舌の色はピンク
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| 2007年07月04日(水) |
それでも僕はやってない |
コンビニに立ち寄って まるごとバナナを購入し まるごとハッピーな気分で店を出るとき 自分の傘を傘立てから引き抜いたら 背後から老紳士が僕の肩を叩き 「……キミ」と。
えぇーっ
パクってない パクッてない コレ僕っ 僕コレッ 傘ッ なんすけどお! マイン! 断じてディスイズマイン! ユー誤解! よく見て傘のデザイン ルック ルック!
…なんだか心中慌てふためいてしまう。 突然の危機的状況にうまく日本語が出ないまま 「あ、これ、いや……」としか言えなかった僕を 蔑むだけ蔑んでから 傘立ての横に己の傘が倒れていることに気付いたらしく 「……失礼」とだけ述べて紳士は去っていった。
これがウワサに聞く冤罪か。瞬時で済んで良かった。 雨なだけに濡れ衣ですか そうですか。早く梅雨明けないかな。
僕を取り巻くアホ仲間のなかでも とりわけ脳内革命してる友達から まったく内容のない電話をもらった。
「もしもしぃ今へーき?」 「ウーン まぁいいよ。何?」 「オレさっきさぁ〜 松田龍平見ちゃったんだよね!」 「あぁ、そう……」 「で オレ友達になろうと思ってさぁ」 「(アホだなこいつ)」 「マジ マジで 声かけたいから側まで寄ってってー」 「(知るかよ……)」 「でも結局オレ、そんときテリヤキマック食べたかったからさー。 声かけらんなかったわ〜。やっぱテリヤキの魅力には勝てないねー」 「知るかよッ!」
| 2007年07月01日(日) |
まぁいいか でもすごく辛くなるんだろうな |
昼に地元の駅周り歩いてて 噴飯モノのシチュエーションに出くわした。 異国の小物を取り扱ってる店で 店頭に"身代わり人形"なるものが置かれてて。 なんかこう、呪術的ないかにも怪しい物品だったんだけど。 「ほう」とだけ現物を視認してスルーしようとしたら、 ケースに小さく「全品メーカー完全保障付」の記載が。 エッ 身代わり人形もっすか! なんて度量の広いメーカーなんだ。
| 2007年06月30日(土) |
イラスト カフェ 紫 |



友達のバンドが 今度めでたくCDを出すため ジャケットや歌詞カードの挿絵を依頼され カフェでのそのそお絵かきしてきた。 短時間だったけど集中できたし わりかし良い具合に仕上がってると満足感。
1枚目 /ウォーミングアップの一枚。模写です。モデルは田中美保。 2枚目 /浴衣が描きたかったんだ。そして動きをもたせてみたかった。 背景と左足の下駄を足さないと。左半分の絵は下書き。 3枚目 /能面。も少しアレンジしたい。
3枚目の能面を描いてたら カフェの店員の視界に入ったらしく あからさまに戦慄してた(盆が揺らいでた)。 裏で「あの客が……」とか陰口をたたいているのは間違いない。 変なニックネームも付けられてそうだ。 どうせならカッコイイのがいいな。 能メン みたいな。発音平坦にしてイケメンみたいな語感で。 いやカッコよくないか……。 うん、能メンは全然カッコよくない。こまった。
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僕がカフェの店員してたときには 常連客にいっぱいアダ名つけてた。勝手に。 とくに際立っていたなかでは 「紫の権化」と呼ばれてるおばさんがいて(僕しか呼んでなかったけど)、 紫の髪に紫の口紅というモノノケのような顔面色彩をもち、 ピンク×黒のワンピースを鮮やかに着こなし、 首からはきらびやかなアクセサリでゴージャス感を演出、 足元を見ればこれまた紫×紺のパンプスが映えている、 まさに一人ネオン街の名が似合う女性だった。 彼女が来店するとテンションがあがったものだ。 なつかしい。
とつぜん何言ってんだって話ですが
「人類」とゆう言葉を見ると違和感を覚える。 人のたぐいか! あるていど人っぽければ 多少は異なってようと 人にカテゴライズしてやるのか! それならば腹話術の人形だって 人のたぐい=人類と認めてくれるのか! あとカカシとか!
ハァー ハァー…。
あ、あと! 「不細工」って言葉ね コレひどすぎるでしょ! 物に向けて言うのはまだいいとしてだ、 顔を「細工」扱いするとは何事だ……! あまつさえ「不」ときたぜ こいつぁ剣呑だッ それとも神の細工とでも? ノンノンノン そんなの僕認めない。 じゃあ「不」にしてやるなよ オーマイゴッ! 細工の美醜を扱うのは造形の分野に限ってほしいんだ 人の顔を造形の範疇に含めちゃいけませんでしょ!
フゥー ハァー……。
思いがけず熱弁してしまった。 2つでハンパだけどここまでで終わらせとこう。 本当はもっと穏やかに語るはずだったのに。
「ねぇねぇアドレス教えてよいいじゃんね ね、ね 番号はいいからさぁアドレス あ mixiってやってる? じゃあいいからさぁmixiの名前教えてよ」 と必死で女子にすがってる男子を電車内で見て (現代日本よ)と思った。
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下心の見え隠れってなんだか気持ち悪くて、 いっそ今日見た必死男子くらい開き直ってた方が 奇妙な好感が持てるかもしれない(共感はないけれど)。
そういやぁ合コンって行ったことない。 あれって基本的には下心ありきで全員参加してるんですよね? 表面上はどうつくろうんだろう。 誘われたら一回参加してみたい気持ちはあれど 誰にも誘われない。泣ける。 下心うんぬんはさておき、 空気の読み合いや 場の流れのコントロールが楽しそうでたまらない。 他の人間の潜在能力を操りまくりたい。 そういうのは好きなんです。
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空気といえば 高校のときクラスメイトに 宇野くんという空気の読めないやつがいて 仲間内で問題児だった。 ラーメン屋に行こうものなら 席が空くのを待っている間 客の真後ろに立って 「こうすれば早く席を立たせられるよう プレッシャーをかけられる」とか 客に聞こえる声でのたまって勝ち誇るし、 ようやくお待ちかねのラーメンをすすれば 「あぁでも俺いまヤキソバ食いてえ」なんて 店員に聞こえる声で言い放ってほくそ笑むし、 宇野くんと同伴している間は誰しも気が抜けなかった。
空気読めないことを「ウノい」と形容する新語まで生まれた。 卒業以来会ってないけど彼は今もウノいのかな。
友達と話してたら 彼が「ジンギスカンの歌」を知らないとかぬかして 天地が鳴動した。 人々行き交う新宿の往来で ジン ジン ジンギスカーン ンーフフ ンーフフ ンーフフ フフフフン とまで歌ってやったのに「知らない」 そんな馬鹿な! フフフフフフン ワッハハハー 「知らない」 うっそーん……。 メッチャ有名だと思ってた。 常識観のすれ違いに 双方戸惑うことはてしなく 2人の距離が遠ざかった。
夏に向けて 薬局で殺虫剤を買った。 ……。 薬局とは 健やかな生の育みに貢献してくれる機関と 聞かされていたのに、 対象が虫とはいえ 殺害の道具を売っているのだ! 白昼堂々! と思ってこの世がむなしくなった。
いや、だって殺しちゃうんだぜ!? 薬局で買ったアイテムで、 命奪っちゃうんだぜ!? いいの!?
……まー 買ったし使いますけど。 コンビニやスーパーがあるんだし 何も薬局の店頭で大々的に 殺傷能力に長けた製品のアピールしてくれるなよ と思ったのでした。 命が迷子になる。
絵文字やめますなんて甘っちょろかった。 今日からメールやめる。
各方面との事務的なやりとりは仕方ないにせよ、 仲良くしてる何人かとの 「仲良しの証」を確認しあってるような メールの応酬が茶飯事と化している事態、 かつそれを求めている自分に 我ながら冷めてしまった。
僕はなにものにも依存したくなくて、 たとえば過去にも 音楽に魂奪われまくってるから絶ってみようとか、 日常に身近すぎるテレビを排除してみようとか、 あと仲良くなりすぎた友達と絶縁期間を設けたり mixiやめたりネットやめたりタバコやめたり、 とにかく なにかに依存しそうになったら 一旦切ってしまう、ように生きてきた。 その期間を経た先には更なる理解が拓けるって いやほんとに。
身勝手で、もしかしたら周囲には 愉快ではないかもしれないけれど、 こんな僕も認めてくれたら嬉しいと思う。
ふと携帯の送信メール見返してみて (何でオレ絵文字使いまくってんだろう) (気持ち悪っ)(なにコイツ!) と思って メールに絵文字使うのを一切やめることにした。
なんかこう、僕ってやつはしょせん 絵文字のごときこじゃれたコミュニケーションツールを 自然に扱えるイキモノではない。
のみならず、やっぱり日本語が好きだし、 日本語の可能性を信じていたいっていうのもあって。 絵文字に頼らずとも 21年間でつちかった日本語を用いて言いたいことを伝えたい。 とかいっておもいきりコミュニケーションとかツールとか言ってるけど。
あと僕ってイキモノはときどき 生温い馴れ合いがどうしようもなく 疎ましく煩わしく厭わしく感じてしまうような 一般社会を上手に生き抜くに適さないサガを有していて、 なんつうか冗談でもなんでもなく たとえば携帯の電話帳なんか全部消去したくなったり 今仲良くしてる人間全員と敵対関係になったろか とかいった 鋭角的な衝動に見舞われる。 その支配に抗いつつも部分部分は認めていきたい、 結果として絵文字を使うのをやめた。 軟化がこわいんだ。
でもこんなこと言いながら 明日にはどうなるかわかんないし 全然反対の主張をさも立派そうに述べて 好き勝手振る舞っているかもしれない。
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