舌の色はピンク
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2008年04月22日(火) きゅうり惨殺事件

最近きゅうりが好きで好きで
水洗いと皮むきだけして
味噌つけてポリポリかじってる。
今子供生まれたら河童と名づけてもいい。ファーストネームに。

こんな僕だから
食卓に運ばれてきた今晩のサラダには目を覆った。
そこには無残にも切り刻まれ
変わり果てたきゅうりの姿が……。
さぞや鋭利な包丁で身を裂かれたのだろう、
サラダに盛られたきゅうりは原型をとどめておらず
普段の勇ましい棒状からかけ離れたきゅうりの片々に
僕は人間の残虐性を見た。
ゆきばのない喪失感に震えながら
遺骨を拾う心持ちで泣く泣く食した。


2008年04月20日(日) 川口にて

友達の兄上がブラッセリー(フレンチ・ワインバー)を
埼玉は川口の駅前に開いたとは前々から聞いた話で、
今夜は都合よく一つ予定がキャンセルされた時間を利用して赴いてみた。
料理もお酒も店内の雰囲気も実に好みで大満足。
何よりコスト面で大サービスしてくれてありがたいやら申し訳ないやら。
寡黙ながら淡々と一人で店を切り盛りする兄上にほれた。

/

店を出て夜道を歩いていると財布がないことに気づき、
どこかに落ちてないか慌てて振り返ると
いかにもイマっぽい派手な出で立ちのワカモノ3人が
わかりやすいアクションをしていた(ブツを天にかざし奇声を発していた)。
こいつァ剣呑だ、戦争だ、と構えながら僕はきゃつめらに近づいた。

「あのー……」
「……。ア! もしかしてこれ……」
「あ、そう、それ……ね、それなんですけど」
「あぁ、これ、あぁー」
「あー、落としちゃって、えぇ」
「そうなんすか! いや今どうしようかって、届けたほうがいいんかなーって。
あ、じゃ、どうぞー、はい。あぁでもよかったすよ。
あ、一応中身確認してみてくっさいね!」

くぉぉぉぉ……
悔しいくらいにカンジいいワカモノだったぜ……
自分が醜い……
川口大好きだ……


2008年04月18日(金) 正々堂々勝負しろ

朝家を出るなり風雨のテンションがおかしかった。
傘ばきばきに壊されてルール無用だなと思った。
あぁ、そういうのアリなんだ……
抜本的に対抗策封じちゃうんだ……。みたいな。

/

花粉症は雨のおかげか薬のおかげか
だいぶ症状軽減されてきた。
ていうか薬すごい。
けど今回買ったこの錠剤24カプセルは、
添付文書を見ると成人であれば
「1度に2錠飲んでください」
「4時間以上間隔を空けて1日に3度飲んでください」
と書いてあるくせに
「5〜6日服用しても症状が改善されない場合、
医師または薬剤師にご相談ください」
と続く。

いやいや。タイム。男子小学生風にいうとタンマ。
算術発動するからタンマ。
2錠飲む機会を日に3度設けるのだから
24カプセル費やす期間は連続で4日間だよな。
つまり…。
ハンッ! たやすく見抜いちゃったぜ!
まったくあこぎな商売してくれるぜ!

いや思いっきり症状改善されてるから全然いいんだけど。
製薬会社ありがとう。
なんだかんだいってきたけどありがとう。


2008年04月17日(木) 生まれて初めて!

マスク着用で外出! 花粉対策に!
キャー こわい!
いいのこれ、立体型マスクとかゆってさあ
なんか今っぽいけどこのスタイル合ってんのって不安になるんですけど!
道行く人々の目とか!
でもちょっとこのマスクはいいかもなあ ジョセフジョースターみたいで(波紋修行時)。

数年ぶりに薬も飲んだ。
前回は高校生ぐらいのときの酔い止めだったような。
マスクもそうだけど、自分の体のことは自分で何とかしたいので
できるだけ外部デバイスに頼りたくない。
しかし今回はそんなレベルじゃなかった。しっかり服用。
普段全く薬と縁が無いせいか効きすぎて視界がくらくらした。眠気?
飲んだ錠剤が腹をつついてる感覚もあって不気味。

/

夜は三田にイタリアンに行って
カウンターで隣り合った大社長と仲良くなった。
人生訓みたいな話長々聞いたりして。
キミャーお笑い芸人なんかに向いてるんじゃないのかギャッハッハ!
などの言葉もいただきつつ酒の力も相まってゆかいな気分になるも、
あんたみたいな酔っ払いに何がわかるんだこの団塊、
とゆうひややかな目線も保って現場を回避した。
名刺は受け取った。


2008年04月16日(水) 頭痛眩暈涙脚気悪寒鼻づまり

まったくどなたの目に触れているのやら
カウンター見たら1000を越えていた。
4桁の数字の並びにどうしようもないめんどうくささを感じ
カウンターとっぱらった。

/

いまさら花粉症がひどい。
僕はヒノキ花粉とやらに強く反応するらしい。
この花の粉塵に対しノー・アクションで生活できる人間どもを
まったく同じ生物種と思えない。
あいにくこっちは病人だ。
なんらかの住人になれそうだもんな。ちょっとアレな。


2008年04月15日(火) 料理

ロシュティというスイスの郷土料理をつくってみた。
美味しくできて満足。
通っぽくローズマリーを加えたかったのに
近所のスーパーには売ってなかったのが心残り。
次回こそは…。


職業を神からの召命とするプロテスタントは
労働を初めとする世俗的義務の遂行を
隣人愛に繋がる最高の道徳的実践の一つとして重要視しているため、
例えばフライドポテトを認めないらしい。
手間隙かけず、労せずに快楽を貪れる料理はタブーなのだとか。
僕はプロテスタントでも何でもないし
今日のロシュティだって手軽な部類に入る小料理だけど
なんやかんやあたふた労力はつぎこんだ。
料理の面倒は好きだ。
苦労を惜しまず挑戦していきたい。

ちなみに職業召命説を唱えスイスで活躍した宗教改革者ジャン・カルヴァンは
神の意向に徹頭徹尾従った禁欲的な生活を重んじながらも、
しかし食欲にだけは貪欲であったそうです。

/追記
あ、そもそも聖書においては
食物を神の賜物に置いているのだから
カルヴァンどーのとか特筆すべきことでもないじゃん蛇足じゃん
それらしい結びに見えるだけで虚飾も甚だしいじゃん うわあ…。


2008年04月12日(土) ワンダフル西東京

奥多摩へ小旅行。
今回はJR東日本が発行するホリデーパスで
途中下車など大いに楽しんだ。

国立駅から徒歩1分の殿ヶ谷戸庭園はかなりの見ごたえ。
色彩の練られた花々と木々に見惚れ、
木漏れ日を楽しみ、竹林から覗く背景をふと見やるとそこは普通の住宅街。
駅前にいきなり庭園あればな。そりゃあな。
鹿おどし(筒状の竹に水が入っていき一定量に達すると傾いてカコンと鳴るアレ)もあって
おそらく初めて間近に見たけど
あれはとてもうるさいものだ。
遠くから、あるいは屋内から聞こえる分には
情緒豊かな芸術感すら覚えるのに
近づいただけでまさかあんな耳障りだとは思わなかった。もはや騒音。
この考えが僕に生じた一瞬後
恋人が同意見を述べてきたので「やはり」と思った。

続いて気まぐれで降りた青梅駅の必死さには圧倒された。
何の理由があるのか
「昭和の町」にこだわっていて町中レトロ。
とくに昭和の映画の看板がそこかしこに並べられていて
それでいて一つたりとも映画館はない。この図太さには脱帽だ。
また赤塚不二夫プッシュもすさまじかった。
銅像、資料館やギャラリーが駅前に点在していて
「へぇ。赤塚不二夫は青梅出身だったんだ。知らんかったなぁ」
と思いきや、後で調べてみるに全くそんなことはない。
そして駅の発車メロディーは無駄にひみつのアッコちゃん。
やりすぎだ…… ここの町おこしにルールはないのか……

あとは多摩川で石を投げたり
吊り橋から遠景の山々を眺めたり
のんびり温泉につかったりしてヒジョーに有意義な一日だった。
今度は夏に行ってうどんを食べよう。


2008年04月09日(水) あなたには季節のほうが過ぎ去って見えているんだろうか

僕にしては珍しくか
昨日はいつのまにか一日が終わっていた。
もう、ほとんど無為に。
一日を人生の縮図と考えたらば、
昨日は終業30分前までせわしく動き回っていたのに
いきなり手が空いてしまい定年気分。
そのままいつのまにか家へ帰り
気がつけば入浴、夕飯済ませてベッドにご臨終。
無為な前世(昨日)だ。
名もない端役でしかない。

でもこう考えると毎日生まれ変わってるみたい。
来世は何に生まれ変わってやろうか。
カフカの変身読み返したいけどいま人に貸してるんだよな。

/

早生まれと遅生まれってなんなんですか。言葉として。
早い、があるなら遅いはいらないし
遅い、があるなら早いはいらないし。なんでどっちかなの。
ノーマルはどこなの。スタンダード。基準区間。
過半数、およそ7割近くが遅呼ばわりたァ失礼なはなしじゃないの!
誰がこんなの決めたの!
その人と僕は絶対知り合いじゃないぞ!
知らない人を傷つけるするような言葉生み出しちゃだめじゃないの!
どうせその人早生まれでしょ! まったくもう……!


2008年04月06日(日) グリーンマイルグリーンマイル!

植物園で植物に囲まれてきた。
受付のお姉さんの名札を見ると名前が「緑」で
入る前からいきなりテンションあがった。
いくらなんでも狙いすぎだろう。

奇抜、圧巻、迫力の熱帯植物もさることながら
期間限定企画としてミニコーナーに設けられていた
「毒いきもの展」が我々を大いにときめかせて、
でもやけに子供たちの姿が多く教育方針上心配になった。
「……いや、最終的には『しかし最も毒々しい生き物は、人なんだよ』みたいな、
そんなこと言っちゃうのかもしれないぜ」
などと笑っていたら実際まさにその通りの演出をされたからビックリした。
この先最凶のいきものが!
の案内ポップに従い順路を進むとそこには鏡。
あーあ、やっちゃった…。と思った。

あと絞め殺し植物がショッキング映像だった。
気根と呼ばれる地上に出た根が
母樹に絡みつきまくり絞め殺す…
その絡みようの執拗さはかなりヤバめで
たんじゅんにフツーにこわかった。


2008年04月05日(土) ひねもすリーディング

暖かい陽射しに誘われ図書館で本を読み漁ってきた。
僕は冬にほとんど本を読まない。というか何にもやる気しなくなる。
半年間離れていた反動か春は読書家になりがち。似非読書家。

たっぷり興味惹かれた書物を借りてきたので
夜はファミレスでノートと本を広げ……るつもりだったのが
店員に出鼻を挫かれた。

僕は水が好きなのだけど出てこない。
セルフサービスならそれでいい。
が、ドリンクバーに併設されている給水サービスを
勝手に利用するかは一応店員に尋ねるのが一般的だろうと思っていたら
若い白人店員がちょうど席を通りがかった。
彼のルックスはかっこよろしくメガネが似合う好青年だ。
日本でもがんばってね、と思う反面
客としてはちょっと不安がそりゃあ、ある。
不安を払拭できぬままに僕は接触を試みた。
「水はあそこからいただいていいんですか」
「エッ、ちょ、……ワカリマセーン……スイマセーン……」
このように…!
それ見たことか、だ!

しかもこの店員、自分では始末に終えぬ諦めに早々至ったと見え、
席にあるボタンをそそくさ勝手に押していった。
ピンポーン。
響き渡る店員呼び出し音。店員はオマエだ。
かと思えばもう彼は他の席の片付けなどに逃げている。
僕のもとには別の店員がやってきた。
「こんな水ごときのことでピンポンして店員呼び出す小さい男」にされたのだ。

不躾な若い白人店員の過失というよりは
彼にそういったイレギュラー対処を促していたのだろう先輩店員が悪いのだろうが
いずれにせよあんまり心中穏やかではなかった。
しかし本が面白かったのでよしとする。
たんじゅん!


れどれ |MAIL