舌の色はピンク
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晴れ。 つつがなく台風は接近しているらしい。 木曜日が雨、金曜日が大荒れの見込み。
朝、キッチンのたちまわり。 冷凍ご飯を電子レンジで温めている間に、 可燃ごみを出しに行った。 まだ引っ越しの始末によるゴミが多い。2往復した。 食パンをオーブントーストに配置。 アイスコーヒーを入れておく。 弁当のおかずはテストを兼ねて冷凍食品にした。 唐揚げとソースカツ。 どちらも朝に冷凍のまま弁当に入れれば昼頃には食べ頃だと書いてある。 温まったご飯を弁当箱に詰めて冷凍食品を入れると、 これはそれぞれ冷ますのと解かすのとが期待でき、ちょうどいい。 トーストにはピーナッツペーストを塗り、妻を起こして朝食。 朝8時から8時15分にかけてはテレビで見るものがない。 NHKはニュースを終えてドラマがうるさいし、 民放の朝番組はニュースと呼べないし。 Eテレをなんとなく見ていた。 食べ終わったらすぐに洗いもの。 かるくシンクも拭いておき、排水口のゴミも回収した。 手を洗い直し、弁当の粗熱がとれたことを確認して、 揚げものの下にリーフレタスを置き、 隙間に鶏胸肉を詰め、 白米の上にウールガイを乗せて完成。 着替えを済まし、歯を磨き、マスクをし、 荷物を持って家を出た。 8時32分。 ゴミの回収はまだ来ていなかった。
信号で1分待たされても、 荻窪駅へは8時47分に着いた。 ホームへの到着は48分。 ホームの端っこから目当ての位置までで49分。 東西線直通の東陽町行きが51分に来て、乗った。
そっから乗りっぱなしで9時15分。 会社への到着は21分。 出勤時間がドアtoドアで50分ならまぁマシか…? 高円寺時代と変わらず、乗りっぱなし1本で行けるのはウマイ。
弁当かなり美味かった。 ソースカツ甘いけど。 今回ウールガイを薄味にしておいたから合う。
遅れていた 庭の剪定のスケジュールについて 造園業者から連絡が入った。 台風がこなければ金曜。 きたら週明けからとなるとのこと。 9月上旬にも来たらしいのだが、 スズメバチに刺されて引き下がったらしい。 なるほど、なるほどだ。 けっこう庭に出入りしていたけど危なかったのだな。 とはいえ、高い場所で木々を処理しようとかしなければ、 そう危険もないそうだ。
作業に入ったら2日かかるらしく、 その間は外に洗濯物を干すなとのことだから、 来週月曜火曜で済ませてくれるのが理想だ。 へたに金曜来られて土曜がつぶれるのは、困る。
次の土曜日、 去年なくなった叔父の一周忌で熊谷を訪れる予定について、 母に電話をかけ確認を取った。 熊谷駅から車で拾ってくれるらしい。 それはよかったのだが、 一周忌でも香典を持参するというのは 計算から抜けていた。 惜しむ気持はないつもりなんだけれど 想定外の出費は今時分手痛い。 金がどかどか出ていく。
月曜だからだるい。 引っ越してもこのだるさは変わらない。 だるいが、帰ってから一仕事。 現居になにか不都合のあった場合は 2週間以内に管理会社に一報くれとあったから、 事前にまとめておいたメモを 妻がメールに仕立ててくれたのだが、 残置物についての書類が見当たらないという。 それは僕が鍵を受け取りにいった際にもらった書類で、 引越し当日のドタバタにまぎれて 関連書類と一緒にしておかなかったらしく、 どこを探しても見当たらない。 メール自体は出せるはずなのだが、 確認したいと突っ張る妻を前に、 こちらも意地になって夕飯を作りながら、 食べながらも探し続けた。 夕飯はマグロの刺身をぶつ切りにして ウールガイをのせた丼。 わかめの味噌汁。サラダ。 刺し身は塩と酒をぶっかけて 水分を念入りに拭き取った甲斐あって、美味い。 早々に食い終えて、本腰入れて書類を探した。 バッグに入れた覚えはあったから、 まだ開けていないダンボールを解いてみると、 果たして見つかった。 すぐには使わない書類として 仕分けした覚えがある。 メールは滞りなく出せた。 妻に言いたいことは山ほどあったが、 向こうも不満を出しきらないようにしてはいたので、 とりあえず見つかってよかったね、 とお互い納得し、この場は済ませた。
さらに、風呂の吸着器具との格闘をした。 十数分かけてようやく、 もう二度と外れまいという程度にまでもっていくことができた。 これでダメだったら諦めると妻は言いきった。 コストとしては数千円ムダになるようだ。 僕はこの手の製品の不良が気に食わない。 その製品、道具が目的とするところの正規の用途を果たせていない、 という不具合には耐えがたい不満を感じる。 この器具でいえば、タイルに吸着することだけを目当てとした存在だ。 ただタイルに吸着さえすればいい、それだけの存在であるのに、 吸着されないでは済まされない。 この物の存在価値がない。 まったく道具は即自存在だ。 世のためにも順当な手続きをして返品すべきと信ずるが、 妻は面倒くさがってしないだろう。 僕も耐えがたいところを耐えるつもりでいる。
それから、くたばった。 10分くらいだけ原神をして、 借りてきた郷土料理の本をパラパラとめくり、 これが食べたいの作りたいのと妻と言い合った。 1時半くらいに寝た。
朝は休日トーストに加え、 ヨーグルトにクコの実を加えた。 妻が昨日買ったものだ。 さらに、バナナをキャラメリゼして添えてみた。 クコの実はまだ固かった。 漬ける時間が30分じゃ短いようだ。やはり前の晩からか。 バナナの方は、 美味かったがこれはトーストに合わせたいと妻にダメ出しを食らった。 そのうちフレンチトーストを焼く。
掃除、掃除、掃除。 果てない作業でも 確実に進んではいるから楽しい。 ただ腰を痛めないよう、ちょくちょく休みをいれる必要がある。
昼はシンガポールライスにしたかったが、 10年前によく行っていた オムライスの美味しい洋食屋がまだあることを妻に告げると、 どうしても食べたいとごねる。 やむなく店へと向かう道すがら、 線路近くにまたもギャッペの店があった。 中東の主人はやはり商売上手で、 こちらがサイズについて質問をしてもまともに答えず、 この図柄の鹿を見てくれ、これは吉兆を表していて… といった説明をたたみかけてくる。 こちらは商品に対して、妥当性や正解を探ろうとしている。 しかし彼の方は、 この商品にどれだけの価値があるか? この商品の価値とはなんなのか? という焦点に限っていて、 それはとても本質的でスバラシイと思った。 昨日のランプの店でもそうだったが、 非論理的である会話が、今は恋しい。
肝心の洋食屋は開いていなかった。 しかし今日開いていないだけで、 店は営業している。 また来ることにして、それからランチを求めてさまよった。
すずらん通りは虚無だ。 緊急事態宣言が開けたらまた違うのかもしれないが、 今のところは食指の動く店が全然ない。 諦めず一帯を歩き通していると、 覚えのないもう一つの商店街が。 こちらは魅力的だった。 入りたい店がいくつもある。 今の気分と話し合った結果、 コーンスープとパンをセットで出しているカフェに入った。 平日はR20、休日はR18という、 ガキはお断りだの店だった。 しかし入ってみると順当にオシャレなフェという感じで、 変わったところは見えない。 妻はクロックムッシュを食べたがったが、 なにせ今は店員一人で切り盛りしている都合上 40分ほどもかかる見込みだというから諦めた。 妻はコーンクリームスープとバタートーストのセット、 僕は小さめのコーンクリームスープとキッシュのセットにした。 スープがめちゃくちゃ美味しい。 パンを浸して食べると 塩味と油分とクリームのまろやかさで脳汁でまくった。
まっすぐ帰宅。 掃除を再開して、1時間ほどしてから今度は一人で荻窪駅へ。 タウンセブンのキャンドゥで便利グッズを買い、 ルミネにも寄った。 迷い込んだフロアがよみうり文化ナントカとかいう、 学習や講座に特化したスペースで、 地域住人のための教室ぽくて好感をもった。 ただ3ヶ月や6ヶ月単位で4万5万かかってくるから、 この手の月謝としては妥当、どころか割安なんだろうけれども、 今の自分には手が出ない。
ブックオフでサハ・マンションを買った。 図書館だと数ヶ月待ちそうだったし 立ち寄った本屋にも置いておらず しかも喫緊にほしかったので。 1000円くらい。 これもいずれは売ることになるのか。
帰宅して、便利グッズを各所に取り付けた。 納戸にはピン刺しのフックを。 キッチンにはスマホスタンドを置いた。 コーヒー用スペースには小型のキッチンラックを置き、 缶などを収納した。見栄えがいい。
妻も漫画と文庫本の整理に苦心していた。 「私さ、初めて思うんだけどさ」 「うん」 「岡崎京子さ。ほら、もう作品増えないからさ。 これまで何回も、あー新作出ねーのか、って、 そういう感じだったんだけどさ」 「うん」 「岡崎京子、本多すぎ! 仕事しすぎ! 困る!」 「そうだな」 気持ちはよくわかる。
僕は伊坂幸太郎の文庫本を捨てた。 今回、何百冊も本と漫画を売る手筈だが、 もう世に流通してほしくないゲテモノは、 売ろうとは思えない。
僕はさらにもう一度家を出て、 今度は荻窪駅と反対側へと路地を進み、 五日市街道と井の頭通りを見学した。 ここにもOKマートがある。 駐輪場が精算式で、 無料時間を超過することはまずないだろうが、 駐輪と精算手続きの手間が億劫だから、 このスーパーの利用機会は少なそうだ。 なにしろ現居はスーパーの環境が充実している。 南北それぞれにOKマートがあり、 東西それぞれに西友がある。 その中でも自宅から自転車で3分もあればいける 最寄りのスーパーではあるから、 お世話になる機会自体はあるだろう。
夕飯は牛肉と大根のしぐれ煮。 大根は白米の研ぎ汁で40分ほど下茹でしてから、 水、顆粒だし、めんつゆ、醤油にしょうがを加え、 1時間ほど茹でた。 この時点でかなりウマイ。 牛肉は余り物。 でも牛肉入れたらせっかくの優しい味が台無しに。 三つ葉も買い忘れてたし その分長ネギを多めに入れた。 並行して、鶏胸肉を茹でつつ、 大根のウールガイも調理した。 粒マスタードを買ってなかったから ホットドッグ用で代用。 明日からの常備菜になる。 さらに、卵を消費したいからと目玉焼きも作り、 余っていた豚汁を添えて、品数の多い夕飯に。 美味かった。 毎日夫婦揃って美味しい飯が食える幸せを噛み締めている。
妻は光回線に苦戦している。 せっかくの高速のはずが、 寝室に設置せざるを得ないルーターからはもっとも距離の遠い書斎に 据え置きPCを置いている都合のため 接続の覚束ない低速回線しか認識されず、 ネット環境はあってないようなものとなっている。 妻は30mの延長ケーブルを買って 壁、床、天井を這わせて有線で接続してしまいたいと提案したが 僕は大反対した。 なにしろ大工事だ。 ただ這わせるだけじゃなく、 徹底的に目立たないように工作したがるのは目に見えている。 確実には計画以上の大変な実作業が待っている。 あれこれに追われている忙しい二人が 他の事柄をほっぽって 何時間もかけてすることじゃない。 中継器の購入を勧めた。
風呂場の吸着器具に大苦戦。 確実に吸着しているはずなのに 数十分か数時間経つとガラガラガッシャーン。 棚ごと落下。 いくらかのやり方を試してみるものの、 貼っつける際には水分ご法度なのと、 数時間単位で様子を見なければならないから、 すぐには試しきれない。
処理したい本が山積み。 はやく出張買い取りに来てほしい。 申し込めば翌日か翌々日には来てくれるようだ。 今は台風が懸念となっている。 台風しんどい。 もし予報通り金曜日に天気が荒れるとなると、 庭先に置いてあるダンボールの山は 事前に家屋内に運び入れておき、 当日の朝はずぶ濡れになりながら せっせせっせと何往復も回収場所に運び出す必要がある。 これをすることになる可能性は非常に高い。 せめて前日の夜更けに出せれば そのまま風呂に入ってしまえばいいのだけど この地域では朝のゴミ出しが徹底されている。 かなり参ってる。
休日トーストを食べ、午前中から西友へ。 月に二度か三度ある5%オフの日ということで、 この機会を活かし買いだめすることにした。 西荻とは逆方向の、環八沿いの店舗。 一直線で5分もあれば着く上に、 駐輪スペースが広く取られて、 直置きできるのはありがたい。 品揃えはまずまず。 以前はできなかった、冷凍肉の買いだめをすることにした。 豚バラ肉と豚ロース、鶏もも肉をそれぞれ1kgずつ。 これは弁当がはかどる…。
帰り、一本道の途中にある図書館へ。 いい。 この図書館は、いい。 地域の暇人が形作っている雰囲気で、 しかし図書館側のサービスは充実している。 傘の貸し出しまでしている。 目当ての本は予約が埋まってたから なんとなく世界の郷土料理を紹介しまくってる本を借りた。 荷物の整理が片付くまでは在宅時に読書する余裕がもてないけど、 はやく本読みたい。
昼飯は炒飯。 じっくり長ネギの青いトコを炒めてネギ油用意して キャベツと長ネギ刻んだのと卵と中華だしと塩コショウで スタンダードな炒飯。 しかしやたら美味かった。マジで。
日中は荷物の整理を延々がんばった。 やればやるだけ整えられていく。 処分する本が想定していたよりずっと多い。 むかし友人が僕の本棚を見て、 「これ全部読んだの?」と不思議がっていたが、 こうしてみると自分でも不思議だ。 一冊読むのに数日はかかるのに、 あほみたいな量の本がある。 売る本と、しまう本、飾る本を次々に仕分けしていく。
そんな最中に、 出版業の手伝いをする約束をしていた知人から連絡が入った。 組版をしてみたから見てほしいという。 妻は妻で、友人が近くまで来ているから 会いに行ってくるといって家を出ていった。
今夜は夕飯を西荻でとる予定だったが、 家を出る直前まで、組版についての応対をした。 率直にいえば、ページに対して画像が大きすぎた。 これでは、天地と小口は見栄えが悪いだけで済むが、 ノド側は文字も絵も切れてしまう。 相手はモノスゴク忙しいようだけれど、 さすがに見逃せないと思い、 全ページのやり直しを勧めた。
17時半になって妻から連絡が入り、自転車で西荻へ。 ものの5分で着く。 さすがに飯にはまだ早いので、骨董通りをぶらつくことにした。 ふと立ち寄ったトルコランプの店で、 物見遊山のつもりがアレヨアレヨと商談が進み いつのまにか買う流れに。 なかなか面白い、食わせものの店主だった。 しかし品は申し分ない。 青のガラスが美しい小柄のランプ。 元々は2万円だが、今日買うなら1万5000円にまけると言い出し、 ここは”そういう文化”だからと、 値切り交渉を妻に耳打ちするつもりでいたところ 僕が促すまでもなく妻はガンバっていた。 「ドコに住んでるノー? 電車賃で、あと1000円だけまけるヨー」 「荻窪なんですけどお、ちょおーっと遠くってえ」 「荻窪ネ。荻窪いいとこネー」 「引っ越してきたばっかりで」 「ドコカラー?」 「高円寺です」 「高円寺ネ! むかし住んでたヨー。 高円寺昔面白カッタ。今はツマンナイネー。 昔はこういうお店イッパイあったヨー」 と話しながらもう勝手に商品を紙に包み始める店主。 うまく交渉すればもっと値切れたんだろうが、 明らかに向こうがウワテだった。 ランプは買い手である妻の懐から支払ったが、 僕は僕で気に入ったから3000円だけ出費した。
さらに足を伸ばし、 前々から目をつけていたギャッペの店にも踏み入った。 こちらは日本人の中年女性が応対してくれて、安心した。 トルコ絨毯ではなく、ペルシャ絨毯にあたるとのこと。 目の粗い絨毯は模様の解像度が低く、一般的に安いのだが、 目の細かい絨毯に比べて劣っているかといえばそうでもなく、 独特の模様の面白さがあるし、 何より肌触りが違うとのことで、結局は好みなのだと力説していた。 勧めに従い裸足になって 目の粗いギャッペを踏ませてもらうと、 たしかにフワフワとたいへん気持ちいい。 夢見心地の肌触り。 今回は買わなかったが、 いつかあの肌触りのギャッペは欲しいと思わされてしまった。
夕飯はもんじゃお好み焼きにした。 なにか引っ越した祝い、打ち上げの真似事がしたくて、 どこがいいか思案してみたところ浮かんだのが、 折り目正しい店でなく、もんじゃだった。 路地裏にある小さなお店。 19時ラストオーダー、20時閉店だという。 現在時刻が18時45分。問題ない。 妻はめずらしく、酒を飲みたいと呟いた。 店の人に聞いてみると、声をひそめて、 出せます、とささやいた。 生ビールとウーロン茶で乾杯した。
妻は、中学からの友人が 近々結婚してしまうことに関してうなだれていた。 彼女の相手が誰であれ結婚してほしくないのだという。 しかし、彼女の幸せは願っている。 「やっかいな親みたいだな」 「でも嫌なんだもん」 妻が彼女の幸せを心から願っているのは本心だ。 現実との折り合いがついてはいないが、 いろいろひっくるめても、いい友情だと思った。
もんじゃは抜群に美味かった。 キャベツの一番美味しい食べ方だなと思う。 お好み焼きも、気分にうまくハマッた。 お好み焼きはタイミング次第ではピザをかるく凌駕する。
食べ終えてスグ会計。長居はしない。 250円のはずのウーロン茶2杯が 450円として2杯分勘定されていたようだったが、 指摘はしなかった。 この1年半を生き延びるために 個人店は大変だったろうし、ねぎらいを込めて。 これがチェーンだったら、 レジ締め後の売上と合わないとかってハナシになりうるから 指摘せざるをえないところだけども。
店を出た瞬間のひんやりした夜風にしばし浸った。 これを求めていた。 もううっかり機会が失われてしまったが、 夜に飲食店から出た瞬間の心地には 何にも代えがたい幸福感がある。
店を出た足で駅前の西友へ。 妻を伴っては初回だし わりと望むままにカゴに入れさせた。 好きなドレッシングを一品だけ買っていいと促すと、 いかにもちょろく パッケージのデザインに惹かれて 700円以上するドレッシングを選んだ。 ドレッシングに700円は痛い。 見た目がオシャレ、という理由でこの高さ。 さらに400円のフレンチドレッシングも加わった。 その他あれこれ全部合わせて約10000円の買い物。 5%割引で500円のお得。 ドレッシングさえなければ喜べたものを…。
帰宅してからはまた荷解きの再開。 やってもやっても漫画と文庫本が出て来る。 終わらない。 0時近くまで働き通して、風呂に入り、 それからまた再開して、2時頃寝た。
晴れ。暑い。 ありったけのダンボールを捨てられた。気持ちいい。 ただまだまだ荷解きは終わっておらず、 来週にはまた今回に近いくらいの量を出すことになる。
洗濯、弁当作りを済ませて、 洗いものにキッチン掃除まですると時間が足りなくなってくる。
弁当は牛丼風。 サラダ油で玉ねぎ炒めて牛肉も炒めて、 生姜ニンニク砂糖めんつゆで味付け。 あとメンチカツもわずかに入れた。 うまいうまい。
前の住居の退去について正式に決まった。 コロナ禍の影響も鑑みて、立ち会いはナシ。 鍵も郵送でいいらしい。 ただ、どうあれ我々は清掃しに、一度は部屋に行く。 とくに妻は、空っぽになった部屋を見てはいない。 一応見ておきたくはあるらしい。
夕飯は焼きうどん。 西友で買ったしめじが量少なくてショックを受けている。
やることはたくさんあるが、あとまわし。
祝日。晴れ。 朝から隣の男子小学生が サッカーボールで遊んでいる。 僕にとっては懐かしい響きだが、 妻はボールの衝突音が苦手だという。 「もともと、多分、そんなに気にならなかったんだけど。 ほら、前の家で、向かいの長い工事あったでしょう。 あれでダメになっちゃったんだよね。 騒音に敏感になった」 なるほど、うなずける。 それでも控えめな音ではあるから、まだマシなようだ。
燃えるゴミ回収日。 この地域の住人はあまりゴミを出さないのか、 以前であればあふれかえっていたような省スペースのカゴ内にも、 じゅうぶん余裕を持って収められていた。 また、ゴミ出しスペースは駐車場に面している。 ちょうど車を置かない余地にあたる領域が確保されているから、 ここにダンボールを出せそうだ。ほっとした。
出勤。 道筋がどうあっても日差しを免れず、暑い。 だが冬は心強い。 きもち早歩きで荻窪駅まで向かってみたところ13分ちょっと。 ホームまで14〜15分。 これなら前の住まいと比べ、1分半増しといったところだろう。 まあいっか。 ふだん運動しないし。 このくらいの歩きはするべきだ。
弁当は昨日の残り。 鶏もも肉と彩り野菜の中華風。 オイスターソースとみりん、 塩コショウで調味したものだけど 醤油を足してもよかったなこりゃ。
昼、家にいた妻に連絡をとってみると、 無事光回線の工事は終わったそうで、 心の底から安堵した。 だが一つ問題がある。 ルーターが届いてない。 なんでも、前住居の方に配送されているそうなのだ。 明日か明後日に妻が取りに行くことになった。 週末には利用できるだろう。 今のWiMaxによる回線はとことんザコだからな…
祝日につき仕事は早めの退勤がかなった。 荻窪のタウンセブンの地下食品売り場を散策。 惣菜がたくさん売っている…が、今はそう楽しめない。
夕飯はサンマの塩焼き。 大根おろしにポン酢。 具だくさん豚汁。 たくあん。 純和風
割拠、再開。 誰にも望まれてなくてもやるのだ、 そう決めたから。
思いついたRPGのアイデア。 イメージとしては聖剣伝説1みたいな、 見下ろし型2DアクションRPG。 別にそうである必要はないのだけど、 ゲーム中プレイヤーがいつでも武器攻撃できるシステムであってほしい。 つまいオープンワールド式でもいい。 で、画面の上か下かどっちでもいいのだけど、 左右の端から端まで一直線にバーがある。 はじめは単なる模様にしか見えない。 でも実はこれが、ラスボスのHPを表している。 プレイヤーはゲームスタートからゲームクリアーまで、 ずっとラスボスと戦闘している、という設定。 フィールド上のオブジェクトを攻撃することで、 いつでもラスボスにダメージを与えられる。 だからゲームスタート直後からひたすら武器攻撃連打するだけでも クリアーはできる。 ただしこの場合はリアルの時間で2週間くらい連続で攻撃し続けてないといけない。 だから実際には、イベントをクリアすることでパワーアップしたり、 ザコモンスターや中ボスを倒していくことで、 ゲージを減らしていく。 つまり順当にプレイしていけば、 このゲージはゲーム進行度と一致する格好となる。 ラスボスには固定のビジュアルもあるが、 実態としては、フィールドそのものが本体。 だからモンスターだけじゃなく、木を切ったり、 火山を噴火させたり、あるいは水を汚染しても ラスボスへのダメージとなる。 それどころか、村人を斬り殺してもダメージとなる。 つまり造物主への反逆のようなシナリオとなる。 ゲームは環境破壊と殺戮によって進行する。
主人公はそれを知っているのか否か? これについては保留。 初めから信念をもって破壊者しててもいいし、 途中でそれと知って絶望してもいいし、 知らないままラストバトルで明かされるでもいいし、 いずれのパターンも面白いと思う。 いずれも惜しいからルート分岐するのもアリだな。 でもこのシナリオはシステムと一体化するべきだから、 こっから先はゲームシステムの都合次第となる。 っつっても考える分には面白がっていいはずだ、 思いついたらここにメモしていくか。
パッと浮かぶ設定としては、 主人公はかつて妹の命を生贄としてこの世界に奪われている。 その復讐者である…でもこれは安直過ぎる。 ただ王道だから形になるし、ちょっとずらせば特異性も演出できるだろう。 あるいは無垢な勇者気取りであれば、担がれてる設定になる。 彼が信頼を寄せるハカセとか長老が、 この世界をブッ壊してやりたいと企図して、 主人公をそそのかしている。 または、この世界は再生を欲している。 再生のためには破壊がいる。 破壊者である主人公は、この世界に創出された役柄の実演者に過ぎない… …こういうの、4人や5人くらい集まって、 ブレインストーミングよろしく思いつきを話しまくったら楽しいんだろうな。 そんなんしたことねえよ。 いつも一人で考えてる。
晴れ。 朝から暑いくらい。
荻窪駅までは16分かかった。 ホームまでとなると17〜18分見ておいたほうが良さそうだ。
弁当は豚肉とナスのバルサミコソテー。 ブラックペッパーがたっぷり利いた逸品…のはずだったのだが 弁当を家に忘れた。 へこんだ。 で急きょ昼休みに歯科医に行くことにした…が、空いてないとのこと。 ここ1週間ほど歯が痛んでいる。 まだ強い痛みには遠いが、早めの処置に越したことはない。 まあ痛んでる時点で遅いんだけど。 来週火曜昼に診療してもらえることになった。
でラーメン屋に行った。 ちょっと濃い目の、でも家系よりは濃くないとこ。 いつも醤油なところを味噌ラーメンにしてみたところ、 なんと、あまり変わらない。 初めての経験だった。
主人がバイトの白人に厳しくあたっていて不快だった。 孤独のグルメを思い出す。 あれは他の客がいないから文句言えたんだよな。 他の客がいるときに文句言うと 飯が美味くなくなる一因に加担してしまうというジレンマ。 いやいずれにしても文句はしないのだけど。
ちょっと思ったこと。 たとえばここに、ファザコンの女がいる。 父は風体もよく、稼ぎもあり、身のこなしの一つひとつがきれいで、 ご近所や仕事仲間からの評判も上々。 まさに自慢の父なだけに、 そこいらのオトコが霞んで見えてくる。 それでもようやくまともなオトコを捕まえた。 ただ、彼には欠点がある。 マザコンの気味があるのだ。 なにかと自分の母親と比較したり、 大きな決断にあたっては相談相手に選んだりする。 この一点が気に食わない。 とする。 この場合、 「自分がファザコンである」性質をを保ちながら 「カレシがマザコンである」性質を厭うというのは、成立する。 感情の問題だからだ。 内面だけなら問題にはならない。 彼女は自然発生的に、 カレシがマザコンであるのが イヤ! なのだ。 イヤと感じるまでは仕方がない。 じゃあそれを表に出したときにはどうか。 一般的には、 自分もファザコンのくせに、と叩かれるだろう。 嫌がる資格はないよ、と。 ところが、実は論理的に、 そんな「資格のなさ」を裏付ける根拠はないはずだ。 他人の振る舞いや価値観、生き様を否定したり 制御しようとする行為は ただ行為そのものが物議の対象になるのであって、 この例で言えば当人がファザコンであることは関係がない。
で。 じゃあ感情を領域とする世界には論理がないのかといえば、 こっちにはこっちで、用意されているのだ。 それをスジという。 スジが通らない、とは、非論理的であるという意味じゃない。 理に則さないとも違う。 いうなればロゴス中心主義の理とは相容れない、 東洋的な物事のさばき方がスジだ。 理は 人(主体、行為者、能動者)と 行為(言葉、行為、結果)を弁別し、 問題ごとに直接関係のない行為者の人柄や背景などは含めず、 ある行いの正当性を認めさせるにあたっては説得となる。 スジは、人と行為が一体化している。 問題ごとに直接関係のない行為者の人柄や背景を含む。 ある行いの正当性を認めさせるにあたっては納得が重要となる。
と思った。 だから、ファザコンでありながらマザコンを嫌う彼女は、 そりゃあスジが通ってないよ、 と批判はされうる。 そして当人の振る舞いしたいで、 それならスジが通ってる、 とも納得される余地がある。
夕飯は鶏もも肉と彩り野菜の中華風あんかけ。 でも僕はお弁当。 今日の夕飯は明日弁当でいただくことにする。
妻が日中、縁側の置石に小さなトカゲが乗っているのを見かけららしい。 カナヘビ、ヤモリなど、この置石には日向ぼっこしにくるようだ。 それもこれも庭の剪定が遅れているからと思われるが、 むしろ引っ越し前に剪定されなくてよかったくらいだと、妻は楽しんでいる。 トカゲの写真は確かにカワイかった。
懸念だった風呂が気持ちよく入れていて嬉しい。 ちゃんと管理し続ければ冬も快適だろう。 ちゃんと管理し続ければ。
| 2021年09月21日(火) |
有給、引っ越し後手続き |
有休だが7時過ぎには起きて キッチン周りの整理を少しずつ進めた。
トーストはピーナッツペーストで。 小さめのビンで700円した。 高いだけある。 くどくない、あっさりとしたピーナッツのふくらみ。 やっぱショートニング避けたいしな。 スプレッドをまるまる見直したい。 乳製加工品自体避けたい。
10時半ごろ洗濯機がきた。 設置には苦労した。 なんでも、壁に設置された給水口の位置が低すぎる。 今回買った縦型を、水受けにハマるようには置けないのだという。 妥協策で、水受けから半分せり出す格好にしてもらった。 問題点としては、もし水漏れが発生した場合に 床にしたたることになるとのこと。 傾きも生じている。 それでも、使っていて支障ががなければ これで機能はするとのこと。 ダンボールをはさみ水平にしてみたところ、 実際に問題なく洗濯はできた。
洗濯物は外干ししてみた。 風呂場から出たところにある あまり日当たりの良くない物干し台。 ないよりはずっとマシだ。 しばらくはこれのお世話になる。
西荻の西友を試してみた。 あまりにも優秀で悔しいくらいだった。 10年ほど前はやはり見識が浅かったようで なんの感動もなかったが、 いま来てみるとここは広い、安い、品揃え豊富と、 求めてる条件の大体を満たしていて強すぎる。 西友にも店舗によって差があるがここは見事だ。 難点としては駐輪場くらいか。 店の入口からやや歩いたところにある、 駅のそれと一体化した駐輪場。 45分まで無料。 時間制限はまだしも、重い買い物袋を持って 2分ほど歩いて…というのはなかなか骨なのだ。
昼飯はガパオライス。 昨日の大葉が余っているので、 鶏むねの挽肉とパプリカだけ買ってジャッジャッと。 久しぶりにまともなものを食べた気がした。
冷蔵庫は14時前に来た。 巨大。 運搬には配達員も苦労していた。 これはヤバイ…みたいな慌てかたを、 あからさまにしていたわけじゃないけれど でも見るからに狼狽していた。 それでもナントカ設置場所へ。 ただこの冷蔵庫、なにぶん巨大なゆえ、 床に特別な床防護板を引かないと、 へこんだりとかいった不都合が生じかねないという。 これには5200円かかる。 ただでさえ作業員増員で3300円上乗せされているところに 苦しい相談だったが 悩んだ挙句買った。 現金で8500円の支払い。泣きそう。
とりあえず冷えるまで数時間かかるというから まずは物を詰めずに放っておいて、外へ出た。
自転車で荻窪へ。 荻窪駅の南北横断は自転車だとかなりの大義。 徒歩なら駅構内、あるいはやや回り込んだところに地下通路がある。 車なら陸橋を渡れる。 これまで幾度となく自転車横断ができず 自転車持ち上げて無理やり階段を通ったりとかしてきたが いいかげんやってられるかと憤り 調べてみたところ環八沿いには 自転車も渡れる連絡通路があるらしい。 ウソだろ見たことねぇーよと訝りながら徘徊してみると なんの案内表示もなくヒッソリと 隠されたような佇まいで地下への入口があった。 嫌がらせとしか思えない配置。 それでもたしかに向こう側への越境はかなった。 なんか杉並区はこうした線路周りの不都合多いんだよな。
駅ビルのタウンセブンに寄り、 100均ショップでキッチンの水切り棚や 掃除用品などを買った。 1600円。 ここでなんと現金が足りなくなった。 カードは使えない。 Suicaなら使えるという。 さいわい900円ほどチャージが残っていたから 手持ちの小銭と合わせてなんとか払いきった。 びびったゼ…。 連日出費がかさんでいた。 とくにあの冷蔵庫関連が予想外の出費だった。
その足で今夜の食材を買うべく OKマートに寄ったが 必然的にクレジットの支払いに。 せっかくの会員カードが持ち腐れ。泣きそう。
一度帰宅して買い物品を置き去り、 冷蔵庫に肉や飲み物だけ詰め込んでから、 またも西荻に向かった。 本当は土曜日に済ませようと予定していた転入届の手続きを、 妻が今日やってしまおうと申し出て、僕が承知した格好だ。 彼女の方は在宅勤務につき、 16時頃終わる予定の会議さえ済んだら迎えるという。 先に役所へ電話してたしかめると、 16時半までに受付てもらえれば本日中の手続きができそうだというから、 僕だけ先に自転車で出たのだった。
目的地は西荻の駅前にある区役所の出張所。 妻が学生時代には何度か世話になったファミレスが入っているビルの4階。 トントン拍子に滞りなく転入届を受理してもらった。 職員が親切かつ有能で驚く。 これは中野区に匹敵する…。 遅れて妻がやってきて、 待っている間は区報などで 杉並区の情報を読みながら過ごした。 マイナンバーカードの電子証明書手続きだけ、 僕がパスワードを思い出せず再登録することになり手間取ったが、 トータル1時間ほどで一通り終わった。
事務所を出てスグ前にあるパン屋で コッペパンを食べたい買いたいと妻がねだる。 夕飯を前に普段なら承知しない間食だが、 せっかく西荻に越してきたのに 全然お店の世話になれないのも酷だと、今日に限って許可した。 すると単なるコッペパンかと思われきや、惣菜パン。 それもメンチカツ。 カロリーどかもりだ。 3口ほど食べさせてもらうことにした。 うっまあ… クセにならなきゃいいのだけど。
帰り、神明通りの照明屋に寄った。 アメリカ、イギリス、フランス系のアンティークショップ。 すっかり僕の趣味ではない。 が妻はガラス細工に強い関心を寄せているので、 いくつかの製品に見入っていた。 店の主人は老境にさしかかった白髪頭の二枚目で、 愛想はないがこの商売に哲学をもっていそうな人物だった。 あれこれと製品について教えてくれるが 数万や数十万といった値段が飛び交い とても今回買う値段ではないからと 僕は早々に店を出たくなった…が妻は粘っていた。 15分ほど滞在していたろうか。 勉強にはなった。 話そのものより、意識してモノを見ることにより 美意識の勉強に。
夕飯は豚しゃぶ。 辛味を抜いた玉ねぎ、大根おろし、ナスの素揚げ、万能ねぎにポン酢。 ワカメの味噌汁。 サラダ。 めずらしく向き合って食べた。 試しにテレビを消してみると暗くて静か。 雰囲気は抜群にいいけども油断すると気分が落ち込みそうなほど、 暗くて静かだった。 客のいない旅館だねえと妻は表現した。
中秋の名月。 妻の友人から頂戴した差し入れ、 芋饅頭を食べながら縁側にせりだし月を眺めた。 蚊取り線香の風情が良い。 今年は7月上旬から蚊取り線香を炊いていた。 妻はたまに匂いを嫌がり、この部屋には似合わないと文句した。 しかしあるときフォローするように、 でも蚊取り線香の似合うお部屋に住みたいねえと言った。 あれからこんなに早く実現するとは驚きだ。
いろんな作業の合間にせっせとダンボールを解いていく。 本漫画の方は、改めて検討してみると かなりの量が処分できそうだ。 とくに読み返す機会のなさそうな、 10代の頃にかったハードカバーの本は、 あらかた処分してしまえる。 思い入れがあるとか、 そういえばこんな本あったなとか、 その程度でしか必要でないもので、 読みなくなったならまた買えばいいだけのことだ。 図書館でも借りられるようなのばっかりだし。 次の次の週末くらいに出張買取を呼ぶとしよう。 400冊くらい売って、まあ1000円にでもなればいい。
キッチンはかなり整理できてきた。 見た目のすっきりさと使い勝手を併存させている。 冷蔵庫が広く楽しい。 まだまだボリュームを持て余しているが、 ムリに詰め込むこともないだろう。
早くゴミを捨てたい。 解体済みダンボールがわんさか溜まっている。 しかしこの地区のごみ収集は 不燃ごみとダンボール回収が同じ日で、 しかも路地の歩道のわずかなスペースしかないから、 到底大量のダンボールは捨て切らないと思われる。 どうしろと…? 金曜朝が待ち遠しい。
実生活に手一杯で、思索が進まない。 本も読んでいない。 でもふとRPGの設定アイデアが思いつき、妻に披露した。 好感触だった。 後日ここにメモを残すとしよう。
7時に起床、眠い。 さすがに昨日は疲れた。 ほとんど休みとらずに動き回っていたわけだし、 今日ぐらいはと7時半すぎまで布団の中で半分だけ寝ていた。
冷蔵庫がないのでバターも何もない。 つまりトーストが焼けないというわけで、 飯も食わず家を出た。 8時12分。 西荻窪駅への時間を計測してみたところきっかり15分。 これは引越し前の高円寺への時間と変わりない。 ただ、良くも悪くもただまっすぐ道を進むだけで 信号待ちもないというのは 時間のロスがないわけだから おそらく距離は伸びている。
駅前のパン屋でウィンナードッグを買い、 kinokuniyaでミルクコーヒーを買い、 駅のホームでむさぼり食べた。 今日は涼しい。快晴。 朝だけ涼しくて午後から暑くなる、典型的な9月の終わり。
祝日なだけあって乗客は少ない。 毎日このくらいだと助かるのだけれども。
昼飯は何年かぶりに吉野家でとった。 でも失敗だった。 牛丼はいい。 たまに食べる分には美味い。 客が問題だ。 昼休み中もシゴト時間っすから みたいなゴリゴリの20代サラリーマンが 同僚とノーマスクでくっちゃべってる。 吉野家は隣席へは仕切りがあるのだが 対面に向かってはない。 このサラリーマンが目の前だったから不快で仕方なかった。 こういうやつは、会社内においては ビジネスマナーや目上への配慮、 同僚、後輩への応対などシッカリしているのだ。 それを外でも変えていないからこうして公共で顰蹙を買う。 大きらいなんだ。 むかむかしながら一息に食って店を出た。
会社は暇め。 やることはあるけど後回しにできる。 帰らせてくれ…。 と願っていたところ1時間だけ早上がりがかなった。 よかった…。 本当はもっと早くあがれるはずだったけど…でもよかった。
ういた時間で荻窪を散策。 10年前とそう変わりない。 今となってはあまり面白い町ではない…。 便利であるのはたしかだ。 環八に沿って歩き、OKマートに寄った。 安い。 しかし肉と魚の鮮度にはかなり難がある。 いずれにもドリップが目立つ。 また安くもない。 高くもないが、 ユータカラヤの鮮度と安さに慣れている身からすると、 ためらいが強い。 OKマートの会員になった。 会員カードの発行に200円かかる。 そして会員カードによる食品3%割引は 現金払いのときのみ適用される。 …OKマートを下げたいんじゃなく、 やはりユータカラヤは偉大なんだなあと感じ入った。
夕飯は妻のリクエストに従い素麺にした。 薬味たっぷり。 生姜、大葉、万能ねぎ、ミョウガの フルメタル素麺。 ためしに窓の方を向いて食べてみるとすこぶる気持ちがいい。
明日はもちっとまともなもん食べたい。 明日は休みを取ってある。
快晴。 前日の雨模様から一転、 こんなにも晴れてくれるかというピーカンで気持ちいい。 飯も食わずに家を出てチャリで新居へ。 クリーニング後初めて入ったが、かなりいい。 天気もいいから庭からの陽が部屋を美しく見せている。 つつがなくバルサンを焚き、 両隣とお向かいさんに挨拶をした。 庭に面している方のお宅は人の良さそうなおばあさんで、 快く挨拶できた。 キッチン側のお隣さんは建て売り住宅の若夫婦。 なんか異様にきょどりながらも一家総出で挨拶してくれた。 夫婦と小学生の息子二人。 騒がしかったらすいませんとのこと。 こちらこそ何かあったら言ってくださいとにこやかに挨拶した。 向かいの大きな家は二世帯住宅のようでインターフォンも二つあり迷ったが 新しい方を押した。 こちらも老齢のおばあさん。 やや耳が遠いようだが、にこやかに挨拶できた。
1時間待機しなければならないのでチャリでぶらぶら西荻へ。 どこかで軽食を済ませたかったが 11時を前にして開いている店も少ない。 しかたなくドトールへ。 パストラミビーフのサンドを食べた。 新居に戻りバルサンを回収。 思いのほか虫の死骸が見えずホッとした。 各窓を開け換気をして家を出た。
帰り際阿佐ヶ谷のパン屋で妻へのカレーパンとウィンナードッグを買った。 帰ってみると妻がベランダを見ている。 既にカーテンを取り外しているから これまで隠されていた隣の家の壁がよく見える。 「蜂の巣つくってる」 見ると、ひとところにハチがうじゃうじゃ集まって、 黒い固まりを形成していた。 たしかに蜂の巣だ。 妻が言うには、遠目で判別しづらいがミツバチではなさそうだ、 もしスズメバチだったら危険だから知らせておいた方がいいかもとのこと。 「なるほど、僕らはもういいけど、次にこの部屋に済む住人のためにも…」 「そういうこと」
その役目は僕が買って出た。 これまでほとんどまともに会話もしてきたことのないお隣さんの家を訪ね、 伝えてみると夫の方が玄関まで出てきた。 向こうは常識的な謝辞を述べ、こちらも最低限のやり取りで済ませた。
予定通り13時半に業者はきた。 隣近所にボックスティッシュを配っていた。 今日一日トラックを目の前に止めてしまうことになるので ご容赦うんぬんという挨拶をしていた。 妻ははじめ30分だけ付き合って、 それから一足先に、タクシーで新居へ向かった。 作業員5名は 昨日の手際がなんだったんだってくらい 尋常じゃないスピードで作業が進めていった。 まさにプロの手並みという印象で気持ちいい。 負けじと僕は拭き掃除をしていた。 ずっと拭き掃除をしていた。 この分なら、引越し後の清掃は最低限で済むだろう。 16時頃、ほとんど部屋は空っぽになった。 空っぽになってみると、 内見で初めてこの部屋を訪れて 「めっちゃいい部屋ジャーン」 と高揚した記憶が湧きに湧き、 感極まって涙ぐんでしまった。 悲喜こもごも、いろいろな時間をこの部屋で過ごした。 お世話になった。 お世話になりました。
引越し業者の発車は遅れた。 トラック1台に、ギリギリ荷物が入り切らないとのことで、 一度荷物を降ろして再度組み上げるパズルを完成させたときには、 「やったー!」 という声が一同からあがった。
業者の発車とともに、僕は自転車で向かった。 おおよそ5kmくらいの距離。 車はなんだかんだで、目的地までのルートを調べたり、 その他雑多な時間をくうだろうから、 まずこちらの方が早いだろうと踏んでいた。 実際、僕のほうがずっと早く着いた。 妻と妻の友人はこの部屋を堪能しきっていたようだ。 「いま外は西日キレイだけど、ここには差さないんだね」 「いや、ついさっきまでこの床の間に差してたよ、すごかった」 「まじかよずるいな」 日が暮れつつあったからとりあえず居間に照明をつけた。 暗い黄色が壁を浸して、抜群に色がいい。 雰囲気がいい。 いい…。
十分ほど遅れて引越し業者が到着。 それからさらに重数分待って、作業が始まった。 真っ先に、和室の居室を妻用の書斎にするために、 フローリングマットを敷く。 妻の友人に手伝ってもらい、10分ほどでつつがなく完了した。 友人はここで帰ることに。 三人がかりでなければさぞ苦労したろうから、 手伝ってもらえてどれだけ助かったことか。 いずれ恩は返すとして、今日のところはおさらばした。
作業員たちは養生を済ませると やはりテキパキと動き回り、 大物家具も照明設置もダンボール詰みも ジャカジャカ進んでいった。 僕は並行して荷解きを始めた。 妻は休みながら、 作業員たちにこれはどこかと問われるたび指示を与えていた。
冷蔵庫は設置できなかった! 懸念していた、庭先を通す運搬が どうにも作業員二人ではできそうにないとのこと。 じゃあ自分が手伝うから三人で…と粘ってみたものの お客様に手伝わせないよう強く言い聞かせられているらしい。 なにしろ重い荷物だから、万一のことがあってはいけないと。 納得したから諦めた。 明日の配送は時間が確保できず、 結局火曜日まで待たなければならない。 しかも3300円の上乗せ。 ウッウッ
荷運びの作業は20時過ぎに完了した。 漫画ダンボール多すぎて全部屋に山積みされることになった。
その後ネットスーパーの品物が届くが 冷凍うどんと冷凍ブロッコリーは冷蔵庫がないから廃棄。 牛乳も常温放置は危ないから廃棄…。 ウッウッ
せめてうどん消費しようと、 夕飯はぶっかけにすることにした。 生姜もない、天かすもない、ネギもない。 本当にただ麺を麺つゆに浸しただけの、 ぶっかけの極致。 それでも腹が減っていたから美味かった。
洗いものしてたらヤモリがでた。 空っぽのゴミ箱の裏側から。 指一本くらいの隊長か。 キュッキュとすばしこい動きが可愛かった。 妻が写真を撮ってから袋につつんで、庭に逃した。 虫を食べてくれるみたいだけど さすがに寝そべってる最中に出てこられたりしたらびびるし 誤ってつぶしたくもない。 庭を根城にしてくれると正直助かる。
心配していたテレビの配線はうまくいった。 レコーダー、PS4も正常に機能している。 録画のテストも問題なかった。
後はひたすら荷解きと格闘。 しかし荷物があふれかえっている分、 何から手を付けてもとりあえず仕事が進んでいく、 という状況はなかなか面白い。 ちょっとても手を動かすだけで結果につながる。 効率を考えるまでもない。 ゲーム的にはボーナスステージみたいな感覚だ。
風呂は溜めずにシャワーにした。 今回買った風呂マットは、 ふざけてんのかと思えるような製品、畳のマットだ。 しかし不都合はない。なかなか良かった。 シャワーも快適だった。噴出の勢いがいい。 この風呂場に鏡はないが、とくには困らない。
今日の分の作業を終えて部屋の電気を消していったら 居間が暗くてびっくりした。 目の前が木々生い茂る庭だから光が差さない。 照明をつけないと真っ暗だ。真っ暗というより闇だ。
寝る前に一応ゴミの収集場を覗いてみたところ、空。 前の住まいだったら前日23時をすぎれば ポツポツゴミ袋が置かれていたが、 この地域の住民は折り目正しいようだ。 以前とは違って 一人暮らし住民ほとんどいないような場所柄だしな。
就寝は1時半になった。 竜宮城の引っ越しという話を妻には聞かせた。
大雨。 ごうごういってる。
鍵を受け取りに行く予定を明日にしたから今日は余裕がある。 業者が13時に来る予定に向けて 荷物をまとめなおし あれこれ掃除をした。
最後の昼飯アラビアータをつくって 処分しそびれていた漫画を売りに行った。 DORAMAであいさつできた。 接客の終わりに50円チケットをくれたから、 いえ結構です、引っ越しちゃうんでもうお店来る機会ないんですよ、 と自然な流れを組めた。 「長年お世話になりました。 いい店だと思います、これからも頑張ってください」 そう伝えることはできた。 会話したことはないにせよ幾度となく顔見合わせてる店員さんだし 店への思いをちょっとでも伝えられてよかった。
帰ってみてみると業者さんの一員が30分早く待ち構えていた。 てっきり男性4人ほどで作業するのかと思われきや 梱包作業については女性2人。 大丈夫か…? 小柄でおっとりしてそうな二人だ。 いやしかしこう見えてプロの手並みでビックリさせてくれるのでは… など心配したり期待したりしたけれども 実際は順当に 丁寧だがゆっくりめ という作業風景。 やはり3時間程度と見積もられていた作業時間は明らかに短く 途中で聞いてみたところトータル6時間はかかりそうとの見込み。 そりゃそうだ!
リサイクル業者の方は男二人で 愛想も何もなく あっという間に運び出し あっという間に去っていった。
冷蔵庫の中身はほとんど処分したが 一部の調味料とバターなどは うなるほどある保冷材を詰めた保冷バッグに入れた。 いたみやすいものはないからこれで十分だろう。
15時ごろ、雨があがってきていたので急遽、 やはり鍵を今日受け取りに行ってしまうことにした。 家を出たのは15時半。 30分かけて下北沢へ。 無事10分ほどで手続きを終え、鍵を得た。 また30分かけて高円寺へと戻り、 夕飯につかうケチャップを買うためユータカラヤに寄った。 今度こそ例の店員さんに挨拶できないかという目論みをもって。 無事できた。 お忙しいところすいませんと声をかけ、 長年こちらのお店にはお世話になりました、 引っ越しをするのでもう来る機会がなくなってしまうのですが、 最後に挨拶をしたくて…。 本当に、いつも素晴らしい接客で、いつもいつも感謝しています。 尊敬しています。 最後にそれだけ伝えたかったんです。 今後も頑張ってください。 …と、思いのたけを伝えた。 突然で向こうは面食らったろうけど、 謙遜しながらニコニコ謝辞を述べてくれた。 よかった。
ただまあなんだな… やっぱりつうかなんつうか あれだな 三分の一も伝わらないってやつだな。 もっと伝えたかった。 しかし相対して口を開くと 小学生の感想文みたいな言葉しか出てこない…
帰宅してみると果たして梱包作業は進んでいた。 が作業開始から4時間を迎えなお 作業1室目にあたる書斎が片づけきれていない… あほほど漫画あるからな… そして我が家には寝室にもたくさん本と漫画がある…あとCD…
19時半ごろ、 とりあえずキッチンだけ片づけてもらい、オムライスを作った。 最後のばんさんにはコレと決めていた。 この家に引っ越した当初も、たしか最初の自炊はオムライスだったはずだ。 だがコンソメがない。 コショウがない。 それでもかなり美味い代物に仕上がった。 よかった。
結局20時20分までで切り上げていった。 残りは翌日にまわすらしい。 かなり謝られたが仕方ない。 というより現場作業員の労がすさまじい。頭が下がる思い。
夜半、妻の最後の喫煙に付き合った。 思えば出会った日から喫煙時間をともにして、 デートの度に 初めての街へ降り立ったらまずは然るべき場所で煙草を吸い、 その場所を征服したつもりになっていたものだ。 僕は禁煙(特別な日だけ吸う)して6年になるが 妻の禁煙は僕よりずっと意味が深い。 本人も不安がっている。
最後の最後は一人で吸う時間を確保させた。 ベランダで、夜風と夜空に紫煙を透かせていた。
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