舌の色はピンク
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2008年07月10日(木) 痴人の愛

谷崎潤一郎の「痴人の愛」がたいへん面白かった!

だけど注解が最悪だった。
平気でネタバレする注解ってなんなの。
ページめくるたびに米印はあって
計300を越える注解の中には
物語の理解の精度を高めるために
微に入り細を穿つ情報があるのだから
当然読者は一々チェックする、
そのなかに物語のネタバレ書いてあるってなんなの。

これはちょっと許せないと思った。
「痴人の愛」を読もうとする方は
新潮文庫で買うのだけは止めといた方がいいです。
こういう営業妨害みたいなの嫌なんですけど
あまりにひどい。新潮文庫だけは絶対ダメです。


2008年07月07日(月) 貧毛戦争

僕自身もソレらしい傾向はあるゆえ
男性ホルモン少なめな友達と
俺らって貧毛だよな。って話で握手を交わした。

アゴ鬚をたくわえてみたいのだけど
10日放置でもいかんせんベイビッシュ。
脇も胸もないし、あと将来的には頭…? あぁ貧毛だ。
かと思えば世を見渡す限り
富毛である優越を誇ったにんげんもぬくぬく街を闊歩している。
くっ…富毛どもめっ…! いけすかないぜ!
我々から言わせれば、ゆくゆくは老いさらばえるに従い
毛なんぞ抜け落ちてゆくものなんだ、
貧毛はそれの先取りだ、時代の最先端だ、新人類だ…!

が、富毛なれんちゅうはこれをきっと詭弁風情に見なし嘲笑するんだ。
まさに思想の衝突だ。
戦争だ、戦争……!
まずは毛を弄ぶ美容師! 彼奴らからひったてろ!
一般人でも剛毛有する輩! 一人残らず片端からしょっぴけ!
そして育毛師! ……いや、育毛師…は……とても微妙だな……この戦争においては…
…非常に繊細な立ち位置……だな……ひとまず保留しておいてやる。
敵を定めたら今度は武器を開発したいな。
標的を弾丸ひとつで全身脱毛させるライフルとか
飲んだ瞬間全身脱毛させる即効毒薬とかそんなん。
まあ見て! さっき笑ってた富毛がもう無毛! さめざめ泣いてるわよアーッハッハ!
我々以下の畜生だぜ! 家に帰ってママのアンダーヘアでも植毛するんだなアーッハッハ!

/

ていうか七夕に何を語ってるんだろうな俺……
はあ……
世界が平和でありますように……


2008年07月05日(土) 結婚に至る病

僕ってやつは結婚とかいう例の不可解な事象の正体を
ややもすると酷なほどまざまざ暴いてしまったかもしれない。

いや、全然知りませんよ。結婚についてなんて。
だからイチ独り身の勝手な戯言です。くれぐれも。
結婚を経験してる方には失礼な物言いになるかもわからない。
というのは、結婚とは女性に強く利が機能する契約であって、
比べると男性にはデメリットの方が多大に思われる。
もちろん、子供や世間体や社会参画者としての意識、愛…などの力もはたらき
結婚に及ぶ因子は数多くあるのだろうけど、
一般的に「結婚願望」は女性の為の言葉であって、
男性にとって「結婚願望」を見受けられるケースは顕著とは言えない傾向にある。

じゃあ何故男は結婚に対する衝動が沸きあがるのか?
それについての答えはズバリ、
男には「結婚願望」はなくても「プロポーズ願望」がある。
これだ!
おおお 暴いてしまった! どうしよう!

なんていうかプロポーズって、
己の男としてのあらゆる度量が試される
生涯最大の手合わせだ。
あとは「結婚してくれ」に類する、愛を具現化した言葉を
どうしようもなく発したい瞬間があると思う。
僕だって結婚願望はないがプロポーズはしてみたい。
タイミング、シチュエーション、言い回し、背景、姿勢、
間、表情、手の位置、顔に当たる光源、温度、湿度、風向き、
それら一切を演出して踏み切るのだ。

この話を男性方数人に話してみたところ概ね同意の肯きをいただいた。
女性からは羨ましい、男のみの特権だと嫉視された。
男子ってばかだよね、というお話2。


2008年07月04日(金) 「クラスで三番目に可愛い女の子」

って、いる。
それは実際のランク云々はともかく、象徴的に。
以下、三子と呼ぶ。

三子は、実は一番可愛い子(一子)よりもてたりする。
たぶん親しみやすさ、接近性の難易に加え、
「この子ならオレでもいけるんじゃないか?」
という男側のわけわからない理屈が発生するからだ。

ここで興味深いのは、
例えばクラスなる環境のなかでの男子集団としては
誰も出し抜いて三子にアプローチはしにくい
見えない力が働きがちなこと。
一子の可愛さはクセもある造形美、
しかし三子の可愛いさはクセがなく無難な好まれ方だったりして、
広く浅く人気があるから男子連中としては出し抜きにくい。

が、三子はある日男に容易くかっさられたりする。
そのとき、他の男はまたわけのわからない喪失感、
決して失恋ではないのに大いなる失望感に勝手に見舞われたりする。
お父さんの感情に似ている。
「オ、オレの! オレの手塩にかけて育てた、
可愛い可愛い愛娘を奪いおってェー…!」的な。そんなん。
知り合って1ヶ月でも。

だから男子は、三子にはスイス的立場を保っていただきたいと願う。
誰の元にも身を委ねない永世中立を誓って欲しい。
そして意外と一子はどうでもよかったりする。

男子ってばかだよね、というお話。


2008年07月03日(木) 昨日覚えたばかりの歌をくちずさんでうちに帰る

初めてビリヤードやった、超楽しいですこれは本当に。
国民が僕だらけの国があったとして
この遊戯がある日伝来してきたら
全国民がうつつ抜かして国家滅亡する。

打ち始めはすんげーヘタで焦燥心に駆られるも
2時間の間にめきめき上達。
スタート地点がアレだったので
めきめき上達したところで
その到達点はようやく普通の初心者レベルだったけれど。
練習しまくって上達したいなあ。
でも基本的に読書とか好きなので
今度の休みも本読んで漫画読んでくたばりたいなあ。
球撞きに夢中にならずとも100%インドアで結局国家滅亡。


2008年07月02日(水) 百、千も同様

二、三十年 とか
五、六十年 とか
こういう日本語って誰もが使うし
当然おおっぴらに認められてる。

が、
一、二十年 とは言わない。

これは日本語の闇に隠された
いたたまれない事件だと思う。
なまじっか、十だけは一十とは称さず
スマートに略される特権を得ているばかりに
日本語発話者はどんな場面でも
一、二十年 の用法が使えないのだ。
もちろん、単位は分でもkgでもラジアンでも同様に。
限られた範囲を端的に言い表すにあたっては口頭でも頻出の
「x、x+1 (単位)」
この用法が、こんな利便性の高い用法が10〜20に限っては使えない、
おぉ、なんたる実害甚だしい差別現象なのか!

被害者は話者でもなければ聞き役でもなく、
十だ。
十は一人だけ仲間に入れてもらえない哀れをその運命にやどわせている。
しかし我々にはもはやどうすることもできない。
悲劇を食い止めるには何もかもが遅すぎたのだ。


2008年07月01日(火)

世界を旅してた友達と2年ぶりに会った。
いわゆるバックパッカーというやつ。
刺激的な話がたくさん聞けて満足。
話題に出た中ではボリビア(南米)が印象的だった。
通貨の名称がボリビアーノって時点でなめてる。
また、国家が定めてる「国の標語」はなんと
「奴隷として生きる前に死ぬこと」。
国がこんなこと言っちゃうのは熱すぎときめくハァハァ。
そしてこのボリビアのコチャバンバなる都市では
ことあるごとに住人が
コチャバンババンババンバ〜! コチャバンババンババンババンバ…
と己らの都市名を叫ぶように連呼しているらしい。
行きたいような行きたくないような。

僕がいつか旅したいと目論んでいる計画にも
彼はよき相談相手になってくれた。
「もし行かれるとしたらどのくらいの期間を考えてるんですか」
「見込みとしては、おおよそ半年程度かな。
ただ、やるにしてもしばらく後になるとは思うんですがね」
「後?」
「いや……。いかんせん、今は恋人がいますからね。
なかなか置いていけないでしょう?」
「ほう。でも、半年ですよね。
私も各国を回っているうちにたくさんのバックパッカーと知り合ってきました。
その中には恋人を国に長く置いてきた人たちもいましたがね、
なんです、半年でしょう?
半年くらいなんだっていうんですか。
多くの例を見てきた私から言わせれば、全く問題に値する期間とは思えませんね。
まぁ、私の場合は2ヶ月もたずに別れを告げられましたが……」
説得力ゼロ……!


2008年06月29日(日) 顔遊び

僕の目の細さは幼少来、人からよく指摘されてきているから
もうそろそろ慣れてはいる。
こまったのは唇まで薄い説が
頃日まことしやかに囁かれている惨状だ。
しまいには唇がないとまで中傷されるしまつ。
あるもの……唇くらい……。
というか目と唇のビジュアル上の存在意義を奪われたら
この社会に現存するほとんどの顔文字は僕に適用されなくなってしまう。
顔文字って鼻や耳は捨象されがちだろ?
そんなのって悲しすぎるだろ?

あと目に関しては細さがゆえか
デフォルトの状態だと瞳に光が入ってない。
だから死んだ魚状態。
酔狂がてら少し目を見開いてやると
きゅうきょハイライトが瞳に現れるものだから印象が変わりまくる。
その、爽やかさ…めいたもの…が発現されて。
思い出したように鏡の前で試してみるたび
ハイライトオンの我が顔の似合わなさには我ながら驚倒する。


2008年06月28日(土) 母体はどこだ

浅草行って浴衣買った。
使う機会はともかくとして
買わなきゃ収まらない衝動というかそういうあれ、
胸に熱いものがこみ上げて…的な何か、が
僕の中で制御不能になって散財。
品は珍しく直感で選んだけどいい買い物したと思う。

店員さんが着付けの説明をしてくれて
着衣の最中の着崩れを防ぐためのに腰紐が必要なんだよってくだりで
店員さんは
「もしお母さんがいるなら腰紐借りてみてもいいんじゃないかな」といった。
こう見えても哺乳類なので母親はいる。

おそらくは「お母さんと一緒に住んでるのなら」
あるいは「息災なら」程度のニュアンスだったと解釈できないこともないけど
接頭の「もし」がいけなかった。
万一、いやしくも、仮定上の話、もし、あなたみたいな輩にもお母さんがいるのなら!
ならば! 腰紐借りてみてもいいんじゃないかな。
にしか聞こえなかった。その瞬間は。
ひどい偏見だと思った。


2008年06月27日(金) 小学五年から人生ナメくさってんだ

なんか最近自分は病気なんじゃないか、
精神と身体のバランスが不調和なことしきりなんじゃないか……
みたいな危ぶみをひしひし感じる。

なにしろ人と話してるとき
沈黙を除いた実際対話時間において
1分以上笑いがないとたいへんシビアな焦燥感をおぼえ
発汗、動悸、頭痛、手足のしびれ、便秘、食欲不振が僕を襲う。
ような気分になる。

なのでどうしても他人様の話に茶々入れてしまいがちですすいません。
自分ちょっとアレなんで。

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ゴルゴ13のアニメちょっと見てたら
医者が悪役のひとにゴルゴをだますよう電話で頼まれてるシーンがあって
無理です……あの男は医学の知識がありすぎてとても騙せません……!
っつって医者が汗かいてて
うおお ゴルゴかっけえええ!
抱いて! と思った。
ゴルゴの魅力って多いけど
何より博識な武闘派ってポジションにときめく。白衣着て欲しい。


れどれ |MAIL