を構築している仕組みを突き止め、 情報を収集し、整序し、 問題ごとを問題ごとたらしめるエラーポイントを見出し、 あたかも病巣を切除する外科医のように、 あるべき正常へと戻す解決策を図るのは大得意なのだ。 これをソリューションと呼び習わす
この あるべき正常 という見方がクセモノで、 共同幻想的な虚像ではあるのだけど あまりに輪郭の強固な影像だから 現実問題を照射した実像ともいえてしまう。
…今日はここまで。
鬼殺し、面白い。 肉蝮があまりにもヌルいアクション漫画だったから いい引き立て役になった。 凄惨。圧倒的暴力。インモラル。 コレだよコレという感じ。
夕飯は焼鮭。 だけだと妻が嘆くからトックも用意した。 イチョウ切りにした大根とニンジンをごま油で炒めて いつもならエリンギと肉を入れるけど今日はなし、 水を加えて水煮ゼンマイも入れて煮込む。 味付けは生姜ニンニク韓国スープダシ、塩コショウ。 トック餅は早く入れすぎるとグジュグジュになるから よそう1分前に入れてさっと煮込んでできあがり。
ウシジマくんちょっとだけ読み返した。 ギャル男くん。肉蝮が見たくて。 今回パラパラパラーっと読み返しただけだから あまり入り込んでいけず 怖さみたいなものは感じなかったけど 初回読んだ際の格別の情感は思い起こされた。 いやにナマナマしかったんだよな。 こういうやつ、いる。っていう。 顔も言動も。
22時前、ほうじ茶を入れて大福を食べた。 廊下の窓を開け放って、夫婦揃って縁側を向いて雨を眺めて。 えらい幸福な時間だった。
入浴後、バナナジュース。 読書。 0時半過ぎに寝た。
| 2022年01月10日(月) |
凶行被害想定、80年代肩パッド、コロナ陽性想定 |
くもり。7時20分起床。 庭の雪が溶けた。 昨晩までは全然溶ける気配なかったのに。 朝方のことなんかな。 早朝にはこの庭にも日差しがあるのかもしれない。
弁当は鶏もも玉ねぎニンジン豆板醤炒め。 味付けが豆板醤だけで済むって毎度ながら不思議だ。
祝日だけど出勤。 中野で乗り換えそびれてうっかり新宿まで出てしまい 仕方なく新宿線乗り換え。 JRからとっても歩く…。 街を歩くのと違い なんの面白みもない無機質な構内を歩く不快さ。 新宿駅の乗り換えの何がイヤってこれ。 他の駅の乗り換えでも同じことだけど 長く時間が掛かるぶん耐えがたくなってくる。 9時20分ごろ神保時着。 遅刻はせんかったけど220円損した。
弁当味薄かった。 豆板醤だけでも成立はしてるけど 美味しく食べるにはオイスターソースがいるな。
先日の代々木の立てこもり犯、 ジョーカーみたいに事件を…という供述をしたらしい。 多くの人間が、自分がこうした凶行者の被害にあったら… あるいは事件に遭遇したら、と想定してみていることだろう。 それに、無差別でもない逆恨みの対象になったら…。 きっと逆恨みされていると思われる相手は僕にもいる。 下手したら お前のせいで人生めちゃくちゃだ とまで恨まれている可能性もないではない。 それがどんなにお門違い、筋違いだろうと、 当人が思い込んでいたならそれまでだ。 万一、その後不運や失敗が重なって、 不遇の原点を求めてきたときに僕の名前が挙がってきたなら、 凶行の標的にもされうる。 いやもう全然そんないわれは本来ないのだけれど 当人の認識次第ではありうる。 万一凶行の対象となったら。 交通事故よりも薄い可能性ではあるが ひとつの危機管理として考えておいても損はないだろう。
実際問題、 テレビで報道される大事件のような 問答無用の殺傷というケースよりは、 その手前の事件を想定してみるべきだろう。 対話の余地はあるのかどうか、 向こうは捨て身でやってきているのかどうか。 現実的なセンでシミュレーションしてみたとき、 恨みを買っていることがまず判明して、 それが今後どのような形でエスカレートしていくものやら 不安でたまらなくなると思うから、 知られている素性を全て洗いたくなるだろう。 知らない土地に引っ越しとか。 でもそのための費用や損失を 相手がまかなってくれるわけじゃないし、 この時点でこちらの人生はめちゃくちゃになる。 理想は対話による和解で、 話し合いの余地さえあればまず試みるべきなんだろうけど、 円満にことを収めるには 折れなくちゃいけない部分がきっと出てくる。 そのとき、たぶん、相手を 「口八丁で」「丸め込む」ような語り口が表れてくるだろう。 それは真心とか誠実とか実直だとかいった美徳とは 相容れにくい性情の発露だ。 悪徳への対処のために、美徳が損なわれる。 そんな自己矛盾に耐えられるだろうか。
退勤後、荻窪に寄って 西友の生活用品コーナーでこたつカバーを見てみた。 3000円で買えはする。 しかし見た目はふるわない。 一応無印も覗いてみた。こちらは9000円。出したくない。 さらに2階のパレットプラザにて寒中見舞いを物色。 喪中挨拶を兼ねたテンプレートはなかった。 しかしもともと自分らで一言書き添えればいいかというつもりでいる。 とりあえずここに来れば買えるという安心を得たからそれを収穫に、 あとはどのデザインのものを買うか妻に尋ねてみようと パンフレットだけ頂戴した。
夕飯は昨日の残り、肉じゃがと それに加えて雪国まいたけ極みの唐揚げ。 前回は油っぽくペシャッとした仕上がりになってしまったから 今回は高温でカラッとなるよう、 雪国まいたけ公式アカウントのレシピにしたがった。 だけれどこのレシピの紹介文は、 ここ数年よく見かける 典型的な「バズレシピ構文」で気持ち悪い。 あの料理のおにいさんとかいうのから始まったと思われるやつ。 一行目からして 「秒で溶けてく…」 だもんな、うわぁここに書き起こしても気持ち悪いぜ。 ダサさ極まれりっつうか。 でも味はいい。 マヨネーズ大3を少量の水でよく溶いて、 片栗粉大1と薄力粉大2、醤油大1を混ぜ合わせて衣を用意。 これに今回は生姜も足した。 舞茸は食べやすいサイズに手で割いて、 薄力粉をまぶしてから衣をまとわせて揚げ焼きにする。 アツアツでいただくと美味いこと美味いこと。 もも肉とはまた別の良さがある。食感がいいし。 こりゃチョビッとだけ胡椒と岩塩振っても美味いな。次回試そ。
ソーイングビーは80年代風ジャケット。 肩パッドはどうみても可愛くないと その価値がわからなかったけど 当時は働く女性、強い女性、社会の前線に立つ女性の装い、 いうなれば武装としての機能があったようだ。 つまりそれは ”守られるか弱さ”からくる可愛さとは対極にあるもので、 男性的価値観におもねらない美性を打ち立てたわけだ。 可愛くないのは成功形であるといえる。
そのままなんとなく うちまで着いてっていいですかを見た。 22歳エロゲ大好き美女とテロップに打たれていた。 エロゲというより 原画師であるカントク氏の大ファンのようで、 部屋中がカントク作品、ポスター、グッズで埋め尽くされていた。 生きることが辛く苦しかった中学生時代に カントクの美少女絵を見て なんて可愛いんだと惚れ抜いてしまい、 それからずっと生きがいみたいになってるという。 本人には誇らしい生き様のようで、 生まれ変わってもこの人生がいいと宣言していた。
22時半過ぎに入浴。最近は早めに入れている。 もしコロナにかかったらを想定しておきたいと、 妻から相談があった。 今現在妻がコロナにかかると産婦人科にかかれなくなる。 急性の出血をしても産婦人科医に見てもらえない、 となるとことは重大だ。 幸いほとんど家から出ない生活をしているから 可能性としては僕がもってきてしまうという方がずっとありうる。 僕が陽性となったらどう自宅隔離するか、 どう生活するか、面倒見るか、といった話をした。 何よりまず僕がかからないことだ。 外食はしない。 不用意に人と口を利かない。 店への出入りは最低限に。 手洗い。 うがい。
寝る前、ちょっとだけトキノ書き進められた。 30分かけてもほんのちょっとだけ。 すでに書きやすいところをバーッと書き散らしたあとで、 こっからがキツイんだよな。 こっから仕上げ段階に至るまで。
| 2022年01月09日(日) |
不快にさせないコメント、ちんどん屋、家を買う話 |
早寝しただけあって妻もちょっとだけ早く起きてきた。 飯食ってほんのちょっぴりノンビリしてから、 洗濯もの干してOKストアで買い物して帰ってきて 風呂入ってミュークルドリーミー。 久しぶりのミュークルドリーミー。 俺の心を乱し落ち着けるミュークルドリーミー。 今日も皆イイコだった… ちあちゃんがプリンセスだと明かされたが そんなプリンセスをあのお空の国の女王二人は 地上めがけて放り落したのか…相変わらずヤベエやつらだな。
昼飯はぶっかけと辛ラーメン。 どちらも美味い。 男子ご飯で特集していたレシピも美味しそうだったけど 結局ぶっかけのうどんが美味しいんだよなあ。 これより美味しいもんそんなにはないからなあ。
昼過ぎ、原神やってから 先に夕飯の肉じゃがをつくってしまった。 味をしみこませたいからとかなり早めに着手したのだ。 玉ねぎはたっぷり2コ。 ごま油でじっくり炒めて、 一口大にしたニンジン大をたっぷり2コ分追加で炒めて、 さらに豚バラ肉。こちらは少なめ。 肉にまで火が通ったら水、酒、みりんを入れて いちど沸騰させてざっとアクをとったら しらたきと醤油、めんつゆを加えて 今日はじっくり1時間ほど煮込んだ。 ジャガイモは傷みやすいから、 ジャガイモだけは夕方に入れる。
その間に映画鑑賞。 ぼくの伯父さん。 この前のプレイタイムの監督。なんとかタチさん。 やっぱわからんな。 でもめっちゃ画面面白い。 そして考えごとが捗る。 あと眠くなる。
夕方、掃除機がけ。 週に1回の掃除機がけ、 頻度は別に誇れもしないだろうけど、 引っ越して以来 どんな週末でも欠かさず週に1回かけつづけてるのは エライと思う。 ちゃんと15分くらいはかけてるし。
ふと思ったこと。 人に嫌われないように、人を不快にさせないように心がけた発言は 言うまでもなくたいてい面白くなくって そのぐらいだったらガンガン不快にさせてしまえよと思うわけだけど 人を不快にさせないように心掛けた発言が 人を不快にさせてしまってることがままあり これはもう最悪。 で 人を不快にさせないように、ていうのは コメント にあらわれることが多い。 相手が何か言った、何かしたから、一言差し出さなきゃいけない、 っていう決まりごとみたいなパターン。 テレビ、芸能人から広まった悪の文化だと思う。 かつて欽ちゃんは、タレントたるもの 「とりあえず何か返せ」 と指導したそうだ。 それはたしかにテレビ番組に求められる能力であり、 というか不可欠な機能であり、 ある言葉やある事態が発生したら まごついたりせず 「とりあえず何か返せ」 っていう。 しかしこれは常套化しすぎた。 しすぎた結果、 とりあえず何か返していない場合に、 ヘンな空気になる という状況が生まれだした。 一般人の会話にも。 多くの人が、 何か言われたり何か事態が発生したら、 「とりあえずなにか言う」。 ヘンな空気になるのを避けるために。 その定型にのっとるのがコミュニケーションだと カンチガイしているような考えなしは もういっそ黙ってろよ。 口を開かなくたっていいんだから。 黙ってたっていいんだよ。 コミュニケーションて そんなに丁重に扱ってやらなくちゃいけないような か弱いもんじゃない。 暴言にも無言にも意味を与えてくれるもんだろう。
18時頃、 遊んで遊んでかまってかまってと繰り返す妻に付き合って 久しぶりにカードゲームをした。 その最中のBGMが難しかった。 テレビからスグにYoutubeを起動できるようにはなったものの 見たい動画もなければかけたい曲もない。 僕は延々Lo-fiでいいのだが妻は陰気臭くて嫌だという。 知らない歌手の知らない曲をかけ続けていたが いずれもピンとこなかった。
夕飯はきっかり19時半、 ダーウィンがきたに合わせて。 虎の回。 毎年恒例、年始の一発目は干支に因んだ動物を特集している。 そして大河ドラマの宣伝をかねる。 それさえなければいいんだけどな。 虎はめちゃくちゃかっこよかった。 ネコ科の動物で、 あれだけ筋肉むきむきで重感のある生きものいないからな。 のしのし歩いてるだけでカッチョエーし 走っても飛んでも見とれる。 そして超怖い。
吉見俊哉編の路上のナントカいう本読み進めてる。 ちんどん屋の話、すごいよかった。 よく知らなかったけどちんどん屋は広告宣伝業で、 楽奏しながら街を練り歩くことで ある店舗やサービスを周知させる、商いの一種らしい。 異界の他者が賑々しく街に登場するというのは いかにも現代的じゃないけれど この本では若手の参入が途絶えはしないと問いていた。 そのうち、早稲田大学のサークル活動として ちんどん屋の真似事?をしている学生たちに インタビューをしていたのだけどこれがよかった。 街に登場してちんどん屋の振る舞いをしていると、 道行く人が笑顔を向けてくれる。 その様相を表す言葉として 「本当に笑顔で」が何度も登場する。 「本当に、本当に笑顔で」。 現代ではウソや気遣いというほどでなくとも 追従や愛想笑いに敏感すぎて、 “そうではない”と確信できる、 体感的な”本当に笑顔になってくれた”という現象が、 どれだけ価値あるものかが表れている。 街と一体化した感じがあって、と表現している学生もいた。 スバラシイ。 街を生きる理想的なありかただ。
本ではその後、サウンドデモに触れていた。 こちらも共感できる内容で、 車に占有された道路の実状を嘆き 路上開放をかかげる人々が 音楽を演奏したりあるいは路上で踊りまくることで 抗議を示すデモなんだそうで、 こちらもスバラシイ。
で 僕は踊りとか歌とか演奏とか そういう原始的なおこない、 世界との通信しようとする態度が好きだし敬慕してるから、 見聞きするたんびにスバラシイスバラシイと感動するのだけど、 じゃあ自分自身はどうか と向き合ってみたときに、 つまり ちんどん屋を体験してみたらいいじゃないか とか 路上で踊るお祭り騒ぎしてみたらいいじゃないか とか 検討しようとしてみても 絶対やろうとは思わない。
たぶん やってる人は言うだろう、 「大丈夫大丈夫、そういうの苦手な人とかいっぱいいるから。 でも難しいことなんにもないし、とりあえずやってみればいいから。 やっちゃえば、ああこんなもんかってなるから。 悩んでるならやったほうがいいよ」 が そういうことではない。 そういうことではないんだな。
この そういうことではなさ の複雑系が僕の文学意識の根っこだと思う。 なかなか言語化はしえない。 というか した途端にウソになる。 だからこそこれは 文学の領分で取りざたされるべきもの。
妻は正月からかかりきりだった革細工を ようやくほとんど完成というところまでこぎつけた。 が母子手帳にはめるにはサイズにやや難があり、 何より革のカバーを装着させると 表紙が見えなくなって これは いざ というときに 他人が一発で母子手帳と判別できず 困るんじゃないかと懸念して、 結局お薬手帳の方に装着する運びとなった。
23時前に入浴。 家を購入するプランについて練りたいと妻が持ちかけてくる。 正直なところ そういう大きな話からは逃げたい。 実際自分は、資本主義社会が前提とする 未来志向型の(虚像、共同幻想型の)人生観が好きではない。 というか 世の多くの不幸の元凶とすら見なしてるから 憎悪の対象とすらいえる。 ただ実際問題、 「持ち家はほしい」という夫婦単位の意志がある。 となると、ローンを組むにあたっては 年数の勘定がシビアとなってくるから いつまでも放っておけない。 待ちの態勢でばかりはいられない。 妻の方でもそのあたりを熟知しているから、 僕の考えかたがどうであれ、 ソレはソレとして早く話を進めましょう、となってくる。 嫌だな。 が、 嫌だなと思っている僕をつつくような振る舞いを 妻自身もしたくない、させないでほしいと思っているだろう。 なにぶん一人で生きてるわけではないから 折り合わないといけない。
間接照明について検討。 居間が暗いので。 とりあえずピンライトを当ててみた。 おしゃれではないが 読書しやすくはなる。
0時過ぎに寝室へ。 30分くらい本読んで1時前に寝た。
| 2022年01月08日(土) |
読書、コロッケ、しょうもない休日 |
晴れ。 庭の雪はまだまだ残っている。 路上からはだいぶなくなった。
朝から図書館へ。 読みたい本2冊の取り寄せをお願いした。 初めてか随分久しぶり。 あと吉見俊哉編の路上のナントカいう本と、 内田樹の呪いのナントカいう本と、 現代社会用語集という本を借りてみた。
OKマートで買い物して、いったん家に戻って荷物を置いて、 さらに西荻へ。 100均、肉屋、八百屋、TSUTAYA、餃子屋行って 帰ってきたら そのまま風呂へ…という計画を今日は諦めた。 各所でちょっとずつ余計な時間をくってしまっていたので。 大人しくアラビアータを作る。 オリーブオイルでニンニクと鷹の爪を炒めて トマト缶をまるっと入れて水足して中火で煮込む。 水分がなくなってきたら足す。 20分から30分くらい。 この間に、好みでケチャップやソースを足したりする。 お湯を沸かしてペンネを茹でる。 7分くらい経って、まだ歯ごたえ感じるくらいで フライパンのトマトソースの方にペンネを移して和えていく。 塩、ブラックペッパーで味を調え、 粉チーズふりかけてイタリアンパセリを飾って完成。 美味かった。 けど今回ウスターソースの代わりに おたふくソース入れたからその味が強かった。 甘いんだなあれ。
昼間は原神やったり本読んだり。 原神はマップ追加されたから探索が楽しい。 このゲーム結局、新マップのタイミングが一番楽しい。 イベントもなんもいらない。
本は、借りてきた現代社会用語集というのを読み始めてみたけど ものすごい悪書。 このタイトルでまさか 著者個人の見聞してきたことのメモ書きとは思わんもの。 イヤーこれはきつい。 これまでどんな悪書だろうと 薬も食らう毒も食らう の精神で読了してきたけど 今回ばかりは断念するかもワカラナイ。 主観と僻見に満ち満ちてる断定的な文章の浅慮っぷりにウンザリする。
夕飯はコロッケ。 まさかコロッケを一から作る日がこんなに早くやってくるとは…。 しかし調べてみると、そんなに面倒でもなさそうだった。 じゃがいも3コを電子レンジで温めて、 さらに茹でて柔らかくする。 その間に玉ねぎ半分とニンジン少量を細かくみじん切り。 サラダ油で炒める。 合いびき肉300gくらいを加えてしっかり火を通して、 塩コショウ、ナツメグで濃い目の味付け。 水分は飛ばす。 ジャガイモをボウルにあけてマッシュして、 肉の方に混ぜ込む。 これでタネが完成。 小判型にして空気を抜いて、 パットに並べて冷蔵庫で1時間ほど冷やす。 今回は急冷モードで冷やしたから30分経ったら出して、 油を170度に温めている間に 小麦粉、卵1コ、パン粉を用意。 小麦粉はまんべんなくつけて、 卵…水大さじ1を溶いてよく混ぜておいたもの…にひたして パン粉をたっぷりとまとわせて、揚げる。 はじめの1分は弱火。 そっからちょっとずつ火を強める。 弱火、中火、強火で計6分くらい。 そもそもタネに火が通ってるから あんまり火の通りを気にしないでいいのは楽だ。 焦げ目がついたくらいで引き上げて油をきる。 キャベツに乗せてできあがり。 めちゃウマ。 かなり味が濃い。ナツメグ入れすぎたな。 でも妻はさらにおたふくソースかけてた。
食後、iPhoneに音楽を転送する、 本来なら5分で済む作業にずっと手間取らされた。 Appleがバカだから時間を浪費する。 5分で済むことを30分やってる。 音楽入れるだけのことなのにほんとバカだな。 旧来の製品ですぐ済んだことが どうしてこんなことになるのか。 映画見たかったがAppleがバカだから諦めた。 Appleがバカで休日が腐る。 不愉快だな。不愉快。気分が悪い。 なんでこんなバカのせいで時間浪費しなくちゃならんのだ… 時間がもったいない… 人生が削られてる。 こんな気分じゃ何も楽しくできないし何にもする気になれないし。
でまた原神やった。 するつもりもなかったけどやってみると自分の未熟さが浮き彫りになる。 何が未熟って、 ゲーム内の暴力でスカッとしているっていう。 まんまガキだな。 クンフーがたんねえ。
なおも庭に残る雪を妻は楽しんでいるが 不意に呼び出されたので縁側から降り立ち案内されてみると 新雪に足跡が残っている。 猫かなと検討をつけて、一度部屋に戻った後 照明を持参しもう一度二人で観察してみると、 どうやら鳥の足跡らしいことが伺えた。 ヒヨドリ可能性が高いようだ。 犯人探しのようで楽しかった。
入浴してバナナジュース入れて飲んで 本読んでおとなしく寝た。
| 2022年01月07日(金) |
雪道、自由恋愛の価値、気持ち悪さの学習 |
7時20分起床。 寝室のドアを開けてスグに 廊下から見える銀世界に感動した。
昨日の例があるから 大量のダンボール、ペットボトルを早めに捨てに行った。 地面は凍っている。 隣人が雪かきをしていたので挨拶してみたが あまり余裕なさそうだった。
弁当はチンジャオロース。 酒、醤油を少しだけ温める。 チンジャオロースはもう毎回、 一食してから味付けをし直すその時、 つまり弁当時に完成をさせている。
妻は朝からカメラ撮影に精を出していた。 普段は寒い、眠いといって朝まったく動けない妻だが、 自身から発した動機づけさえあればいくらでも動く。 大して着込みもせずに庭に出てひたすらシャッターを切っていた。
僕は普段より早めに支度を終えた。 徒歩で向かうにせよバスで向かうにせよ、 こんな日にはどんなトラブルに見舞われてもおかしくない。 さていつもと比べて7分前に出発がかなうぞというタイミングで 庭先の妻から呼び出された。 雨樋の垂れ下がる大松の葉や枝にツララが連なっている。 これを見せたかったらしい。 なるほど呼び止める価値のある光景だ。 いいもん見たとホクホクしながら家を出た。
路面凍結は十二分の注意がいる。 バスで行くか悩ましかったものの、 車移動は車移動で、スリップ事故が危ぶまれる。 比べれば徒歩移動の方は気をつけさえすればいい。 雪道を歩き進めていきたい誘惑も手伝って、 のんびり徒歩で向かうことにした。
駅まであともう数分というところで下り坂。 踏みしめる雪もほとんどなく、 薄氷の張っている坂道はどれだけ警戒しても 警戒しすぎることはない…とペースを落としたところで、 真ん前におっさん…お兄さん?… もう自分と同年代くらいの男性を どう読んだものかワカランくなってきたな… まあとにかくサラリーマンが真ん前に入り込んできた。 速度はほとんど変わらないが何分真ん前なので 正直ジャマだなあしかも片手に缶コーヒー持ってあぶなっかし あ ちょ あぶねってバランスあ あー と思う間もなくころびなすった。 きれいに。スッテンコロリンと。 …でも手を差し伸べたところで支えがあるわけでもなし、 かえって引き上げようとするこちらも転びかねないだろうし 見て見ぬふりが彼のためかとスルーして そのまま通り過ぎた。 その瞬間、通行人がまさに僕が諦めた 手を差し伸べて引き上げる動作を試みようとする光景が ちらりと見えた。
電車は遅延なし。 中野駅からは地下鉄となるが そこまでの3駅は高架の眺めだから 雪に埋もれた東京の街並みを一望できる。 しかしせっかくの雪景色であるのに 車中の人々はスマホいじりか 疲れ果てて目をつむっているかで 断然もったいない。 と、惜しがってる僕にしてみても 十数秒だけ景色に見惚れたあとは 日課のネットニュースを追うなどの くだらない時間の世界に戻っていた。
無事に出勤。 ほとんど誰も遅刻しているようには見えない。 リッパなもんだ。
主人恋日記1巻。 少女漫画家を母に持つ陰キャ女子高生が 主人公という設定の少女漫画。 割と好きな作家だし、 自身が三人の子どもを育てる少女漫画家ということで 「恋物語の主人公とは」 を解き明かしていくギミックは面白いんだけれど、 結局は主人公の容姿がよく、 いわゆるヘンシンもの、 シンデレラものとなってしまうのは残念だった。
職場では、僕の隣の席にはもうすぐ40になろうかという女性がいる。 お世辞にもルックスが良いとはいえない。 化粧やオシャレでどうこうなるタイプでもなく、 骨格の時点でいびつ。 仕事ができる方でもなければ、 面白いことも言えない。 では寡黙孤立の人間独特の世界があるかといえばそうでもなく、 それなりに自発的なコメントは発するのだが ことごとくが無味乾燥で頭に残らない。 強いていえば人並み程度の真面目さはあるといえる。 だがその武器一本で男性と恋愛関係を結べるかといえば、 実に厳しい。 人並みの真面目さは、今一歩で実直という美徳にもなり、 愛嬌一滴まじわれば健気という魅力にも通じるが、 この10年間その兆しも見えない。 もし自分が少女漫画の作者で、 彼女を主人公としたなら、を考えてみても、 納得のいく展開にはできそうにない。
こんな勝手な分析は彼女にとっては失礼極まる話で、 当人ならずとも不快になる人も多いだろうけれど、 僕には大事な問題意識なのだ。 「恋愛の価値」 「自由恋愛の是非」 「恋愛物語の位置づけ」 いずれも解決していきたい問い。
去年だか一昨年だったかの話題作、 転スラの漫画版を読んだ。最新刊まで。 全然おもしろくないな…。 いや、面白がることができなかったというべきなのか。 なはんて謙虚に日和るつもりもない。 中学生当時でも、つまんない扱いしていただろう。 正確にはあまり否定したくなるような要素もない。 イタイとか寒いとか下手だとかいうんではなかった。 ただなんにも感興を誘う要素がない。 ガキ向けにしてもお粗末だ。 いわゆる俺tueeeeee要素くらいしか見どころない。
ウシジマくんスピンオフの肉蝮伝説を読み始めてみた。 こちらも面白くない。想像通りの出来。 緩急がなくて初っ端からずっと暴力、非日常、凄惨だから、 本編であったような恐ろしさが全然感じられない。 非日常がスタートライン、話の基準になっちゃってて もうまったく暴力的にも見えない。 こっから面白くなるのかしらん。
東京新規感染者数900人超え。ハイペース。 去年のピークはどのくらいだったかもう思い出せず調べ直したら 8月に連日5000人超えをしていた。 よく忘れてたもんだな。 危機意識だなんだって、結局カタチだけかい。
帰宅時には雪はかなりなくなっていた。 結局はほとんど人通りのある路地しか歩いてないってことだ。 街のスミッコを覗いてみればちょこちょこ残ってるんだけど。
夕飯は七草粥。 買っておいたセットを茹でて、 おかゆだと時間がかかるから 冷凍のご飯を温めてから煮立てたもの。 うんオイシイ。 名目通り胃に優しく ホッとする感じがする。 しかし妻は食後、 七草粥はコレはコレ、コレはアレ、 と草の一つひとつを名指していくのが楽しみなのに 今年は食べるのに夢中でまったく忘れていた と惜しんでいた。
昨日の友人夫婦の話の続きをした。 ちょうど最近考えていた問題意識に紐付けてみた。 たとえば企業家や政治家が大掛かりな不祥事を起こした、 そのニュースを見かけて 責任回避に必死だなと鼻白む場面は多い。 大体、そもそもの仕組みが 責任をとりにくい、責任を所在を分散している、 誰もが責任を逃れられるようになっている…ようになっていて、 少なからぬ人々が、そのシステムを白眼視している。
が。 誰にどんな問題が起きたって、 親しい間柄の人間…親友や、親、配偶者など…は、 あなたのせいじゃないよ、と いってあげたいだろうし いってあげるべきなんだろうし 少なくとも そういえる余地はあるべきなんだろう。 とすると 誰か一人に、言い逃れできないように責任がのしかかるような仕組みは、 それはそれでよろしくもない…ともいえるかもしれない。 この観点は重要だ。 だがそれは結論ではない。 いろんな問題ごとに適用できるってだけ。
新型コロナが流行して以来 様々な言説が飛び交ってるけど 今ここで思うのは 「感染は常に誰かのせいにできる」点だ。 必ず誰かから感染したわけだから。 それは 「本当は俺は悪くない」にも通ずる。 その理非、是非はおいといて、 「俺は悪くないのに」という思いが発生しても全然不思議じゃない。 今回のケースに当てはめてみると、 夫からしてみれば、 「沖縄で誰かにうつされた」 という思いがあるだろう。 たとえば、 「俺は反対していたが友達の意向で滞在が長引いた」 「地元の人との接触は極力避けていたが向こうからグイグイこられた」 「米兵御用達みたいな場所に面白半分で連れて行かれた」 「やたら咳してるのにマスクつけてない奴がいた」 いくらでもそんな状況は考えられる。 そして 当人からすれば、 親しい人間には 「あなたのせいじゃないよ」 ととりあえず言ってもらいたいものだと思われる。 言われてから、いや自分も悪かったんだがと省みることもできようが、 真っ先にそのフォローがないと、きっと気分は害される、 というか心に余裕のないまま応答することになる。
…ってだけじゃなくまだ随分いろいろと考えたけど いったんここまで。
妻は仕事が残っているとのことで 居間にノートPCを持ち込んで作業していた。 おえらがたの作成した公文書の草稿の書式が甘いと嘆いていた。 情報の整理法がなっていないとのことだ。 「キマリゴトとして駄目なわけじゃなかったとしても、 私はこの出来上がり、すごく気持ち悪い」 その気分はわかる。 そして、相手にもこれが気持ち悪いことなのだと感じてほしい、 後輩を教育しているとこの感覚はよくある、 それを気持ち悪いと感じるように教育していきたいっていう… と継いでみると、 まさしくその通りだと妻は共感を示したが、 「これはいたるところであるよ。 人が人と関わっていれば理解と誤解と錯誤とが渦巻く。 その差の、間のところで発生するズレだから もうめちゃくちゃいろんなところであるよ。 きみ相手だってそう。 例えば部屋に衣服が脱ぎ捨てられてるのを ダメとか怒られるとかいう他律的な戒めじゃなく まず気持ち悪いって思ってほしいっていう…」 「あ、よく言ってる。それよく言ってるね。 そっかあ。ウルセエなあ」 元気な口の悪さだった。
| 2022年01月06日(木) |
ゴミ、積雪、余裕のないとき |
晴れ。寒い。午後から雪が降るとかなんとか。 8時前、年末年始にたまった燃えるゴミ袋を出しに行った。 まだゴミ箱には残っているがそっちは出勤がてら出すつもりで、 しかし万一収集車が先に来ていたらかなり災難だからと 出せる方を先に出したのだ。 結果的にはよかった。 出勤時に最後のゴミ袋一つを出そうとしたらもう回収されていた。 よくはないがよかった。 一つは残ってしまったがリスク回避はできたし、 今の庭ならゴミ袋一つあと3日置いておいても支障はない。 生ゴミとはいえ冬場だし。
でも年末の回収最終日に続き 今回の年始の回収開開始日にも 収集場にゴミ袋が溢れておらず驚いた。 前の住まいだったら溜まりに溜まったゴミ袋がワンサカだったもんだけど。 区域に対する住戸数の少なさ、住民の少なさ、 それに年末年始に帰省しているといった生活態が反映しているんだろう。 毛並みがいいな。
妻には鶏肉と白菜の炒めものを弁当に仕立ててやって、 僕は昼に絶対にラーメンを食べるつもりで 朝からずっと楽しみで仕方なかった。 この楽しみがあればこそ 凍えるよな冷気にも喜んで耐えられるってもんよ。
待ちに待った昼休み。 会社から出てみると、雪。 …雪! 本日12時ごろから東京でも雪が降る可能性が… と予報で言ってはいたが 本当に12時ピッタから振り始めたな。 ラーメン屋では入店早々メガネが曇って参った。 券売機のメニューが見えない。 必然、メガネをずらして操作しなければならず苦労した。 おりゃー視力0.01だからよお。 ほとんどカンであっさりラーメンを引き当てたぜえ。 そんでようやっと食べれたラーメン美味かったわぁ。
東京の新規感染者640人。昨日から倍増。 100、300,600とこれまでにないペースで増加してる。 こっぇえー。 大抵の人が一年前より危機感ないしなあ。
夕方、積雪。 思いのほか積もった。九段下の景色はなかなかきれい。 荻窪の駅前は路面がやや凍結していて危なかったが 住宅地の方が新雪を踏んでいけるので安全だった。
OKストアで買い物して帰宅。 路地裏はみごとな銀世界。 雪は止んでいて、たまに吹く風が電線上に か弱く乗っている雪をふわりと舞わせると 雪片が電灯に照らされてキラキラして綺麗。 あちこちで子どもが遊んでいた。 雪だるまを作っていたり、雪玉を投げたり、 ただ歩いたり走ったり、どの子も楽しそうにしていた。
足元に注意しつつ雪景色独特の気分に浸りながら帰宅。 玄関先に雪だるま。中くらいのと小さいのといくつか並んでいる。 妻が仕事をさぼってセッセセッセとこしらえたもののようだ。 身体を冷やすなというのに。 室外機の雪だけ取り払って家に入った。 見て と妻が言う。 「見つけた」 コタツのスイッチだった。 現在居間に置かれているテーブルは 本来ならコタツであるのだが 購入当時これをそういう用途で使うことを妻は疎んじて スイッチをどっかに追いやってしまった以来行方不明となり 今更コタツとして機能させたくてもさせられない 不遇の日々が続いていたのだが ちょっと探したらすぐ見つかった、とのことで あとで試してみることにした。
妻が言うには、降雪のさなかでも鳥はガンガン来ていたらしい。 庭を見ていると見事な美景。 妻はよくはしゃいで、カメラを取り出しあちらこちらを撮影していた。
夕飯はチンジャオロース。 牛肉だけボウルに入れて醤油みりん酒生姜ニンニクで下味つけて 冷蔵庫で15分。 その間にピーマンとタケノコ用意して炒めて 30分くらいでちゃっちゃと作った。 ご飯は冷凍を解凍。 その間にコタツをセットしてみた。 布団カバーはナシ。 着け始めは焦げ臭い。そういえばこんなんだったな。 チンジャオロースの仕上げにオイスターソースをちょろっと足して… というところで ブレーカーが落ちた。 エアコン、コタツ、電子レンジ、テレビ、電気ストーブ、 ほか待機電力もろもろ… さもありなんさもありなん。 一発はあるかと思われてきたが これまで結局落ちてこなかったんだよな。 ブレーカーはさっさか上げてコタツのスイッチを止めた。 電子レンジがいかんかったな。 しかしまさにオイスターソースを注ぐときに 明かりがなくなってしまったものだから どれだけフライパンに垂れたやらワカラナイ。 かといって味見もせずギャンブル的な味付けになった。
が美味かった! チンジャオロースはえらいな。美味しくえらいな。
食べ終わってから コタツ用布団カバーについて調べた。 正方形のかなり大きめのサイズとなるし 5000円はしてしまう。 デザインにこだわれば10000円を超える。 もともと用意するつもりのなかったコタツ設備に それだけのコストはかけたくないし、 シーズンがすぎればただただ邪魔である。 またよくいう話、部屋にコタツがあるとそこから出れなくなる。 妻がそうなるのは目に見えてるが それに加えて僕までもが出れないとなると この住まいの維持機能が絶える。 スイッチが見つかったことは嬉しいが だからといって強いて使わなければならないわけでもなく、 暖房器具ならたとえばホットカーペットなんかでも じゅうぶん効果を発揮するだろうから 検討できないだろうか、 そんな話をした。
といっている間に 先日もウチに来てくれた妻の友人から妻へ電話が入った。 一度は書斎にこもったが、 15分ほどして戻ってくるとスピーカーホンにして、 コタツをどうするか悩んでいる件を相談した。 彼女の案ではホットカーペット推しだった。
電話を切ってから、彼女から妻への相談内容を知った。 なんでも新婚の旦那さんが正月に沖縄へ旅行に行ったそうで、 沖縄といえばここ数日のニュースでは感染者激増が騒がれ 今日に至っては新規感染者数が900人を超えたが、 年末時点ではまだ収束ムードもあったことであるし、 年始の友人との沖縄旅行は長年続けてきた定例行事とのことで、 それ自体は責められない…のだが、 あいにくPCR検査の結果は陽性となってしまったらしい。 無症状ではあるものの、結果はそうなってしまった。 今は自宅で部屋を別々に過ごし、 電話にて夫婦間の会話を試みたそうだが、 彼女は茶化すつもりでもなく明るく迎えようと、 今のお気持ちをどうぞ、と記者風に応じてみたらしい。 この一言が軽率であったのか、彼を怒らせてしまった。 彼女は謝ったが彼の方の怒りは収まらず、 今のはオカシイ、他の誰かに聞いてみろ… と突き放されたそうで、 それで電話をかけてきたとのことだ。 妻は、 謝ってるんだからそれ以上ナニすりゃいいんだと、 旦那の態度に否定的だった。 加えて、それは当事者二人の問題であって、 他の人間に意見を聞いてみろというのもズレている、 といった答えを示したそうだ。
僕はそれよりかは柔和に受け入れたい。 無症状とはいえ不安はあるだろうし、 仕事への影響も大いに懸念されるし 友人たちへの心配もやまないだろう。 つまり到底余裕がない。 余裕がないと人へのあたりはきつくなる。 大抵の人間がそうであるし そうありたくないとしている僕自身にも覚えがある。 普段なら流せる失言にも厳しくなるし 理不尽な応対だってする。そういうものだ。
今夜も早めに入浴をした。 その直前、うどんを食べることにした。 雪景色の庭を見ながらだ。 1玉のうどんを2つの器に分けて、 窓を開け放し縁側に腰掛けて食べる。 寒いことには寒いがうどんで温まるし、 どれだけ身体が冷えてもすぐ後には風呂が待っている。 最高の3分間だった。
入浴後、踵のヒビ割れについて妻からレクチャーされる。 僕が調べもせずにドラッグストアで買ったものは 捨てろ とさとされて、 自前の品の中から数日間これを試してくれと渡されたものを塗った。
0時半ごろ、寝室へ。 雪の冷気により冷やされきっている。 暖房と湯たんぽの力を借りてもなお寒い。 これまでにないほど寒い。 20分ほど夫婦でぎゃあぎゃあ寒がりながら、 本を読んで寝た。
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