舌の色はピンク
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| 2009年02月07日(土) |
はらわた切り開いて あたしのお肉を食べてよダーリン |
「風が吹けば桶屋が儲かる」 のシステムを流用した遊びをつくった。 まず適当にお題を設定する。 何でもいい。ほんと適当でいい。 (例:天気が良い日が続けば本が売れる) このお題を受けて、 その仮定から結論に至る過程を対話者が考える。 うまく結論(本が売れる)につなげられたら、 今度はそこからまたお題を設定する。 (例:本が売れれば茶髪が増える) 以後はその繰り返し。
先日この遊びを試してみたところ 2人でお題20弱を40分ほど楽しめた。 最終的には、はじめのお題の仮定と最後のお題の述語を結んで 「天気が良い日が続けば世界が滅亡する」 というストーリーができあがった。 できあがったのだ。
| 2009年02月06日(金) |
方言で喋ってみなABCDF XYZ忘れるなよ |
駅の階段を踏み降りていたら 後ろからけったいな呼び声が。 「あのっ、コレッ、落とされましたよ!」 見るといかにも世話好きそうな女子が シュシュを片手にこちらを向いている。 「落とされましたよ!」 「えっと……いや…コレは…」 「…………」 「うん、僕のじゃない…ですね」 「そうですかっ! どうしましょっか!」 「ど、どうしましょう!? と、届けま…すかね?」 「じゃあ、元の場所に置いといちゃいましょう!」 「え、あ、」 「置いといちゃいましょう! じゃっ!」 そうして近年稀にみる快活な健康的女子は 階段を駆けのぼっていった。
不測の事態に終始まごまごしていた自分のごとき男は こういうカッコいい女子見習わなきゃだめだ。 僕の立場が逆で、もし拾った側だったとしたら たぶんもっとまごつきそう。 置いといちゃいましょう! の判断を一瞬で下せるなんて リーダー気質どころか戦国時代を生き抜ける大将格だよ。 久しぶりにグッときた。 シュシュは大将の手によって 階段の端の雨水とかが流れる 一番きったないところに置かれて 「それも含めて」と思った。
| 2009年02月05日(木) |
全体的にホントうるさいハッせからしか |
寄生虫って地面なり動物なりに 単位が億とか兆とか なんかもーブッチぎった数いるようだけど 地球上の全寄生虫が結託して結集して合体して とんでもないモンスターができあがったら はたして人類は勝てるのだろうか? それ自体が細菌兵器みたいなものだから やつらが攻撃の意思をかためたら 人類は太刀打ちできないのではなかろうか? と考えて でも「寄生虫VSアメリカ」なら勝てそうだなと思った。 「寄生虫VS人類」じゃ負けそうなのに。 アメリカすごい。意味不明な無敵感がすごい。母体超越してる。
ハリウッドで「寄生虫VSアメリカ」製作したら絶対観る。 クライマックスは崩れゆくビルのなかで 「赤の寄生虫を切るか? 青の寄生虫を切るか?」をやってほしい。 いろいろあって爆発してアメリカ万歳な映画でいいから。 でもやっぱり最後の最後は広川市長の 「人間どもこそ地球を蝕む寄生虫!」 で締めて欲しい。
| 2009年02月02日(月) |
記憶をなくした山羊さんと北から南ドライブして |
昔から期限というものが守れません。 基本的に遅刻はしないし、 翌々日の日程から逆算しての睡眠時間確保とか、 そういうタイムスケジューリング的なことは得意なはずなのに、 いざ単位が「何月何日」とかになると容易く発狂する。 「再来週の水曜日までに」 だの 「月末までに」 だのは 僕を錯乱させるポテンシャルを十二分に秘めている。
なんていうか機械的な言葉だと思う。 それが「午後六時までに」だったら身近だし肉感的なものだけど いざ「24日までに」となった瞬間に対話者のエリアを離れ期限が彼方へ巣立ちする。 いまや期限は世界に解き放たれ、時間というもっともシステマチックな機構の領域に居候し、 期限そのひとによる強迫観念を植え付けられた無力な人間、僕のような無力な人間をただひたすら待ち構える。 あぁ、憎き期限よ。なぜお前のごとき仇敵を守らねばならぬのか。 社会に適合するためか。ごもっともじゃないか。
| 2009年02月01日(日) |
あわてふためいてやれ魂だとか |
ミッシェルガンエレファントの「フリーデビルジャム」の一節が 星のカービィ(ゲーム)の「カービィとデデデ大王のグルメレースのBGM」の一節と 激似である事実に気づいたよ!
飲食物でも生活用品でも何でも、大抵の物の名前の接頭に 「俺の」 を付けると下ネタっぽくなるよ!
「六番線、ドアが閉まります。ご注意ください」 が 「肉弾戦、オーガ絞まります。ご注意ください」 に聞こえて怖いよ! 駅怖いよ!
今年が丑年だって認識もってる人まだマジョリティぽいだけど 冬が終わったらもうほとんどの人覚えてないよ! 干支って冬の季語みたいなもんだよ!
| 2009年01月29日(木) |
だったらこの壁切り裂いて大気圏ぐらい突破してやるよ |
「目を閉じて歩く」 これはいつでもどこでも一人でもできる スリルショックサスペンスな愉快痛快遊戯であることを いったい現代日本人の何%が理解しているんですか?(質問文)
いつでもどこでもといっても、 もちろん人と車の少ない慣れた道、できれば夜道が初心者には薦められる。 10秒実践できたら中級者入りしていい。 8秒の壁というのがあって、一人でやってると この辺でどうしてもまぶたを開いてしまう。 浅ましいのは、ちょびっとだけ目を開いて 「でもこれも目つぶってる範疇だよな」なる自己弁護により 夢の10秒に到達しようとするにんげんの小ざかしさだ。 卑怯とかルール違反とか以前に その表情はどんな美男美女だろうと とんでもなく歪みきって醜いと思われるから 人に目撃されたらば夜に枕を濡らすはめになるのでやめましょう。
いかなる反則技も使わずに曲がり角までクリアできたら 上級者を名乗っていいのでは?(疑問文) ただこんな遊びしてる時点で大人としては初心者だけど。
| 2009年01月28日(水) |
話は変わって今年の夏は暑くなさそう |
東京都23区をそらで全て挙げよ、 をさせると大抵の人間は 荒川区を忘却してる法則、 を発見した人物
として僕が死んだら名を残して欲しい。
| 2009年01月27日(火) |
北国へ行くバスに乗っていらだちを凍らせに行こう |
カフェ「六次元」で赤瀬川源平のグルメエッセイを購入。 ぶっちぎって面白い。まず文章が面白い。 平易なしかし選び抜かれた文字群による刺激は快感的ですらある。 こうなったら彼の小説も読みたいし他のエッセイも…あぁ揃えよう……
| 2009年01月26日(月) |
100ミリだけの空っぽを離さないでおくれ |
「あぁ…お金欲しいなァ」とひとりごちた先輩に対し ボーッとしていた僕は反応が遅れ なんら切り返しができなかった。
3秒…いや、2秒が切り返しのリミットだ。 間を空けるともう、へたに考える猶予が与えられているぶん 気の利いたコメントを発せねばならぬプレッシャーを負う。 「あー、そうですねぇ」レベルの、変哲ない相槌が許されるのは2秒以内の話だ。 最悪のケース、間が相槌のニュアンスを変えることもある。 3秒以上経ってからの「……そうですねぇ」はなんだかマジっぽく、 不本意の含意が付加されもはや相槌では済まされない。
いま思えば「とりあえず笑っておけの術」を披露する逃げ口もあった。 日常会話なんて発笑さえしておけば大抵の局面は乗り越えられるものだ。 しかしなにぶん僕はボーッとしていたのだから仕方ない。 切り返すタイミングを失ってから僕の頭は これらの思索をめぐらす為ぐるぐる回転したのだがもはや遅すぎる。 この世界に生まれ落ちたからには 常日頃から臨戦態勢を整えておかなければ とうてい日々を戦い抜けはできないのだ。
男「火、どうぞ」 僕「あぁスイマセンどうも」 男「……」 僕「……」 男「…今日はボクネ、映画見てきたんですヨ」 僕「…へぇ。映画よく見られるんですか?」 男「そうですネ、映画好きですゥフフ!」 僕「そうですか。洋画と邦画ならどちらが?」 男「邦画が好きです! とくに刑事とかヤクザとか、そういうのがゥフフ」 僕「任侠ものってやつですか。へぇー。裏社会描いてるようなのお好きなんですね」 男「あぶないデカなんか最高ですヨ」 僕「じゃあ、えぇと難しいとは思うんですけど、 今まで観た邦画でいちばん面白かった映画って何です?」 男「やっぱりタイタニックですネ〜」 僕「!?」
…!?
(20090124/見知らぬ男×れどれ/PARCO喫煙室)
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